Sunday 19 December 2021(OKN)

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ
担当:谷田部

<活動の様子>
 今回も、到着して、程なく椅子に座り勉強の態勢を取ってくれました。ご家庭で用意された広くて緩やかな傾斜台を使って勉強しました。今回は、今までで1番長く、連続して勉強できました。

■数量概念/算数
 ウォーミングアップで円盤型はめをしました。5個までの数の勉強をしました。3個と2個の円盤型はめと、5個の円盤型はめと比較しました。手指の操作性も良くなり、かなりスムーズに出来ました。2個と3個を合わせて5個の足し算をやりました。次に棒刺しでも同じ事を繰り返しました。手の動きが滑らかでした。いしけりを、円筒のケースに、5個数えて入れました。穴に入れる角度を間違えないで、5個全部出来ました。
 立体構成では、立方体の型はめです。分割した立方体、長方体の積み木を枠に収めて、立方体を作る事が出来ました。

■図形認識
 今回も、一つの絵カードを二分割した絵を、正しく合わせる勉強をしました。何種類かの海の動物の絵カードと、車の絵カードを正しく合わせられました。

■言語読解
あ行のひらがなのなぞり書きの勉強をしました。人差し指でひらがなのくぼみをなぞりました。次に、公文のひらがなカードのあ行を、見て一緒に発音しました。次に、指示した動物の名前を答えるプリント学習を行いました。プリント学習も、不安なく取り組めました。

■文章読解
 今回も、文章読解に挑戦しました。NHK for schoolの、ブレーメンの音楽隊の動画教材を使いました。この読み聞かせ動画は、歌も随所入っているので、一緒に歌いながら楽しく作品を観賞しました。お家でも、同じ動画を見る宿題を出しました。次回、文章問題を用意しようと思います。

■ iPadを使った学習
遊びの要素のある、アプリを5種類取り組みました。気分転換の意味も含めて楽しく取り組んでいました。

■まとめ
 今回は、一番長く勉強を続けられました。遊びの要素の導入も少なくなりました。こちらの指示した学習を素直に取り組んでいる姿に感動しました。学習内容を精選して時間を有効に使おうと思いました。プリント学習への移行もできそうです。

Sunday 12 December 2021(SY)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

前回、偶然Y君が叩いたグロッケンが「聖者の行進」の初めのメロディに似ていたので、聞いてみたら学校で習っているとの事。
1音1音が混ざらずに綺麗に叩けるので、もしかしたら1曲丸々演奏できるかもしれないと、一方的に期待を膨らませ、今回はカタカナでドレミを振った楽譜を作ってきたのですが、勇み足の空気が伝わったのか、今日はそのフレーズは出ずに、グロッケンも早々に飽きてしまった様でした。

改めてトライすることにして一旦離れ、クリスマスソングを聴いて頂きました。

「あわてんぼうのサンタクロ―ス」「赤鼻のトナカイ」「サンタが街にやって来る」など、日本語のクリスマスの歌の後、Y君の好きな「パプリカ」では、歌いながらシェーカーを上手に鳴らしてくれました。

「はらぺこあおむし」や「5匹のこぶたとチャールストン」なども歌ったのですが、飽きてきたみたいで、車椅子を自分で後ろに動かそうとしました。

そこでこのタイミングで前回から予定していた英語に切り替えました。惠里さんがスマイリングチャンネルの中のbaribarikunのABC Video 「ABCフォニックス」をパソコンで動画を出してくれると、直ぐに興味を示して、なんと一緒に「A,a,a,apple」と歌い出しました。
惠里さんが、アルファベットと単語の絵のカードも用意して下さっていたので、動画を流しながらY君に見せると、そのカードを見ながら歌ってくれました。
家でも良く聴いているらしく、A~Zまで、ちゃんと文字や順番だけでなく、絵の通りの単語も暗記している様でした。発音もチャンと意識してるように聞こえました。

