Sunday 28 Jan 2024 FKK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:スライドスイッチを左手に設置し、ステップバステップにつなぎ、始まりの挨拶をしました。内側に動かす動きの後に、スイッチがつながっている外側にスライドさせて挨拶の言葉を再生できました。

 ボコボコリングを左右の手で引きました。肘や腕を支えることで動きが出てきました。次にカバサを手のひらの下に置くと、自分の方へ引く動きでチェーンを滑らせて連続的なフェードバックを楽しんでいました。両方の手で良い動きが出ていました。玉落としは、肘や腕を支えると玉を押し込む動きが確認できました。前回同様、落ちた瞬間「あっ、今落ちた」と感じる表情をしていました。スライディングブロックは、特に肘を伸ばしてブロックを前に滑らす動きを確認しました。

・文字:練習する文字の決定は、指伝話文字盤をスライドスイッチで一緒に操作しながら決めました。な行のところで瞬きしたので、な行を凸文字をなぞって練習することにしました。「な行にはなにわ男子のなにがあるからお得だね」と話しかけると笑顔になりました。全ての文字を書き終わった後に、指伝話文字盤を使って「なにわだんし」と書いてみようと提案して、書き始めました。スライドスイッチはこちらで一緒に操作したのですが、途中から首の動きがスイッチの「送る」方向と「決定」方向に連動していることに気づきました。そこで、首の動きに合わせて後半はスライドスイッチを一緒に動かし最後の文字まで書いて、iPadに発声させました。満足そうな表情で自分で文字を綴っている実感が持てたようでした。

・Keynoteスライドスイッチ操作:タッチスイッチを左右の頬それぞれに設置し、なにわ男子の歌の歌詞を覚えるためのスライドを操作しました。固定には、どっちもクリップを使いました。左頬の方がよく動くので、「次に進む」方にして、右頬を「もう一度聞く」にしました。今回は、右頬をほとんど使わず、左頬で進めることが多かったですが、回数を重ねて、設置位置などの精度を上げていきたいです。

Saturday 13 Jan 2024 TS

コミュニケーション/操作

担当:小山

<報告書>

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①ステップバイステップ(あいさつ):VOCAの提示後すぐにリーチ。久しぶりの父同席でやや興奮しているものの、以前より調整が向上していましたよ

・VOCA②8キーVOCA+じゃんけん(初めてのVOCAアセスメント):①4人の大人の中から手差しやアイコンタクトで2人を選びました。意欲や期待があり、力が入って時間が必要でしたが、じゃんけんのスターターとなりました。VOCAは「最初はグー、じゃんけんぽん」と表出。上段1キー、下段1キーで試行しました。キーへの定位は良好で、ON反応も良く、運動操作的な負担はチャットBOXよりかなり軽減されていました。次に本人がじゃんけんをしました。チョキは得意な人差し指ピ、としました。表出まで時差があるので、相手は自分の手をかくして待つことでじゃんけんが成立。笑顔が溢れました。

・VOCA③意思表示(「やる」・「おしまい」の表現):即時に「もっとやる」を選択して表現しました。

・中玉チェーン抜き木製リングのチェーン(上肢操作・特に右手を意識した両手操作):右手指にゴムをかけることで保持+意識が向上。左手指で引きりました。左右の手を変えて実施。左手把持が向上して右手はチェーンをガイドで良い位置に。引ききろうとしていました。

・手作りカバサ大・小(操作):カバサの頂上へリーチ。手前に動かす動きが出が出ました。方向性のある手の動きが出ていました。

・3穴玉落とし(連続した操作 左~右への方向性):左手人差し指で、左から順にテンポ良く連続的に落としました。これまでで最もスムーズに定位、かつ落とす速度も速かったです。

・10穴玉落とし(操作アセスメント):中央手前をのぞき左右対称に10玉セット。中央→右方→左方の順に落としました。この時、最も効率よく落とせるように手指の位置、使う場所、角度や方向を柔軟に変化させていました。

・VOCA③名前を言う(表現単語構成):キー左から「さ」「と」「な」と配置することで、3穴落としのように左から順に右へと表出。音声FBで達成感ありました。○文字をランダムにすると、構成は難しかったようです。落胆の表情になるため、誤りへの気づきはある様子でした。配置により誤作動が入ることは注意して提示方法を工夫していきたいです。

