Tuesday 27 December 2022 KS

2月最新音楽情報
歴史 古墳時代②
スタイラスペンで字を書く
握りスイッチ

担当:奥山

【活動の様子】
KSさんが実習で活躍した話。
外の様子の話。
最初に12月の最新音楽情報。
米津玄師のkick back、秋アニメのチェンソーマンの歌詞の冒頭の「努力、未来、beautiful star 」の歌詞が他の歌の歌詞であることの紹介。モーニング娘。の「そうだ!we’re alive 」の冒頭の歌詞との聴き比べをする。同じ歌詞を確認したという返事よりも、モー娘。なんかいいじゃんと表情が明るくなる方が勝っている様子。


次になとりの「overdose 」の紹介。とても注意を向けている様子。次はle Sserafimの紹介。紅白初出場を伝えたが、実は4月頃にBTSの妹分ということで紹介したことがあるがKSさんも思い出した様子で体に力を入れて思い出したことを伝える(紅白に出場することに関しても)。
次は古墳時代②。前回の振り返りをして朝鮮半島から日本に「引越し」をしてきた人々が馬や米を蒸すための土器を伝えたことや、中国から文字や法律の仕組みが伝わったことをお話しするととても注意を向けていらっしゃった。
次にスタイラスペンでiPad miniに字を書いてカメラで見て確認する。続いて握りスイッチのお試し。「ごじゅーおん」のアプリを家で試すことができるようにする準備をしておしまい。PPSスイッチと改造Bluetoothキーボードの接続に関しては「スイッチコントロール」について課題あり。次回の宿題です。

Saturday 3 December 2022 MM

音楽活動

担当:石橋

■活動内容
 12月ということで、まずはクリスマス曲をたくさん聴いていただきました。

「赤鼻のトナカイ」「ジングルベル」「サンタが街にやって来る」「きよしこの夜」「ママがサンタにキスをした」など、M君の知っている曲も沢山あったようで、お父さんによると、M君はマスクの下で時々ニンマリと笑っていたそうでした。

もちろんクリスマス曲の他にも、お馴染みの曲も聴いていただいたのですが、いつものように打楽器を周りに置いて、ご両親と一緒に合奏や合唱を楽しんでいただきました。
M君ファミリーのテーマソング「ドレミの歌」では、今回もミニ・スチールドラムを出して下さって、お父さんが担当。お母さんはシェイカー、そしてM君はウィンドウチャイムで始まりの音を出してくれます。お母さんは歌も担当で、途中のドミミ・ミソソ・レファファ・ラシシのパートをハモってくれます。
それぞれの役割も進行の仕方も、すっかり板についてきた感じで、M君は本当に楽しそうにしてくれました。

こういう曲を増やしたいなと思っていたら、Mくんは「大きな栗の木の下で」も大好きな歌だそうで、お母さんと少しお遊戯的に遊ぶのも嬉しそうです。
そこで、お父さんのスチールドラムで今度はこの曲を演奏出来ないかと思いつきました。
というのも、ドからドまでの1オクターブの中の音だけで完結できるので、ドレミの位置を覚えたお父さんがM君のためにこの曲も演奏できるようになると素敵だなと思った次第です。

とは言え、突然の無茶ぶりにもかかわらずやってみようとなり、お母さんは私の言うメロディーを「ド・ドレ・ミミ・ソ・ミミ・レレ・ド」と早速紙に書いて下さって、お父さんも、すぐに音を探しながら少しづつ叩いてくれました。M君はというと「何が始まるんだろう?」と不思議そうな顔をしながらも見守ってくれていました。

そして、ゆっくりとピアノと歌とも一緒に演奏することが出来た時、全員で「ヤッタ~!」と大拍手。M君は、少しびっくりしたかもしれません。

M君は、最初ゆっくりだけど聞いたことのあるメロディーだなという感じで注意深く聞いている様子でしたが、何度も繰り返すうちに、ニッコリして「あ、あの曲だ!」と分かったようでした。同じ曲でも、テンポやアレンジが違うと別の曲に聴こえることがありますが、M君の頭の中では最初に聞いた曲のイメージが強く残っていたのだと思います。でも、最終的に伝わった様で嬉しかったです。