簡単な英語の質問にも、Y君は嬉々として英語で答えていました。

お母様によると、前日のスケジュールにより疲れが残っていて、集中力がチョッと。

英語に対する意欲が高いので、英語のスタンダード曲というよりも、中学校の授業で英語の習い始めの時に聴くようなシンプルな歌を、次回は取り上げてみようという事になりました。

Wednesday 8 December 2021(OK)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

K君の創った物語のファイルをお預かりしたのは、前回の事。

3冊のファイルの中から選んでくれたK君の一番好きな作品「青いカプセル」は、この半年の間にSHJの仲間たちの協力を得て、紙芝居と動画作品に仕上げる事が出来ました。

久々に会ったK君は、少し痩せたけど元気そうで安心しました。
さっそく、紙芝居になった「青いカプセル」を、所々ピアノの音も入れて読んでみました。
K君は、時々パッと笑顔を見せながらもじっと真剣に聞いてくれました。
動画制作で協力してくれたプロの声優さんのようにはいかないけれど、我ながら前回よりは、かなり上手になったかと。というのも、
聞いていたおかあさんが、低音の「ヤシタ船長の声を出してくれた~!」と喜んでくれました。

お母さんのお話では、K君の創った物語が第三者の目に届くのは、K君本人だけでなく、
今まで諦めずにK君の体や勉強を支え続けてくれた先生達にとっても、本当に嬉しい事なのだそうでした。
なによりK君自身の、今まで頑張ってきたことが認められた様で嬉しいとのことでした。
制作に関わった私達も嬉しい限りです。

さて、K 君が待望のディズニーランドへ行ってきた話も、タブレットで動画を見ながら教えてくれました。
スモールワールド館の中で、「な・ん・べ・い」とか「あ・ふ・り・か」など、それぞれの国の衣装で出てくる人形たちを見て、教えてくれました。
その時、「青いカプセル」の中の花売り娘のモデルになった女の子がいた事も教えてくれました。
本当に嬉しそうに笑いながら、動画と私の顔を交互に観ながら一生懸命に説明してくれました。

せっかくなので、歌も歌いました。
好評だった「小さな世界」と「ジングルベル」のサビだけをくっつけた歌に、
今回は更に調子に乗って、白雪姫の7人の小人の歌もくっつけて、メドレーで歌ってみました。
でも、少し詰め込み過ぎたみたいで、前ほど受けは良くなかった様でした。
ただ、前にリクエストされていた白雪姫の「いつか王子様が」を歌ったら、じっと聴いてくれていました。
私も初めて歌う歌でしたが、メロディが美しい歌で、好きになりました。

季節的に、「サンタが街にやって来る」や「赤鼻のトナカイ」、それから「はらぺこあおむし」。
そして、私が「どれが良い?」と聞いたら、「こ・ぶ・た」とのことで「5匹のこぶたとチャールーストン」を。
お母さんのリクエストとして、「Smile」や「Love me tender」 も、お聴き頂きました。
「Smileは私にとっての応援曲。」とおっしゃっていました。本当に、どんな時でも笑顔を忘れないでいたいものです。

Tuesday 21 December 2021(ON)

SENSIM 数学「正負の数」

担当:奥山

【活動の様子】

 前回の最新の音楽の紹介でINI(11人組の男性アイドルグループ)にONさんが顔をしかめたので、今日はNiziUの直近の3曲のMVをiPadでお見せしながらONさんの手足を触りました。前回も視聴したChopstickのMVを嬉しそうに見ていました。

 これもまた前回、ONさんの大好きなSENSIM(鉄道運転シミュレーションゲーム)をやる時間が無くなってしまい、次回は先にSENSIMをたっぷりやると約束をしていたので、まず、SENSIMの準備をしました。

 

