コミュニケーション/操作
■活動内容
12月以降久しぶりの来室でした。アンパンマンの歌を歌うとすぐに笑顔になり、場所や人への適応が良好でした。座位保持椅子で天板なしの姿勢で取り組みました。
・VOCAを提示するとすぐにONによりはじめのあいさつをしました。
・振動クッションとスイッチの組み合わせでは、スイッチはすぐに押し、振動クッションに驚きの表情を見せました。手を離す動作は意図的なOFFというより偶然手が離れて一息つくといった印象でした。
・お父さんにマッサージするという目的で、クッションを父に渡しました。同様にスイッチをすぐにON。振動音や父のことばがけを手がかりに、クッションを何度も注視していました。
・つかむ、はなすの練習では、キノコ型の円柱を使用しました。きのこの縁に手指がかかることで取り出しのきっかけが向上しました。
・引く動きが弱いので、得意のチェーン引きで促しました。手指や手首メインの動きで、肘介助で引く動きを促しました。
・縁に手指をかけた後に、取り出す動きがスムーズに出ました。
・こけし型円柱では、縁がないため手がかりがつかめない様子でした。
・偶然太股部分に落ちたきのこを拾う際に手指が自然に開いたため、意図的に股付と内股の間にきのこをセット。するとしっかり握って把持しました。探索的に触れる動きとは明らかに違う動きでした。内股からのフィードバックもあるのか、最もよい動きでした。
・きのこを把持した手の近くに缶を出すと、リリース。リリースまでの時間が最短でした。繰り返しても同様で、意図的リリースが向上しました。
・極小の玉落としでは、目的的な手の動きが確認できました。指のはら、側面で玉を押し落としていました。
・大玉の玉落としでは、大玉はしずめておくことで落とせました。穴への探索が多くでていました。
・小玉の玉落としでは、玉への定位はあるがパワーが弱く落ちなかったです。
・T字の棒抜きでは、バーに指がかかるものの握ることはなく、探索的に触れている様子でした。。
・卵形、落花生形、いちご形と関心の高い食物を模したマラカスでは、モチベーションが向上し、右手リーチ→把持→口の一連の動作が速く出ました。直前のバーとの手の使い方との差が明らかでした。
このような、もので握りを作るとより操作課題への取り組みが促されると思われるので次回までに教材を用意したいと思います。
・VOCAを提示するとすぐにスイッチを押して終了のあいさつをしました。