それにしても、突然の思い付きにもかかわらず、お父さんとお母さんのご協力に感謝です。
お父さんは、「次回までに練習しておこう。」などと言って下さり、またファミリー楽団の十八番が増えそうで嬉しいです。

最後に、クリスマスソングを1曲選んでいただくことにしました。お父さんによるとM君が意志を表す時は、
1.目で訴える
2.手を広げながら上げる
3.声を上げる
このいずれかだそうですが、今回は「どっちがいい?」と聞いてみたら、なんとこの3つのサインが全部揃ったので、文句なしのイチ押しリクエストということでした。
というわけでM君のリクエスト「あわてんぼうのサンタクロース」を一緒に合唱合奏して、終わりました。

今年1年、本当にありがとうございました。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。

Wednesday 7 December 2022 FKK

音楽

担当:石橋

■活動内容
 今回は、Kさんはまだ寝ていたのですが、わざわざヘルパーさんが起こして下さって、ベッドから車椅子へ移動して下さいました。

それでも最初は目を閉じたままでしたが、クリスマスの曲を何曲か聞いていただきました。Kさんは時々ニヤッとしながらも、目を閉じたまま半分寝ているようでした。

そのまま、いつものように打楽器を並べて、いつもの歌を歌っていると、ヘルパーさんが「ほら、起きて、起きて。」と打楽器を鳴らして起して下さるのですが、発作が出たので、少し様子を見ながら進めることにしました。それでも後半は、だんだん目も覚めてきて、お気に入りの「南の島のハメハメハ大王」や「森のくまさん」はニコニコ楽しそうに、そして唯一短調の曲「君をのせて」ではジッと聴いてくれていました。

ヘルパーさんに、前回お渡ししたパイプホイッスルのことをお聞きしたら、時々練習もして下さったようなのですが、空気を送るところが大きくて硬いので、やはりKさんの手では少し難しいとのことでした

前回試していただいた時に私も感じていたことなので、今回は水風船を膨らますミニポンプをお持ちしました。これなら、少し柔らかいのでKさんの力でも押せるかなと思った次第です。

合わせてみると、大きさは前とあまり変わらないのですが、材質が厚いゴムから薄いプラスチック素材に変わったので、握る時の抵抗が少なく、Kさんの手を取って一緒に押してみたら、いくらか押しやすくなった気がしました。その分、音は小さくて柔らかくなりましたが、その音にKさんはハッと反応していました。

歌に合わせて、ヘルパーさんと一緒に「ピッピッ」と音を出してくれたのですが、手の感触と音が気に入ったのか、なんだか楽しそうでした。ただ、一人でギュッと握って音を出すのは、まだ難しいようです。もう少し小振りのものがあると良いかもしれません。シリコンのチューブが握りやすいかもしれないと聞いたので、次回はそれを試してみようと思います。

Kさんが、1回でも自分の意志で音を鳴らせるようになったら、楽器としてセッションできるのではないかと思っているのですが、ヘルパーさんがとても積極的に練習して下さって嬉しかったです。ちなみに、この楽器は仮名「パイプホイッスル」でしたが、これからは「Kさんホイッスル」と命名することにしました。

来年は、Kさんが自分で音を出せるようになったら良いなと思います。今年もお世話になりました。来年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

Saturday 17 December 2022 FK

目と手の協応/スイッチ操作/コミュニケーション

担当:松本

久しぶりの活動でした。体調が戻り、バギーから車椅子での座位が取れるようになっていました。バギーに合わせて作ったテーブルでしたが車椅子材の方が高さがぴったりでした。書見台と組み合わせてとても良い学習姿勢が作れました。

<活動の様子>

■目と手の協応

・ボコボコチェーン:ギリギリチェーンが抜けないところまで、プラスチック容器の方を介助者が引っ張り最後のひと抜きを自分の動きで取り組みました。久しぶりだったので手の動きがなかなか出なかったのですが、何回か自分で引き抜くことができていました。

・ボコボコチェーンミニ:右手で握り左手で引っ張りました。机が大きくなったため、チェーンが長すぎて引き抜くことがむずかしまったですが、2回自分で両手を広げ引っ張っていました。

