Saturday 28 Oct 2023 FK

目と手の協応/文字

担当:松本

◾️活動内容

 ボコボコチェーンとボコボコチェーンミニでのウォーミングアップからスタート。動きを引き出すためにテーブルを外しても試しました。テーブル装着時とそうでない時とでの差は特になく、大きな引っ張る動きはでませでしたが、手首の動きで引き抜くことが何回かありました。玉落としとスライディングブロックに取り組んでから、文字学習を行いました。本日練習したい文字をいつものように文字盤で聞いていくと、複数の行で顔を動かし合図してくれました。お母様が昨日通所施設の遠足に行ってきたということで伝えたいことがたくさんあるのだろうと教えてくれました。そこで、凸文字をなぞって練習する時に遠足に関連した単語を伝えながら行いました。一番反応が良かったのが、一緒に行った大好きな友だちの名前でした。それを一番伝えたかったという風に笑顔になりこちらを見て声も出ていました。

 運動や感覚の使い方の制約を超えて発信してくれたので、改めて大好きな人がいるということの大切さを感じました。

 その後漢字の凸文字なぞりをした後に、奥山支援員作の10月の新着ミュージックのスライドをみました。本日も振動スピーカーをiPadにつなぎ机に設置。ちょうど振動スピーカーにぴったりの曲だったので覚醒も上がり、画面に注視していました。珍しく男性グループにも興味を示しました。こういうこともあるので、様々な曲を提示することが大事だと思います。

 運動の制約が大きい時のために、次回はPPSスイッチの設置も試して見たいです。

Sunday 8 Oct 2023 OK

目と手の協応/数量概念/平仮名/プリント学習

担当:谷田部

■活動の様子
 9月に入ってから、いつもと違う間隔でメールが来たりしたので、K君の様子が心配でした。お家に着いて、「K君の体調はどうですか?」と伺ったところ、学校に行けない日もあったということでした。

《ウォーミングアップ》
 K君と話しをしながら様子を見て勉強を始めました。いつもより食いつきが悪いので、簡単な石けり落としから始めました。やはり勉強意欲が弱かったので、話しをしたり、YouTubeの動画を見ながら始めました。

《数量概念/算数》
 円盤型はめをしました。位置、方向、順序を学ぶことで、特に真ん中を意識させる課題です。今回は眼鏡はかけていませんでした。左右の手を挙げてと言えば分かるのですが、円盤を左右に入れるとなると曖昧になりました。間を飛ばさずに順番に入れる課題は今回はできていました。次に、縦方向に円盤型はめをしました。上からと下からの二方向を指示しまた。上からは成功率が高いですが、下からはめるのはアドバイスが必要でした。この課題も飛ばさずに順番にはめることができました。

《立体構成》
 バランス良くブロックを重ねる勉強をしまた。慎重に上に木のブロックを積めました。

《数の棒》
 お母様から、SHJの「バリアフリー みんなの教材図鑑」の中の「数を学習する教材」のリクエストがありました。数の棒のセットをお貸しして、自宅学習してもらうことにしました。

■まとめ
 今回は、最初からいつもと違う少しネガティブなK君を感じました。様子を見ながら学習を進めましたが、食いつきが良くありませんでした。2〜3回勧めると、やっと課題に取り組んでいました。勉強中はいろんな話しをしながら楽しい雰囲気を作りました。しかし、1時間過ぎた辺りで椅子を降りて退場してしまいました。今回はあまり勉強がすすみませんでした。

Tuesday 10 Oct 2023 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子

 しっかり目を覚ましているK子さん、口を動かして挨拶に応えてくれました。

 土粘土を左手でぎゅっと握って形つくったものをいくつか作りました。ひらがなスタンプを持ってもらい、「K子」と名前を入れました。土もスタンプも左手でしっかりと握って作業できました。以前より肘から上も柔軟になっている印象でした。次回色付けをして本焼きして陶器のツボ押しのキーホルダーにする計画です。

 次にいつもの大野くん塗り絵、しっかりクレヨンを握って、時々塗った場所を一緒に眺めて確認しながら塗りました。
最後に作品と写真を撮るときにこちらを見て、楽しそうに笑ってくれました。

