Wednesday 20 April 2022(FKK)

■音楽

■担当:石橋

■活動内容

この日は体調も穏やかで、たくさん歌を聴いてくれました。

ヘルパーさんがベッドから車椅子にKさんを移動して下さると、いつものようにテーブルをセットして、打楽器をいくつか並べました。
まず卵型のシェーカーを握ってもらったり、手首にブレスレット状の木の鈴をはめて一緒に鳴らしたりしました。
蛙の鳴き声が出る木の打楽器を鳴らしたら興味を示したので、ヘルパーさんと輪唱で「カエルの歌」を少し。

部屋にある嵐の大野君の写真を見ながら話をしていたら、ヘルパーさんから早速、嵐のリクエスト。
やっとなんとか歌えるようになった「Happiness」を歌ってみました。
途中でカコさんを見ると、目を閉じていたのですが、歌い終わってカコさんを見たら、鈴をはめた手を挙げて「ほらほら、見て!」というように、目を大きく開けて、しっかりした表情でこちらを見ていました。
驚いて「Kさん、すっご~い!」と手を叩きながら言うと、「まだまだ大丈夫。」というように、少し手首を揺らしながら、暫く腕を上げたままの姿を見せてくれました。前回も、ベッドで横になったまま帰り際に手を少し上げてくれて感激したのですが、今回は更に長く、しっかりとカコさんの意志が伝わったような気がして感動しました。

4月から社会人になったばかりというKさん、「今日は何の日」の話をしながら、
このあと英語の歌で「Smile 」「When you wish up on a star」「A whole new world」「What a wonderful world」
などを聴いて頂きました。ヘルパーさんのお話では、「When you wish up on a star(星に願いを)」を歌い始めたら、ニコッと笑っていたそうでした。この曲も好きなんだな、と嬉しかったです。

ピアノを置かせて頂いた台の上にディズニーのお姫様風のお人形があったので、ディズニークラシックの「シンデレラ」から「いつか王子様が」を歌ったら、
「アナと雪の女王」の主人公の人形との事。おまけに、背中を押すと主題歌が流れてくるという仕掛けに驚きました。
この歌もお気に入りなのかも知れません。

お気に入りと言えば、前に約束した嵐の「A・RA・SHI」を、今回初めて最後まで歌ってみました。
ただ、嵐みたいなカッコいい伴奏が出来たら良いのですが、ひとり弾き語り用アレンジに、少々まだてこずっております。もう少し待っててね。

最後に、「ふるさとの5月」と「はらぺこあおむし」を聞いて頂き、お終いのご挨拶。

ヘルパーさんは「楽しかった~!」と言って下さったのですが、Kさんもそうだったら良いなと思いました。

Sunday 9 Jan 2022(FKK)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 今年初めての訪問でしたが、外は一部でまだ雪が残っていたものの、暖かい1日でした。

今日は終始穏やかでニコニコとして楽しそうに聴いてくれました。

初めは、A Whole new world。この曲はディズニーの「アラジン」の中でお姫様と一緒に歌う歌で、Kさんも好きな曲の様でした。

続いて、歌の説明をしながら「冬の星座」「見上げてごらん夜の星を」を歌ったら、ウトウトして寝てしまいそうになったので、リズムのある曲で「パプリカ」「You are my sunshine」を。
ヘルパーさんがKさんの手を取って、踊りながら一緒に打楽器を鳴らしてくれました。Kさんの手首に木の鈴を付けて、途中でウッドブロックも鳴らすという具合で、Kさんも楽しそうでした。

さて、前回お約束した嵐の「A.RA.SHI」は、ラップの所が難問で弾き語りのアレンジが完成してなくて、間奏までの1番だけをシェイカ―でリズムをとりながら歌いました。
そのかわり、やっと慣れてきた「Happiness」を聴いて頂きました。