・凸文字なぞり「さ」(書字へのステップ視覚-運動):赤シールに定位しました。ガイドにて「さ」を書字。一画目の右方向は、はっきりと動きが出ました。

・指えんぴつによる書字 「さ」(書字):指とえんぴつ先端との距離がある印象。書見台の角度と距離の調整、ガイドの方法が難しかったです。

・ipad+Apple Pencil(操作・反応アセスメント):操作のフィードバックとしての線をよく注目していました。ペンは握り持ちをガイドしましたが、本人が3~4指持ちに持ち変えていました。

Tuesday 9 Jan 2024 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
 前日、二十歳のつどいに出席したKさん、昨晩はよく眠れたそうで元気に目をさまして新年の挨拶をしました。

 最初に干支の辰を作りました。もみほぐした新聞紙で緩衝材を芯にして筒状にしたものに、テープ状の新聞紙を巻き付けて形をつくりました。Kさんの指で支えてもらいテープを繰り出すことで胴体にマスキングテープを巻き、しっかり形を整えました。一緒に手足や尻尾、目ん玉シールを貼って完成。Kさんの左手にちょうど握れるサイズの辰ができました。

 次は毎回おこなっている大野くん塗り絵。まず、写真と線画の状態のものを並べて眺めて気持ちの準備をします。右手にクレヨンを握ってもらい、ボードの上に固定した紙に一緒に塗っていきます。いま顔塗ってるよ、と声をかけると腕全体に力を込めて頑張って塗ってくれました。出来上がりを写真と並べて一緒に眺めました。次回のお約束をして終了しました。

 

Friday 27 Dec 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 今回は私が伺う直前に、少し大きな発作があったとのことで、ヘルパーさんと一緒にしばらく様子を見守りました。少し落ち着いてきたら、今度は深い眠りに入ったみたいで、またしばらく様子を見ることになりました。静かなお部屋には、Kさんがお花の先生と一緒に活けたというお正月用のお花が綺麗に飾られていました。
その後ろの壁には、成人式で見事な晴れ着を着て、お母様と一緒に嬉しそうに笑っているKさんの写真が飾られています。
改めて素敵な写真だなあと眺めながら、Kさんがいつもこんな表情でいられたら良いなあと思いました。

 さてウトウトしつつも、やっと少し目を開けたようなので、Kさんに挨拶をして、ベッドサイドで静かに歌うことにしました。アラジンの「A Whole New World」や「Love me tender」などバラードを、ゆっくりと静かめに。
でも、どちらかというとリズムのあるアップテンポの曲の方が好きらしいので、目を閉じているけど少し反応があったのを見て、アップテンポの曲も歌うことにしました。まずはKさんの好きな嵐の「ハッピネス」を。続いて「パプリカ」、そして「おもちゃのチャチャチャ」と「五匹のこぶたとチャールストン」を。
ヘルパーさんもシェーカーを持って、一緒に鳴らしてくれました。すると、Kさんの目が開いてきて、少し笑ってくれたようでした。
それを見てヘルパーさんが、「Kちゃんは、けっこうブル―スも好きみたいですよ。」とのことで、最後はちょっと賑やかにブルースを2曲聴いていただきました。

 終りかけになって、やっとすっかり眼も開いて楽しそうに笑ってくれたようでしたが、今回は残念ながらエイサー太鼓を使う時間がありませんでした。
でも、Kさんの発作も治まって、壁の写真ほどではありませんが、最後はニコニコ笑って聴いてくれたようで良かったです。

Saturday 9 Dec 2023 MH

音楽

担当:石橋

■活動の様子
今回はお伺いした時、T君はカーペットの上でアメコミヒーロー的な動画を大画面で観ていました。初めて観るキャラクターでしたが、こんなアニメも観るんだなと意外に思ったら、T君の好きな音楽が使われていたようでした。なるほど~と感心していたら、今回はT君もわりと素直に動画を切り上げてくれました。

