Tuesday 28 June 2022(ON)

iPadの準備 数学(乗法の計算) SENSIM

 

担当:奥山

 

【学習の様子】

 ONさんのiPadを活用できるように準備をしました。

 サピエ図書館には既に申し込みをいただいていて、iPad iPhone用デイジー図書再生アプリ「ボイスオブデイジー5(3180円)」を購入・インストールしていただき、早速音声デイジー図書を利用していただきました。サピエ図書館を利用すれば自分でページをめくることができなくても画面の文字が見えにくくても、「本を読む喜びを」を楽しむことができます。サピエ図書館は視覚障害の方だけではなく、他の困難さによって手に本を取ってページをめくって読むことができない方も無料で利用することができます。ネット環境があれば自宅で本を読むことが可能です。流行っているコミックの音訳図書もあります。

https://www.sapie.or.jp/cgi-bin/CN1WWW

 次にiPadの「アクセスビリティ」-「スイッチコントロール」-「レシピ」-「ページ移動」を使って改造Bluetoothキーボードを接続してkeynoteのページを自分でめくって見ることができるように設定する「トリセツ」を作ってみたのですが、スイッチが思うように反応せず失敗してしまいました。「スイッチコントロール」の再勉強が必要です。私も試行錯誤して自分のiPadのスイッチコントロールの機能を毎回使っているのですが、どうやってうまくできたのかが既に藪の中に入ってしまっていました。そこで当面iPadタッチャーとワンショットタイマーをつかってkeynoteのページをめくってkeynote教材の自習をできるようにしました。

 ONさんは、当初は左手親指の僅かな動きでPPSスイッチを操作していたのですが、しばらく前から右足の動きの頻度が多くなり、手も足も動きの幅が大きくなってきており、右手や左足の動きも増えてきたことから、複数のスイッチを使うことと、PPSスイッチではなく機械的スイッチやシンプルタッチスイッチ(アシスティック・オンライン)にクリックのフィードバックをつけるユニット(リレーのクリック音を利用)を加えたものも併用することが次回の課題です(それとスイッチコントロールを誰でも使えるようにするトリセツの作成)。

 スイッチを使う際にはその部位の映像をアクションカメラを使って見て確認することができることも留意する必要があると考えています。

 次にONさんの大好きな数学。前回は乗法の仕組み(九九の暗記が役立つこと)を学びました。九九の暗記については「やりながら」覚えていくこととして、今回は二桁と一桁の乗法の計算のやりかたについてkeynoteで学習しました。Keynoteの画面での提示の仕方を工夫したり、アニメーションやトランジションを使って動きをつけてわかりやすくしたり等の工夫をしています。例えば二桁の数を十の位と一の位に分けて考える際には、二桁の数からアニメーションの「ムーブイン」の機能を使って十の位と一の位の数字が順に(考えるタイミングに合わせて)画面に出てくるようにしています。ONさんは画面と奥山の解説に集中し続けている様子から、説明に納得していると判断して進めました。また、ONさんは実際には頭の中で数字を操作して暗算していくわけですが、奥山自身が暗算が苦手(頭の中に数字を保持することが難しい)なので、二桁と一桁の乗法の暗算に関する情報を検索してみました。すると、YouTubeに解説動画がたくさんアップされていることがわかり、その中のひとつをKeynoteにはりつけて、そのあと解説の内容をゆっくり見て確認できるようにスライドにして組み立てていきました。ここでONさんに質問をしました。奥山のように頭に数字を思い浮かべ続けることが難しい人が10人にひとりくらいいるみたいなのですが(暗算が苦手なので筆算で書いて計算する必要がある)、ONさんはどちらなのかを尋ねてみました。その結果、「頭に置いておくことができる」で目を閉じて教えてくれました。今日の数学はここまで。

 最後に鉄道運転シミュレーションゲームSENSIMで電車の運転を楽しみました。次回は機械スイッチやシンプルタッチスイッチを併用することが課題なので、ONさんの大好きなSENSIMもiPadタッチャーで3カ所を操作することを考えています。また、ONさんのiPadでいつでもSENSIMを楽しむことができるように準備しました。

