Saturday 30 April 2022(OK)

支援機器設定/算数

担当:松本健太郎

 久しぶりの学びサポートでした。力が入らないようにヘルパーさんとお母さんの丁寧でケアを受けながら、ゆっくりしとしたペースで学習を進めました。K君が力が入った時の、ヘルパーさんが阿吽の呼吸でケアする姿が本当に美しく感動しました。

■活動の様子

・支援機器設定

 以前からの課題であった文字盤とiPadのテーブルへのコンパクトな固定具を試しました。

使用感も今の固定方法と変わらないようで問題なく導入できました。

しっかり固定したい場合にどうしても

Manfrotto クイックリリースプレート付きバリアブルフリクションアーム 244RC

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の1択になりがちですが、アームが短くていい場合にはかえって邪魔になったり、重さが持ち運びのネックになったりします。

いつも教材作りの工具でお世話になっているオフの店(https://www.off.co.jp)でたまたまクランプを探して、

見つけたのが以下の組み合わせです。

PIHER マルチクランプ MDS1

 https://www.off.co.jp/category/A10/T_5020.html

PIHER マルチクランプ用タブレットホルダー MDS-TAB 

https://www.off.co.jp/category/A10/T_5022.html

アルミなので軽く、固定もManfrottoまでいかないもののかなりしっかりできます。

文字盤やiPad操作なので結構な力がかかるのですが、下部分がテーブルに設置された状態だったら問題なく使えそうです。

タブレットホルダー挟み幅も厚みがありケースのまま入れられるメリットがあります。

値段も二つで16000円弱と高価ですが、さすが、工具屋さんが本気で作ったクランプアームとホルダーだけあります。

補助的に、滑り止めをクランプに挟み込むと良いです。また、ホルダーに板を挟み込みで机と設置させ、木の三角ブロックをつけたりするとよりしっかり固定できそうです。

コンパクトなのでiPadと文字盤を左右に固定するために2個使用しても邪魔にならなそうです。

高校3年生なので進路実習が控えており、良いタイミングで外出にも便利なコンパクトな固定具を紹介できてよかったです。

*ポールにも試しました。やはり多少動きはありますが、

Manfrotto アクセサリー スーパークランプ 035C

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TOKISTAR 撮影用アクセサリー スーパークランプ TS-101-ST

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に近い固定ができそうです。

・算数

 正方形や円の合成分解をしながら、分数の意味を学習しました。初めに、正方形をケーキに見立て等分した1つを1/2、1/3ということを確認しました。正方形縦に分けたり斜めに分けたりしても等分ならどれも2個分けたうちの1個で1/2や1/3になることをすぐに納得してくれました。

そして、切れてない元の正方形を提示して「これは何分の何?」ときくと「1/1」と文字盤で答えてくれました。素晴らしい!!!

1/1を納得してくれたのでピースを全部集めた2/2、3/3もすぐに答えられました。そしてそれら全部が「1」になることも実物を触りながら迷わず頭に入っていったようでした。

 日常会話に出てくる量について、卒業まえに復習すると良いと思い、次回は単位の復習をしようと思います。

■本人・保護者のニーズ

トーキングエイド以外のiPadアプリでテキスト入力できるものを探している。その際、キーガードも必要。

■次回予定

5月21日10:00ー

Tuesday 26 April 2022(FKK)

美術

担当:三輪

■活動の様子

ベッドで頭部分を少し起こして活動
・前半、嵐の大野くんの塗り絵。
写真を見ながら、アウトラインのある画用紙をクレヨンで彩色、右手にクレヨンをはさみボードに貼った紙に、クレヨンを押し付ける補助をして塗りました。クレヨンが紙に触れる感触を味わい、しっかりつかんで塗ることができました。
大野くんカラーのブルーのマスキングテープを右手でささえ、わたしが引っ張ってテープを出して、塗り絵のまわりに貼りました。11時から水分注入。
・後半、折って本の形にした紙に切り抜きを貼るコラージュ
大きな紙を目の前で折って本の形にして、一枚づつ切り抜きを貼りました。2種類の切り抜きをボードに貼って、華子さんの前に見せて選んでもらいました。嵐の五人揃ってのものは選ばず大野くんひとりの写真のみを選びました。8ページのうち、5ページ分を選んで糊付けしてものを、華子さんの右手を添えてもらって貼りました。ページをめくって眺めたのち、嵐の曲を2曲用意した鈴をつけた紐をつかんでもらって二人で鳴らしてリズムをつけて聴きました。
■ 本人・保護者のニーズ
 今日はお母さまにお会いできませんでしたが、前回に定期的な活動をと話しました。もっと華子さんとの交流を重ねて、互いに知り合い、ニーズにあったアート体験でご一緒したいと思います。

