目と手の協応/文字/スイッチ操作
担当:松本
発作は、多めでしたが、とても覚醒がよく集中して課題に取り組んでいました。
■活動の様子
・目と手の協応:アクションカメラとiPadで、手元が見えるようにカメラとモニターを設置してスタートしました。ボコボコリングを左手に握ってもらうと、肘を屈曲する動きで何回も引き抜きました。
右手の方では、外に手首を返すような動きでチェーン最後のひと抜きを行いました。カバサと糸車は、手のひらを乗せると自分の身体の方へ引く動きで回していました。半球付き円盤はめは、左手は手の甲で、右手は指先で操作してはめていました。玉落としでは、特に左手の動きが良く、握ったままの形で手の甲を、面上で滑らす動きを使いテンポよく鉄球を落としていました。右手は、指先を穴に向かって引っ掛けるような動きで球を落としました。スライディングブロックも同じ動きで操作していました。
・文字:右手で行いました。いつものようにスライドスイッチで、指伝話文字盤を操作して練習する行を選びました。介助しながら、スイッチを操作して行を送っていくと、3週目で「あ」行で顔を大きく動かしたので、これで良いかと聞くと、瞬きを何回もしてそれで良いことを伝えてくれました。凸文字なぞり、手のひら、ブギーボードの順に書いていきました。「あ」のところで、「あした」から4月だね。新年度だね。と伝え、「あした」と指伝話で書こうかと提案すると、笑顔になりました。練習する行選びの時と同じように、介助しながら文字を選択していくと、選択場面で左頬を枕に力強く押し付ける動きをしていたのでその動きと合わせて、スライドスイッチ操作を手伝いました。
・スイッチ操作:左頬にタッチセンサースイッチを設置して、keynoteで作った音楽スライドを進めました。本日は、ワンスイッチのみの操作に集中して取り組みました。押すことができても戻ることが難しいので、頬とスイッチとの距離の微妙な調整が必要でしたが、一旦位置が決まるとどんどんスイッチを押してスライドを進めていました。寝ている姿勢なので頭がしっかり固定されている分、顔を動かしやすいようでした。前回に引き続き、ワンスイッチで操作できるiPadの
ゲームでタイミングを練習しました。上手に操作して、1回クリアーしたところで終わりました。使ったiPadアプリは前回同様Jungle Adventureです。次に奥山支援員作の3月の音楽情報を途中まで進めました。1曲目の「Bling-Bang-Bang-Born」(Creepy Nuts)がかかると、舌を動かして歌っているようでした。この曲知ってるの?と聞くと笑顔になりました。最後にお母様にそのことを伝えると、よく聞いているとの事でした。