Sunday 18 May. 2025 SY

目と手の協応/数量/漢字

担当:松本

 高等部を卒業後初めての学びサポートでした。大人の雰囲気を漂わせ、目と手の課題も余裕を持って取り組んでいました。

◼️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。左右の手を使い交互にチェンを引っ張っていました。ボールチェーンを戻すとき、今日は一粒ずつ全部手際よく指先で押して戻していました。

 ボコボコ蛇腹は、両手をあげて引っ張りました。この課題は職場でも取り組んでいるようでもしかしたら体操のように取り組んで、いるのかもしれません。戻すのも上手でした。ネジ回しの課題も戻す時に台の方を自分で傾けてネジ穴にネジがかみやすい角度を自ら調節してすぐに戻していました。2個ある課題は両手にネジを持ちいっぺんにねじ込んでいました。職場での作業は次から次にものが来るので、そのペースが実はご本人に合っているのかもしれないと思い課題も次々に提示しました。石蹴り入れ、円柱差し、体積パズルとハイペースでこなして、円柱差しの穴の数も手際よく数えていました。

いつもは時間切れで取り組めない平面構成もでき、しかも三角形の表裏をひっくり返す3次元回転が必要な課題も試行錯誤の後に解決していました。

数量:途中睡魔に襲われたのですが、お母様の音楽をかけるアシストにより復活し、3桁までの数の位取りを、これを取ったらこれを入れての繰り返しの作業的な枠組みを作り、良いペースで取り組みました。10に上がるところ、100に上がるところで知性の揺さぶりがあったようで、「これは」と何度も言いながら数の棒と数表示の木を枠の中にはめていました。

文字:通所施設の同じ学校卒業生の先輩の名前を書きました。凸文字をなぞった後にいつもより小さめの枠(A4 8分割)にフルネームを書きました。利き手を支えると字形の動きがすらすらでます。先読みの力が強く、今書いている字画の途中で次の画に行こうとすることがありましたが、バランスよく枠内に書きました。明日先輩にプレゼントするとのことでした。

Sunday 18 May. 2025 FKK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

入所のするため、本日、最後の学びサポートとなりました。

今まで一緒に勉強しながらさまざまな教材を一緒に開発できました。

Kさんと一緒に学習しなければスライドスイッチの戻りのために、スプリングを埋めこく工夫は生まれませんでした。

入所先での学びサポートが再開できる日を期待しています。

今までありがとうございました。

■活動の様子

・目と手の協応:直前まで休んでいて覚醒が心配ですが、初めの挨拶から左手を上下の動きができてやる気を感じました。

同じ動きでボコボコチェーンリングを引き抜きました。カバサと糸車は両方の手取り組みました。特に、右手は屈曲したポジションで

力強く引く動きが出て上手に回していました。スライディングブロックは左手で、左右の動きでブロックを滑らせていました。

本日は、手の動きがとても良かったです。

・文字:文字盤で選ぶと「ま」行でこちらを見てくれたので一緒に凸文字なぞりをしました。メッセージボードに書く時には私tの人差し指を持ってもらい

動かしました。やはり、他の方と同様にこの方法の方がFさんの動きを感じ取れました。

・スイッチ操作:スライドスイッチでiPadのKeynoteスライドを進めました。奥山支援員による5月の最新音楽情報です。

左手の操作が今日はよく次々にスライドを進められました。

Saturday 17 May. 2025 MM

視線入力/目と手の協応/文字練習

担当:松本

全身の力が抜け、微細な動きで操作ができました。

◾️活動の様子

・視線入力:ご家族に設定いただいたポジションで調整なしですぐにスタートできました。風船割りからはじめ、車、玉、花火、塗り絵、塗り絵対戦の順に取り組みました。視線を多く動かすのではなく、一箇所にと吃ることが多かったです。右上に視線が集まることが多く、左側に視線を移すのに苦労している様子でしたが、初めて玉入れを提示したところ中心上のスイッチまで何回も視線を動かせていました。塗り絵対戦は今日は難しかったのですが、玉入れで達成感を感じ終わることができました。

・目と手の協応:今日は力が抜けて、柔らかい動きで取り組むことができました。いつものように外側に開く手の動きも少なく、外側に動いても教材の上に停止できていました。前後に弧を描くように動くレバーでは、引くだけでなくまえに倒す動きもできました。スライディングブロックも微細な動きで、奥から手前の動きもできました。

・文字練習:凸文字なぞり→手のひらに指でかく→かかわり手の指を持ってメッセージボードに書くの順で進めました。凸文字の時には、触覚からのフィードバックを入れたいので本人の指でなぞってもらいましたが、書くときは介助者の指を持ってもらった方が本人の動きが感じやすかったです。

