Saturday 21 May 2022 (MM)

音楽

担当:石橋

季節は巡り半年ぶりの訪問でした。

雨が降っていたので、打楽器を並べながら「そろそろカエルの好きな季節かな~?」と、まずは「カエルの歌」を、お父さんとお母さんと私の3人で輪唱。
Mくんの好きな曲だそうで、始まると、目を大きく開けてニンマリ。耳を澄ませてジッと聴いている様子でした。

M君には、久しぶりにウィンドウチャイムを好きな時に鳴らしてもらうことにして、お父さんとお母さんにも木の打楽器で参加して頂きました。

「5匹のこぶたとチャールストン」から、「パプリカ」「南の島のハメハメハ大王」「You are my sunshine」などを、時々ご一緒に歌いながら打楽器を鳴らして下さいました。

M君は、久しぶりのウィンドウチャイムに指を当てる位置が最初は決めずらかったのですが、チャイムの位置が決まると、

まずM君が右腕を後ろにグッと引いてから、今度は手首を反らすように腕が少しずつ上がっていきます。その時、全部の指を思いっきり広げてから、ゆっくり振り下ろすと、チャイムに指が当たって「シャランチャラン」と綺麗な音を出してくれます。腕が伸びたのか外す事が少なくなり、何度か良いタイミングで鳴らしてくれました。

だんだん乗って来たので、久しぶりにブルースのコール&レスポンスをやってみようとしたのですが、途中で「ハッ!」とコロナの注意事項に気が付いて、マスクはしているものの横を向いて大声を出す事に。
すると、なんだかやはり不自然で、向き合って歌わない事には楽しくもありません。

お母さんも、それに気が付いて、早々に終わらせました。

M君は、突然私がそっぽを向いたので驚いたかも知れません。ごめんなさい。

ここで少し静かな曲、反戦歌の話をしながら「What a wonderful world」を。

続いて「Smile」も。この曲は、お母さんが一緒に歌って下さいました。

M君が大好きという「はらぺこあおむし」は、歌い始めたらお母さんが小さな絵本を持ってきてくださいました。

「大きな古時計」も初めて歌ったら、「チクタク、チクタク」の所で、お母さんがM君の手を取って揺らすと、嬉しそうにお母さんの方を見ていました。

さて、Mくんのテーマソング「ドレミの歌」は、今回は初回に戻って、そのままウィンドウチャイムを使って一緒に合奏しました。

お父さんにも、例のスチールドラムで参加して頂きました。実は私が「他のどこでも見たことのないスチールドラムを、もう一度お父さんに演奏して頂きたい。」と言うと、お母さんがわざわざ出してきて下さったのでした。

ハッキリした金属音で「ド、レ、ミ、~」と入るだけで、メリハリが付き明るさが増す感じがします。何より、家族で合奏できる楽しさ倍増です。

いつものように、Mくんの鳴らしてくれる音から始まり、ワンコーラスごとに止まってM君の音を待ってから演奏を始めます。

前は、皆が「頑張れ!」「あともうちょっと。」「ダイジョブ、できる、できる!」などと声をかけながら、M君の右腕が降りてくるのを一生懸命見守りながら待つ感じだったのですが、今回は、ご両親もあまり声をかけずに静かに見守る感じでした。

皆でM君の音を待つ時間が短くなってきたのと、歌の途中で鳴らしてくれた音が、前にはなかったほど鋭く力強く「ジャッ」と鳴らしてくれる時もありました。

体が少し大きくなって、腕の力も強くなって、更に一連の動作にも慣れてきたからでしょうか。

時々、私を真っすぐ見てくれて、表情も少し大人っぽくなったような気がします。成長を感じるのは嬉しい事です。

もしかしたら、小さい太鼓を叩けるかもしれないなと思いました。

次回は、タンバリンの大きさで皮が丈夫そうな太鼓をお持ちしようかなと思います。

Saturday 7 May 2022 (MH)

目と手の協応/コミュニケーション

■活動の様子

・姿勢:事務所カットテーブルは、上肢が上がり過ぎでした。座位保持椅子の持参をお勧めしました。
・スイッチブック(目的的操作・スイッチの押し分け):押す→音の表出はすぐに理解し、操作していました。角度の調整は部分的に大人が行いました。3つのスイッチへの気づきはありそうで、すべてに触れていました。押し分けはしていませんでした。
・ペグと音の出る箱(意図的リリース):きのこペグ抜きは、松本が角度を調整することで、自力で抜く→保持した後→小山が右上肢に合わせて後方から差し出した箱に落としていました(始めから箱があるとそちらに注意が向き、ペグに定位しない)。1回目より2回目と試行毎にリリースまでの時間が短くなっており、「落ちる」から「落とす」に行動が変化している印象を受けました。きのこペグは、軸部分が長いとベターかもしれません。こけしペグ、筒状棒も大人が本児の親指と人差し指の間に入れることで握ることが促されていました。


・銀玉落とし(連続した操作:点から線へ):提示後すぐに定位し、落としました。1穴+。2穴では1つ落とした後の穴への探索がありましたが、待つことで自ら次の玉も落としていました。3穴でも穴の探索を終えると3つ目を落としていました(初めて)。