Sunday 15 Oct 2023 FKK

目と手の協応/文字/スイッチによるiPad操作

担当:松本

 本日は、覚醒が低い中でしたが様々な教材で働きかけながら学習しました。午後の方が覚醒が良いとのことだったので、次回は時間を変更して、午後スタートで行う予定です。

■活動の様子

 スライドスイッチをステップバイステップにつなぎはじめの挨拶を一緒にスイッチを操作してスタートしました。そのまま覚醒を上げるために、スライドスイッチを振動クッションにつなぎスイッチを一緒にスライドさせON/OFFを繰り返してみました。次に、ボコボコチェーンミニに取り組みました。途中で少し覚醒が上がり自分で引く場面が何回かありました。すぐに教材を玉落としに変えて、右手を外側に開く動きで球を順番に落とせるように提示しました。こちらも手が動き自分で落とせる場面がありました。スライディングブロックで方向の勉強をしている途中で、覚醒が下がったのですが、学習は続行しました。文字盤に右手人差し指で触れながら、今日書く行を順番に聞いていくと、「た行」のところで一瞬目が開いたので、「た行を選んだね」と意味付けして「右手人差し指で凸文字を一緒になぞり→私の手のひらで書く→ブギーボードにペンを持ち一緒に書く」を繰り返し行いました。

 次に、iPadのスイッチ操作をしました。操作対象は、Keynoteで作った歌詞を覚えるためのスライド。スライドスイッチを右に動かすと、次のスライドへ、左に動かすともう一度同じスライドを聴けるようにリンク設定したものです。スイッチインターフェースは、できiPad2でiPadのレシピでスライド中のリンクボタンを操作します。残念ながら、覚醒は上がりませんでしたが、「次行っていい?もう一度聞く?」と話しかけながら一緒に操作しながら最後まで聴きました。

続いて、奥山支援員による10月の新着音楽情報のスライドも一緒に操作しました。

 お母様に、次の歌詞を覚えたい曲についてリクエストをいただき終わりました。

Wednesday 20 Sept 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 今回はかなり深いお休み中で、なかなか起きそうもありませんでした。
仕方がないので少し様子を見ようとしていたら、せっかくだからとヘルパーさんが車椅子に移動させて下さいました。でも、やはり眠いのにはかなわない様子で、
前に楽しそうにしていた曲を何曲か歌ってみましたが、あまり反応がありませんでした。

 輪唱のオモシロさはどうかなと、ヘルパーさんに手伝っていただいて、久しぶりに「カエルの歌」を一緒に歌ってみましたが、やはり今一つの反応。それならと、前回はミニピアノに触ってもらったら楽しそうだったので、早速Kさんの前にミニピアノを置いてみました。ミニピアノに入っている自動演奏の曲が流れる時、適当に鍵盤を押すと、勝手に曲に合わせた和音が出てくる仕組みなのですが、16ビートの賑やかな自動演奏曲そのものが気に入った様子だったので、これなら楽しんでくれるかなと思った次第です。

 ところが今回は、なんとも残念なことに、それほどでもない様子でした。やはり覚醒してないと伝わりにくいのかもしれません。時々眼は開けるのですが、Kさんの手を取って曲を弾いても、あまり反応はない様子。こんなに反応のない時も珍しいのですが、単に眠いから不機嫌なのだとしたら、逆に申し訳なかった気になりました。

 少々落ち込みつつ、Kさんが楽しいと思うのはどんな時なのか、ヘルパーさんに聞いてみました。すると、「アイスとかデザート系のお菓子を食べる時かな?」とのこと。それなら私も同じだと、ちょっと楽になりました。ついでに、今さらながら「どんな歌を歌ったらKさんが楽しんでくれるでしょうか?」と聞いたら、
「ご自分でイイと思ったので良いんじゃないですか?」とのこと。結局それしかないか、と改めて思った次第です。

 愚問に応えてくれたヘルパーさんに感謝しつつ、本当はKさんの気持ちがもっとわかれば良いなと思いました。楽器を片付けた後で、そのことをKさんに伝えたら、急に眼をパッチリと開けて真面目な顔をした気がして、ちょっと嬉しかったです。

Wednesday 13 Sept 2023 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 実は前回、「次は秋になっているだろうから『赤鬼と青鬼のタンゴ』を!」とリクエストされていたので、まずは「秋風の、忘れ物、夕焼けピーヒャララ~」と歌いましたが、まだ少し暑い日だったので今一つの様子。。。それより今回は、K君が声を出せるような曲をとのことで、「線路は続くよ何処までも」で「ぽっぽ~」とか、「大きなカブ」で「よ~いしょ、よいしょ!」などの合いの手が入る歌を歌いました。
 また、久しぶりに、「We will rock you」も。この曲は、お母様がたまにCDをかけるとK君も一緒に聴いているようなのですが、あまり好みではなさそうとのこと。でも歌ってみると、Kくんも少し声が出たようで嬉しかったです。