Sunday 26 June 2022 (MH)

目と手の協応/コミュニケーション

■活動の様子

 家庭の座位保持椅子をご持参されました。天板は低めに再設定しました。座位保持装置を使うことで、明らかに上肢の可動域が広がった印象でした。

 最初にカードの視線選択にトライ。絵カードへの視覚定位は短いが確認できました。無地との2枚提示では、見比べが続いたので1枚にすると、リーチしてくれました。カードが選べた後の歌を楽しみにしている様子でした。

 次にスイッチの選択。2分の1選択は、右方の後に、アンパンマンのついた左方に移動。ワンスイッチを加え3分の1にして実施すると、左側にあっても選択が確実でした。これは今回が初めてでした。

 次に見立て遊びの導入をしました。袋の中に手をガイドして入れると、袋の中のものをつかみました。そして、口に持っていき食べようとしていました。パペットが手に握っているものを取って食べると、その様子に注目し、笑顔になっていました。途中、袋の中に自分から手を入れていました。

 ツリーチャイムとチェーン引きには、即座にリーチしていました。手のひらが返らずにリーチできていました。本日は手のひらの方向を調整している様子が顕著でした。

 スライド教材は、押し出す動きの方が出やすかったです。肘ガイドにてトライもしました。

 ペグ抜き+音の箱では穴を探すが、ガイドにより握ると抜く動きが出る。箱に落とすと音が鳴ることへの関係性の気づきや期待感を感じていました。意図的なリリースの明らかな芽生えを確認できました。

 鉄球落としは、2穴では前回よりもスムーズに連続した操作をして落とす。3穴では3つ目にやや時間がかかっていましたが最後の一つまで落としていました。

Sunday 26 June 2022 (TS)

目と手の協応/コミュニケーション

 初めての学びサポートでした。最初の緊張が嘘のように、後半は、力が抜けても外へ広がり普段通りの力を発揮されていました。

 家でも親しんでいるボコボコミニチェーンからスタート。ほぼ初めての環境のため、また意欲があり、かなり緊張が高まり上肢のコントロールに苦労していたので、いったん休みを入れました。

 次はツリーチャイム。ツリーチャイムの方を手指に近づけることで音出しに成功するよう援助。次第に姿勢が改善し、握った手を当てて操作していました。

 その次にボコボコジャバラ。視覚定位は確実にできていました。手を握ったまま蛇腹に近づけ、待つと人差し指が開いてきました。親指を援助で固定すると自ら引く動きが出ました。繰り返していると、指が開くまでの時間が短縮し、開く幅も広くなりました。

 ボコボコ棒では、棒へのリーチと共に指が開き、グラスプしてくれました。一度つかむとリリースは時間がかかっていました。

 前半の課題にて手指の操作性(手が開き、かつ指と手のひらとの距離が指2本分位と丁度良く開く)が向上したため、手のひら内での操作が可能と判断してタクトスイッチ+扇風機にトライ。学校でのスイッチ経験があり、すぐに自発的操作。オンは確実でした。

 ジェリービーンも試し、操作可能でしが、大きさや厚さからタクトの方が機能的な様子でした。

 リラックスすると抑揚のあるソフトな発声があり、単語表出の可能性を感じました。「頭あげて」に応じていて、理解力も高い様子でした。

Saturday 25 June 2022 (MM)

視線入力/目と手の協応/文字綴り

担当:松本

  久しぶりの学びサポートでした。ずっと楽しみにしてくれていたようで90分ノンストップで学習しました。覚醒も大変良かったです。やり取りも声で返事を短時間で返してくれることが多く素晴らしかったです。

■視線入力

 風船割りから始めたのですが、視線が上方へ集中しどうしてもいつものようにできなかったので、tobiiの視線を確認し、EyeMoTのPositionも行い、もう一度チャレンジ。やはり結果が同じだったので、ゲームを変えEyeMoTのSensory車、花火に取り組みました。花火の途中で、もしやと思い首を支え少し前の方に倒すように手伝うと、左側ではありますが真ん中から下の方へ視線が動き出しました。その後的あてにも同じ姿勢でチャレンジ。お父様が「ドクロを避けているようですね」とコメントしてくれた通り、軌跡でもそのことを確認できました。本人の意思がこのように確認できることも視線入力の醍醐味だと思います。