 足の動きでブレーキ、手指の動きで電車のアクセル(マスコン)を操作。今日は足の動きをDon JohnstonのSensor Switchでとらえました。

(写真1)足のセンサー

(写真2)Don JohnstonのSensor Switch

PPSスイッチの大先輩に当たるスイッチなのですが、PPSスイッチよりも感度が弱い印象がありました。でもONさんの最近の足の動きが力強いのでSensor Switchを使うことにしました。Sensor SwitchをiPadタッチャーに接続して、iPadの画面のマスコンのブレーキの位置に貼り付けます。

 手の指の動きはPPSスイッチのピエゾセンサーを親指が触れる位置に固定して、BluetoothインターフェイスボックスのAPPlicator(inclusive technology)に接続して、スイッチコントロールでマスコンをニュートラルからトップまで動かす軌跡のレシピを作って操作していただきました。

(写真3)手のセンサー

このスイッチの接続やiPadの設定、特にスイッチコントロールは複雑で私もまだまだ混乱することがあり、わかりやすいマニュアルが必要だと強く感じています。大事な大きな宿題です。

 

 さて、SENSIMというゲームは京急逗子線の運転をするゲームなのですが、好きな路線のシミュレーターをスマホで作ることができます。(http://sensim.info/jp/)。現在ユーザーが作成した路線データが90以上アップされていて、そのごく一部はONさんに紹介したことがあるのですが、今日は全路線をkeynoteで概観していただきました。もちろんONさんの目が輝くこと輝くこと。

 この春には自分用のiPadを購入される予定なので、それまでにご家庭で遊び倒せるようにマニュアルの作成が必須です。

 ユーザーが作った路線データーで運転する場合、ほとんどは一区間だけなのですが、終わるたびにどうするかONさんに尋ねると間髪入れず「もう一回!」と目を動かして教えてくれました。

(写真4)iPadの画面を見つめるONさん

1時間以上経過したところで、ONさんは目を閉じて一旦終了を教えてくれました。目を休める時間をとって、その間いい音楽でも聴けるようにすると、きっと次の1時間、またその次の1時間も熱中して取り組まれるのではないかと考えています。また現在はスイッチは基本的にはオンオフの操作ですが、ONさんの運動量を感知してマスコンの動きに反映できれば100倍面白いのになと考えます。

 

 最後の残り少ない時間で、数学の「正負の数」の負の数の特徴や負の数の発見の歴史等をkeynoteで勉強しました。数学の勉強が始まると再び目を大きく開いて取り組んでいました。

 

 今後の数学の組み立てですが、中学校で正負の数を学習するときには、乗法と除法、小数や分数について学習している前提があることがわかりました。その上で負の数を使うと数学の世界が飛躍的に広がるようです。そこで、ここで一旦乗法と除法、小数と分数を学習してから再び正負の数の勉強をしようとONさんにお話しして終わりました。

Monday 20 December 2021(KS)

KSさんのiPadの設定。大名の勉強「豊臣秀吉」

担当:奥山

【活動の様子】

KSさんのところに新型のiPadが届いたので、設定をお手伝いさせていただきました。アプリのインストールからアクセスビリティのスイッチコントロールの設定まで道のりは長いのですが、説明書も作りながら薦めていく予定です。

 最初にKSさんのアクションカメラの画像がiPadの画面に映るようにiSmartDVという無料アプリを入れて、アクションカメラとWi-Fiで接続成功。おうちの方ができるように取説を渡さなくては。

 次に改造Bluetoothキーボードにスイッチをつないで、iPadを操作できるように設定。ここは私自身まだ課題が多いです。あれ何だっけ?という部分が少なくないからです。これを見たらiPadのアクセスビリティの設定がすべて誰でもわかるというものが欲しいです。ここまで設定できると、今までkeynoteで作ってきた一コマずつのコミックを自分でめくることができるようになります。

 今日は、iSmartDVと絵カードVOCA「しゃべるんです。」とKSさんが最高得点をマークしているSwitch Box Invadersをインストールして、その他インストールしておくと当面便利なアプリの一覧をお母様に渡しました。

