Tuesday 24 Sep 2024 OM

担当:奥山

初回なので自己紹介を丁寧に。
視線入力の活用方法や修正・発展について検討していく。
OMさんは手がよく動く。微細な調整が難しいとの事だが、iPadの画面に指を伸ばしていらっしゃった。触ったときに触覚のフィードバックがあると手がかりになるかもしれない。次回は改造マウスとPPSスイッチと空気圧スイッチにそれに伴う振動のフィードバックのユニットを用意する。
使っていらっしゃるパソコンを調べる。Windows機は機種によってもOSによっても異なるのでしばらくなれるための時間は必要。次回はOSのアップデートの確認も。
訪問した時間には視線入力で、音楽遊び等に取り組んでいらっしゃった。音楽アプリはiPadにもWinでも沢山あるので徐々に紹介することにする。
続いて、奥山が他の当事者の方と取り組んでいる学習の例を紹介しました。英語の歌の聞き取りのうち、女性アイドルグループには興味を持たれた様子で、とてもよく注意を向けていらっしゃいました。

 

Tuesday 10 Sep 2024 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子

半年ぶりのKさん。覚えてくれているだろうかと心配でしたが、挨拶をすると、少し笑ってくれたようでホッとしました。

なんだか少しお姉さんになったようなスッキリした表情を見せてくれたので、「Kさん、きれいになったね。」というと、ヘルパーさんが「ちょっとKちゃん、『キレイになったね』だって~! どうする~? あら、嬉しそうね。」とツッコミを入れてくれました。お陰で緊張もほぐれて、Kさんもニコニコ嬉しそうでした。

さて、お年頃のKさんにと、初めに白雪姫の「いつか王子様が」を歌ったら、ジッと聴いてくれている様子でした。ヘルパーさんが、ディズニーの歌だと気づいてくれたので、今度はアラジンの「A whole new world」を。「アラジン」は映画を観たことがあるそうで、これもジッと聴いてくれました。
次に、映画繋がりの歌で「Over the rainbow」も。この曲は「オズの魔法使い」という古い映画の中で歌われた曲で、登場人物やあらすじをお話したら、ヘルパーさんが、「前に似たようなキャラクターが出てくるお話があったよね。」とのこと。そのせいか、お話にも興味を持ってくれた様子でした。

どちらかと言うとアップテンポの曲が好きらしいのですが、綺麗なメロディーのバラードも今日は機嫌よく聴いてくれました。そろそろアップテンポの曲をとなり、テンポのある明るい曲で、初めてラテンの「マチルダ」を歌ってみました。すると「何これ?」というような不思議そうな顔。残念ながら、思っていた曲と、ちょっとノリが違うようでした。そこで、前に聴いてもらっていた「パプリカ」やブルースを歌ってみたら思い出してくれたようでした。

久々にKさんの大好きな「嵐」の「ハッピネス」も歌ってみたら、ヘルパーさんも一緒に「やっぱりいい曲だねえ。」と盛り上がりました。ここで「嵐」に変わり、最近よく聴いているらしい旧ジャニーズの動画配信を見せていただきました。映し出された「なにわ男子」の調子の良い曲に合わせて、エイサー太鼓を叩いてみることにしました。音を聴きながら、まず私が叩いてみると、16ビートのかなり複雑な展開で、細かく刻むのは難しいけど、そこはノリが良いダンスミュージック、1小節に1拍だけでもリズムに乗れば一緒に楽しめると思ったので、1小節の中の4拍目に「タン」と入れてみることにしました。これを一緒にやれば、Kさんもできるかなと思いました。

最初は小さなバチを持って叩いてみようとしたのですがしっくりいかなかったので、次に握り拳を太鼓に落とす方法で音を出してみることにしました。Kさんの手を私が持って、「イチ、二ッ、サン、ハイ」の「ハイ」で手を離すと、Kさんの拳が太鼓の上に落ちて、「トコ」と小さい音がします。
まだKさんの腕に力が入っていて、拳がストンと落ちないので太鼓の音は小さいのですが、実は力を入れるより力を抜く方が難しいのです。

何度もやっているうちに、だんだんやろうとしている事がわかってきたようでした。でも少し興味を持ってくれたところで、残念ながらお時間となりました。自分の動き一つで、様々な音が出る楽器の楽しさに気が付いてくれたら嬉しいなと思います。

Tuesday 17 Sep 2024 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子

当日にKさんの往診が入り、開始時間が少し遅くなりました。
6月以来の活動、目をはっきりと開けたKさん、往診の後でしたが痛い場所を処置してもらい楽になったからか、ご機嫌の表情でした。

