Tuesday 12 Dec 2023 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
 目を開けてはっきりとした表情のKさん、調子が良さそうに見えました。
挨拶をして、前々回、前回でKさんが粘土を握って作った「ツボ押し」の本焼きが出来上がったので、一緒に眺め触ったり握ったりしました。

完成した「ツボ押し」に革紐を通し、ラッピングしました。
最初にフェルト用の原毛の色を選んで、つかんでちぎってもらいました。それを透明な袋に入れて、リボンの色を選んでもらって結びます。8本の「ツボ押し」をラッピングしました。



その後、毎回行っている塗り絵に移ろうとしたところ、訪問のドクターの診察時間になってしまったので、塗り絵は次回にすることにしました。

 

Wednesday 29 Nov 2023 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 少し痩せた感じがするものの、アゴ髭がチョロッと伸びて男っぽくなったK君。
この日は、西武線の替え歌を作りたいとのことでした。
 その前に、まずは今まで作った替え歌を新しいヘルパーさんに聴いていただこうとなりました。思えば12作もあり、お母様と「よく作ったよね~」「すごいですよね~」と、しばし感慨に耽ることに。

 全体を確認して良かったのは、わざわざ歌詞にも渋谷ハチ公バスが「4ルートあるけど どうして3色?」と入れたのに、その訳を私は勘違いして覚えていたのが分かったこと。つまり、バス会社が3社参入しているから3色、その中の1社がオレンジ色のバスを2コース走らせていました。
 勘違いが発見できて良かったと思いましたが、さて久しぶりに歌ってみると、やはりなかなか難しい。早口言葉のトラップに用心しながら何度か練習して、やっと完奏。K君もちょっとニヤニヤしながら聴いていたようでした。

 さて、早速今日のお題、西武線の中でもキッズデザイン賞を取った車両「拝島ライナー」の替え歌に挑戦。まず一緒に、K君が選んだ理由が分かる言葉を探しました。「先頭車の顔がカッコいいブルー」「座席指定車」「JR線にも乗り換えられる」などの他に、各駅の名前も入れていくと、だんだん形ができてきました。ただ、決まったメロデイーに入れるのがなかなか大変で、だんだん時間も迫って来て、何度も歌って言葉を直したりしながら、ついに完成。

 「やった~!」と思ったら、お母様から急にストップの声がかかりました。
K君の心拍数や呼吸を測っていた機械を見て、クールダウンの必要を感じて声をかけて下さったのでした。お母様のリードで、ゆっくり皆で深呼吸をしながら「は~~~~」と吐き、次に「い~~~~」、そして「じ~~~~」と吐いていきました。一瞬変わった深呼吸だなと思ったら、最後に「ま~」ときて、「拝島」となり、「なるほど!」と気が付いた次第です。

 K君は、最初からわかっていた様で一緒に小さく声を出していました。サスガです。何度か繰り返して、やっと少し落ち着いてきた様で、皆で安心しました。
最後に、ゆっくりめにK君の大好きな「ジングルベル~小さな世界」を1回だけ歌って終わりにしました。

 K君が楽しんでくれたのは嬉しかった半面、お母様の気転を利かした対応に助けられました。これからは、少し余裕をもって見ていければ良いなと思います。

Thursday 23 Nov 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 部屋から珍しく大きな音が聞こえていたので、お母様のタブレットでYou tube でも観ているのかと思ったら、なんと大画面の大型TVにT君はかぶりつきで、フランク・シナトラのDVDを観ていました。
「こんにちは」と声をかけても聴いてない様子で、一度チラッとこちらを見たものの、直ぐに目の前の大画面に釘付け状態。私も、今まで何度も訪れていたのに、こんな大きなTVがあったのを初めて知った次第でした。思わず「シナトラ、カッコイイね~!サスガだね~!」と声をかけましたが、今度はT君は振り向きもせず、深く集中してその世界に入り込んでいる様子でした。

 さすがにお母様が「終わりにするよ!」とDVDを止めてしまったら、T君は残念そうに下を向き、今度は少し上目使いでこちらを振り向きました。
 そこで、やっとご挨拶。
さてその後も、思った以上にシナトラの余韻は深く大きく響いているようでした。
T君の大好きなクリスマスソングを歌っても、まだ先程のシナトラの世界にいる感じで、ぼんやりしている様子。「横に座って、一緒にピアノを弾いてみますか?」と声をかけても、そんな気分じゃない様子で、ただお母様と一緒に、後ろで静かに聴いてるだけでした。