「間に合わなくて、ごめんね。」と謝ったら、ヘルパーさんが、「Happinessで十分、嵐のカッコよさ伝わったよね。」とKさんに言って下さって、
Kさんも何とか納得してくれた様子で、ホッとしました。

ちょうどピアノを置かせて頂いた台の前に本立てがあり、その中で飛び出していた大きめの本が「はらぺこあおむし」だったので、
絵本をヘルパーさんに持っていただき、歌ってみました。この絵本も歌もお気に入りのようでした。

次は、「5匹のこぶたとチャールストン」、最後は、また星の歌で「星に願いを」をお聴き頂きました。

片付けて帰る時、ベッドに移ったKさんの顔の見える所へ行ってご挨拶したら、目を大きく開けて手を少し上げてくれました。お母様とヘルパーさんが、「あ、手が上がった!」とビックリされてました。心が通じたようで嬉しかったです。
さあ、「A.RA.SHI」の続きは次回までに必ず!
ところで、せっかくのニコヤカな写真を撮るのを忘れてしまいました。残念。

Wednesday 12 January 2022(KM)

英語の歌の聞き取り butter 最新音楽事情 川崎鷹也「魔法の絨毯」 Ado「千本桜」

担当:奥山

【活動の様子】

新年の挨拶のあと、電源がない場所でも使えるように声スイッチの電源をACアダプターからモバイルバッテリーに変更しました。1Aのバッテリーでは動作しませんでした(2Aだと動作)。バッテリーが大きくなると持ち運びが面倒になるので USB用の昇圧変換ケーブルではなく、9V電池で昇圧変換モジュールを使うことにしました。次回の宿題です。

「しゃべるんです」のKMさん用コミュニケーションボードで、スイッチコントロールで1スイッチスキャンをさせているときにメニューに戻ってしまうとその後の操作が難しくなるという相談をいただき解決方法を探りました。アクセスビリィティのアクセスガイドで対応できる可能性があるものの(機能を無効にする範囲を指定する)、もしそれでは解決できなかった場合には他のVOCAアプリを使うことを提案させていただきました。これも次回の宿題です。

姉妹で呪術廻戦の映画やコミックが旬になっていると伺ったので、今日取り組む予定のBTSのbutterの「踊ってみた動画」の呪術廻戦バージョンをお見せした。妹さんたちのやりとりからたくさん情報を得ている様子。

 

そしてBTSのbutterの歌の聞き取りに取り組みました。KMさんは聞き取れると小さく声を出して返事をしてくれました。今日は1番の歌詞まで。次に聞き取りの勉強をするときにはもっと聞こえるようになってくると予測しています。その時のKMさんの返事の返し方が楽しみです。

最後に新着音楽の紹介。年が明けて知った「昨年のダウンロード一位」だという川崎鷹也の「魔法の絨毯」を紹介。ちなみに私はこの一年川崎鷹也にかすりもしなかったので「ホントに売れたの?」と思いながら紹介すると、イントロ部からKMさんの心拍が急上昇しました。聞いて知っているだけでなく好きだとのこと。さすがKMさん、さすが現役中学生と感動しました。続いてadoの千本桜(カバー)がヒットしていることから、千本桜や初音ミク、ボーカロイドについて勉強をして終了しました。

Wednesday 29 December 2021(OK)

iPad操作
担当:松本
■活動の様子

退院後初めての活動でした。

最初にiPadアプリの電車シュミレーター「SENSIM」のスイッチ操作の導入をしました。
電車が大好きなご本人のご家庭での活動のバリエーションを増やすために2スイッチで自分で操作できるように設定しました。
SENSIMはWifi環境があれば、好きな路線が選べるのも大きな特徴です。OK君の一番好きな路線はなかったものの、興味あるものはあったので、取り組んでもらえました。
試行錯誤しながら、駅の停車位置で止まることが何度もできました。
SENSIMのスイッチ操作の詳しい方法は、https://note.com/matsuken_kyozai/n/nf3d3bbae0e25

