Tuesday 26 July 2022(FKK)

美術

担当:三輪

■活動内容
 ベット上で上半身を少し起こしての活動
1.海のプレートの製作

 透明プレートに波型に切ったマスキングテープを貼りました。プレートをつかんでもらい感触を確認、補助をしながらマスキングテープを右手でこすって貼りました。次に。プレートに絵の具をスポンジで塗りました。テープを剥がし海の完成。中央に大野くんの切り抜きを貼り、他貝やキラキラのパーツをレイアウトして貼り完成させました。

2. 毎回やっている大野くん塗り絵

 右手でクレヨンを掴んでもらうが、今回はあまり力が入らない様子だったので、交互に左も使って掴んでもらいクレヨンで塗りました。Kさんと海のプレートと四月からの4枚の塗り絵を順番に一緒にながめました。

 毎回、華子さんの選択や意思表示の読み取りが、わたしのひとりよがりになってないか模索中です、まだ続けて4回なので難しいところです。
お母さんやヘルパーさんとワイワイ楽しむのも大切にしながらやっていきたいと思います。
今回、途中で中断がありわたしは少し影響を受けたところはありましたが(反省として、後半ちょっとあわてて短めになってしまいました)華子さんはどっしりと落ち着いていた感じがしました。
可能な限り、ゆっくりとしたやりとりを重ねながら華子さんと交流していけたらと考えてます。

Saturday 9 July 2022(MM)

音楽

担当:石橋

前回の終わりに、K君が小さい頃から親しんできたという歌をたくさんリクエスト頂いたので、今回は、その中から何曲か加えて聞いて頂きました。
車椅子にセットしたウィンドウチャイムに、初めは手が上手く届かなかったりしたのですが、チャイムの位置を見て距離を確認してもらったら、チャイムの位置を何度も変えなくても、だんだん自分で調整出来る様になってきました。
鳴らすタイミングも、曲中のピッタリ合うところで上手に何回も鳴らしてくれました。

お父さんによると、曲を聴きながら鳴らすタイミングを考えているような気がするとの事でした。

お母さんのリクエストの「さんぽ」と「にじ」は、K君が小さい頃通っていた施設で良く聴いていたそうでした。テンポのある明るい曲は気持ちも明るくなりますが、同じくリクエストの「君をのせて」は珍しく短調の曲。

歌詞の中に「父さんの残した熱い想い、母さんがくれたあの眼差し」というところがあり、M君をあふれる優しさで支えるご両親の存在と重なって、お二人の事を思いながら歌いました。

M君は、聞き覚えのある曲だと思ったのか、じっと聴いてくれていました。

さて、忘れてはいけないM君のテーマソング「ドレミの歌」を、いつものようにM君のチャイムから始めました。

今回は、すでにスチールドラムを準備して下さっていて、お父さんの演奏も余裕がありました。M君がチャイムを鳴らした後、ピアノでイントロが始まったとたん、M君の顔がパっとほころびました。

この歌が、一番嬉しそうな表情をしてくれるので、私も嬉しくなります。その顔見たさにこの曲をやる部分もあるくらいです。ドレミの始まりの所は、繰り返すたびに毎回本当に嬉しそうに笑ってくれるのですが、
じっと前を見つめている時は、急に大人っぽくなった表情で何かを考えている様子です。

他にも、パプリカ、5匹のこぶたとチャールストン、小さな世界、南の島のハメハメハ大王、大きな古時計、夏の思い出なども一緒に歌いました。おまけに私のオリジナルのI’ll be right hereも。

さて前回は、途中で遠慮してしまったブルースのコール・アンド・レスポンスも、今回は久しぶりに、思い切りたっぷりとやってみました。

その延長で、初めて「ブルースぞうさん」を歌ったら、気に入って下さった様でした。
M君も、声を出してくれて嬉しかったです。

終わりころに、M君の大好きな虫の先生が、なんとヘラクレス大カブトムシを持って現れました。
私が「スゴ~イ!」を連発する中、M君は冷静に「ん、どうしたの?」という感じ。
聞けば幼虫から育てていたこともあるそうで、おみそれいたしました~!