 「そういえば、後輩のKMさんがSwitch Box InvadersでKSさんに挑戦するんじゃないの」と話すと、頭をビクビクッと動かして応えてくれました。そのうちに二人で対戦しましょう。

 また、絵カードVOCA「しゃべるんです。」の作り方をお母様に見せて、KSさんのお兄さんや弟に「突っ込み」を考えてもらうように依頼しました。

 後半は歴史の勉強。今日は豊臣秀吉を取り上げて勉強しました。豊臣秀吉は17歳で織田信長の家来になり、当時の17歳はすでに大人として扱われていたことを説明すると、少し前に16歳の誕生日を迎えられたKSさんは頭をビクッと動かしました。そういえば私も高校生になったときに微かに「大人」を意識し始めたような記憶があります。KSさんはいろいろなことを深く考えていらっしゃると推察しているので、きっと思うことがいくつもあったのではないかと思っています。そのうちに聞かせてもらいたいです。

 その後、豊臣秀吉の検地について説明をして今日の学習を終えました。この後、テレビや普段の会話で「豊臣秀吉」や「太閤検地」ということばをききつけたらきっとKSさんは頭をビクッとさせて「それ、かなり知ってる」と伝えてくれると思います。

Sunday 28 Nov 2021(MH)

コミュニケーション/操作

担当:小山

■活動の様子

・ビックマック(コミュ二ケーション手段の拡大):VOCAを天板に提示すると即時に右手が出てVOCAに触れ、ONにしました。

・赤・黄2スイッチVOCA(スイッチの1/2選択):これまで右方のスイッチの操作がメインででしたが、今回明らかに左方のアンパンマンイラストのスイッチへ視線が動き、さらに手指が左方に探索的に動くことが多かったです。左スイッチをONするのも可能になりました。

・ツリーチャイム(上肢操作の導入):目手の協応できていて、ソフトに触れていました。

・毛糸の環付チェーン引き(操作性の向上):アクリル毛糸による複数の環があることで、2指~4指が環にかかり、より力が伝わる様に引くことができている様子でした。

・円柱つかみ(つかむ):穴にあそびが多い銀玉落としのゴム付き穴に、円柱を入れて実施。円柱の角度、円柱の長さを調整することで、自力でつかむことができました。

・円柱つかみ(つかんで取り出す):つかんだ円柱を取り出すためには、指先にかかる突起が必要で、その大きさや形状の微細な違いにより結果が異なります。今回はきのこ型小が最も取り出せていました。

・スライドスイッチ本児の手に合うサイズ(方向性のある操作):ガイドにて引く操作の後、ご本人のみで操作の動きが出ました。スイッチの角度、動きの調整、肘援助を組み合わせながら方向性のある自発的動きを促しました。「押す」も経験できるように教材を工夫します。

・音付きボックス(意図的リリースを促す):手のひらを広く使って握ることができる物をアセスメント。入れ子に重りをつけた物が良さそうでした。物→口での確かめが多かったですが、リリースの芽生えを感じました。つかんだものを自分の思ったタイミングで離すことができることは、ものを穴に入れるへの土台となると同時に遊びのバリエーションも広げられる重要な活動です。

ものを手から離して遊ぶ(落としたり、投げたり、置いたりなど)活動はたくさんあり夢中になって取り組むことも増やせます。

※中盤からリラックスしてくると、ことばがけや歌に対して母音に近い短い応答的な発声がきかれました。

Wednesday 8 December 2021(KM)

最新の音楽情報 iPadアプリ「絵カードVOCAしゃべるんです。」 iPadのアクセスビリティ・スイッチコントロールを使った操作 英語の歌の聴き取り「Dynamite」

担当:奥山

 

