Saturday 18 Jan 2025 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

今日も覚醒がよく、できた時の達成感をはっきりと笑顔で伝えていました。

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。手元が見えるようにカメラとモニターをセット。テーブルなしで「肘で引く」ようにして取り組みました。手首の動きの方が多かったですが、肘を屈曲させながら後ろに引くこともありました。手の握りは強く、最後まで輪を保持できていました。次に、カットアウトテーブルをつけて課題に取り組みました。ボコボコチェーンリングはリングの方を左手でしっかり掴んでいました。右手をチェーンを抜く側にセットすると左右の手首の動きを使い抜いていました。カバサでは手が開き、手のひら全体でチェーンを滑らせていました。回転ドラムは左右の手とも取り組みました。肘の屈曲の練習にとてもよく、最後は両手で、自分の体の方へ引く手の動きで動かしていました。両手で触れる幅の長いものを用意すると良いと思いました。

弧を描くボコボコレバーは、T字の持ち手がよく終点まで引き切っていました。半球は手が滑り落ちてしまうようでした。半球円盤はめも自分の体の方へ引き寄せる動きではめました。スライディングブロックで一緒に上下左右の動きを確認した後に凸文字なぞりに移りました。

・文字:文字盤を一緒に触っていくと今日も「さ」行で人差し指の力が入ったので選んだと捉え練習しました。特に「し」の時に力が入っていたので、何か伝えたいことがあるのか聞いていくと「しんせいかつ」という言葉に反応したので、凸文字練習の後に指伝話文字盤でスライドスイッチの介助をしながら打ってみました。

得意な引く動きを決定にして、行や文字送りは、こちらで行いました。合図がスライドでは出にくかったのですが、今日は手を握る形では伝えやすそうでした。

・スイッチ操作:奥山支援員の最新音楽情報をiPadのスイッチ操作で一緒に進めてみました。先ほど確認した手を握るやり方で合図してもらいスライドスイッチを動ごかし進めました。インターフェースはできiPad2です。

Tuesday 14 Jan 2025 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
 お部屋に入った時、Kさんはリハビリ終了後に咳き込んでいて痰の吸入の最中でした。今回は調子を見ながら、何回か吸引をしながらの活動でした。
目をぱっちりと開けて、咳き込んではいましたが元気そうなKさん、墨汁で書き初めをするのでヘルパーさんにベットを操作してもらい、いつもより高い頭の位置でアートをはじめました。
 はじめ、段ボールに固定した和紙を目の前に持っていって、クレヨンで描いてもらいました。色はピンクとオレンジ。その後、刷毛に墨汁をつけて左手で一気に線を描きました。ベットの反対側にまわり、右手に持ち替えてもう一本一気に線を描きました。お正月らしい赤と金の千代紙を配して、掛け軸のように上下にボードを貼り書き初めが完成しました。


 いつも推しの塗り絵を用意しているのですが、Kさんが好きなのは前回までのなにわ男子の道枝駿佑くんではなく大西流星くんではないか?というヘルパーさんからのご指摘があり、Kさんとやりとりしました。今回は流星くんの塗り絵をしました。(運よく準備してありました)今後、Kさんに確認しつつ進めたいと思います。
また来月にね、と声をかけて終了しました。

Tuesday 23 Dec 2024 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
Tさんは今回も学校から帰ったばかりのようでしたが、やる気満々でピアノに向かってくれました。ちょうどクリスマス前ということで、思いっきりクリスマスソングを歌いました。
「赤鼻のトナカイ」、「サンタが街にやって来る」、「ママがサンタにキスをした」、「ジングルベル」などを続けて演奏すると、私の右側に座って一緒にピアノを弾く気満々で、時々ピロッと音を入れてくれました。

今回特に興味深かったのは、「Oh,holy night!」を弾き始めたら、いつの間にか私の右手の上にTさんが自分の左手を乗せてきたので、「一緒に弾こうか!」と、Tさんの左手を右手の甲に乗せたまま演奏していたら、途中でTさんが私の右手の小指を全力で掴んできました。

だんだんクライマックスでピアノもガンガン弾くところだったので、構わず一緒にピアノを弾き続けたところ、不思議なことにかなり強いタッチで弾いたにもかかわらず、Tさんの右手は離れないで、ラストの大ブレイクを挟んで一緒に最後まで弾き切ることが出来ました。
本当に一緒に演奏したという満足感でいっぱいでした。
こんな風に共演する方法があったなんて初めての体験で、ちょっと感動しました。

ここで、お気に入りの「ハロードリー」を演奏してなかったことに気付いて、さっそく例のイントロを繰り返し、歌中へ。何度も何度も繰り返し歌いました。もちろん、ここでTさんの大好きフリフリダンスも見せてくれました。Tさんは、楽譜に興味がある様で、一緒に弾きながらしっかりと覗き込んでいたのが印象的でした。

最後はクリスマスバラードを何曲か聴いていただいてお終い。今年もありがとうございました。

Thursday 05 Dec 2024 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
今回はKさんのお部屋ではなく、ラウンジでみんな一緒にクリスマスソングをという流れになりました。
まず「サンタが街にやって来る」、「赤鼻のトナカイ」、「ママがサンタにキスをした」をメドレーで。それを聞いて、小さな女の子もヘルパーさんと一緒にチラホラ集まってきてくれました。

