Thursday 3 Oct 2024 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
今回は初めて病院での「学び」タイムとなりました。しかも久しぶりの対面とあっていくらか緊張はありましたが、思ったより元気そうなKさんの顔を見て安心しました。明るい個室に病院のスタッフの方達も参加して下さり、ちょうど良い機会なので今までKさんと一緒に作った作品を聴いていただきました。

まずは「僕の大好きなクラリネット」の替え歌で、Kさんの作った「俺の大好きシリーズ・1~12」の初公開です。もともと学校の音楽の授業で始めた替え歌作りだったそうですが、Kさんの興味関心を刺激したようで、いつの間にか12番まで増えました。初めはメロディーに忠実に字数も合わせていたのですが、だんだん字余りの長いフレーズをはめ込んでいくようになり、おかげで歌う時にうっかりワナ(?)にハマってしまうこともシバシバ💦
今回も途中でやり直したり、むりやり言葉を入れようとしてメロディーが変わったりと、なかなかスリルのある演奏になりましたが、いつものことだというように、Kさんはニヤニヤと私のドタバタを面白がっているようでした。

スタッフの方達も大長編にびっくりしながらも、一緒に掛け声や打楽器で賑やかに盛り上げて下さいました。Kさんもだんだんいつもの調子が出てきたようなので、続けて山手線の駅名を繋げていく「鉄道唱歌」の替え歌を歌うことにしました。すると、ちょうど担当医の先生がいらして、なんと一緒に打楽器を持って歌って下さいました。山手線は環状線なので、歌も途中下車するまで何度もグルグルと回ります。しかも歌はだんだん早くなったり遅くなったり。スピードが上がると、独特のスリルがあります。
そしてここでも、数年前に新しく加わった「高輪ゲートウェイ」という長い駅名が歌を悩ませます。というのも、「東京」や「渋谷」「新宿」のように、1小節の中で2拍くらいの短いフレーズに詰め込まなければならないので、なかなか大変な場面があるのです。
1周してすぐに気が付いた先生は、だんだん駅名が近づいてくると、「そろそろ来るぞ、来るぞ!」と声に出して待ち構えてくれて、「ほら来た!」「タカナワゲートウェイ!」とバッチリ早口で一緒に歌って下さいました。おかげで一同大興奮! 調子に乗ってスピードを上げながら何度も歌いました。
盛り上がりすぎて先生もお疲れになったかもしれませんが、Kさんも興奮しすぎて打楽器を何度か飛ばしつつも楽しんでくれたようでした。

先生が次のお仕事に戻られた後、今度はスタッフの方達にも、Kさんの創作童話「青いカプセル」の紙芝居を観ていただくことにしました。今回ご同行下さったSHJの代表・松本さんが読んで下さったので、私がBGMを所々入れながら、最後にテーマ曲を一緒に歌いました。観て下さった職員の方が感心しながら、「素敵なお話ですね。仕事がしんどくなったら、このお話を思い出すことにしよう。」とKさんに話していました。Kさんの作ったお話の素晴らしさを伝えられて嬉しかったです。

さて、いよいよKさんお待ちかねのコーナー「小さな世界~ジングルベル」のエンドレス・ループの時間です。「小さな世界」と「ジングルベル」のサビを繋げて繰り返し演奏するという、KさんとKさんのお母様から教えていただいた構成です。この2曲はKさんが大好きな曲で、繋げても違和感がなく自然に歌が流れていき、楽しさと高揚感が溢れてきます。季節は少し早いものの、スタッフの皆さんも違和感のない流れに驚かれていました。ひさしぶりにたっぷりと歌うと、Kさんもウキウキと嬉しそうな様子でした。

最後はお母様の応援歌として「Smile」をゆっくり一緒に歌って、おしまい。Kさんはずっと打楽器を鳴らしながらノッてくれたので疲れたかもしれませんが、「ありがとう。元気でね、またね。」と言うと、真面目な顔でジッと目を見てくれました。一瞬大人っぽくなったKさんに驚きつつ、満足そうな表情が見えて良かったと思いました。

Tuesday 15 Oct 2024 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
電車が遅延し、到着が遅れてしまいました。Kさんに挨拶、ヘルパーさんにお部屋にあるハロウィン柄のお洋服や園芸でやったハロウィンの飾りを見せてもらいました。「わたしもハロウィンものでマスクをつくるよ」とKさんに伝え、黒とピンクの色画用紙から「どちらがいい?」と聞くと、ピンクを選び、マスクの形にしてクレヨンで塗ってスパンコールを貼りました。