 お会いした時に、身長が伸びた感じがあったのですが、モニターを固定するパソッテルを最高位置にしても高さが足りなくなっていたようです。最後は視線で絵を描いて次の課題があるのでと説明し終わりました。

次回は、パソッテルを底上げする台を作成し試すことと、リクライニングをより後方にして試すことを行いたいと思います。

■目と手の協応

・ボコボコチェーン:右手で勢いよく引き抜いてくれました。腕にはめたゴムがズレて手の方へ行ってもしっかり握って抜き切るまではなしませんでした。以前だとある程度まで行くとどうしても手が開いてしまうことが多かったので大きな変化です。

・ボコボコチェーンミニ:左手で握り、右手で引きました。途中まで抜いたのですが、最後のひと抜きの準備に時間をかけていたので、きっかけとなるように少し一緒にチェーンを引くと、一気に引き抜いていました。

■文字綴り

・指伝話文字盤のスライドスイッチによる「送り」「決定」の2スイッチ操作:iPadアプリ指伝話文字盤を「できiPad2」とiPadのレシピ機能を使いスライドスイッチ(上下2スイッチ)操作にトライしました。介助しながらスイッチを操作してもらうと外から見ると本人がやっているかどうかの判断がつきにくいという難しさがります。しかし、目と手の協応課題の時にも教材を操作しやすい位置に提示することは当たり前にしなければならないことですし、時には積極的に支えて最後の動きは自分でということなしに成功体験を支援できないことを考えると物理的な環境設定だけでは難しい場合には介助付きのスイッチ操作は必要な支援だと思います。毎回の微妙な姿勢の違いに柔軟により簡単に対応できるのは人的な環境です。

 初めてのチャレンジでしたが、最初から行を送るために何回もスイッチを上にスライドさせてくれました。そして、決定の下への動きもこちらが読み取れるように出してくれる場面もありました。スイッチの感度が良すぎて選んだ行を過ぎてしまうことが何回かありました。そのようなやり取りで「つむ6」という文字を綴ってくれました。最終的に綴られた単語の意味は今日はわからなかったのですが、良い表情をしていたので続けていきたいと思います

・スライドスイッチの導入:導入のはずが忘れてしまい、文字綴りの後に行いました。普段から取り組んでいるスライディングブロックと同じ半球がついたスイッチを用意して、上に滑らすとぶるぶるクッション、下に滑らすとチャイムが鳴るようにしました。周りから見てもわかる動きや、支えている人しかわからない動きの組み合わせで取り組んでくれました。クッションとチャイムのフィードバックもわかりやすかったようです。終わりの挨拶のためにステップバイステップ(VOCA)に下に滑らす方のスイッチを接続して少し待つと、周りが見ても明らかな動きでスイッチを下にスライドさせて挨拶をしてくれました。

Saturday 25 June 2022 (OK)

文字入力/目と手の協応/算数・数学

担当:松本

作成したキーガードを試すところから始めました。呼吸も身体の緊張も落ち着いていてゆったりと課題に取り組めました。担任の先生も学習の様子を見に来てくれました。

■文字入力

・指伝話文字盤キーガード試し:前回紹介したアームと共にiPadとキーガードを挟み込み文字を打っていきました。途中iPad の位置をお母様と共に調整しながら良い位置に固定しました。タッチ調整もして連続打ちが出にくいように設定しました。文字配列が通常使っているトーキングエイドと違い、戸惑っている様子でしたが好きな鉄道の名前など試し打ちしてくれました。比較のためにトーキングエイドも使用したのですが、やはり使い慣れているトーキングエイドの方が指の動きも良かったです。よりシンプルなデジタル文字盤ということで他のものを試しましたがトーキングエイドを使用した方が良いという結論に本人も保護者も達しました。やはりアナログの木枠文字盤は一番使いやすそうなので、トーキングエイドの配列によりなれるために同じ配列の木枠文字盤と透明のキーガードを作成しようと思います。