をご覧下さい。

最後に、今後の学習方針をご本人、ご家族と話し合いもしました。これまで通り算数・数学の勉強も続けていきたいとのことでした。退院後ヘルパーさんと算数の課題に取り組んだ際、スイスイ解けたそうです。前回の活動からかなり間が空いていましたが、定着していて素晴らしいです。

Sunday 19 December 2021(OKN)

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ
担当:谷田部

<活動の様子>
 今回も、到着して、程なく椅子に座り勉強の態勢を取ってくれました。ご家庭で用意された広くて緩やかな傾斜台を使って勉強しました。今回は、今までで1番長く、連続して勉強できました。

■数量概念/算数
 ウォーミングアップで円盤型はめをしました。5個までの数の勉強をしました。3個と2個の円盤型はめと、5個の円盤型はめと比較しました。手指の操作性も良くなり、かなりスムーズに出来ました。2個と3個を合わせて5個の足し算をやりました。次に棒刺しでも同じ事を繰り返しました。手の動きが滑らかでした。いしけりを、円筒のケースに、5個数えて入れました。穴に入れる角度を間違えないで、5個全部出来ました。
 立体構成では、立方体の型はめです。分割した立方体、長方体の積み木を枠に収めて、立方体を作る事が出来ました。

■図形認識
 今回も、一つの絵カードを二分割した絵を、正しく合わせる勉強をしました。何種類かの海の動物の絵カードと、車の絵カードを正しく合わせられました。

■言語読解
あ行のひらがなのなぞり書きの勉強をしました。人差し指でひらがなのくぼみをなぞりました。次に、公文のひらがなカードのあ行を、見て一緒に発音しました。次に、指示した動物の名前を答えるプリント学習を行いました。プリント学習も、不安なく取り組めました。

■文章読解
 今回も、文章読解に挑戦しました。NHK for schoolの、ブレーメンの音楽隊の動画教材を使いました。この読み聞かせ動画は、歌も随所入っているので、一緒に歌いながら楽しく作品を観賞しました。お家でも、同じ動画を見る宿題を出しました。次回、文章問題を用意しようと思います。

■ iPadを使った学習
遊びの要素のある、アプリを5種類取り組みました。気分転換の意味も含めて楽しく取り組んでいました。

■まとめ
 今回は、一番長く勉強を続けられました。遊びの要素の導入も少なくなりました。こちらの指示した学習を素直に取り組んでいる姿に感動しました。学習内容を精選して時間を有効に使おうと思いました。プリント学習への移行もできそうです。

Sunday 12 December 2021(SY)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

前回、偶然Y君が叩いたグロッケンが「聖者の行進」の初めのメロディに似ていたので、聞いてみたら学校で習っているとの事。
1音1音が混ざらずに綺麗に叩けるので、もしかしたら1曲丸々演奏できるかもしれないと、一方的に期待を膨らませ、今回はカタカナでドレミを振った楽譜を作ってきたのですが、勇み足の空気が伝わったのか、今日はそのフレーズは出ずに、グロッケンも早々に飽きてしまった様でした。

改めてトライすることにして一旦離れ、クリスマスソングを聴いて頂きました。

「あわてんぼうのサンタクロ―ス」「赤鼻のトナカイ」「サンタが街にやって来る」など、日本語のクリスマスの歌の後、Y君の好きな「パプリカ」では、歌いながらシェーカーを上手に鳴らしてくれました。

「はらぺこあおむし」や「5匹のこぶたとチャールストン」なども歌ったのですが、飽きてきたみたいで、車椅子を自分で後ろに動かそうとしました。

そこでこのタイミングで前回から予定していた英語に切り替えました。惠里さんがスマイリングチャンネルの中のbaribarikunのABC Video 「ABCフォニックス」をパソコンで動画を出してくれると、直ぐに興味を示して、なんと一緒に「A,a,a,apple」と歌い出しました。
惠里さんが、アルファベットと単語の絵のカードも用意して下さっていたので、動画を流しながらY君に見せると、そのカードを見ながら歌ってくれました。
家でも良く聴いているらしく、A~Zまで、ちゃんと文字や順番だけでなく、絵の通りの単語も暗記している様でした。発音もチャンと意識してるように聞こえました。