鏡でマスクを顔にのせて「見てみて、どうかな?」と声をかけましたが、それから少しずつ目をつぶっていることが多くなり、何やら恥ずかしいやらあまり好きではないという感じが伝わってきました。
紙でつくった棒をマスキングテープで一緒に巻き、マスクをささえるようにテープでとめました。マスクを顔の前に置いて写真を撮るよと伝えても目をつぶっていました。

目をつぶっていながらも、ヘルパーさんや私のしゃべっている声はよく聞こえてるので、「次は塗り絵にしましょう」といって見本の写真を出すと目をぱっちり開けて、口を動かして積極的になりました。
先月からなにわ男子の道枝駿佑くんの塗り絵をしています。左手、右手、と交互に、肌色、髪の毛の色、洋服の色をしっかりと握ってくれて塗ることができました。写真と並べてながめてファイルにいれて終了しました。(にこにこご機嫌の写真になりました)

Sunday 14 Sep 2024 FKK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

お母様ともにジャミンのチャリティーTシャツ

を着て待っていてくださいました。

■活動の様子

・目と手の協応:覚醒が低かったのですが、スライドスイッチにステップバイステップをつなぐと左手で自分の身体の方へ引く動きでスイッチをスライドさせはじめのあいさつをしました。教材はボコボコリングからスタートしました。左右の手で途中までこちらで動かし、最後のひと引きを自分で行いました。

カバサは左右の手とも指先まで広げながら下に滑らす動きで取り組みました。玉落とし、スライディングブログともに教材をこちらで動かし、最後のところで待つと、Fさんの動きが引き出せました。

・文字:今日練習したい行を選ぶためにあ行から順に尋ねていくと、な行で目が大きく開き、もう一度確認するとさらに大きく開いたのでな行を練習することにしました。覚醒の低さもあって線の動きは少なかったですが、「な」や「ね」の丸のところはよく指先がうごていました。

・スイッチ操作:昭和池田記念財団助成金にて購入したMacAirに改造マウス+スライドスイッチをつなぎで奥山支援員が作成した音楽スライドを自分で操作して進めました。左手を外側に動かす動きがよく出ていてスライドを進められました。

Friday 27 Sep 2024 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
数カ月ぶりに合ったTさんは、丁度、学校から帰ったばかりのところでした。まだ玄関で車椅子に乗った状態でしたが、私が声をかけると首を伸ばして私の顔を見ながら、廊下に掛かったカーテンの端を指でヒラヒラとさせて歓迎してくれたようでした。ちゃんと覚えていてくれたようで嬉しかったです。久しぶりに会ったTさんは、また少し大きくなったようでした。
Tさんが着替える間、ピアノをお借りしてラグタイム風の曲を軽く弾いてみました。Tさんが好きなジャンルかなと思ったのですが、残念ながらそれほど反応はなかったようでした。

ところで私がお休みしている間に、有難いことに、わざわざ調律をして下さったそうで、初めは鍵盤が重たかったけれど、弾いているうちにだんだん軽やかに響くようになりました。もしかしたら、最初は遠慮がちに弾いていたから、Tさんは反応しなかったのかなと思ったりしましたが、学校から帰った直後で少しお疲れのようでもありました。

一緒にピアノで連弾が出来ればと、ブルースの曲を歌ってみましたが、お母様にピッタリくっついて、ピアノの椅子にも触ろうとしません。そこで前からの宿題で、Tさんの大好きなサッチモの「Hello,Dolly!」を、お気に入りのアレンジのイントロを加えて、ついでにキイも上げて書き直した譜面で歌ってみました。
印象的な高速6連符始まりのイントロを弾き出すと、「あ、アレだ!」と思ってくれたらしく、歌い始めてからお母様の「ほらほら!」の声で振り向くと、例の上半身フリフリダンスで「楽しいよ~!」と全身で表してくれていました。ヤッタ~!私も嬉しくて、何度も繰り返して歌いました。お母さまもご一緒に歌って下さって、Tさんは、ずっと楽しそうに聴いてくれたようでした。今まで何度かこの曲を弾いていましたが、やっとTさんの思うような「Hello,Dolly!」に近づけて良かったです。