■目と手の協応

・ボコボコチェーン:提示するとすぐに左右の手が交互に出てきました。

・円盤はめ:3個直線と5個面に取り組みました。「ぱっと見いくつ?」の課題にも残りいくつの課題にも正解していました。円盤を渡すと、はめ板の上において小指や親指で滑らせて穴にはめていました。

・高さ・重さ・長さ:高さの筒を提示して円柱がいくつ入るか聞いた後、実際に円柱を筒の中に入れてもらい、次に円筒の中にある円柱を自分で持って袋に入れて、右手で持って重さを確認しました。最後は、長さの確認のため、横に伸びたはめ板に円柱をはめていきました。それぞれの数が、高さ・重さ・長さと繋がるように毎回取り組んでいいます。半径60mm、高さ30mmサイズの円柱は自分で握っても持ち上げられ操作しやすそうでした。

■算数・数学

・分数の導入:正方形、円を2、3、4等分した構成課題(パズル課題)で1/2、1/3、1/4などの分数の意味成り立ちについて手で操作しながら学びました。途中正方形を斜めに切っても、やはり1/2になることをパズルをはめながら確かめました。そして、いろんな分け方をしてもいいが一つ一つのパーツがぴたりと重ならないといけない(等分)ことを学びました。ただし、よりシンプルに考えるために縦に切っていく方が良いことを伝えました。全部集めると1になる、分母分子が同じ数だと1になる、分母分子が同じ数なら全て同じ数1になることまですぐに理解できた様子でした。正方形の縦割りモデルの下の方だけをとってきて、目盛にしたらより考えやすいことなども目の前でパズルから紙に目盛を移し書きしたことですぐに分かったようでした。プリント学習に繋げられるように担任の先生に見本おプリントを渡しました。

 引っ掛かることなくどんどん理解できていることが嬉しかったようで、自分のことを指差ながら自分で考えて理解していることを何回も伝えてくれました。表情も内容が腑に落ちたようで満足そうでした。

 次回は、分数の大小、同分母の足し算引き算に進みたいと思います。

Wednesday 8 June 2022 (FKK)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 今回は伺った時、起きていて調子が良さそうだったので、ヘルパーさんがベッドから車椅子に移動して下さいました。時々、小さな発作はあったものの、全体を通して機嫌も良く、歌をたくさん聴いてくれました。

最初にアンパンマンの作者、やなせたかしさんが詞を書いた「手のひらを太陽に」を歌おうとしたら、
「アンパンマンは知らないんじゃないかな。」との事。ちょっと驚いたら、ずっと教育テレビを見て育ったからだそうでした。でも歌ったら、少し反応してくれて、学校で習ったのかも知れないとの事でした。

という事で、「NHK みんなの歌」から「大きな古時計」「パプリカ」。そして前回、この歌だけは目を開けて聴いてくれた「南の島のハメハメハ大王」を。
Kさんは、左手に木の卵型シェーカーを持って、右手首にも木の鈴の輪っかをはめて、ヘルパーさんと一緒に鳴らしてくれました。

続けて、リズムのある「五匹のこぶたとチャールストン」も。次にディズニー映画の「白雪姫」から「いつか王子様が」と、「アラジン」から「A Whole new world」を。

ちなみに「アラジン」のお姫様はジャスミンと言う名前ですが、この日の誕生花はジャスミンで、花言葉は「優雅、愛らしさ」とのこと。サクラ、ユリなど女の子に花の名前を付けるのは世界共通みたいで、そういえばKさんも?という話をしました。

ここで、久しぶりに嵐の「Happiness」を。なんと好評につき2回歌いました。

さて今年は沖縄本土返還50周年という事で、親はいつも子供の事を思ってくれているという沖縄の唄「てぃんさぐぬ花」を。独特の言葉と音階の歌をジッと聴いてくれていました。
この唄は、その場で次々と歌う人が歌詞を作って繋げていくらしくて、戦いを憂える歌詞もありました。