簡単な英語の質問にも、Y君は嬉々として英語で答えていました。

お母様によると、前日のスケジュールにより疲れが残っていて、集中力がチョッと。

英語に対する意欲が高いので、英語のスタンダード曲というよりも、中学校の授業で英語の習い始めの時に聴くようなシンプルな歌を、次回は取り上げてみようという事になりました。

Wednesday 8 December 2021(OK)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

K君の創った物語のファイルをお預かりしたのは、前回の事。

3冊のファイルの中から選んでくれたK君の一番好きな作品「青いカプセル」は、この半年の間にSHJの仲間たちの協力を得て、紙芝居と動画作品に仕上げる事が出来ました。

久々に会ったK君は、少し痩せたけど元気そうで安心しました。
さっそく、紙芝居になった「青いカプセル」を、所々ピアノの音も入れて読んでみました。
K君は、時々パッと笑顔を見せながらもじっと真剣に聞いてくれました。
動画制作で協力してくれたプロの声優さんのようにはいかないけれど、我ながら前回よりは、かなり上手になったかと。というのも、
聞いていたおかあさんが、低音の「ヤシタ船長の声を出してくれた~!」と喜んでくれました。

お母さんのお話では、K君の創った物語が第三者の目に届くのは、K君本人だけでなく、
今まで諦めずにK君の体や勉強を支え続けてくれた先生達にとっても、本当に嬉しい事なのだそうでした。
なによりK君自身の、今まで頑張ってきたことが認められた様で嬉しいとのことでした。
制作に関わった私達も嬉しい限りです。

さて、K 君が待望のディズニーランドへ行ってきた話も、タブレットで動画を見ながら教えてくれました。
スモールワールド館の中で、「な・ん・べ・い」とか「あ・ふ・り・か」など、それぞれの国の衣装で出てくる人形たちを見て、教えてくれました。
その時、「青いカプセル」の中の花売り娘のモデルになった女の子がいた事も教えてくれました。
本当に嬉しそうに笑いながら、動画と私の顔を交互に観ながら一生懸命に説明してくれました。

せっかくなので、歌も歌いました。
好評だった「小さな世界」と「ジングルベル」のサビだけをくっつけた歌に、
今回は更に調子に乗って、白雪姫の7人の小人の歌もくっつけて、メドレーで歌ってみました。
でも、少し詰め込み過ぎたみたいで、前ほど受けは良くなかった様でした。
ただ、前にリクエストされていた白雪姫の「いつか王子様が」を歌ったら、じっと聴いてくれていました。
私も初めて歌う歌でしたが、メロディが美しい歌で、好きになりました。

季節的に、「サンタが街にやって来る」や「赤鼻のトナカイ」、それから「はらぺこあおむし」。
そして、私が「どれが良い?」と聞いたら、「こ・ぶ・た」とのことで「5匹のこぶたとチャールーストン」を。
お母さんのリクエストとして、「Smile」や「Love me tender」 も、お聴き頂きました。
「Smileは私にとっての応援曲。」とおっしゃっていました。本当に、どんな時でも笑顔を忘れないでいたいものです。

Tuesday 21 December 2021(ON)

SENSIM 数学「正負の数」

担当:奥山

【活動の様子】

 前回の最新の音楽の紹介でINI(11人組の男性アイドルグループ)にONさんが顔をしかめたので、今日はNiziUの直近の3曲のMVをiPadでお見せしながらONさんの手足を触りました。前回も視聴したChopstickのMVを嬉しそうに見ていました。