 リズムのある曲の時は、自然にゴーヤ型のシェーカーを持って鳴らしてくれるのですが、そういえば、他の打楽器には触ろうとはしませんでした。持ちやすさや音の好みもあるのでしょうか。前にご家族でオーケストラのコンサートを観た時には、ホルンやバイオリン、ティンパニなどの楽器に興味を示していたとのことでしたが、残念ながらミニピアノには興味はないようでした。
 ただ、本格的なクラシックの楽器はないものの、ミニピアノでいろいろな楽器の音だけは出せることを毎回聴いていただいていたので、何気なくK君の前にミニピアノを置いてみたら、珍しく嫌がらずに見ています。
「弾いてみる?」と言うと、ヘルパーさんがK君の手を取って左の方の鍵盤に軽く置いてくれました。すると、いきなり伸びる音で不協和音が混じっているけれど、はっきりと短調の和音が出てきました。K君はちょっと驚いたようでしたが、手を鍵盤に乗せたまま、ジッと音を聴いているようでした。

 そこで、とっさに「アランフェス協奏曲」のメロディを、ミニピアノの右半分の高音で弾いてみました。K君との初めての連弾がアランフェスとは、我ながら思いがけない展開でしたが、K君は興味を持ってくれたようでした。お母様がすぐに「あ、アランフェス協奏曲!」と言ってくれたので、K君も、きっと聞いたことがあったのだと思います。そのまま、ずっと手を上げなかったので、気に入ったのかもしれないと思い、何度もアランフェスを弾いてみました。

 やっとK君が手を上げたので、今のはオルガンの音で、押さえている限りずっと音が伸び続ける楽器の性質を持っていることを伝えました。いつもは、音が消えていくピアノの音を使っていることを伝えて、楽器により音が伸びるか伸びないかで聞こえてくる印象が違うよねと話しました。

 興味を持ってくれたようなので、ピアノの説明を。まず鍵盤を見て貰って,黒鍵と白鍵があること。黒鍵は2本並んでいる所と3本並んでいる所があること。2本並んでる左側の白鍵が「ド」、そこから順番にドレミファソラシドが並んでいること。「ドレミの歌」を知ってるK君には、直ぐにピンときたようでした。
 K君の右手の長い人差し指を伸ばしたまま、私がその手を持って「ここがド」と順番にゆっくりド・レ・ミ・ファ・ソとK君の人差し指で鍵盤を押していきました。

 興味が出てきたようなので、K君の大好きなメドレーに挑戦してみました。例の「小さな世界~ジングルベル」です。K君の手を持って弾き始めると、時々肘が強張ってスムーズに移動できない時もありましたが、引っかかりながらもK君は、自分で肘や指の角度をすぐに直して、最後まで一緒に弾くことが出来ました。時々、声を上げながら、自分の指先から音が出てくる感覚を味わっているようでした。

 楽しくなってきたみたいなので、今度は一人でドレミが弾けるようになるように練習してみました。というのも、K君は文字盤が使えるので、人差し指で鍵盤を移動することは可能かもしれないと思ったからです。まずドの位置にK君の人差し指を乗せて、自分でグッと下に押してもらいました。次に押した鍵盤の底にあるK君の人差し指を私が持って、下に押したまま谷底の左端から右端まで動かして鍵盤の広さや幅を感じてもらいました。それから今度は鍵盤の底の右側にグッと寄せて行きます。そして、これ以上右へ行けないことを確認して、その感覚をしっかり覚えてもらってから、スッと上に抜いてすぐ隣の鍵盤に降ろすとレの音が出ます。
 同じように、グッと押したら、グッと右へ寄せて、スッと上に抜いて、すぐ隣を押すとミが出ます。下に降ろす感覚と右横に寄せる感覚を指先で覚えたら、正確に一音一音出していけるのではないかと思ったので、一音ごとに「その感覚を覚えておいてね。」と言いながら、ドからドまでの1オクターブをゆっくり一緒に弾いてみました。

 さてそれから、一人でもやってみますか、となり、K君はやる気満々で一人で弾き始めました。私は、「グッと押したらグッと右側に寄せて、そうそう。そしたらサッと上に抜いてすぐ横の鍵盤を押す。」と、横から応援をするだけでしたが、見る間に目の前で、一音一音、K君が初めて自分でドレミを正確に一つ一つ弾いています。驚いていたら、なんと完璧に最後まで一人で弾いてしまいました。驚きと共に、「ヤッタ~!スゴイ、スゴ~イ!」と、お母様とヘルパーさんと私とで大盛り上がりでした。やはり文字盤を使っているせいか、指先の間隔が鋭いのかもしれません。
 K君の新しい才能を発見したみたいで、楽しみがまた一つ増えて嬉しいです。