Saturday 17 May. 2025 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

PT後で体が柔らかく、手の力も抜けて良いコンディションで学びサポートを実施できました。

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンはテーブルを外して肘を引く動きが出るようにして取り組みました。今日は、手首の動きだけで引くことが多かったのですが、最後の左手の時には力強く肘を引く動きが出ました。糸車や回転ドラムは、肘を伸ばした状態で、セットし肘を曲げながら手前に引く動きで回しました。

箱に埋め込んだカバサは、本日一番よく手が動き笑顔も多く出ました。左右の手で何回も繰り返し、大きいもの小さいものともとても反応が良かったです。右手でカバサを奥から手前に滑らすときに、左手もリズムを取るように動いたので次回はウインドチャイムを左手に設置するとより楽器演奏が楽しくできると思いました。その後、玉落とし、円盤はめ、スライディングブロックに取り組んだ後、文字学習に移りました。

・文字学習:文字盤で本日練習する文字を選んで、凸文字なぞり→手のひらに書く→メッセージボードに書くの順で行いました。

本日は「な」行を選んだのですが「ぬ」のところで合図があり、雨で濡れることを心配した様子でした。メッセージボードを書くときに、わたすの指を握ってもらい、ペンに見立て動かして書くことを初めてしました。かかわり手としてはその方が動きを読み取りやすかったです。

・スイッチ操作:初めの挨拶は握りスイッチで行ったのですが、iPadの操作は、スライドスイッチで行いました。奥山支援員の5月の音楽情報を手まえに引く動きでスライドを進めました。振動スピーカーの振動も心地よく伝わったようでした。

Tuesday 13 May. 2025 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子

1ヶ月ぶりの活動、椅子に座って笑顔で迎えてくれました。

はじめに、バラの花をつくりました。青系とピンク系と黄色系の折り紙を目の前で見せて、Kさんの好みで選んでもらいました。今回は青系の気分のようです。花びらをペンで丸めてクセをつけます。丸めた紙を左手でしっかり握ってくれました。花びらを重ねてボンドで貼り合わせます。できたバラを紙ストローにつけて、茎部分をマスキングテープで巻きます。左手でテープをしっかり持ってわたしがひっぱって巻きつけます。それに、レースペーパーとチュールを触ってもらって重ねてリボンで止めます。できあがったバラを見て、ご満悦の様子でした。

大西流星さんの塗り絵、今回は起きて目を開けて塗っていました。クレヨンを握るのもスムーズでした。手指の緊張もとれて、成長して大きくなってきてる印象でした。

最後に記念撮影をして終了しました。

Saturday 5 Apr. 2025 MH

操作/コミュニケーション

遊具・教材(目的):子どもの様子

<コミュニケーション>

・VOCA①8キー (あいさつ):キーへの明確な定位はなく、偶然触れるor周辺視様の操作でONになりました。

・VOCA②ミニマック(1/2選択):いちご写真を載せたVOCAへの定位は向上していまいた。

<操作>

・カバサ(方向性のある操作):注目は向上し、目と手の協応が促されました。

・リングチェーン引き(方向性のある操作):手指の曲げ伸ばしによる操作が主でした。

・レーンチェーン引き(方向性のある操作):肘の動きは少しずつ出ました。

・糸車(肘の動きを促す):糸車の位置を右方やや後方にすることで、自発的な探索時に肘を曲げる動きが出ました。

・3玉落とし横/縦/家紋(連続的な操作):右から順に3玉を連続的に落としました。順序性が向上し、手元から順に上方へ落としていました。2玉の穴への探索に時間を要しながらも3玉落としました。

・新教材ハードル型バー/T字バー/きのこバー(操作体験/方向性のある動き/把持の持続):触覚体験>操作 回す、触れる↑などしながらバーを引く動きが出てきました。ガイドや教材の角度調整などにより操作体験を促しました。微細な溝などを指先で触ることが多かったです。

・新教材:改良回転ハンドル小/大(連続的な操作):2時から5時への動き-から+へ。小も大も本児のモチベーションは薄い印象。始点はあるものの終点のあいまいさや達成感の持ちにくさを感じました。

・入れ子型円柱(抜く):抜く動きが出ると同時に、教材に生じた段差に気付きその部分に触覚的にフォーカスしていました。抜くという操作(行為)に移行しにくかったです。

Saturday 5 Apr. 2025 TS

操作/コミュニケーション

・遊具・教材(目的):子どもの様子

<コミュニケーション>

・VOCA8キー(VOCAによる表現):中学部入学をテーマにした会話「部活」「勉強」「新しい先生」「ここにはない」に該当する手書きシンボルを提示しました。8キーのうち4キーに載せた状態で、Q「中学生になって楽しみなことは?」に対し、「部活」と「勉強」と答えました。

・ペンと紙(ひらがなの構成→書字へ変更):VOCAにて名前の構成課題を行おうとペンを出すと、すぐにリーチして書く意欲をみせました。左手屈曲位にてガイドで書きました。書見台の角度を調整すると、特に「さ」は、方向性が向上しました。