最初にKさんの「なにわ男子の推しが誰か?」をプリントを見ながら確認してもらいました。ヘルパーさんの助けも借りて、道枝駿佑くんであることが判明! テーマカラーのピンクの靴下を使った鳥を作りました。靴下に手を突っ込んで確認してもらい、その中に入れる新聞紙を丸める作業。Kさんに感触を味わってもらって、両方の手でつかんでもらいました。尻尾を輪ゴムでしばるのを興味深そうに見つめていました。目やクチバシ、トサカを選んでもらい、ボンドでつけて完成。

次に、いままで大野くんの塗り絵を繰り返していたところを、今回から道枝駿佑くんの塗り絵にしました。写真のプリントをうれしそうに眺めるKさん。順番に左手で肌色、右手で洋服の黄色をしっかりにぎって塗りました。お手本の写真とならべて一緒にながめて終了しました。

Sunday 15 Sep 2024 MM

視線入力/目と手の協応/指伝話文字盤スイッチ操作/文字練習

担当:松本

◾️活動の様子

・視線入力:ポシション確認ソフトで姿勢を整えてから風船割りからスタートしました。最初から、風船を視線で追ってよく割っていました。その後の、車転がし、玉転がし、花火とも視線が右下に集まることが多かったです。一旦目標物から視線が離れてから戻ってくるという動きも特徴的でした。

・目と手の協応:ボコボコチェーンから始めました。右手は輪を握ったまま手を後ろに引く動きでチェーンを抜いていました。右手は腕を動かしても握り続けることができるようになっているので、今度は左手にヘヤゴムで握りの輪をセットして右手でチェーン部分を引けるようにしました。チェーンの場合も右手で握ったまま後ろに引き抜くことが出来ました。ボコボコチェーンリングは、右手で大きなリングの方を握るとそのまま後ろへ引っ張り、それでもチェーンが抜ききれなかったので、さらに後ろに引っ張って抜き切っていました。連続した操作ができていました。その後、回転ドラムとカバサで自分の体の方への手の動きを練習した後に、スライディングブロックで方向性のある動きい取り組みました。下左右上どの方向にも時間をかけてブロックを自分で動かしていました。

・指伝話文字盤スイッチ操作:自分の名前をスライドスイッチを一緒に操作して打ち込みました。送りはこちらで決定は、本人の動きを待ちました。今後も練習して行きます。

・文字:自分文字の凸文字をなぞり、ブギーボードにも書きました。スイッチ操作で探った力の抜ける位置で書きました。私が本人の動かす方向の読み取りが少しずつできるようになっていますので今後も練習して行きます。

Saturday 14 Sep 2024 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

今までで一番手の動きが良かったです。

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。右手も左手も以前のように手首の動きでなく、肘の屈曲や肘を後ろに引く動きで操作できていました。カバサと糸車は手の動きを止めたところから、自分の体の方へ手を持ってくる動きで動かしていました。新しい教材面回転ドラムも手で面を滑らす動きで上手く回していました。

玉落としも自分の体の方へ引く動きで落としていましたが、それでも落ちないときは、反対方向へも手を動かしていました。バランス棒は右手で握ってもらい肘を曲げた状態で支え、全身の力が抜けるニュートラルになる位置を一緒に探りながら、その位置から内側外側に手首を捻って筒の中にある玉を動かしました。

・文字:文字盤の行を一緒に順番に触っていくと、「は行」で指先に力が入ったので、今度は確認のため○×版で「は行」か「ま行」

か順番に聞いていくと、「ま行」の時に◯の方を指差しました。「ま行」の凸文字を一緒になぞって、教材で確かめた力が抜ける位置を探りながら介助してブギーボードに文字を書いて行きました。はっきりと本人の動きを確認できる場面が今日は多くありました。今後も地道に続けて行きたいです。

・スイッチ操作: 奥山支援員作iPadの音楽情報 Keynoteスライドのやり残しをスライドスイッチを操作し進めました。スライドスイッチを右手で引く動きがよく出ていました。曲がスタートする前で止めて、曲を聴くかどうかボードで聞くと支えられた右手の人差し指を動かして◯×を選び答えていました。ボードを改良すれば活用できそうです。

 

Monday 2 Sep 2024 SH

音楽

担当:古賀聡子

■活動の様子

はじめまして!音楽セッション!
Sさんが、詩を作り、曲を作りたい、という要望に応えていくための1回目の試みでした。ご両親の音楽の経験や好きな音楽を質問しながら、どうやったら詩が入力できて、そこから頭のなかに浮かんだメロディや、リズムを入力して記録できるか、ひとつの曲としたかたちへと昇華させることができるかを探りました。先ずは、言葉を指談で伝えて、ふせんに書いて、壁の一面に模造紙を貼って、たくさんペタペタ貼って、それらを見ながら形にしていこうとなり、早速紙の準備をしてもらいました。Sさんは「途中で音楽があふれてきた」と嬉しそうでした。
 先ずは、たくさんの言葉のかけらを詩にして、それを、14名のヘルパーさんたちも目にできるように、みんながサポートできて、そこからリズムや物語が浮かんでいくように「壁にはられた、言葉のガーデン」「見える化」をはかります。
終わったあと、ヒデールカフェタイムで、お茶とお菓子をいただき、自らホイップクリームを絞ってくださいました。

