担当:奥山
【活動の様子】今日の予定についてお伝えした後に、MOさんが奥山の先生になって指筆談の練習をしていただきました。続いて、天畠大輔さんのあかさたな話法の動画を見ていただいて試していただきました。
次に「くま」のはなし。未だに毎日のように耳にするくまについてKeynote教材で情報をお伝えしました。
続いて、習字の練習。筆を運ぶ際に下(カットテーブルの面)を見ることが難しいために、今までは、テーブルの面にカメラを向け、プロジェクターを使ってその映像が目前のボード上で見える道具立てを使っていたのですが、今回はなるべく特殊な道具立てを必要としない仕組みを考えました。tobiiで使うアームに傾斜板を立てかけるようにして、MOさんの肘を支えて腕の位置をあげることによって、自分の手を見ることができるように準備しました。肘を支えた際に力が入るので、これからは、お気に入りの音楽を聴きながら腕や肩の力を抜く取り組みをすることを提案しました。書くときにも好きな楽曲をかけながら書くことを提案させていただきました。
最後に12月の音楽情報を紹介しました。紅白歌合戦に初出場のグループを紹介させていただくときには、アイドル系の楽曲に目がキラキラしていらっしゃいました。
月: 2025年12月
Saturday 9 Nov. 2025 TS
操作・コミュニケーション
担当:小山
教具・教材の使用と子どもの様子
母が持参してくださったひらがなマグネットを用いてひらがなアセスメントを行いました。黒地8キー板にて「と」「な」「さ」をランダムに提示したところ、「さ」は確実に選択できました。「な」は正反応が見られましたが、「と」は誤反応が見られ、数字との1/2選択でも誤りがありました。
「しゃべるんです」を用いたVOCAアセスメントでは、6キー上に「さ」「と」「な」を配置して提示しました。「さ」は正反応が見られましたが、操作時に面を使って(添わせていく)コントロールするため誤作動が増える傾向がありました。次回はカバーの使用を試行します。あわせて、くだものイラストでは「ぶどう」を1/4選択で右上を正反応し、食事写真の1/2選択では誤作動はありませんでした。
太チェーン抜き・小チェーン抜き・棒抜き・回転ハンドルでは、左右の手の使用促進、たぐり寄せ、連続的な操作の観点で様子を確認しました。右手をゴムで固定して取り組んだところ、チェーンを引ききった後にたぐり寄せが見られました。一方で、操作を数回行った後にサイドテーブルにあるひらがなマグネットを指さして要求することが多く、本人の関心がひらがな教材に強く向いている様子がうかがえました。
ひらがなマグネットは本人の希望に基づいて取り組み、マグネットを自分で取ってボードに貼ろうとする行動が見られました。握りの保持は可能でしたが、リリースの際には4指が開くものの親指が開きにくく、苦労する様子がありました。
銀円盤3穴入れでは操作性のアセスメントを行いました。マグネットに比べ、円盤の厚みにより適度に手指が開きやすく、さらに重みがリリースを助ける様子が確認できました。穴への見当付けがあり、面を用いて滑らせながら入れる操作が見られ、一部のみ援助で入れることができました。
Saturday 9 Nov. 2025 MH
操作・コミュニケーション
担当:小山
教具・教材の使用と子どもの様子
VOCA(あいさつ/先生からの報告を伝える)では、担任より丁寧なメッセージが録音されており、Sさんは表出を聞いてとても喜ぶ様子が見られました。
丸カルタ・写真の1/2選択・1/3選択では、SP:PC条件で「りんご」の1/2選択は誤反応でしたが、「りんごをコロコロ」の歌とくすぐりを行うと1/2選択は正反応となり、選び直しが多くなる傾向が見られました。さらに1/3選択でも正反応となりました。丸カルタが天板を滑って動くと、肘をなめらかに動かして追う様子が見られました。
太チェーン引き、スライドチェーン(木製持ち手+ゴム)、長きのこ抜き、T字バー、コの字バーでは、方向性のある操作、連続した線の動き、肘の動きの促し、連続的な操作、目と手の協応の観点で確認しました。手指での引きから手首、さらに肘の動きへと変化が見られ、動きの高次化がうかがえました。ピンクゴムがノイズになるため外すこととしました。リングにはしっかり指がかかり、「オーエス」のひっぱりっこでもパワーアップが見られましたが、リングを外すと取手の把持は難しくなり、方向の分散が見られました。持ち手については、じっくり脇部分から触れて回ることに気づくと、さまざまな指で回す様子が確認できました。ガイドを用いることでバーをしっかり握ることが増えました。また、「自分の方向に引いて抜く」という一連の動きが、3点の途切れた動きから連続した動きへと推移していることが確認できました。
銀円盤+正方形小台/銀円盤+正方形大台では、視覚と運動感覚によるマッチングの観点で確認しました。円盤を動かして入れようとする操作は見られましたが、周囲の面積が広い条件では難易度が上がり、誤反応となりました。右小指と薬指で穴のライン、中指で円盤下のラインをなぞる様子があり、主に親指と人差し指で円盤を操作するなど、指の役割の分散が見られました。
平面小玉落としでは、久しぶりに取り組みました。右方および中央部分の玉への定位が高まり、人差し指でのプッシュが見られました。視野の拡大や目的的な操作の持続の向上がうかがえました。
3穴落としでは、連続的な操作の観点で確認しました。横方向は右から左へ、縦方向は上から下へと、規則的で連続的な操作が高まっていました。穴への感覚的な探索時間はとても短く、見当付けを伴ったスムーズな連続操作が見られました。