いよいよ本番のクリスマスも迫ってきたので、ピアノの前にT君とお母様と並んで、早速お馴染みのクリスマスソングを歌い始めました。まずは「赤鼻のトナカイ」「サンタが街にやって来た」「ママがサンタにキスをした」を、メドレーで繰り返し何度か演奏しました。T君も久しぶりに、時々ピアノをピロッと鳴らしてくれて、それなりに楽しんでくれているようでした。

今度は「ジングルベル」を弾き出すと、お母様が鈴をT君に持たせてくれて、一緒に鳴らしてくれました。すると、さらにウキウキした感じが出てきました。
繰り返し歌っていると、お母様が鉄琴を出してT君と一緒に鳴らして下さったり、T君のミニピアノも出して下さったりしました。
かなり気分は盛り上がってきた感じではありますが、まだ例の「嬉しい楽しい時のフリフリダンス」は出てないようでした。お母様はそれが少し気になった様子でしたので、今度は一緒に小さいピアノを弾いてみようと椅子から降りて、私もカーペットの上に座りました。

お持ちした私のミニピアノと大きさは変わらないのに、T君のミニピアノは音色の数も音量もずっと多くて驚きました。すると、私の音を大きく出すために、お母様がミニスピーカーを持ってきて下さったのですが、残念ながらうまくつながりませんでした。でも、そのスピーカーとお母様のタブレットを繋ぐと、音質も音量も驚くほどしっかりしていて、そのまま、T君の今のお気に入り動画を見せてくれました。

T君の手を取ってお母様のお話を聞いていたら、T君がじりじり寄ってきて、私の横にピッタリとくっついてきました。そのままジッとしているので、片手を繋いだまま、もう片方の手で背中をトントンしながら動画を一緒に観ました。
もしかしたら、私が付けていたクリスマスツリーのピアスを近くで見ようと寄ってきたのかもしれませんが、T君と穏やかに同調できた気がして嬉しかったです。

ところが、大のお気に入り動画を見ても、いつものフリフリダンスは出てこないので、お母様はもしかしたらと気が付いたらしく、少し寒かったT君は、トイレを我慢していたようでした。
スッキリしたトイレタイムの後、お母様のリクエストで、オリジナルの「初めてのラブソング」を歌うと、T君が素早く反応してくれたようで、さらにクリスマスバラードを2曲、そしてブルースを何曲か歌ったら、やっとフリフリダンスをしてくれたようでした。中でも、「 Alright, OK, You win」では、お母様が遠慮しながらも一緒に歌って下さったので嬉しかったです。

T君もやっとノッてきたところでしたが、最後は厳かなクリスマス曲「Oh,holy night」を聴いていただいて、おしまいとなりました。
いつもの様に楽譜を片付けて、A4サイズの黄色いTレコードの袋に仕舞っていたら、珍しくT君がそれを取ってひっくり返してしまいました。
驚いていたら、お母様がすぐに気が付いて、「T君のは、こっちにあるよ。」と、同じTレコードの袋を見せてくれました。
中身はT君へのクリスマスプレゼントのCDが入っているそうで、クリスマスツリーの下に置いてあったそうです。
同じレコード屋さんの同じ色の袋だったので勘違いしたのかもしれません。でも、ちゃんとT君のプレゼントは別にあることがわかって安心したようでした。

それにしても、今度はどんな音楽を聴くのかなあと、中身がちょっと気になった私でした。ますます耳が肥えていくT君が楽しみです。

Saturday 9 Dec 2023 MH

コミュニケーション/操作

担当:小山

<報告書>

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA ①ステップ バイ ステップ(あいさつ/小学校でのコミュニケーションにつなげる):VOCAには「おはよう みんな元気?」と録音して提示。天板上のVOCAを積極的にONしていました。父、母、松本と対面し、ONすることで、「おはよう」「元気です」「ハルちゃんは」といった返事がありました。

・VOCA②チャットBOX(参加体験カルタの読み手になる):ミニスイッチの提示でON。以前関心を持っていた線は、ほとんど触らなかったです。父と母が札を取り合うと笑顔になりました。自ら札にリーチして取ろうとしました。