Sunday 1 Sep 2024 FKK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:手元をモニターできるようにしてボコボコチェーンリングからスタート。今日も左手が肘を支えにして、引く動きがよくでていたので、リングを握るように提示すると、チェーンを引き抜いていました。前回と同じ動きが出たので運動のコントロールが上手になって定着していることがわかりました。次にカバサと糸車に取り組みました。指先まで広がって滑り落とすように操作していました。玉落としは、右から左の動きがよく出ていて、何回かその動きで玉を落とした後、左から右の動きも介助しながら取り組みました。

ボールが筒の中を移動するバランス棒は、4指と肘で挟む形で持って今日は自分だけで腕動かしながら中のボウルを移動させていました。ここまで、コントロールできたのは初めてでした。

半球付き円盤はめは、肘を曲げた状態で手の甲での操作が上手だったのですが、手のひらの方でも取り組んでもらいたかったので肘を伸ばした状態にしての操作も体験しました。手のひらの方では若干介助が必要でした。スライディングブロックは、手のひらで下左右上の方向へ動かしました。上の動きは介助が必要でしたが、他の方向は以前よりよく動いていました。

・文字:指伝話文字盤を見ながら、新しく導入した○×△溝盤(△はどちらでもない、決められない、選択肢がないの意)を使い今日練習する行を選んで行きました。指先溝板においてゆっくり訪ねていくと、その行でないときには、バツの方へ置いた手をグッと力を入れて引き寄せるように力が入ることがありました。逆に丸の方へ動かすのは難しいようでした。バツへの動きを手がかりに、そちらへ動かないときには○ということにしていくと「ま」行を選びました。手の動きがよかったので、書字の動きもはっきり出るかなと思ったのですが、私の方がそこまで明確には読み取れなかったです。手の支え方を工夫して行きたいです。

・スイッチ操作:今日は頬にタッチセンサースイッチをセットして取り組みました。前回やり残した音楽情報スライドを見たのですが、気に入らない場合は、スイッチを何度も押して進めたいとアピールしていました。明確に意図が伝わり素晴らしかったです。

最後の挨拶は、左手の動きが良かったのでステップバイステップをセッチングしてしばらく待つと、肘を曲げる動きを使って手を動かしスイッチを自分だけで押していました。

今までで一番手がよく動いていました。

Sunday 1 Sep 2024 SY

目と手の協応/数量

担当:松本

覚醒が低い中でしたが、途中休憩なく最後まで取り組めました。

◼️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。両手でリズムカルにチェーンを抜いた後に、チェーンを穴に一粒ずつ戻すしました。ボコボコジャバラ伸ばすたたむもスムーズで、スクリュージャバラをねじり取った後の連結は溝合わせを手伝うと最後まで自分で捻っていました。筒抜きは、棒の長さを触っっていくつ入るかのクイズで問いかけ、答えをいた後に実際にはめていきました。

今日は5の高さまで正解していました。その後も石けり入れ、ねじ抜きなど手首の回旋課題を丁寧に取り組みました。

数量:円柱差しは、3から10まで穴を増やしながら、次の数を予想しなから筒を入れていきました。5の穴を入れるときに、垂直に立てて横から入れるような提示をしましたが、今日はそれがしっくりこないらしく、自分で倒して上からした方向に指す課題に直していました。その後大きな数を数えたいということで、数の棒とくりあがり版を用意して、1から200までの数を繰り上げながら数えていきました。かっくらいに置く数の位置が離れていたので、数字はくっついていた方がわかりやすかったようです。

「2024」はと質問が出たので、まずは24を作って次に2000について解説しました。棒の用意が足りなかったので、300までは棒をはめながら数えて、その次に10個重なって千、それがもう一山あって二千という風に伝えました。納得できたようで、なぜ2024かと聞くと、見に行ったコンサートのタイトルで、その余韻を味わっているとのことでした。

では鉛筆で描いてみようということになり、数字の凸文字を探したのですが、なく、代替品としてマグネフで数字を浮き上がらせて、指先で落としてから、鉛筆書きしました。手を少しだけ支えると、字形の動きがでて滑らかな動きで書くことができました。

他のタイトルもひらがなで書いて終えました。

今日も、楽しかった記憶に助けられモチベーションを保って学習を終えることができました。いろんなことを経験するというのはというのは大切だなと当たり前のことですが改めて実感しました。