 これもまた前回、ONさんの大好きなSENSIM(鉄道運転シミュレーションゲーム)をやる時間が無くなってしまい、次回は先にSENSIMをたっぷりやると約束をしていたので、まず、SENSIMの準備をしました。

 

 足の動きでブレーキ、手指の動きで電車のアクセル(マスコン)を操作。今日は足の動きをDon JohnstonのSensor Switchでとらえました。

(写真1)足のセンサー

(写真2)Don JohnstonのSensor Switch

PPSスイッチの大先輩に当たるスイッチなのですが、PPSスイッチよりも感度が弱い印象がありました。でもONさんの最近の足の動きが力強いのでSensor Switchを使うことにしました。Sensor SwitchをiPadタッチャーに接続して、iPadの画面のマスコンのブレーキの位置に貼り付けます。

 手の指の動きはPPSスイッチのピエゾセンサーを親指が触れる位置に固定して、BluetoothインターフェイスボックスのAPPlicator(inclusive technology)に接続して、スイッチコントロールでマスコンをニュートラルからトップまで動かす軌跡のレシピを作って操作していただきました。

(写真3)手のセンサー

このスイッチの接続やiPadの設定、特にスイッチコントロールは複雑で私もまだまだ混乱することがあり、わかりやすいマニュアルが必要だと強く感じています。大事な大きな宿題です。

 

 さて、SENSIMというゲームは京急逗子線の運転をするゲームなのですが、好きな路線のシミュレーターをスマホで作ることができます。(http://sensim.info/jp/)。現在ユーザーが作成した路線データが90以上アップされていて、そのごく一部はONさんに紹介したことがあるのですが、今日は全路線をkeynoteで概観していただきました。もちろんONさんの目が輝くこと輝くこと。

 この春には自分用のiPadを購入される予定なので、それまでにご家庭で遊び倒せるようにマニュアルの作成が必須です。

 ユーザーが作った路線データーで運転する場合、ほとんどは一区間だけなのですが、終わるたびにどうするかONさんに尋ねると間髪入れず「もう一回!」と目を動かして教えてくれました。

(写真4)iPadの画面を見つめるONさん

1時間以上経過したところで、ONさんは目を閉じて一旦終了を教えてくれました。目を休める時間をとって、その間いい音楽でも聴けるようにすると、きっと次の1時間、またその次の1時間も熱中して取り組まれるのではないかと考えています。また現在はスイッチは基本的にはオンオフの操作ですが、ONさんの運動量を感知してマスコンの動きに反映できれば100倍面白いのになと考えます。

 

 最後の残り少ない時間で、数学の「正負の数」の負の数の特徴や負の数の発見の歴史等をkeynoteで勉強しました。数学の勉強が始まると再び目を大きく開いて取り組んでいました。

 

 今後の数学の組み立てですが、中学校で正負の数を学習するときには、乗法と除法、小数や分数について学習している前提があることがわかりました。その上で負の数を使うと数学の世界が飛躍的に広がるようです。そこで、ここで一旦乗法と除法、小数と分数を学習してから再び正負の数の勉強をしようとONさんにお話しして終わりました。

Monday 20 December 2021(KS)

KSさんのiPadの設定。大名の勉強「豊臣秀吉」

担当:奥山

【活動の様子】

KSさんのところに新型のiPadが届いたので、設定をお手伝いさせていただきました。アプリのインストールからアクセスビリティのスイッチコントロールの設定まで道のりは長いのですが、説明書も作りながら薦めていく予定です。

 最初にKSさんのアクションカメラの画像がiPadの画面に映るようにiSmartDVという無料アプリを入れて、アクションカメラとWi-Fiで接続成功。おうちの方ができるように取説を渡さなくては。