・写真カルタ(ことばがけに対して絵や写真2枚から1枚を選んで応じる理解のアセスメント):眼前に提示した2枚を見比べました。アイポイントの方がリーチよりも若干速いようでした。関心の高い「くだもの」と、それ以外の物との選択。後半は一方をシルエット面にして実施。以前よりもことばがけに対して絵や写真2枚から1枚を選んで応じる理解 は上がっている。選択肢を変えるとどうかは今後見ていきたいです。

・チェーン引き(目的的操作):指、手首の動きにより引きました。。本日も操作時のみ右方脇の三角柱を外しました。

・ポーチファスナー開け、中にきのこと玉(日常生活活動への導入):ファスナーにチェーン引きのリングを着けるとすぐに指をかけました。大人が方向を調整するのみで開けられました。ポーチ内に手を誘導すると中のアイテムに触探索で気付き、きのこを握しました。手の横に器を提示するとしばらくしてリリース。ポーチの内布が探索にはノイズになるか今後見ていきたいです。玉はなかなか握らず、後にサイズの小さい物は握っていました。

・音楽スイッチBOX 玉・きのこ(意図的リリース/因果関係理解):手のそばにBOXをそえると、リリースしました。。リリースまでの時間は短縮していくが、意図的か否かは判断できませんでした。

・回転ドラム、回転ドラムオルゴール(因果関係理解/目手の協応):モデルを示すとすぐに頂上にリーチし、前方に回す操作は非常にスムーズでした。

・カバサ 大・小(触覚→操作):手指によりチェーンを動かして鳴らしました。

・<初>ビー玉落とし(触覚→操作):中央の穴に気付いて手を入れたり、ビー玉に触れて落としたりしていました。

・銀玉落とし3穴(押し落とす/連続した操作/空間認知):中央と上部はスムーズに定位して落としました。下はほとんど触れず、部分的にガイドしました。定位すると指先を使って落としました。次回一穴垂直置きにてアセスメントしたいです。

・銀の玉 ボール器きのこ・ビー玉 玉のせ凹台(器から物を取り出す凹台にのせる):器の傾斜が手指を誘導し、定位が向上しました。銀玉が大きく把持しにくい様子。きのこやビー玉に変えるとすぐに把持しました。本日物→口が頻繁なため、ガイドしました。口に運ぶために手首を返す直前に、台の方向に手首を誘導することでリリースが促されました。

・VOCA③ステップ バイ ステップ(あいさつ小学校でのコミュニケーションにつなげる経験):VOCAには「きょうは楽しかった さようなら」と録音。父→母→松本→小山と順に対面し、VOCAにてあいさつ。アイコンタクトもよくできていました。

Saturday 9 Dec 2023 TS

コミュニケーション/操作

担当:小山

<報告書>

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA:①ステップバイステップ(あいさつ):ことばをかけると「ハイ」とささやくような声で返事をしました。以降母音に加えて子音の発声もあり、単語表出の印象がありました。

・VOCA②チャットBOX+ミニスイッチカルタ(活動の参加方法の選択):カルタの読み手か取り手かの選択を提示。本日はVOCAに触れて読み手を選びました。①スイッチスキャン方式による表出。興奮するとややOFFが難しくなりました。

・VOCA②チャットBOX+ミニスイッチカルタ(役割交代カードの選択):本児自らキー入力の意思表示があり、トライしました。手指でのキー操作があるものの圧の加減でONにならず。小指側面や、拳の使用などの工夫をしてONにしていました。天板上に丸カルタを2列×3枚並べ、選択をアセスメント。ことばがけに対して絵や写真2枚から1枚を選んで応じる方法にて6枚すべて手指による選択できました。

・回転ドラム・回転ドラムオルゴール(上肢操作):教材の上部にリーチし、回転させるイメージは持っている様子でしたが調整に苦労して前方への動きは出にくかったです。

・カバサ 大・小(操作):チェーンに指をかけて動かし、鳴らすことができました。カバサの持ち手を握ろうとするため、ガイドにてトライしました。

・小円盤移し(書字へのステップ連続した線への動き):人差し指にて定位。右方の終点への方向性は明確。左方もできました。運動的には非連続になっていました。手前から奥への移動が最も苦労していた様子でした。