ジングルベルを演奏しだすと、なんと成育医療センターのファシリティドッグ・マサ君がやって来ました。ゆっくりフロアを回っていたのですが、トレーナーの方がポシェットから小さなタンバリンを出したかと思うと、曲に合わせてシャンシャンと鳴らしてくれました。気付いた子ども達はびっくり! Kさん親子も大喜びでした。

さらに、山手線の替え歌を歌い出したらマサ君が歩き出して、泣き出した女の子もいれば、嬉しそうに一緒に歩き出した女の子も。どうやら山手線に乗って移動中の様子でした。何度目かで、突然トレーナーさんが、タンバリンを上げて「降りまーす♪」と。お陰でマサ君はじめ全員無事下車して終了に。
思わぬマサ君の登場でラウンジも盛り上がりましたが、マサ君退場とともにお部屋に戻った女の子達も。

さてそれからがKさんの時間。Kさんの替え歌シリーズが始まると、Kさんは飛び切りの笑顔を見せてくれました。例によって、難しい早口言葉をやり直したりしながら何とか最後まで歌いきりました。
そして、Kさんの大好きな「ジングルベル~小さな世界」の無限ループの始まりはじまり~🎵。

最後は、クリスマスバラードと、お母様の応援ソング「Smile」でお終い。今年もありがとうございました。

Monday 13 Jan 2025 FKK

目と手の協応/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:今日は座位保持装置に座って待っていてくれました。手元が見えるようにカメラとiPadをモニターとして設置してスタートしました。右手の力が抜けていたので、右手にボコボコチェーンの輪を握って引っ張る動きを促しました。手首を曲げる動きで最後のひと抜きをする時と、肘も動かす時があり、良い動きが引き出せそうに思いました。その予想が当たり、回転ドラムやカバさでは上手く位置を決めると運動の停止から自発的な動きで回す操作が見られました。鉄球落としでは垂直提示の時に、上から手を滑らせて玉を落としていったのですが、すごく不思議そうな表情をしたのでもう一回やってみると誘うと笑顔でやることを伝えてくれました。もう一度やると納得したような笑顔でした。やはり座って机という基準となる平面上で垂直方向の空間のイメージを実際に手を使って確認でき、発見があったようでした。スライディングブロックは、短いもの、指先でできるものを自発的な動きを誘うようにゆっくり取り組みました。

・文字学習:文字盤を指先で一緒にスキャンし合図を待ちました。2周目の「た行」のところでこちらに顔を向けて合図をくれたので凸文字なぞりをして、手のひらとブギーボードにも介助しながら書きました。所々動きが伝わってきて、特にブギーボードには字形をはっきり書けるところがありました。

・スイッチ操作:iPadをスライドスイッチで操作しました。インターフェースはできiPad2です。スライドスイッチを左にスライドさせる動きが得意なのでその動きで合図を送ってもらうようにしました。自分の名前を書いたり、特定の行を選ぶ練習をしましたが、今日は実際に文字を書いた時のほうが良い動きが出ていました。その後、奥山支援員作の音楽情報をスイッチで進めました。好きな曲の時には、満面の笑顔になり好みをはっきり伝えていました。この時のスライドスイッチの操作はとても上手でした。

Monday 13 Jan 2025 SY

目と手の協応/数量/漢字

担当:松本

とても落ち着いていて最後まで集中して取り組めました。

◼️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。左右の手を使い交互にチェンを引っ張っていました。ボールチェーンを一粒ずつ戻すときの指先の力の入れ加減もよくコントロールされていました。ボコボコ蛇腹を戻す時の運動の調整も上手でした。立体パズルを横向きに入れる時の奥行きを調整しながらの操作も苦労なくできていました。三角柱2つ組の時の寝かせた入れ方には苦労していました。

・数量:5個の円柱さしをさまざまな方向で提示した後に、円柱を増やして数えながら入れました。数えて、入れて、穴を増やすことが楽しく、しばらく取り組みました。次に数の棒で、3の枠、4の枠に2の棒をさまざまな入れ方をした後に、ピッタリ入る組み合わせ探しにとりくっました。2の棒を横に入れるところに苦労していましたが、最後には自分で気づき余分な棒を見つけました。その後、10までの数の合成分解をした後に、40まのでの数の位取りを数の棒で丁寧に復習しました。とにかく数が増えていくことが楽しいらしく、夢中になって取り組んでいました。1のくらいでは5を基準にして6以上の数を増やしていくように伝えると、5の棒を動かさず、1、2、3、4の棒を足すことで6、7、8、9を表現していました。

・漢字:自分の名前を漢字で書きました。書く前に指で凸文字をなぞる時に、友の又の部分の交差も迷うことなく正確に突き抜けてはらっていました。なぞる時も書く時も始点の位置に一緒にセットするとあとは上手になぞったり書いたりしていました。画数が多くなると方向も伝える必要がありました。最後の文字が画数が多く、どうする?と聞くと「書きたい」と伝えてくれフルネームを書き上げました。