■スイッチ

・振動クッション(スライドスイッチ操作):新作スライドスイッチのマッチングをしました。今日は左手が動いていたので左手を斜め左下に引く動きに合わせてスイッチを設置しました。スイッチを若干斜めに立てた方が動きが出やすかったのと、手首を持ち上げる介助をすると手の動きが良くなっていました。ただ意図的な操作までには至りませんでした。

・iPad(スライドスイッチ操作):同じく左手のスライドスイッチでNiziUの20秒のストップアンドゴーkeynoteスライドを操作しました。20秒経つと動画が停止し、押すとまた動画が始まるものです。iPadの画面にはよく注目していたのですが、スライド操作は難しかったようでした。

・iPad(空気圧スイッチ):今度は、右手に空気圧スイッチを設置して、奥山支援員の作った11月の新着ミュージックのスライドを進めました。スライドスイッチよりは、握る動きで自分で操作できていました。アニメやYOASOBIにとても興味を示してくれて、お母様もそうなのかとNiziUよりよく見てる、気づかなかったとおっしゃっていました。

■凸文字なぞり

 いつものように、文字盤であ行から順に一緒に触っていくと、は行で手を動かす合図をくれたので、今日は「は行」を練習しました。

今日も文字なぞりの時が、一番指が動いていました。得意な縦の動きだけでなく、横の動きも出ていました。

最後は、VOCA(ステップバイステップ)をスライドスイッチにつなぎ右手で下方向に操作して終わりの挨拶をしました。本日の中で一番良いスイッチ操作の動きをしていました。

Wednesday 23 November 2022 OK

読み聞かせ/目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ/国語

担当 谷田部

<活動の様子>
 しばらく体調を崩しているとの事でした。食欲もなく、お母様から、前日は点滴を打って、元気になったと、連絡がありました。お母様から健斗くんが楽しみにしていると言う事でしたので、負担がかからないように、学びサポートを実施しました。この間も、ほぼ毎日、健斗くんからメールをもらって、やり取りを楽しんでいました。

■読み聞かせ
 前回に続き導入には、絵本の読み聞かせを行いました。前回読んだ、「パンどろぼう」の、面白いお話を、絵の解説をしながら、楽しみました。次に、更に面白い「いいからいいから」の絵本を読みました。この話は気のいいお爺さんが、家に来た不思議なお客さんのする事を、なんでも、いいからいいから、と許してあげる楽しいお話です。学校に行きたいけど行けない健斗くんが、少しでも気持ちに余裕ができるように、読みました。

■数量概念/算数
 体調が良くないそうなので、無理なく進めました。正方形の木枠を、分割したパズルをやりました。

Thursday 24 November 2022 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 今回も「赤いカプセル」制作途中の報告から制作会議となりました。

この1カ月の間に、声優さん達のご厚意により再度音声の録り直しがあり、出来上がりを先に聴いて頂いていたのですが、K君からはお母様を通じて「最高!」とのお声を頂きホッとしていました。

その後に、イラストレータさんから絵が上がって来たので、先に見て頂いていたのですが、こちらも「最高!」との事、良かったです。

このように今回は、だんだん形になっていく過程を、最初からK君にお伝えしています。というのも、去年と違って、最初に頂いた原稿の中に絵や音の内容や、音を入れる場所などについての記述があり、かなり具体的なイメージがK君の中で出来ている様子でした。
出来るだけそのイメージに近づけたいと、有難い事に其々のアーティストが頑張ってくれています。

さて、ミュージシャンからは絵の後ろに流れる音が出来てきたので、今回はK君と一緒に絵を見ながら、音を合わせて聴いて頂きました。

見終わって最後の音が消えたら、Kくんはニッコニコで、お母様も、K君の文字を書きとったヘルパーさんも大拍手して下さいました!それぞれの場面のバックに流れる音楽は、最初から指摘があった場所以外の所にも入っていて、それがとても効果的で気に入って下さった様でした。

K君の大好きな「イッツアスモールワールド」風のマーチの曲だけでなく、ロックっぽい曲や、 ブルースっぽい曲なども気に入った様子で、お母様達もカッコいいとおっしゃってました。 何より、Kくんのご指名のホルンの音でテーマ曲を奏でる場面では、アコーディオンやマラカスもしっかり入っていて、希望通りになっていたそうで、安堵しました。

