Saturday 7 June 2025 MH

操作・コミュニケーション

  1. 教材教具(使用目的)

・子どもの様子

<コミュニケーション>

  • VOCA①(8キー・あいさつ)

 提示するとすぐにVOCAに手を伸ばしてリーチする様子が見られました。

  • VOCA(①あいさつ/②先生からの報告を伝える)

 こちらもVOCAに即座にリーチしており、興味や理解がうかがえました。

  • 大太鼓/大カバサ/写真2種/ツリーチャイム/カバサの提示(1/2選択へのステップ)

 実物と写真を提示しながら、選択による要求の確認を行いました。

大太鼓には小指で触れる様子がありましたが、モデルとしてたたく動きを示しても模倣は少なめでした。

 カバサに関しては、ガイドによる操作後に笑顔が見られ、好反応でした。その後、写真を左右2枚提示した際は、すべて右側を選択していました。また、上下提示ではすべて下方を選んでいました。

 実物を左右同時に提示した際には、両方に同時にリーチする姿が確認されました。

<操作>

  • ぼこぼこスライダー/木製持ち手+ゴム(方向性・連続性・肘の動きを促す)

 ゴムを指先で引いた後、手のひらを返してさらに引っ張る動作が見られました。弾力に対してしっかり抵抗し、感触を味わっている様子でした。このような弾力遊びは初めての経験でした。ただし、木製の持ち手を握ることはありませんでした。

  • 3玉落とし(横・縦/連続操作・目と手の協応)

 横・縦いずれの方向でも、連続した玉落としができていました。動きが止まった際に「まだ上にあるよ」と声をかけると、即座に反応し再開していたことから、言葉の理解も進んでいる様子でした。

  • きのこ抜き(操作体験・方向性・把持の持続)

 3種類の穴で操作を行いました。

 ①タイトな穴では角度の微調整が難しいようでした。

 ②ゴム穴は、ゴムの圧が適度なため試行回数が増えました。

 ③ゆるい穴では、角度調整の負担が少なく、スムーズに操作できていました。

 ③のあとに再度①に戻って行ったところ、抜くことができており、経験の蓄積が見られました。

  • ヤクルト抜き

 初めはヤクルト容器の頭部にある穴に関心を示しました。

 角度を変えて容器を横向きに近づけると、約1cmほど動かし始め、方向性への気づきとともに抜く動きが見られました。

<コミュニケーション>

  • 実物バナナ/小サイズの写真/A4ボードによる選択

 A4ボード上のどこに提示しても、確実に視覚的に定位し、指先で触れることができていました。その後、食具を使っての援助により、バナナを食べることができました。

  • VOCA2台(VOCAの選択)

 無地とバナナの写真の2つのVOCAを提示した際、最初に無地を選んだ後でバナナの方を選び直すことが多く見られました。この反応は、音声フィードバックによる効果や、因果関係の理解が進んできたことを示している可能性があります。

  • 8キーVOCA

 提示されたキーのうち、右側を選ぶ傾向がありました。

  • えびせん切り抜き/A4ボード(絵・ロゴの選択)

 A4ボードに提示されたバナナ、ハート、エビの中では、エビを3回選ぶ場面があり、最も選ばれていました。

  • VOCA(あいさつ)

 提示するとすぐにVOCAに手を伸ばしてリーチしており、意欲的な反応が見られました。

Saturday 7 June 2025 TS

操作・コミュニケーション

  1. 教具・教材の使用と子どもの様子
  • VOCA(先生のメッセージを伝える教材)

 録音された先生の声やコメントをVOCAで再生すると、声を出して喜ぶ様子が見られました。

  • 8キーひらがな板(縦置き)

 横2キー、縦4キーの配列で実施しました。ひらがな「○」「○」「○」については、最初ははがそうとする様子も見られましたが、ランダムに提示しても順番に指差すことが多く、できないのは1回のみでした。

  • 50音ボード・絵カードと白抜き2文字カード(単語構成アセスメント)

 あ行・さ行の中から、指さしによる単語構成が行われました。例として「いえ(縦書き)」「こえ」などがあり、縦方向の指の動きは良好でした。

  • 凸文字(書字へのステップ)

 「い」「え」の文字について、一画目に指を置いて書き始める様子が見られました。書き順は適切でした。

  • 油性ペンと紙による書字

 屈曲位になるよう支援しながら書字を行いました。油性ペンはやや滑りにくかったですが、文字の方向性は向上しました。

  1. 操作の様子
  • 太チェーン抜き(右手使用の促し)

 チェーンを右手にかかるように配置すると、それをたぐろうとする動きが見られました。

  • 箱レバー固定/抜けるタイプ(右手使用の促し)

 身体に寄せる動きはすぐに見られ、レバーを連続して抜こうとする意欲がありました。抜ける教材を自ら希望し、3回実施。いずれも、「身体に寄せる」→「身体に当たらないように引き抜く」という2段階の調整がしっかり行われていました。

  • チェーンスライディング円盤抜き(グラスプ・方向性・連続操作の促し)

 終点から1cmの位置に大人が棒付きの円盤をセットするとスムーズに実施できました。次に3cm離した位置に変更してもプラスの反応があり、スモールステップでスライドと引き抜きの操作が可能でした。3回目には、自ら円盤付きの棒を押し上げて始点を上にする操作を希望する場面がありました。

  • 円柱入れ(直径5cmの円盤/視覚運動・空間認知・数概念)

 階段型の円柱入れとの2択から選択して実施しました。穴の中央を選んで開始し、右手指で穴を確認する様子が見られました。

  • VOCA(あいさつ用)

 提示するとすぐに手を伸ばしてスイッチを押していました。

Saturday 5 July 2025 OK

園芸

担当:矢作

■活動の様子
初めての訪問です。Kさんとお母様と、まずはテーブルを囲んで、土のお話から始めました。土は人間には作り出せないものであること、岩石が砕かれたものと植物や動物の腐食物・排泄物と微生物が混じり合ってできていること、地球の表面に平均1メートルしか存在しないこと、その土を1センチ作るのに100年から1000年くらいかかること、などを絵本を使って学びました。

続いてエコポット作り。新聞紙を切って、空き缶にくるくる巻きつけて、底部分を折り込みます。ハサミは手添えでしっかり切っていき、巻きつけて折り込むところは楽しみながら、ほぼお一人で行いました。

準備ができたところで、泥遊びに挑戦です。バケツに土と肥料を少し入れ、手でよく混ぜます。ペットボトルのフタに穴を開けたジョウロを使って水を加え、乾いた土と湿った土の感触の違いを楽しみながら混ぜていきました。稲の苗を指でしっかり押し込むように植え付け、バケツ稲の出来上がり! 小さくても立派な田んぼです。
ペットボトルを力強く握って、上手に水を押し出すことができました。稲の葉っぱのサラサラした感触を味わいました。

最後に、エコポットに枝豆を種まきしました。時期が遅めですが、うまく発芽することを願って、Kさんに水やりを習慣にしていただけたらと思います。暑さに負けず、植物も人間も夏を乗り越えていけるとよいですね。