【活動の様子】

 最新の音楽情報について、藤井風という名前が最初はネット上で、最近は新聞にも出てきたという話と藤井風の「きらり」動画を少し視聴した後、女子中高生の間で人気上昇の INI の動画、そして再び活躍中のNiziUの動画を視聴しました。

 流行の先端について「聞いたことがある」ことによって、その話題が聞こえてきたときに「知ってる」というアクションを起こしてやりとりを広げ、「好き」を個性的に進めていくるタネになると考えています。

 前回のiPadのアクセスビリティ→スイッチコントロールを使って家族への「つっこみ」の複数の声ボタンを選んで操作してもらうという宿題については、iPadのアプリ「絵カードVOCAしゃべるんです。」が修正発展が取り組みやすくしかも無料だということがわかって、奥山が作ってきたセットをKMさんのiPadに入れました。AirDropで共有できるはずが反応せず(まだ原因不明)外付けメモリー経由でコピーしました。

 

 

 今回用意したコミュニケーションボードは、まず要望のあった4つのシンボルのセット、「なんでやねん」「まじ?」「何してるの?」「ひまひまひま」とシンボル12個の拡張セット「べつに」「iPadやりたい」「こっちゃーこい」「音楽聞きたいわ」「ソナ、あほなー」「なんでやねん」「うざ」「やば」「ねむい」「だめってっいってるのに」「ちょっと待った」「よし」の2種類。でした。声スイッチとBluetoothアダプタとiPadを接続して、スイッチコントロールを起動して、早速KMさんは「突っ込み」を試されていました。KMさんに学習中に「なんでやねん」と突っ込んでもらえる日を今から楽しみにしています。なお、iPadで「しゃべるんです」を使うときはダークモードの方が見やすいと思いました(設定→画面表示と明るさ)。更に使いやすくすることが奥山の新しい宿題です。

 「しゃべるんです」のサンプルの中にはいくつかの選択肢の中から正解を選ぶと音声のフィードバックがあるボードも入っています。作者のKazuhisa Yamamotoさんには他のアプリでもとてもお世話になっているので、ありがたい気持ちでいっぱいです。

 残りの時間、BTSがアメリカン・ミュージック・アワードの大賞を受賞したことを動画でお伝えして、受賞曲のButter の英語の歌の聴き取りを作り始めたことをお伝えした後、学校の今年の文化祭のデーマ曲の Dynamite の聞き取りにチャレンジしてもらいました。とても注意を向けてくれている様子が伝わってきました。1番の歌詞まで聴き取りをしました。次回の反応が楽しみです。

 また奥山に宿題を作ってくれるようにお願いして学習を終了しました。

Sunday 5 Dec 2021(FKK)

美術

担当:三輪ゆうこ

<活動の様子>

 コロナ禍で15ヶ月ぶりの訪問、お部屋に入るとくつろいだ笑顔で迎えてくれました。新聞紙をちぎって、ロープ状にしたものでクリスマスリースを作りました。新聞紙を手でささえながら、千切れていく感触を感じつつ、つかむことを継続する作業を一緒におこなうことができました。新聞紙を巻いた土台に、両面テープをつけた布で装飾しました。緑の布と白い布を見せて好みの色を選んでもらいました。はっきり白を選択、リボンの色もうすいブルーで、松ぼっくりとリボンをつけたら、出来上がりに満足した様子でした。

「リースにファンのアイドルの写真をつける?」と尋ねると、無いほうがよいという意思表示でした。その後、切り抜きを貼ってカードをつくろうと話しながら目の前で並べていく途中、少しづつまぶたが塞がり熟睡。お母さんの声かけで覚醒して、カードにクレヨンで色を塗りました。その後、電飾でリースをかこって、カードと並べて来栖マスソングを鳴らして鑑賞。写真を撮って終了しました。

 お母様の話では、白いクリスマスリース、華子さんはゴテゴテしたものじゃなくて、すっきりしたものが好きとのこと。色や作業の選択について、華子さんが意思を伝えてくれるので、今後も好みの楽しめるアートを探していきたいです。