・凸文字なぞり「さ」→「と」(書字へのステップ運筆を促す):意欲が高まり力が入りました。左肘を曲げた位置でガイド。始点の理解はまだ曖昧のため、赤いシールを貼りました。効果については次回以降アセスメント。書き順の方向を意識した動きが出ていました。

・指えんぴつによる書字「さ」(指えんぴつによる書字経験):サックに滑り止めマットを切って入れました。遊びは減少するが、プラスチックの先が指の腹に当たるので要検討です。ガイドにて「さ」を書字しました。書見台A4紙よりも、手のひらサイズ紙の方が操作的にも視覚把握的にも良いかもしれないです。 

Saturday 13 Jan 2024 SY

目と手の協応/数量/パソコン操作

担当:松本

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。綺麗に左右交互に手が出て、抜いた後のチェーンをボールを一粒ずつ穴に入れることも覚えていて、上手に入れていました。ボコボコジャバラのたたみ方もスムーズで、ねじって連結するのも上手でした。石蹴り入れでは、石蹴りを二個ずつ持ち一気に入れていました。

 円柱差しは、3個、5個直線配列を縦横垂直に提示した後に、4個面配列でも垂直に立てて取り組みました。指を穴の前後において円柱が飛び出ないように調整している様子が見られましたが、確実に調整時間が短くなっていました。

 枠太体積パズルで、少し苦手だった三角柱2ペアを寝かせて入れる課題は、三角柱を2次元方向だけでなく、3次元方向にも回転させ枠の中にピッタリはめていました。

 体積パズルは、基本形の入れ方を何回か試した後に、分割されたパーツが何個枠の中に入るか質問していきました。いくつかパーツを入れていくことでスペースに気づき、あと何個入るかという解決の仕方で取り組みました。

・数量:数の棒の2の棒がそれぞれの枠に何個入るかの質問と、入れた後に違う入れ方がいくつあるかの質問からスタートしました。今日は縦に棒を入れる入れ方を全部の枠でしていて、違う入れ方は?の質問では、縦の方向を保ちながら、3次元方向にまわし、上面にくる面をかえることで、違う入れ方を作っていました。縦を横にする2次元の回転を全く採用しなかったところが興味深かったです。体積パズルでも確認できましたが3次元イメージでいろいろと操作することが、今は楽しいようでした。

その後は、1から5の棒を枠の中に並べそれを使って、数の合成分解を通して、足し算引き算の確認をしました。繰り上がり課題に移った途中で、睡魔に襲われしばらく休憩しました。

・パソコン操作:本日の気になっていたタレントの名前を打ち込み調べようと提案すると、覚醒してパソコンに向かいました。純正のマジックキーボードにお母さまがキーボードシールとバックスペースとエンターにはクッションを張って触覚的手掛かりもつけてくれました。それをwindowsパソコンにペアリングしました。さすが純正キーボード。ペアリングでのストレスもありませんでした。

 今日は、RPAスイッチインターフェースを利用しました。これは、8個ボタンにショートカットを割り当てられるパソコン操作を支援する機器です。今回はワードの立ち上げと印刷を2つのボタンに割り当て使用しました。いつもなら、支援者がワードの立ち上げを手伝うところですが、今日は自分でボタンを押して立ち上げ、タレントの前を入力、最後にもう一つのボタンを押して印刷を自分一人で行いました。自分で印刷できるというのは以前から、自分の仕事を形にして達成感を感じるためには非常に重要であると感じていました。制約のある方の支援では、わかることとできることのギャップを埋めることが重要ですが、このインターフェースはパソコン操作に関してかなりその部分を軽減でき、進路先での役割も創造できると感じました。設定も簡単でしかも汎用性も高いのでこれからも様々な場面で試していきたいです。

Saturday 14 Jan 2024 FK

目と手の協応/文字/コミュニケーション

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。右手にヘアゴムをつけて引っ張れるように設置すると、自分の動きで最後のひと抜きをしました。いつもより手の力が強い感じがして、覚醒もよかったです。ボコボコチェーンの片付けも体験しました。ボールチェーンの玉を右手指先で押し込む動きも出ていました。一緒に蓋を開け、反対方向にチェーンを引っ張り、タッパーの蓋を四角を押しながら一緒に閉めました。ボールチェーンの玉が吸い込まれていくような感覚は気に入ったようで、入った後にハッと何かに気づくような表情をしていました。