Monday 18 July 2022(FKK)

目と手の協応/数量/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

 いつものようにボコボコミニチェーンと高さ、重さ、長さの円柱差しでウォーミングアップした後に、スライディンブロックに取り組みました。
上下左右とも自分で手を動かして穴に半球のついた円盤を入れられていました。
 凸文字なぞりに写ろうと思い、どの行をなぞるか聞こうとしたらヘルパーさんが脈拍のモニターを見てKさんがウトウトしてきたことを知らせてくれました。
 そこで、スライディングブロックの動きが良かったので、スライドスイッチで2つのスイッチの押し分けの練習をすることにしました。押す動きで振動クッション、引く動きでメロディチャイムが鳴るようにスイッチを繋ぎました。介助付きで支えて動きを出そうと思ったら、一人で動かせそうだったので滑り止めを敷いてセッティングしました。最初は押す動きで何回も振動クッションを震わせ、途中から引く動きでメロディチャイムもならせていました。

 そこで、iPadのKeynoteのスライドでタッチすると20秒で嵐の音楽が止まって、また押すと音楽スタートするものをiPad+タッチャーと先程のスライドスイッチの「押す動き」の方と繋ぎ操作しました。その際に、嵐のカードを提示しながら操作してもらいました。スライドスイッチは最初から上手にスライドさせていました。

 次に新作のBTSの曲のスライドに挑戦。この時もBTSのカードを提示しながら操作してもらいました。途中押す力が入りすぎてスイッチが押しっぱなしの状態になった時があったのですが、正中線の方にスイッチを操作している右手を近づけながら力が抜ける場所を探り、スイッチを再設置するとまた上手にスライドして音楽を進めていました。自分で操作できているのでとても満足そうな表情をしていました 。

Wednesday 6 July 2022(FKK)

音楽

担当:石橋

今回は、Kさんは直前まで寝ていた様ですが、初めてお祖母様もご在宅で、コンディションは悪くなさそうでした。

まずは「かえるのうた」を、ごく自然にお祖母様とヘルパーさんと3人で輪唱。ヘルパーさんは、お祖母様が歌うのを聞いて驚いた様子で、Kさんに、「ほらほら寝てる場合じゃないよ、バァバが歌ってくれてるよ。スゴイね。」と。Kさんは初めは眠そうでしたが、お祖母様が一緒に歌いだすと、少しづつ目が覚めてきた様子でした。

次の「夏の思い出」は、「懐かしいわ。」と言いながらお祖母様がリードして歌って下さり、続く「手のひらを太陽に」と「小さな世界」では、
打楽器を鳴らしながらKさんの手を取って、「ほらほらKちゃんも一緒に歌いましょう。」と、とても盛り上げてくださいました。Kさんも目を大きく開いて楽しそうでした。

調子に乗って「南の島のハメハメハ大王」も、ノリノリで歌ったのですが、Kさんの好きな曲のはずが、目を伏し目がちにして、少し疲れたような感じがしました。

目が覚めてすぐ、すっ飛ばし過ぎたかもと反省しつつ、バラードでクールダウン。「Love me tender 」と「A while new world 」を。お祖母様も座って聴いて下さいました。ちょうど翌日が七夕だったので、「七夕さま」を一緒に歌い、短冊のお願い事の話になりました。

やはりKさんは「大野君に会えますように」かな、と話していたら、お祖母様が「とにかく平和な世の中であって欲しいですよ。」と。丁度選挙前でもあり、「私達大人がしっかりしないと、この子たちの将来が心配で。」とのこと。「そのとおりですね。」と、ヘルパーさんと大きく頷きました。実は、社会人になったKさんには初めての選挙で、サポートして頂きながら投票にも参加するそうでした。

少し落ち着いた様なので、
「大きな古時計」と「5匹のこぶたとチャールストン」を一緒に。
Kさんの両手を、片手ずつお祖母さんとヘルパーさんが握ってくれて、一緒に鈴を振りながら歌ってくれました。