Sunday 31 Oct 2021(OKN)

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ
担当:谷田部

<活動の様子>
 久しぶりでしたが、学びの姿勢と学習が進んでいるのに、驚きました。健斗くんの学び続ける気持ちと、学ぶ環境を整えるお父さまお母さまの努力によるものだと思いました。今までは、ウォーミングアップで、勉強に気持ちを向ける事から始めましたが、今回は、すぐに勉強の体勢を自分から取って、スーッと勉強に入れました。ウォーミングアップ教材も、棒差し程度で終わりました。

■数量概念/算数
 円盤型はめで、5個までの数の勉強をしました。手指の操作性が上がっていたのに驚きました。目を手元から離さないで自然にはめていました。2個と3個を合わせて5個の足し算をやりました。
 立体構成では、カステラを型に入れて焼く設定もしないで、2個、4個、に分解した物を型に入れました。

■図形認識
 今回から、一つの絵カードを二分割した絵を、正しく合わせる勉強をしました。何種類かの車の絵カードを正しく合わせられて、びっくりしました。

■文章読解
 今回、初めて文章読解に挑戦しました。NHK for schoolの、かさじそうの動画教材を使いました。読み聞かせ動画を見た後に、2者選択の簡単な質問をしました。例えば、おじいさんの暮らしは、お金持ちでしたか、貧乏でしたかのような問題てす。この様な、文章読解は、初めてのようでした。国語では、言葉の理解と共に、文章読解が重要です。これから健斗くんが、取り組める学習だと感じました。

■まとめ
 一年以上、私との学習が途絶えていましたが、お母様から最近の学習の様子を伺っていたので、新しい教材に挑戦しました。予想以上に学習の手応えを感じる事ができました。学びの意欲があれば、人はどのような状況でも成長するのものだと、健斗くんから学ばせて頂きました。逆に言えば、学びの意欲を刺激する事が支援者には必要なのだと感じました。

Wednesday4 Dec 2021(MM)

視線入力/目と手の協応

担当:松本

<活動様子>

 ご本人は前日から興奮気味でなかなか眠れず、朝も早く起きてしまいお会いした時にはウトウト状態でご両親も心配していました。ところが、視線入力の準備をしているとパッと目が覚めたようで視線入力だけでも90分近く集中して取り組んでいました。これだけ学びサポートの日を楽しみに待って頂けてありがたいです。襟を正しM君の学びを支えていきたいです。
■視線入力
・出かける前のチェックで本日もtobii4cをパソコンが認識してくれず、ドライバーのアンインストール→再インストールをして復帰しました。しかし、パソコンを再起動して試したら、まともや認識してくれずもう一度、ドライバーのアンインストール→再インストール。M君の前で同じことは繰り返せないのでパソコンsleep状態にして、tobii4cを抜いて出発しました。なんとか本番ではパソコンがtobii4cをバッチリ認識してくれました。windowsのアップデートのたびに何かしら不具合が起こりとっても不安定でなんとかしたいです。
・風船割り:久しぶりにpuyoのturn around(風船を見るとpuyoが振り向いて目が見える)に取り組みましたが、いまいち風船に視線が飛びません。やはり色がくすんでいてコントラストが低いのが原因だと思い、自作のハイコントラストの風船に切り替えたらよく見てくれました。


・Sensory 花火:sensoryシリーズは初めての挑戦でした。最初に間違えて花火がスタートしてしまいました。右半分に視線が集中していましたが、動く流れ星は見やすいようで何回か視線を重ねることができました。最後の方には右下の花火も打ち上げることができました。


・Sensory自動車:自動車が動いているので、見やすかったようです。視線は右側に集中していました。初めてでしたが、最低5分は取り組まなければいけないのでその時間の中で、徐々に自分でゲームのやり方を発見したようでした。