 ボコボコリングは、左でがリングをグッと握る動作が出ていたので、右手でチェーンを引っ張れるように設置しました。最後のひと抜きができるように支えて待つと、何回か自分の動きで引き抜けました。

 カバサは前回と同様、指が開いてきてチェーンのフィードバックを感じていました。

 玉落としは、横縦垂直提示で左手で玉を落としていきました。手首を捻り親指の側面で押し込むような動作で玉を落としていました。垂直縦の時には、上から滑らすように一気に玉を落としていったのですが、落とし終わった後に、何かに気づいたような表情で、新しい発見を私と共有したい様子だったので、「何か発見したの?」と声をかけると、目を大きく開き「そうだ」と伝えているようでした。

 スライディングブロックは、穴の直前まで、一緒に動かして止めると、自分で押し入れていました。

・文字:最初に文字盤で左手人差し指を支えながら行を触っていき、力の入ったところで決定するという今までのやり方を紹介したあと、スライドスイッチ前後2スイッチで送り(引く)と決定(押し出す)で指伝話文字盤を操作体験しました。このやり方でも文字を選べることを説明して、今一番気になっているアーティスト「よあそび」という文字を一緒に選んで行きました。初めての体験でかなりびっくりした様子でしたが、引く動きが出る場面もありました。介助者は左手でスライドスイッチを持ち、右手の彼の手を包み込むように触れていると動きをキャッチしやすように感じました。毎回練習したいです。「よあそび」の凸文字もなぞって手のひらに書くこともしました。最後にYOASOBIのPVを見て終わりました。

 最後まで、覚醒もよく集中して取り組めました。手の動きも、退院後では一番良かったです。良い表情もたくさん見られました。

Saturday 13 Jan 2024 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・視線入力:ご両親が、モニターをセットして待っていただいていたので、すぐに始めることができました。まずは、ポジション確認アプリを立ち上げると、全ての項目に丸が付いて準備万端でした。

風船割り、センソリー車、センソリー玉、センソリー花火の順に取り組みました。今日は視線が、中央から右寄りに動きやすく、どのゲームも、自分の動きやすさを考慮して、視線を使得る範囲の一番いい場所に持っていき攻略していました。花火では、なかなか下の方へ視線を動かすのが難しかったのでヘッドコントロールまで導入してなんとか花火師のところまで視線を持っていっていました。そして、その位置に止まり、今までで一番多くの花火をあげていました。今日は、自分の制約をよく知って、視線の使い方を工夫してゲームを攻略するというより目的的な意思を感じました。

金魚すくいでは、終わりにする?と聞いてもなかなか終わらず粘ってなんとか金魚を捕らえようとしていました。

かなりの時間をかけて、じっくり視線入力に取り組みました。

 塗り絵では、色を、指伝話をスライドスイッチ(前後の2スイッチ)で操作して選日ました。スライドスイッチは介助付きで行うのですが、今日はよく動きが伝わってきました。この動きは次の文字練習の行の決定にも生きていました。

・目と手の協応:ボコボコリングは、一回で引き抜けなかったら、手を正中線の方へ持っていき、チェーンを巻き取ろうとする動作があったので、チェーンを引いていた右手に、巻きつけるのを手伝うと見事引き抜くことができました。

 玉落としは、横、縦、垂直のいずれの提示でもグッと手を前に押し出す動きで球を順番に押し込んでいました。スライディングブロックも、下、右、左、上の順番で力の抜けた優しい動きでブロックを滑らせていました。

・文字:指伝話文字盤をスライドスイッチの前後の2スイッチで行送りは、引く動き、決定は前に押し出す動きで、手を支えながら行いました。送りながら「は」で前に押し出す決定の動きが出たので確認すると瞬きでそうだと伝えてくれました。凸文字、手のひら、ブギーボードの順番で書いていきました。所々自分の動きもはっきりして、「このあとどっちに行くの?」と聞きながら書いていきました。正しい方向に筆を運ばせることが多かったです。

90分以上集中して取り組んだので最後はヘトヘトになったようでしたが、学びたい意欲が最後まで強く伝わってきました。