Friday 29 April 2022(SY)

目と手の協応/算数

担当:松本

■活動の様子

昨年の11月以来の活動でした。とても落ち着いてどの課題にも取り組んでいました。前回までの内容をよく理解していて、次に何をやるのか見通せていた様子でした。

・ボコボコタッパー:今回も自分流の引き方から両手交互に引く方法に移れるように手伝いました。輪っかを持った方は、輪っかを持ったままになりがちなので、輪っかをはずしても良さそうです。輪っかを違うてで持ち直すという場面も見られ、輪っかの「持って欲しい」という発信力の強さを改めて感じました。同じ手で手繰り寄せるやり方が得意でしたが、最後は次に前に出すべき手に支援者が触れるという少しの手掛かりで順番に左右の手を前に出しチェーンを引いてくれました。 ・ボコボコタッパーミニ:左手にグリップが触るように提示すると左手でグリップを握り、右手で輪のついたチェーンを引っ張る。 ・ボコボコジャバラ:縮めることがひとりっできるようになっていました。左手は動かさず蛇腹の端を握り右手だけをずらしながら上手に畳んでいきました。学校の個別の時間で取り組んでもらえるようで、その成果が出ていました。

・石蹴り入れ:手首の外旋を引き出すために取り組みました。容器の角度を調整して手首の外旋を促すようにすると、手首を外に捻りながら石蹴りを入れていました。左右のて交互に次々と取り組む場面がありました。入れる石けりの数も最後まで正確に数えていました。・ボコボコレバー:片手のものと両手のもの力強くあらゆる方向に動かしていました。 ・四角の入子:一旦入れたパーツの入れ替えも迷わず行っていました。 ・円盤はめ:今回は指差で穴を数えることが好きだったようで、全ての場面において指差しで正確に数えていました。残りいくつ問題も指差で数えていました。4個の面配列の後、5個目配列を準備していると、提示する前から「1、2、3、4、5」と伝えてくれました。4個の真ん中に一個増えたことがわかったようで、真ん中の穴を指差ししながら「5」と改めて伝えてくれました。 ・円柱刺し:同じく指差で正確に穴の数を伝えてくれました。円柱を釘に手をトンカチにして見立て釘打ちするように入れる場面もありました。今日も前回と同じく「8」が好きだったようで、5の円柱差しの後「8にするにはどっち?」と2つの円柱差しを見せて選んでもらいました。その後、8個を他の8個の円柱差しに入れ替えることを丁寧に行いました。これも8、あれも8ということを確かめました。

・数の棒:書見台に縦おきで、例えば3の棒を提示していくつだと思うかきいて、次に実際に1個の積み木を3個積んで同じか試すことをしました。数をまとまりとして見る練習として取り組みました。10までの数を確かめて最後は一列に並べました。今後この方法で、数の合成分解に進んで加法減法の基礎を固めたいと思います

・ひらがな字形スライディングブロック:次々に円盤を動かし上手に取り組んでいました。 ・文字:友だちの名前を書きました。立体コピーをなぞった後に、立体コピーの上に紙を置いてクレヨンで字形をなぞりました。全部自分でかけていました。

■本人・保護者のニーズ ・打ちやすいキーボードを知りたい。

・テキスト入力(ローマ字入力)でシンプルにやりとりできるアプリを知りたい。

■次回活動予定   6月16日(日)10:00-

Tuesday 19 April 2022(0N)

正負の数(3桁の減法) SENSIM

 