 次に改造Bluetoothキーボードにスイッチをつないで、iPadを操作できるように設定。ここは私自身まだ課題が多いです。あれ何だっけ?という部分が少なくないからです。これを見たらiPadのアクセスビリティの設定がすべて誰でもわかるというものが欲しいです。ここまで設定できると、今までkeynoteで作ってきた一コマずつのコミックを自分でめくることができるようになります。

 今日は、iSmartDVと絵カードVOCA「しゃべるんです。」とKSさんが最高得点をマークしているSwitch Box Invadersをインストールして、その他インストールしておくと当面便利なアプリの一覧をお母様に渡しました。

 「そういえば、後輩のKMさんがSwitch Box InvadersでKSさんに挑戦するんじゃないの」と話すと、頭をビクビクッと動かして応えてくれました。そのうちに二人で対戦しましょう。

 また、絵カードVOCA「しゃべるんです。」の作り方をお母様に見せて、KSさんのお兄さんや弟に「突っ込み」を考えてもらうように依頼しました。

 後半は歴史の勉強。今日は豊臣秀吉を取り上げて勉強しました。豊臣秀吉は17歳で織田信長の家来になり、当時の17歳はすでに大人として扱われていたことを説明すると、少し前に16歳の誕生日を迎えられたKSさんは頭をビクッと動かしました。そういえば私も高校生になったときに微かに「大人」を意識し始めたような記憶があります。KSさんはいろいろなことを深く考えていらっしゃると推察しているので、きっと思うことがいくつもあったのではないかと思っています。そのうちに聞かせてもらいたいです。

 その後、豊臣秀吉の検地について説明をして今日の学習を終えました。この後、テレビや普段の会話で「豊臣秀吉」や「太閤検地」ということばをききつけたらきっとKSさんは頭をビクッとさせて「それ、かなり知ってる」と伝えてくれると思います。

Sunday 28 Nov 2021(MH)

コミュニケーション/操作

担当:小山

■活動の様子

・ビックマック(コミュ二ケーション手段の拡大):VOCAを天板に提示すると即時に右手が出てVOCAに触れ、ONにしました。

・赤・黄2スイッチVOCA(スイッチの1/2選択):これまで右方のスイッチの操作がメインででしたが、今回明らかに左方のアンパンマンイラストのスイッチへ視線が動き、さらに手指が左方に探索的に動くことが多かったです。左スイッチをONするのも可能になりました。

・ツリーチャイム(上肢操作の導入):目手の協応できていて、ソフトに触れていました。

・毛糸の環付チェーン引き(操作性の向上):アクリル毛糸による複数の環があることで、2指~4指が環にかかり、より力が伝わる様に引くことができている様子でした。

・円柱つかみ(つかむ):穴にあそびが多い銀玉落としのゴム付き穴に、円柱を入れて実施。円柱の角度、円柱の長さを調整することで、自力でつかむことができました。

・円柱つかみ(つかんで取り出す):つかんだ円柱を取り出すためには、指先にかかる突起が必要で、その大きさや形状の微細な違いにより結果が異なります。今回はきのこ型小が最も取り出せていました。

・スライドスイッチ本児の手に合うサイズ(方向性のある操作):ガイドにて引く操作の後、ご本人のみで操作の動きが出ました。スイッチの角度、動きの調整、肘援助を組み合わせながら方向性のある自発的動きを促しました。「押す」も経験できるように教材を工夫します。

・音付きボックス(意図的リリースを促す):手のひらを広く使って握ることができる物をアセスメント。入れ子に重りをつけた物が良さそうでした。物→口での確かめが多かったですが、リリースの芽生えを感じました。つかんだものを自分の思ったタイミングで離すことができることは、ものを穴に入れるへの土台となると同時に遊びのバリエーションも広げられる重要な活動です。

ものを手から離して遊ぶ(落としたり、投げたり、置いたりなど)活動はたくさんあり夢中になって取り組むことも増やせます。

※中盤からリラックスしてくると、ことばがけや歌に対して母音に近い短い応答的な発声がきかれました。