減法(繰り下がりのある計算) 日本の総理大臣と世界の首脳 SenSim(鉄道シミュレーター)
担当 奥山
【活動の様子】
最近ネットで話題になっている楽曲として、藤井風の「きらり」と緑黄色社会の「ずっとずっとずっと」のMVを視聴しながら、ONさんの手足に触れました。左手に触れると腕全体をえいっと動かしてそのあと親指を動かしていました。右手に触れると同じようにえいっと動かし、右足に触れると足首を支点にビクッビクッと何度も動かし、最後に左足に触れると足首を支点にビクン。ここ1、2年の間に手足の運動を「起こす」ことがとてもうまくなりました。一緒に勉強するのは3ヶ月ぶりなのですが、上達ぶりに驚きました。そのことをONさんに伝えると嬉しそうに笑っていました。ONさんもこのことを伝えたかったのだなと思いました。私も最高に嬉しかったです。
次にONさんの好きな数学の勉強。今日は減法の「繰り下がり」の仕組みについて。最初は二桁の数から一桁の数を引く際の繰り下がりの仕組みをKeynoteの画面で確かめていきました。ONさんは鉄道が好きで、鉄道の話を聞くときや鉄道シミュレーションゲームに取り組むときには目をキラキラさせているのですが、数学に取り組むときにも同じ目のキラキラが伝わってくるので、本当に好きなんだなと思いました。続いて三桁の数から二桁の数を引く際の繰り下がりの仕組み(十の位の数から十を借りる)を確かめました。このように内容がシフトアップするときにキラキラした様子が維持していれば先に進み、目を閉じるようであれば尋ねて戻るというふうにしているのですが、キラキラ維持のため先に進みました(百の位の数から百を借りる)。まだまだ興味津々の様子でしたが、この先は次回へ進むことを約束。減法の次にはかけ算や割り算、小数や分数が待っていることを話しました。
次に友だちが興味を持っていることの紹介として「日本の総理大臣と世界の首脳」について紹介しました。おひとりおひとり興味関心は異なりますが、KSさんと同様に「もう少し説明して欲しい」情報だった様子で、最後まで目を大きく開けてiPadのKeynoteの画面を見ていました。そしてKSさんと同じところ、カナダの女王もエリザベス2世で、15カ国の女王をしているというところで驚かれた様子でした(目が左右に動く)。この学習の発展系としては「エリザベス女王って何者?」「どうして15の国もの女王をすることになっているのか?」という、多分ONさんKSさんが疑問にもたれた可能性があることに答えてみることだと考えました。私も知りたいです(調べたい)。
身の回りの社会のこといろいろについては本来であれば一定以上の時間をかけて、丁寧に説明していく必要があると考えています。
最後の時間、ONさんが大好きなSenSim(鉄道運転シミュレーション:無料)に取り組みました。PPSスイッチのピエゾセンサーをONさんの右足首の甲側の関節に貼り付け、iPadタッチャーに接続して、粘着ジェル部をSenSIm画面のブレーキ「3」に貼り付けて、右足の動きで電車のブレーキを操作できるようにしました。また、シンプルタッチスイッチのセンサー部を左手親指先1mmの位置に置き、Bluetoothユニット(APPlicator)に接続して、iPadのアクセスビリティのスイッチコントロールでSenSimのマスコンを操作する軌跡のレシピを使って、左親指の動きでアクセルを操作できるようにしました(説明が長くなって申し訳ありませんが情報の共有のためにお許し下さい)。すると、アクセルとブレーキを何度も操作して見事にプラットホームの定位置に停車しました。これだけでも凄いことなのですが、終了間際にもう一度別の駅のホームの定位置に停車。定位置手前で止まりそうになるともう一度ブレーキを戻してアクセルを入れるという技巧を見せてくれました。もう最高です。
前回の学習から3ヶ月の間、きっと頭の中で想像しながら手足を動かしてシミュレーションを重ねていたのだと思いました。