さて次は、Tさんの大好きなクリスマス曲のメドレーを。
「サンタが街にやって来る」では、お母様がTさんに鈴を持たせてくれて、楽しそうに振ってくれました。お馴染みの曲でもアレンジが違うと、気づきにくいこともあるのですが、メロディーがしっかり頭に入っている様子で、すぐに馴染んでくれました。サスガです。

ところで前にお母様が送って下さった動画で、Tさんがカーペットに座ったままピアノの椅子に寄りかかり、おもむろに鍵盤に手を伸ばし連続して違う単音を出した様子を拝見して鳥肌がたったことがありましたが、今回は何度か声掛けしても、ピアノの鍵盤を一度も触ろうとしませんでした。微妙に誘導されるのは嫌らしく、弾きたくなったら自分から弾いてくれるのかもしれません。

Tさんは右手人差し指の第2関節を使って、タブレットの動画を操作しようとすることもあり、その場合は、たいていお母様が画面を立てて見せている時で、お母様がTさんの要望を感知して画面を変えてくれるようです。
Tさんは、ある程度狙いを付けて触れる場所を絞れるようなのですが、立っているタブレットと角度が違うので、水平にあるピアノにそのまま上から手を降ろすと、複数の鍵盤に触れて音が濁ってしまいそうな気がします。改めて、どうやって綺麗な単音を連続して出せたのか、直接見てみたかったのですが、残念でした。
もしかしてTさんが自分で意識して、一つ一つ音の違う鍵盤を丁寧に押していたのだとしたら、簡単なメロディーを弾けるようになるだけでなく、自分で音楽を作り出す可能性は大いにあるかもしれません。
ただ、そうなるには音や鍵盤の最低限の基本的なルールをTさんに理解してほしいところもあり、はたしてTさんはそれを望んでいるのか、期待しつつも、微妙なところがあります。まずはいろんな音を、たくさん楽しんで欲しいと思いました。ひょっとしたら、そんなことはもう知っているのかもしれませんし。

Sunday 22 Sep 2024 OK

目と手の協応/数量概念/平仮名/プリント学習/コミュニケーション支援

担当:谷田部

■活動の様子
 前の週にKさんと京王れーるらんどまで電車の旅をしました。浜田山駅から多摩動物公園駅まで、電車を使ってお出かけしました。改札口で割引切符を買い、エレベーターを探してホームに登り、車椅子席を探して電車に乗りました。旅をすることで、部屋の中では学べない様々なことを身につけていると思います。外出時のヘルパーさんが見つからないことと、時間を持て余している様子なのでKさんとの小旅行を続けています。9月中旬から作業所を変えて、とても充実した生活が送れるようになったそうです。

《数量概念/算数》
 久しぶりの学びサポートです。三つの穴の円盤型はめをしました。位置、方向、順序を学ぶことで、特に真ん中を意識させる課題です。最初に左右の手を挙げて、左右の確認をしました。スプーンを持つ手は右手ですが、左手で円盤をはめていました。今回は真ん中に円盤を入れることができました。8個横一列に入れる課題は、最後まで一人でできました。8個全部入れる課題もスムーズに全部入れました。

《平面構成》
 平面構成では、2.4.6枚の板を型にはめました。2.4枚の札は一人で入れました。6枚の長方形の札はなかなかはまらなかったので、向きを変えるようにアドバイスしました。

《立体構成》
 今月は木枠に直方体のブロックをはめる勉強をしまた。2個と4個はスムーズに枠にブロックをはめられました。片手で入れていたので、右手で枠を押さえるようにアドバイスしました。左手でブロックを入れていました。両手を使う練習の必要性を感じました。

《巧緻性を高める学習》
 久しぶりにハサミを使う練習もできました。左手で紙を押さえて、右手に持ったハサミで切る練習をしました。やはり両手を使うことに慣れていない様子でした。

《ひらがな・プリント学習》
 今月からプリント学習も再開しました。果物や動物の名前の、最初の1文字をマッチングする学習です。絵を見て、名前を言えるものと言えないものがありました。絵と名前を一致させる学習も必要性を感じました。

《コミュニケーション(対話)》
 出来るだけKさんから言葉を引き出すように言葉掛けをしました。前回と違ってオウム返しは減り、自分の言葉が出てくるようになりました。iPadの音声変換をしようとしましたが、発音が不明瞭なので誤変換が多かったです。発音を明瞭にする練習も必要性を感じました。