・Sensory玉弾き:玉が止まっているのと玉と背景とのコントラストが低いためで見にくようでした。最後の方には見ることで玉を弾きゴールに入れることを理解したようで、得点もしていました。視線は右側に集中していました。


・Sensory玉打ち:玉の色が鮮やかでしかも上からバスケットに向かって玉が転がってくるので見やすそうでした。右側に視線が集中していました。ダイナマイトと背景のコントラストが低いため気がつかない様子でした。


・Sensory玉転がし:玉の色が鮮やかで、背景とハイコントラストでしかも動いているのでとても見やすそうでした。右側の視線がよく動くいくつかの場所で玉を食い止める方略を発見したようでその場所に視線を集中させていました。5分間の中でも試行錯誤が見られ、風船割りとはまた違った同じ課題をじっくりやることの大切さを再確認しました。自分の得意な視線の動きでなんとか工夫している様子が随所に確認できました。


・Sensoryスナイパー夜:右に視線があるので右のほうにポインターが動いて結局1匹もpuyoを打てなかったのですがなんとか視線を中央のポインターの方へ向けようとしている様子が確認できました。このゲームに関しては、半盲や半側空間無視の方のことを考えるとポインターが左寄りや右寄りのバージョンもあれば良いと思いました。画面全体に視線が行くことが最終目標ですが、眼球運動の困難さもあるので最初は自分の得意な動きの範囲で十分に楽しめる工夫が必要だと思いました。手の運動も正中線に近づけるのが一つの目標ですが、以前私が教材を提供した方から、外側に開いた状態でもそこで十分活動することで徐々に手が正中線に近づいて来たと報告を受けたことがあります。目についても同じことが言えるのではないかと思います。
1匹も打てなくともやめることなく最後まで画面に真剣に視線を向けていました。途中でお母様が「通所先の施設の職員さんからM君はホラー映画が好きでよく見ていますと言われた。このゲームは、少しホラー映画の雰囲気と似ているかもしれない」と教えてくれました。確かにホラー映画は演出のため、刺激を焦点化している場面が多く、見やすくわかりやすいのかもしれません。


・Sensoryスナイパー昼:スナイパー夜に比べ、puyoが大きく1匹打つことができました。
・Sensory花火再び:スナイパーでなんとか中央に視線を向けようとしていた練習が功を奏し、流れ星も何回も見ることができ、中央の花火も挙げることができました。軌跡を確認すると最初のは、右だけに集中していた視線が中央の方まで伸びていました。スナイパー夜では、1匹も撃ち落とせなかったのですが、とても良い視線探索の練習になっていたようです。改めて見えない部分で確実に変化が起こっていると教えてもらいました。


・Sensoryは初めてでしたが、とても集中して取り組んでいました。同時にゲームの途中でと変えて欲しい時にははっきりと私の方に顔を向け声で知らせてくれました。視対象が動いていること、ハイコントラストであることが見やすい条件だとM君が改めて教えてくれました。これは、中枢性視覚障害(CVI)の特徴です。中枢性視覚障害(CVI)は、楽しく見ることで改善されていくといわれています。

■目と手の協応
・手元モニターをセットして開始しました。視線入力にたっぷり時間をとったので、課題に少しだけ取り組みました。
・ボコボコチェーン:右手で最後のひと引きを力強くしてくれました。
・ボコボコチェーンミニ:左手に握り、右手でチェーンを引くように設定しまた。両手を工夫してなんとかチェーンを抜こうとしていたのですが最後のチェーン3粒ぐらいがどうしても引けなかったので、右手の肘を机のストッパーから逃がすのを手伝うとそこから首まで使ってチェーンを抜き切りました。


・スライディングブロック:上下左右の動きを練習しました。下に引く動きは、自分一人で、そのほかの動きは肘をガイドしながら目的の方向に自分で手が動かせるようにして取り組みました。なんとかブロックを穴の方へ動かそうとする意思が、はっきり伝わって来ました。