担当:奥山

【学習の様子】

学習サポート休止中の過ごし方の近況報告をしてから、外の様子、今日の学習メニューについてお話ししました。

近況報告は、奥山がアニメの沼にハマった話の第1部をプレゼンテーションを使って紹介しました。

そのあと、ONさんの手足に触って動きの様子を教えてもらいました。最近の音楽シーンからAimerの楽曲を試聴しながら、左手、右手、右足、左足と触れるたびにONさんが「えぃっ」と動かそうとする様子がとてもよく伝わってきました。そしてDon JohnstonのSensor SwitchのピエゾセンサーをONさんの右足首の前側に貼り付けて、振動モーターを右手の中に入れていただき、ONさんが足を動かすたびにONさんの右手の中で振動を感じる「仕組み」を用意しました。Sensor Switchは操作するたびに「ピッ」という音が出るように設定しました。ONさんは足を動かすたびに手の中でも振動を感じる様子を真剣に確かめているようでした。

続いて2桁、3桁の繰り下がりのある減法に取り組みました。全回の学習から4ヶ月弱が経過していましたが、全回までの取り組みは覚えていらっしゃる様子でした。

この後、繰り下がりのある減法を充実させるか、それとも乗法除法に進むか尋ねると、「是非」乗法と除法と教えてくれました。

 その後は久しぶりのSENSIMで電車の運転に取り組みました。左手でアクセル、右足でブレーキを操作して、時間中に2回ホームの所定の位置に停車しました。

 

Wednesday 20 April 2022(FKK)

■音楽

■担当:石橋

■活動内容

この日は体調も穏やかで、たくさん歌を聴いてくれました。

ヘルパーさんがベッドから車椅子にKさんを移動して下さると、いつものようにテーブルをセットして、打楽器をいくつか並べました。
まず卵型のシェーカーを握ってもらったり、手首にブレスレット状の木の鈴をはめて一緒に鳴らしたりしました。
蛙の鳴き声が出る木の打楽器を鳴らしたら興味を示したので、ヘルパーさんと輪唱で「カエルの歌」を少し。

部屋にある嵐の大野君の写真を見ながら話をしていたら、ヘルパーさんから早速、嵐のリクエスト。
やっとなんとか歌えるようになった「Happiness」を歌ってみました。
途中でカコさんを見ると、目を閉じていたのですが、歌い終わってカコさんを見たら、鈴をはめた手を挙げて「ほらほら、見て!」というように、目を大きく開けて、しっかりした表情でこちらを見ていました。
驚いて「Kさん、すっご~い!」と手を叩きながら言うと、「まだまだ大丈夫。」というように、少し手首を揺らしながら、暫く腕を上げたままの姿を見せてくれました。前回も、ベッドで横になったまま帰り際に手を少し上げてくれて感激したのですが、今回は更に長く、しっかりとカコさんの意志が伝わったような気がして感動しました。

4月から社会人になったばかりというKさん、「今日は何の日」の話をしながら、
このあと英語の歌で「Smile 」「When you wish up on a star」「A whole new world」「What a wonderful world」
などを聴いて頂きました。ヘルパーさんのお話では、「When you wish up on a star(星に願いを)」を歌い始めたら、ニコッと笑っていたそうでした。この曲も好きなんだな、と嬉しかったです。

ピアノを置かせて頂いた台の上にディズニーのお姫様風のお人形があったので、ディズニークラシックの「シンデレラ」から「いつか王子様が」を歌ったら、
「アナと雪の女王」の主人公の人形との事。おまけに、背中を押すと主題歌が流れてくるという仕掛けに驚きました。
この歌もお気に入りなのかも知れません。

お気に入りと言えば、前に約束した嵐の「A・RA・SHI」を、今回初めて最後まで歌ってみました。
ただ、嵐みたいなカッコいい伴奏が出来たら良いのですが、ひとり弾き語り用アレンジに、少々まだてこずっております。もう少し待っててね。

最後に、「ふるさとの5月」と「はらぺこあおむし」を聞いて頂き、お終いのご挨拶。

ヘルパーさんは「楽しかった~!」と言って下さったのですが、Kさんもそうだったら良いなと思いました。