Tuesday 24 Sep 2024 OM

担当:奥山

初回なので自己紹介を丁寧に。
視線入力の活用方法や修正・発展について検討していく。
OMさんは手がよく動く。微細な調整が難しいとの事だが、iPadの画面に指を伸ばしていらっしゃった。触ったときに触覚のフィードバックがあると手がかりになるかもしれない。次回は改造マウスとPPSスイッチと空気圧スイッチにそれに伴う振動のフィードバックのユニットを用意する。
使っていらっしゃるパソコンを調べる。Windows機は機種によってもOSによっても異なるのでしばらくなれるための時間は必要。次回はOSのアップデートの確認も。
訪問した時間には視線入力で、音楽遊び等に取り組んでいらっしゃった。音楽アプリはiPadにもWinでも沢山あるので徐々に紹介することにする。
続いて、奥山が他の当事者の方と取り組んでいる学習の例を紹介しました。英語の歌の聞き取りのうち、女性アイドルグループには興味を持たれた様子で、とてもよく注意を向けていらっしゃいました。

 

Tuesday 10 Sep 2024 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子

半年ぶりのKさん。覚えてくれているだろうかと心配でしたが、挨拶をすると、少し笑ってくれたようでホッとしました。

なんだか少しお姉さんになったようなスッキリした表情を見せてくれたので、「Kさん、きれいになったね。」というと、ヘルパーさんが「ちょっとKちゃん、『キレイになったね』だって~! どうする~? あら、嬉しそうね。」とツッコミを入れてくれました。お陰で緊張もほぐれて、Kさんもニコニコ嬉しそうでした。

さて、お年頃のKさんにと、初めに白雪姫の「いつか王子様が」を歌ったら、ジッと聴いてくれている様子でした。ヘルパーさんが、ディズニーの歌だと気づいてくれたので、今度はアラジンの「A whole new world」を。「アラジン」は映画を観たことがあるそうで、これもジッと聴いてくれました。
次に、映画繋がりの歌で「Over the rainbow」も。この曲は「オズの魔法使い」という古い映画の中で歌われた曲で、登場人物やあらすじをお話したら、ヘルパーさんが、「前に似たようなキャラクターが出てくるお話があったよね。」とのこと。そのせいか、お話にも興味を持ってくれた様子でした。

どちらかと言うとアップテンポの曲が好きらしいのですが、綺麗なメロディーのバラードも今日は機嫌よく聴いてくれました。そろそろアップテンポの曲をとなり、テンポのある明るい曲で、初めてラテンの「マチルダ」を歌ってみました。すると「何これ?」というような不思議そうな顔。残念ながら、思っていた曲と、ちょっとノリが違うようでした。そこで、前に聴いてもらっていた「パプリカ」やブルースを歌ってみたら思い出してくれたようでした。

久々にKさんの大好きな「嵐」の「ハッピネス」も歌ってみたら、ヘルパーさんも一緒に「やっぱりいい曲だねえ。」と盛り上がりました。ここで「嵐」に変わり、最近よく聴いているらしい旧ジャニーズの動画配信を見せていただきました。映し出された「なにわ男子」の調子の良い曲に合わせて、エイサー太鼓を叩いてみることにしました。音を聴きながら、まず私が叩いてみると、16ビートのかなり複雑な展開で、細かく刻むのは難しいけど、そこはノリが良いダンスミュージック、1小節に1拍だけでもリズムに乗れば一緒に楽しめると思ったので、1小節の中の4拍目に「タン」と入れてみることにしました。これを一緒にやれば、Kさんもできるかなと思いました。

最初は小さなバチを持って叩いてみようとしたのですがしっくりいかなかったので、次に握り拳を太鼓に落とす方法で音を出してみることにしました。Kさんの手を私が持って、「イチ、二ッ、サン、ハイ」の「ハイ」で手を離すと、Kさんの拳が太鼓の上に落ちて、「トコ」と小さい音がします。
まだKさんの腕に力が入っていて、拳がストンと落ちないので太鼓の音は小さいのですが、実は力を入れるより力を抜く方が難しいのです。

何度もやっているうちに、だんだんやろうとしている事がわかってきたようでした。でも少し興味を持ってくれたところで、残念ながらお時間となりました。自分の動き一つで、様々な音が出る楽器の楽しさに気が付いてくれたら嬉しいなと思います。