 そのうち振りかえると、なんと横になって完全に寝てしまっていました。
初めてのことなので驚いていたら、お母様によると、先々週に風邪をひいてしまい、まだ本調子ではないから、そのせいかもしれないとのことでした。
体調が今一つとのことなので、そのまま起こさないで、毛布を掛けてお昼寝状態のT君を見ていると、お母様がご自身のことや学校の話などをして下さいました。T君の繊細なところは、お母様に似たのかもしれません。

 そのうちT君の目が覚めたので、お母様のリクエストでオリジナルを1曲聴いていただきました。やっとT君も興味を持って聴いてくれたようなので、続けてスタンダードも何曲か歌ってみました。

 終わりごろになってではありますが、T君が少し元気になって、興味深く聴いてくれたので嬉しかったです。

ただ、今回は結局一度もピアノには触ろうとしませんでした。
T君の一本指奏法チャレンジは、また次回に。

それにしても、こんなにシナトラにのめり込むなんて、すごい集中力ですねと話したら、赤ちゃんの頃から本人が好きで聴いていますからとのことで、改めて稀有な感性を大事にしたいなと思いました。

Wednesday 15 Nov 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 今回は比較的すぐに目を覚ましてくれて、車椅子に移って歌を聴いてくれました。ただ、それまで軽快なヘイセイジャンプを大きな音で聴いていたこともあってか、その音が消えて最初に、秋の唱歌「旅愁」と「もみじ」を歌ったら、つまらなそうでした。
 珍しくハッキリわかったので、前にニッコリ聞いてくれた「ホール―ニューワールド」を。少しマシな様子でしたが、まだ今一つの様子。そこで、エイサー太鼓をお持ちしたので、今回はこれを叩いてもらおうと思いました。

 最初に、手で叩く音とバチで叩く音の違いや、真ん中を叩く時と端っこを叩く時の音の違いなどを聴いてもらいました。それから、Kさんの手を持って少し上げてからパッと太鼓の上に落とすと、「トッ」と小さい音が出ました。あまり反応はない感じでしたが、今度は小さいバチを持ってもらって、同じように手を持って少し上げてから太鼓の上に落とすと、短い距離でも「カン」とハッキリした音が出て、少し反応がありました。

 Kさんは上手にバチをしっかり握ってくれて、腕を落とせば鳴るように太鼓の角度を調整して待っていれば、ちゃんと音が出ました。何度か繰り返しても、嫌がらずに続けてくれました。バチは、蛙型ギロ用の細くて短いものでしたが、長い太鼓のバチよりも、Kさんの手には合っていたようでした。そのうち自分で腕を上げて自分の意志でストンと落とすことができたら、たとえ1回でも、それを合図に歌を始めることができるので、Kさんと音でコラボできる可能性を感じました。

 さて少し休憩して、今度は歌を聴いてもらうことに。ヘルパーさんによると、ゆっくりの歌より、テンポのある曲の方がKさんは好きみたいとのことなので、
「Love me tender」や「 Over the rainbow」などのバラード曲も、いつもよりテンポを速くしてリズミカルに弾いてみたら、Kさんが急にニコニコと楽しそうな顔になってきました。さらに、ヘルパーさんのリクエストでブルースを2曲。Kさんも、ますますニコニコと笑ってくれました。
 もしかしたら、馴染みのあるリズミカルな曲というより、Kさん好みの一定のリズムやテンポがあるのかもしれません。ちょっと発見した気持ちになり、次回にも活かせたらと思いました。

Saturday 9 Dec 2023 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:本日もボコボコチェーンからスタートしました。手の動きが出るようにこちらでタッパーを引きながら両方の手で取り組みました。何回か引っ張る動きが出ました。ボコボコチェーンミニは、両手にセットした後に一緒に手を広げるようにしてチェーンを抜きました。