そしてKさん、お気に入りの嵐の「Happiness」と「はらぺこあおむし」を。お祖母様も「嬉しいねえ。よかったねえ。」と、一緒に楽しんで下さった様でした。

最後は、早く雨が止むようにと「Over the rainbow」を歌いました。

今日も、時々目をパッチリと開けて口角を上げて、嬉しそうな表情を見せてくれたKさんでした。

お祖母さまの積極的なサポートに感謝です。ありがとうございました。

Saturday 9 July 2022(OK)

目と手の協応/算数・数学

担当:松本 

 前日久しぶりの放課後デイ通所があり、疲れ気味でしたが前回の復習とさらに進んだ内容を学ぶことができました。

 新作小説「赤いカプセル」も一緒に読み、その内容の広がりに感動しました。スマイリングホスピタルジャパンのアーティストにより音楽と挿絵が着くのが楽しみです。

■目と手の協応

・ボコボコタッパー:右手→左手の交互の動きでチェーンを抜き切っていました。

・太い円柱差し:自分だけ持ち上げはめ板に入れていました。

■分数

 前回の復習で、はめ込み構成の正方形の枠と分割板を使い、分数の意味から学びました。こちらの質問に、文字盤のポインティングで答えてくれました。全部正解していたので分数の意味については定着していることが確認できました。特に本日は、分割板から数直線への移行を丁寧に行いました。分割板の下の部分がそのまま数直線になっていることを確認し、今までそれぞれの板の上に書いていた1/3などの分数を、メモリの下に書くことも説明しました。iPadに取り込んだプリントを一部拡大しながら、練習問題を解いてもらいました。文字盤で答えてもらった後は、Apple Pencilでヘルパーさんに手を支えてもらい書いたり、塗りつぶしたりしながら答えを書いていきました。

次回は、分数の大小を学びます。確実な積み重ねができているので、本人も満足そうにしていました。

Sunday 10 July 2022(FK)

目と手の協応/数量/スイッチ操作

担当:松本 

 お約束していたテーブルを納品しました。もう少し低い方が良いのですが、どうしても膝が天板に当たってしまうのでギリギリの低さで調整しました。呼吸状態も、手の動きも、iPadへの注目も机のおかげで前回よりも向上していました。

■目と手の協応

・ボコボコタッパー:最後のひと抜きを左手首を捻りながらしていました。

・ボコボコタッパーミニ:左手に握り、右手にチェーンをセットすると一気に  両手を開いて抜き切っていました。

■数量

・3cm*5cmのアルミ円柱:袋に入れて左手に持ってもらい、重さで量を確認して、その後筒に入れて高さを確認。最後に直線のはめ板で長さを確認しました。重さ、高さ、長さで量と数を結びつけました。

・玉落とし:数を確認しながら落としました。3つの穴の直線配列の課題は3個とも自分の手の動きで球を落としていました。

■文字

・スライディングブロック:左手はよく動いて、上下左右でブロックを滑らせていました。

・凸文字なぞり:あ行からどの行を練習するか聞いていくと、「か行」で声の合図をしてくれました。書見台に貼り付けた凸文字を左手で一緒になぞっていきました。今日も自発的な指先の動きが出ていて自分でなぞれる部分も多かったです。

■スイッチ操作

・2スイッチ練習:振動クッションとチャイムを使って前後のスライドスイッチの練習をしました。介助者が前にスライドさせてクッションを振動させて、Kさんがスイッチを引く動きでチャイムを鳴らすというやり方で行いました。何回かクッションを振動させると、引く動きでチャイムを鳴らしてくれました。

・指伝話文字盤:「行送り」を介助者がして、「決定」をKさんに先ほど練習したスライドスイッチを引く動きで行ってもらいました。

画面によく注目して行送りの様子をみていましたが、手の動きは少なめでした。スイッチの面をより広くしてみたらどうかとお母様からの提案があり次回試してみたいと思います。

・ワンスイッチゲーム/音楽プレゼンのスイッチ操作:同じスライドスイッチの引く動きを練習するためにiPadのワンスイッチ操作可能なゲームであるスイッチボックスインベーダーを試しました。画面はよくみていたのですが手の動きは少なめでした。Keynoteで作った音楽プレゼンの方は、手を動かしスイッチをスライドさせる動きが多く出ていました。

次回は、音楽プレゼンでスイッチを練習したいと思います。