本当に世界中から戦争がなくなるとイイねと、次は「星に願いを」へ。

そして、続いて「小さな世界」を歌い始めた時、Kさんの顔が急にパッと明るくなったかと思うと、力を入れながら両手を前に伸ばし、自分で背中を起こしだしたのです。驚いたことに、そのまま背中を伸ばしたまま、歌う間中その姿勢でずっと、楽しそうにニコニコしていました。

実は今までは、笑ったように見えても口元だけだったりしましたが、今度はパッチリ見開いた目も笑っていて、口角をあげた口も歌うように開いていて、顔全体、体全体で喜んでいる感じでした。

私には、今までで一番楽しそうに見えたのですが、「こんな表情が出来るのか。」とヘルパーさんも驚いていたくらいです。

私は感動して嬉しくて、調子に乗って、間奏に中国風のメロディやアラビア風のメロディも入れて演奏しました。

そして、これまた2回も歌いました。なにせ嵐の歌よりも喜んでくれた様子でしたし。。。

最後は、「はらぺこあおむし」を絵本なしで聴いて頂いたのですが、絵を思い出している様にニコニコと宙を見つめながらジッと聴いてくれました。

スッキリしたKさんの表情を見て、コンディションさえ良ければ、いろんなことを受け止めてくれるのだなと、心から感謝した次第です。
これから、少しづつでもコンディションの良い状態が増えてくると良いなと思いました。

Sunday 12 June 2022(SY)

目と手の協応/数量/テキスト入力

担当:松本

■活動の様子

・ボコボコジャバラ:様々な種類を用意して取り組んでもらいました。引く時に力が足りない時はより力が入るように手をもう一方の手の方へ寄せて引くことや、縮める時にバランス良く両手でジャバラを持って縮めることができていました。新しく用意したジャバラはねじって接続できるのでねじる練習もしました。つけることも外すことも上手に手首をねじりながら取り組んでいました。

・円柱差し:ぱっと見いくつ問題と残りいくつ問題に取り組みました。直線配列では3まではすぐわかり、4だと指で数えて答えてくれました。なぜか5はぱっと見で正解。面配列でも3は正解。4の時に数えずに答えてみてと伝えると6と言ってから円柱を刺して4だったと気づいてくれました。繰り返すことでギャップが埋まっていくと思います。予測と確かめの練習にもなるので続けていきたいです。

・キーボードローマ字打ち:
用意したBluetoothキーボードをご本人のiPadに繋ぎスタートしました。 
バックスペースとエンターキーには、ダイソーの滑り止めをつけて物理的な手掛かりもつけました。
アプリはこえとらです。自分の名前はすぐにかけて音声読み上げして楽しんだ後に、好きな友だちの名前を書いて音声よみやげ。ここで書いたものを印刷したいということで、キーボードをwindows パソコンにつなぎ直して、ワードに打ち込んでいきました。友だちのスクールバスコースや学年まで打って印刷。印刷もマウスを一緒に動かしながら行いました。自分で書いたという達成感をプリントしたものを眺めながら味わっていました。書いたものを読み上げてもらうより、印刷したものが残る方が満足感が高かったようです。とても集中してしかも楽しんで練習していたので、しばらく、このセットで練習してもらうためキーボードを貸し出しました。

・最後に障害者スポーツ大会で勝ち取ったメダルを見せてくれました。おめでとうございます!

Sunday 12 June 2022(FK)

目と手の協応/コミュニケーション

担当:松本

久々の学びサポートでしたが、初めの挨拶のスイッチから良く手が動いていました。

■目と手の協応
・ボコボコチェーン:左右の手で最後の引き抜きを自分の動きで行ってくれました。


・ボコボコチェーンミニ:右手に握る方を左手に引っ張る方をセットすると途中まで両手を動かしながらチェーンを引いていました。どうしても自分の動きだけでは抜ききれなかったので右手を動かないように支えると、最後まで抜き切ってくれました。

■コミュニケーション
・2スイッチ導入:振動クッションとチャイムをつないでスライド式のツースイッチ操作の導入をしました。左手にスイッチをおき、下から支えて練習しました。押し出す動きの時には頭を反らせ、引く動きでは力を抜くという動きが支えている側にも見ていたお母様にもはっきりとわかりました。