Saturday 9 Sept 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 毎回、その日の様子を撮った写真をお母様が送って下さるのですが、実は、前回終わった直後にお母様が送って下さった動画を見てビックリしました。その動画では、T君がピアノの前の床に座っていて、左半身をピアノの椅子に寄りかかったまま、右手を上げてピアノの蓋の上を触っていました。弾きたそうにしていたのでお母様がピアノの蓋を開けてあげると、なんと自分で鍵盤を触りながら、ド、ミ、そして1オクターブ上のミと、一音一音濁ることなく出していたのです。
 つまり鍵盤の上に、単音で一つ一つ自分で指を落としていけることを発見!
ピアノの椅子に座った状態では、手のひらが体の外側に向いているので、腕を横に曲げたまま指を真下に降ろすのは難しそうでしたが、床に座った状態で腕を伸ばしたら、ちょうど掌が下に向いて指先が鍵盤の上に降ろしやすいのではないかと思えました。鍵盤の位置を覚えたら、自分でメロディーを弾けるかもしれないと、興奮気味に動画を何度も見ながら、T君が自分の意志でピアノを弾ける可能性を強く感じた次第です。

 とはいえ、床に座ったままだと鍵盤の位置を確認できないかもしれないので、ギリギリ白鍵と黒鍵が横からでも見える高さの、厚めのクッションか小さい椅子でもあれば良いだろうか、などとあれこれ考えつつ、今回楽しみにやってきました。
 最初はピアノの椅子に横に並んで座り、ラブミ―テンダーをゆっくり聴いてもらいながら、あわよくば鍵盤の位置を確認してもらおうかなと思っていたのですが、なんとも残念なことに、ピアノを一緒に弾くどころか、すぐに椅子から降りてしまいました。低い所から、手を伸ばして鍵盤を弾くことにもチャレンジしたかったのですが、残念ながら、まるで関心がない様子でした。

 もしかしたら、こちらがT君にピアノを弾いて欲しくて、焦りすぎていたのかもしれません。前にもお母様が仰っていましたが、誘導しようとすると、それを察してやる気をなくすようでした。

 この日は、たまたま少し疲れている様子とのことでしたので、体調のせいもあるかもと、T君の大好きなクリスマスソングを何曲か聴いていただきました。少し楽しんでもらえたようでしたが、T君が突然、何処かへ行こうとしたので驚いたら、「もしかしたら、さっき見ていたアレを見せたいの?」と、T君の気持ちを察したお母様が1冊の本を持ってきてくれました。
それは、いかにも「お気に入り」で使い古した感じの、いわゆる「音が出る絵本」でした。中には子ども用の曲が数曲入っていて、片方のページにある大きなスイッチを押すと、音楽が流れてくる仕掛けの絵本です。
 早速スイッチを自分で押して、T君が中の曲を聴かせてくれました
「イヌのお巡りさん」「アイアイ」「さんぽ」など、どれも耳馴染みのある子ども向けの名曲ばかりで、私も合わせて一緒に歌いました
中でも、「おつかいありさん」が大好きらしく、目をつぶって上半身をフリフリ揺すって楽しい感情を表してくれました。
 お母様によると、赤ちゃんの時に抱っこしてオデコをツンツンしながら「あっちいってチョンチョン こっちきてチョン」と歌うと、とても喜んだとのこと。
今までサッチモ関連のジャズしか聴かないのかと思っていたら、ちゃんと赤ちゃんの頃の幸せな経験と記憶もあることに安心した次第です。T君の大好きなサッチモだって、赤ちゃんの頃はお母さんの子守歌を聴いていたのではないでしょうか。

 今回は、この話が聞けただけでも良かったなと思ったら、T君が今度は電気ピアノの前に行って何かを待っている様子なので、お母様が急いで電源を入れると、いきなり自動演奏でショパンの「幻想即興曲」が流れ出しました。すると、これにも上半身をフリフリして「嬉しい楽しいのダンス」を見せてくれました。
そういえば、ショパンもこの曲だけはお気に入りとのことで、本当に幅広い音楽の聴き方を知っているT君に、改めて脱帽した次第です

 次回は、もし興味を持ってくれたら、腕を上に上げるだけでなく、前にも伸ばして、鍵盤を見ながら一つ一つ音を出すことにも挑戦出来たらと思います。