<操作>

・持ち手つきチェーン(右手の積極的使用):右手を持ち手にかけての左手試行、左手を持ち手にかけての右手試行の両方を実施。持ち手から手を抜く動きが前回よりもスムーズで、操作イメージ、ボディイメージが向上している様子でした。

・埋め込みカバサ/埋め込み糸車/T字バー(2方向を意識した操作):右手指が糸車を越えることに苦労していましたが、意欲は向上。前方に倒し→垂直に抜く、という2方向の操作についてほぼ連続的に行っていました。

・新教材ハードル型バー(グラスプを促す):正面の横バー、縦のバーどちらもよく操作に使用して引いていました。くり返し行うと、◎次第に親指が横バーにかかるようになました。

・回転バー(半回転の連続的操作):①12時から右回りで5時まで+②左方9時から右回りで5時まで+③4時から正中下方をやや苦労しつつ左方向へ切り替え8時まで操作していました。

・円柱入れ(操作性の向上):細い方をやっていたら、太い方の方を指差し選択しました。ここまで、はっきり取り組みたい教材を伝えるのは初めてでした。

 

Monday 21 Apr. 2025 ON

担当:奥山
【活動の様子】
近況報告
大人としての学びの提案
体の取り組み
素数とは①

一年ぶりの訪問学習なので、最初に近況の報告。高等部を卒業して大人になったONさんと一緒に再び勉強できることの喜びをお伝えした。
今後の学びのテーマとして、ONさんが大好きな鉄道のことと数学のことについてお話ししたところ、やはり「鉄道」「数学」のことばに目を大きく開いて興味関心の強さを伝えてくださる。
ONさんとの学習が再開するに当たり、事前に「数学」に関してリサーチした結果、「素数」を巡る話題について書かれた新書をもとに学習を進めていくことを提案させていただいた。奥山自身も未知の知の世界に触れることが楽しみ。竹内薫氏の「素数はなぜ人を惹きつけるのか」を使うことにしているのが、ONさんがこの本をいつでも読める工夫が次の課題。
鉄道については、鉄道系YouTuberの面白そうな動画を随時提供する約束をした。

Tuesday 15 Apr. 2025 OM

担当:奥山

【活動の様子】
指筆談の師匠
最新音楽情報
書道

最初の10分、OMさんに指筆談の手ほどきを受けさせていただきました。今日はお互いの名前を指で書いてもらって奥山が判読することに取り組みました。ありがとう、OMさん。
続いて4月の音楽情報をKeynote教材でお届けしました。楽曲を紹介するたびに指筆談で○(イケてる)×(私にはイマイチ)を手のひらに書いて教えていただきました。
次にOMさんの要望の書の取り組みです。
まず、自分が書いている手を見えるようにすることに取り組みました。OMさんの目前にスクリーンとしてB4大の白い発泡ボードを設置して、OMさんの背後からマイクロプロジェクターから投影できるようにしてみました。そしてOMさんの手元が見えるようにアームでアクションカメラを設置しました。一応手元の様子を椅子座位の姿勢で確認できる道具立ては完成しました。以前はアクションカメラの映像をWi-FiでiPadに飛ばしてお見せしていたのですが、僅かではありますが遅延が気になるの今回の道具立てに変えました。
次にOMさんが筆を手に収めるための道具立てを作りました。今回写真に撮る機会を逃したのですが、簡単にできる方法なので、次回に紹介したいと思います。
最後に、書は「自由」であることを共有するために、西安で広場の地面に書を書くおじさんたちの動画や、筆以外の身近なもので書に取り組む書家の動画、そして書道パフォーマンス甲子園の動画を紹介しました。

Tuesday 11 March 2025 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
すやすやと寝息をたてて寝ていたKさん、声をかけると少し反応しましたが、熟睡している様子。左手を持って、声をかけ、今日するアートの話しをしてるうちに、目は閉じているけど耳では聞いている感じになったので活動を開始しました。

はじめに桜の花びらに切った和紙にスポンジで絵の具を塗りました。スポンジはしっかりと握ってくれていました。



絵の具が乾くまでの間に、マーカーを持ってもらって色紙に線を何本か描いてもらい、推しの大西流星くんの切り抜きを選んでもらって貼りました。さらにのりで絵の具を塗った花びらと折り紙の花びらをKさんの指で押さえてもらって貼りました。

桜の色紙が完成して、「ほら〜できたね」と声をかけると薄目をあけて見てくれました。
毎回行っているクレヨンでの塗り絵、今回のは塗る面積が多かったですが、左手で顔、右手で髪の毛や服を塗りました。塗り絵の前にプリントした写真と線画の画用紙を並べてみる時は目を開けてくれましたが、あとはほとんど目をつぶったままの活動となりました。