・2スイッチによる指電話文字盤操作:押す動きで行や文字の「送り」、引く動きで「選択」で行いました。最初は自由に手を動かしながら、文字を書くことを体験してもらいました。良く手が動いていたので、今度は自分の名前を書こうとと提案してみました。まだまだ行や文字をぴたりと選ぶのは難しいですが、これからも工夫しながら続けて行きたいと思います。

Thursday 9 June 2022(MY)

ROCK部活動  楽器演奏と楽曲作り BTSのButterの聞き取り

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

部屋の外で準備をしているとMYさんが呼ぶ声が聞こえました。

最初にカメラで外の様子を映して目前のiPadの画面で見せて今日の外の様子、天気の様子などについて話しました。本日は曇天模様の日。

ROCK部活動としてAC/DCのメンバーについて調べた後(全員60代後半から70代です)、Thunderstruck を視聴。やっぱりMYさんは洋楽ROCK少女。のっています。

久しぶりに音楽の演奏と楽曲作りに取り組みました。一昨年にMYさんを担当していた時に手指や足指でiPadの楽器アプリ(ThumbJam、Drum Jam)で演奏してもらい、マルチトラックレコーダー(TASCAM DP-088EX)で録音して、次に録音した音を聴きながら新しい楽器の音を何回か重ねて何曲も作っていました。MYさんの得意な表現活動です。

まず、MYさんのどの身体部位でiPadを操作するか決めてもらいました。今日は右手。MYさんの可動域を考慮してiPad miniを使って、演奏以外のスイッチに触れないようにカバーを作って使用しました。MYさんの手が操作しやすいような位置になるように、クッションやスリング(+三脚)等を用意しました。どっちもクリップを使ってiPad miniの位置の固定をしてみたのですが、よい位置に固定することが容易ではなく、次回の大きな課題です。

 

 

それでも、エレキギターの音でMajor add 9 e.g. Bb add9のスケールで音を作っていきました。2回目はドラムの音、3回目は同じエレキギターの低音で重ねていきました。MYさんは自分で演奏した音をよく聞いて音を重ねていくので、聴き応えのある楽曲ができました。

最後の残りの時間はBTSのButterの聞き取りをしました。MYさんはうんうんと頷きながら聞き取りに取り組んでいました。

Sunday 5 June 2022 (FKK)

目と手の協応/コミュニケーション

担当:松本

■活動の様子

座位保持に座り姿勢を整えて右手にPPSスイッチにセリアのチューブをつけたものをステップバイステップ(VOCA)に繋ぎで始まりの挨拶をスタートしました。

・ボコボコチェーン:左右両方の手で片方ずつ行った後に、右手で握り、左手で引っ張ることにも取り組みました。肘を支えると最後のひと引きのところ力を入れていることがわかる場面がありました。

・円柱による重さ・高さ・長さの体験:円柱を袋に入れて右手に下げて重さを感じてもらった後に、高さを感じるために円筒に、長さを感じるために型はめに一緒にはめていきました。考えているような真剣な表情で取り組んでくれました。

・スライディングブロック:右手にセットすると下に引く動きは杉に出ました。上左右は、肘を支えると自分の動きが出る場面がありました。

・凸文字なぞり:あ行から順番に手を取って私の手のひらに各行の先頭の文字を一緒に書きながらどの行を練習するか聞いていくと「た行」の時に腕を引くような動きがあったので、「た行でいいの?」と確認し、文字をなぞっていきました。

・ワンスイッチ操作で音楽プレゼンの再生:前回と同じようにPPSスイッチにセリアのチューブをつけたものiPadタッチャーに接続しスライドを進めました。感度調整がうまくいき、自分で進めることができていました。

・ワンスイッチ操作で文字盤:指伝話文字盤の自動スキャンを寝た姿勢で試しました。自分の名前を一緒に書いたのですが、やはりスキャンのタイミングでスイッチを押すのが難しかったので、次回は手伝いながら2スイッチで行送りと、決定を支援したいと思います。それでもやはり文字盤への注目度は高かったです。