・方向性のあるレバーの操作(方向性のある操作):レバーの取手を握るは難しかったので、取手に毛糸リングをかけると手指をかけることはできましたが、毛糸の特徴上可動域が大きく方向性はあいまいになりました。これまで繰り返し経験してきた白リングを活動の始点として意識していることから、レバーに白リングをつける改良を依頼。松本の改良によりすぐに白リングにリーチし指をかけて引くことができました。レバー操作による方向性の理解のためのスモールステップとして適せつだったかもしれません。

Thursday 5 May 2022 (FKK)

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

 覚醒がよく、学びサポートを心待ちにしてくれていたようで、どの課題にも笑顔で集中して取り組んでいました。

■活動の様子

・ボコボコチェーンミニ:右手にセットし引いてもらいました。最初に、こちらで本体を引いて手応えを感じてもらうと、途中から引くまではいかないけれども、右手が動くことが確認できたので、肘を支えるように介助すると力を入れたことがよく伝わり、その動きに合わせて本体の方を引っ張りました。最後のひと抜きのところで肘を支えながら待っていると、自分の動きで引き抜くこともありました。次回は、左手に握って右手で引っ張る両手の協応も試したいと思います。

・量の確認:高さ・重さ・長さで3までの量を体験的に確認をしました。高さを確認する筒に円柱を一緒に入れた後に袋に円柱を入れて、右手にぶら下げ重さを確認していきました。3個の時には重そうな表情をしていました。袋から円柱を出して長さを確認するためのはめ板にはめていくと、3つの量が同じ数字だということがつながったようで、笑顔になりました。

・スライディングブロック:上下左右に取り組みました。右肘を支えると力の入るタイミングが伝わってきました。特に左に行く動きが右肘を支えていると良く動きました。

・凸文字なぞり:どの行を練習するときいて、順番にあ行から聞いていくとか行で右肘の力が入ったので、か行を練習しました。文字をなぞってから、私の掌でも書いてもらいました。「こ」まで終わった時に、私の掌にある指を動かす様子が見られたので、介助しているとどうやら自分の名前(か行に全部ある)を書いている様子でした。自分の名前書いたんだねときくとにっこり微笑んで「そうです」と伝えてくれました。

・スイッチ操作座位:PPSスイッチにセリアのチューブをつけたものを使用しました。今日はひ右肘の動きがよかったので、右肘と体側の間にチューブを挟んで、震えるクッションとチャイムを操作しました。感度1まで下げても操作できていた、誇らしげな表情でした。

・スイッチ操作仰向け姿勢:寝た姿勢では、肘の動きを読み取れなかったので、右手と腕で包み込むような位置におきました。Keynoteで作った嵐の曲が20秒すると止まって、スイッチを押すと再度再生するストップ&ゴーのスライドを操作しました。スイッチインターフェースは、iPad+タッチャーとワンショットタイマーです。PPSスイッチ感度を最初は11ぐらいでやっていたのですが、6ぐらいまで下げても操作できていました。普通にスライドをKeynoteで作ると曲の途中でクリックをしてしまうと、その時は進むことがないのですが、クリックが溜まってしまって曲が終わったら次のスライドにどんどん進んでいってしまう現象が起こります。それを回避する方法も含めてKeynoteプレゼン作り方のコツを近日中に、noteにアップしようと思います。

・Fさんに何らかの形で合図をもらい、指伝話文字盤を試そうと思ったのですが時間切れで次回に必ずという約束をして終わりました。

Thursday 28 April 2022 (MY)

担当:奥山

【学習の様子】

一年ぶりの再会でした。

MYさんは洋楽ロックが大好きな方です。邦楽ではなく洋楽です。以前、訪問のたびに洋楽ロックのグループをひとつひとつたどってMVを視聴していきました。

今回も久しぶりにガツンと響くAC/DCのthunderstruckでロック部開幕。ステレオの振動スピーカーでよい音で視聴していただきました(iPad)。

視聴する前にiPad miniのドラムアプリ Drum Jamのバスドラムとハイハットシンバルの部分だけタッチできるようにカラーボード(発泡スチロールに紙を貼ったもの)を切り抜いて、MYさんの右足の親指で操作できるところにどっちもグリップで設置しました(写真)。

これでthunderstruck MVを視聴しながらMYさんもドラムキットで参加。

2曲目は大きく雰囲気を変えて、Elvis CostelloのPump It Up。

3曲目はちょっと攻めて邦楽定番のTHE BLUEHEARTSのリンダリンダ。やはり洋楽でした。

奥山はもともとがクラシックのファンで、その後J-POPやHip-Hopを聞くようになったのですが、MYさんのおかげで洋楽ロックも(一緒に)楽しむことが出来るようになりました。

iPad miniの道具立てはカラーボードに空けた穴を頼りに演奏していただくことが出来たので、次回はこのバリエーションを広げていって、更に演奏を楽しんでいただこうと思いました。

そしてBTSのButterの聞き取り。思い返せば1年とちょっと前にMYさんとBTSのDynamiteの聞き取りをしているときに、新作のButterは(ラップの部分が)聞き取りが(奥山の)難しいからどうしようかとMYさんに相談したのでした。MYさんは間髪入れず「やった方がいい」と頭を力強く縦に振ったのでした。ということでMYさん、お待たせしました。MYさんに背中を押してもらって作ったButterの聞き取りのkeynote教材を、右足のドラムキットと呼応しながら取り組みました。

最後に、後先になりましたが、奥山の近況(アニメにはまって泣きながら見た)を報告して本日の学習は終了。