 次に、視覚刺激回転ドラムとオルゴール回転ドラムに取り組みました。手を伸ばした状態でドラムの上方に手を置き、力が抜けるまたは、肘を曲げることで、ドラムを回しました。手に力を入れて保持した後に、力が抜けてドラムを回転させる場面が何度もありました。その後に、同じ動きでカバサに取り組みました。カバサはより、細かく指先にフードバックがあるので指先がボールチェーンを触るように動いていました。回転ドラムもカバサも手首の調整が必要なく、動きに合わせて回転し、さらにカバサはより連続的にフィードバックがあるので取り組みやすいようでした

 

 

文字の学習の前に、位置と方向を学ぶために、玉落とし、スライディングブロックに取り組みました。この二つは介助付きで行いました。

・文字:文字盤で練習したい行を聞くと「か行」で文字盤をポインティングするために介助されている左手人差し指を動かし合図してくれました。凸文字→手のひら→ブギーボードの順になぞっていきました。文字盤を使ってか行で何か伝えたいことがあるか聞いていくと「か」のところまたもや指で合図があり、色々と考えられる単語を挙げていくと「買い物」で目が大きく開き合図してくれました。何を買いたいかも文字盤で探っていきましたがそちらはわからず、でも買い物にいきたいことはよく伝わりました。

・スイッチ操作:スライドスイッチを右手につけてステップバイステップ(VOCA)を操作しました。今日も奥山支援員から頂いた12月の最新音楽情報のスライドをVOCAの合図で進めました。今まで馴染みのあるアーティストが登場して安心してみていました。今回初のアーティストは「すとぷり」。女性アーティストへの注目が以前は高かったのですが、最近は性別を問わず流行りの曲を楽しんでいる様子が見られ、興味の幅が広がったように感じます。今年は、毎月最新音楽情報見てるから「紅白見ると知っているアーティストばかりになるね」と伝え終了しました。

Sunday 5 Nov 2023 OK

目と手の協応/数量概念/平仮名/プリント学習

担当:谷田部

■活動の様子
 先月は、勉強意欲も減退して心配しましたが、今回は体調も気分も良い状態で楽しく勉強することができました。

《数量概念/算数》
 円盤型はめをしました。位置、方向、順序を学ぶことで、特に真ん中を意識させる課題です。今回は、眼鏡をかけて意欲的に取り組めました。円盤を左右に入れることは、まだ曖昧さは残りました。しかし、間を飛ばさずに順番に入れる課題は今回もできていました。真ん中に入れることも前回より意識してできました。次に、縦方向に円盤型はめをしました。上からと下からの二方向を指示しまた。上からは成功率が高いですが、下からはめることはアドバイスが必要でした。この課題も、飛ばさずに順番にはめることができました。

《立体構成》
 バランス良くブロックを重ねる勉強をしました。慎重に上に木のブロックを積めました。今回は枠にブロックをはめることもできました。スムーズに枠にブロックをはめられました。

《ひらがな、プリント学習》
 前回はできなかったプリント学習にも取り組めました。ひらがなカードを4枚並べて1文字選ぶ学習では、今回は正答率が低かったです。プリントのなぞり書きは、目玉鉛筆クリップの持ち方が自然になり、曲線のはみ出しも少なくなりました。手の甲を着けないで書くことをお母様は気にされていました。前に担当したお子さんも、文字を書く時に手の甲を浮かして書いていたので、何か理由があるのかもしれません。

《道具の活用、手指の巧緻性》
 今回から、ハサミを使う練習も取り入れました。以前、福祉ハサミを使っていたそうですが、K君の手指の使い方からすると、普通のハサミを使うことが望ましいと思います。今まで、なぜかハサミなどの道具の活用は個別課題として学習してこなかったようです。お母様はできるか心配されてきましたが、できるようになると思いました。ハサミや紙をつかんだ時に、ゆびが外側に反り返ってしまいます。私の担当の生徒さんも、指が外側に反り返って、握る動きが苦手な傾向があります。これも何か理由があるようです

《まとめ》
 前回はいつもと違う、少しネガティブなK君を感じましたが、今回はいつもの明るく意欲的なK君に戻っていました。K君も大人になり、気持ちの浮き沈みが出るように成長したのかもしれません。今回から道具の活用を学習課題に加えました。人間は道具を活用することで文明を築いてきたので、とても価値のある学習だと思いますが、あまり現場では意識されてきないように思います