Tuesday 17 Sep 2024 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子

当日にKさんの往診が入り、開始時間が少し遅くなりました。
6月以来の活動、目をはっきりと開けたKさん、往診の後でしたが痛い場所を処置してもらい楽になったからか、ご機嫌の表情でした。

最初にKさんの「なにわ男子の推しが誰か?」をプリントを見ながら確認してもらいました。ヘルパーさんの助けも借りて、道枝駿佑くんであることが判明! テーマカラーのピンクの靴下を使った鳥を作りました。靴下に手を突っ込んで確認してもらい、その中に入れる新聞紙を丸める作業。Kさんに感触を味わってもらって、両方の手でつかんでもらいました。尻尾を輪ゴムでしばるのを興味深そうに見つめていました。目やクチバシ、トサカを選んでもらい、ボンドでつけて完成。

次に、いままで大野くんの塗り絵を繰り返していたところを、今回から道枝駿佑くんの塗り絵にしました。写真のプリントをうれしそうに眺めるKさん。順番に左手で肌色、右手で洋服の黄色をしっかりにぎって塗りました。お手本の写真とならべて一緒にながめて終了しました。

Sunday 15 Sep 2024 MM

視線入力/目と手の協応/指伝話文字盤スイッチ操作/文字練習

担当:松本

◾️活動の様子

・視線入力:ポシション確認ソフトで姿勢を整えてから風船割りからスタートしました。最初から、風船を視線で追ってよく割っていました。その後の、車転がし、玉転がし、花火とも視線が右下に集まることが多かったです。一旦目標物から視線が離れてから戻ってくるという動きも特徴的でした。

・目と手の協応:ボコボコチェーンから始めました。右手は輪を握ったまま手を後ろに引く動きでチェーンを抜いていました。右手は腕を動かしても握り続けることができるようになっているので、今度は左手にヘヤゴムで握りの輪をセットして右手でチェーン部分を引けるようにしました。チェーンの場合も右手で握ったまま後ろに引き抜くことが出来ました。ボコボコチェーンリングは、右手で大きなリングの方を握るとそのまま後ろへ引っ張り、それでもチェーンが抜ききれなかったので、さらに後ろに引っ張って抜き切っていました。連続した操作ができていました。その後、回転ドラムとカバサで自分の体の方への手の動きを練習した後に、スライディングブロックで方向性のある動きい取り組みました。下左右上どの方向にも時間をかけてブロックを自分で動かしていました。

・指伝話文字盤スイッチ操作:自分の名前をスライドスイッチを一緒に操作して打ち込みました。送りはこちらで決定は、本人の動きを待ちました。今後も練習して行きます。

・文字:自分文字の凸文字をなぞり、ブギーボードにも書きました。スイッチ操作で探った力の抜ける位置で書きました。私が本人の動かす方向の読み取りが少しずつできるようになっていますので今後も練習して行きます。

Saturday 14 Sep 2024 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

今までで一番手の動きが良かったです。

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。右手も左手も以前のように手首の動きでなく、肘の屈曲や肘を後ろに引く動きで操作できていました。カバサと糸車は手の動きを止めたところから、自分の体の方へ手を持ってくる動きで動かしていました。新しい教材面回転ドラムも手で面を滑らす動きで上手く回していました。

玉落としも自分の体の方へ引く動きで落としていましたが、それでも落ちないときは、反対方向へも手を動かしていました。バランス棒は右手で握ってもらい肘を曲げた状態で支え、全身の力が抜けるニュートラルになる位置を一緒に探りながら、その位置から内側外側に手首を捻って筒の中にある玉を動かしました。

・文字:文字盤の行を一緒に順番に触っていくと、「は行」で指先に力が入ったので、今度は確認のため○×版で「は行」か「ま行」

か順番に聞いていくと、「ま行」の時に◯の方を指差しました。「ま行」の凸文字を一緒になぞって、教材で確かめた力が抜ける位置を探りながら介助してブギーボードに文字を書いて行きました。はっきりと本人の動きを確認できる場面が今日は多くありました。今後も地道に続けて行きたいです。

・スイッチ操作: 奥山支援員作iPadの音楽情報 Keynoteスライドのやり残しをスライドスイッチを操作し進めました。スライドスイッチを右手で引く動きがよく出ていました。曲がスタートする前で止めて、曲を聴くかどうかボードで聞くと支えられた右手の人差し指を動かして◯×を選び答えていました。ボードを改良すれば活用できそうです。