ただ、ある場面転換の一ヵ所だけ、音を抜く方が効果的ではないかとの意見がお母様から出て、K君も同じ事を思ったらしく、音を入れるだけでなく、逆に抜く方の効果も感じることができるなんて、素晴らしいなと思いました。 早速、編集で変えて頂く事を伝えました。   

さていよいよエンディングテーマの仮歌を聴いて頂くと、アレンジは気に入ってくれた様なのですが、歌詞が、これで完結ではなく、まだまだ続く感じにしたいとの事。元々K君が歌詞を作ることも考えていたので、では、どう変えるかとなり、k君自身が、「前へ」とか「続く」「まだ探す」「夢」などの言葉をドンドン出してくれました。

皆も一緒にアレコレ言葉を出してくれて、出てきた言葉を組み合わせてメロディに載せて歌ってみました。
それを聞いて、K君が首を傾げて「チョッと違う」とダメ出しをするのですが、この工程を何度も何度も繰り返しました。

遅くなったので、また改めようかなと思った時、K君が「冒険」「シンドバット」「いっしょ」などの言葉を出してくれました。それで方向が絞られて、やっとK君の納得がいく言葉がメロディと重なり、その場の全員も「あ、これだ!」と納得した次第です。

k君の言葉を選ぶこだわりや、そのもとにある強い意志に感動しました。最後に通して歌ってみたら、K君も一緒にシェイカーをノリノリで鳴らしてくれました。

Sunday 4 December 2022 FKK

目と手の協応/コミュニケーション

担当:松本

本日はベットで少し起こした姿勢で行いました。

■目と手の協応

・ボコボコチェーンミニ:右手にゴム紐で輪っかを固定して、肘を介助しながら取り組みました。自分の動きで何回か最後のひと引きを行っていました。

・メダルはめ、スライディングブロック:同じように右手を介助して取り組みました。スライディングブロックは手前に引く動きが出ていたので、次に取り組むスライディングスイッチも引く動きに設定しました。

・凸文字なぞり:自分の名前の文字を右人差し指でなぞった後に、私の手のひらに同じように人差し指で書いてもらいました。途中、人差し指の第2関節を曲げた状態のままの方が、指が動きやすそうだったのでその形で運筆の練習をしました。指を曲げたまま書く人もいるのでもしかしたらこの形が負担なく動かしやすいのかもしれません。

■スイッチ操作

・ステップバイステップ:スライドスイッチの調整をステップバイステップに繋いで行いました。この時点では、ご本人の動きは確認できませんでした。

・iPad:興味引くために、嵐のPVが20秒ごとに止まり、スイッチで進めるストップアンドゴーのKeynoteスライドをスライドスイッチに繋ぎました。曲が始まると、ステップバイステップでは、出なかった右手をわずかに手前に引く動きが確認できました。今回使用したスライドスイッチは、やわらかいスイッチを使用して微細な力でもONできるのですが、OFFの状態に戻すためにバネを仕込んであります。せっかくONができても戻らなければ連続した操作が難しいです。そして、戻すのが難しいケースが多いです。今回は、肘下にクッションを置き、スイッチの傾斜も調整することで、微細な動きでONでき、しかもスライドが戻るように上手く設定できました。これにより、嵐→BTS →Snow Man の順で全てのスライドを最後まで進めることができました。聴くアーティストの順番をカード選択してもらいましたが、視線ではっきりと伝えてくれました。

・キョロキョロシステム:「寝た姿勢でも周りの様子を見たい!」というニーズに応え、奥山支援員考案のアクションカメラとiPadをつなぎ、カメラをターンテーブルに乗せそれをスイッチ操作しながら自分の周りの様子を見ることができるキョロキョロシステムを紹介し試しました。先ほど設定したスライドスイッチをつなぎ、一方向のみの操作設定しましたが、最初から画面に注目しながら、カメラをぐるぐる回していました。ラッチアンドタイマーは特に必要ないようでiPad映る周りの様子を楽しんでいました。お母様にきくとなんと、Goproが家にあるそうで、ターンテーブルさえ用意すればすぐにシステムが整えられそうです。Gopro用のアプリは、今回使ったアクションカメラ用アプリ「」よりも多機能な分、誰でもシンプルに使用するには難しい印象を受けました。gopro用のシンプルなアプリを次回までに探します。