音楽
担当:石橋
■活動の様子
先月はT君が大好きなクリスマスソングを歌うことが叶わなかったので、年は越しましたが、1カ月遅れでクリスマスソングをたくさん歌いました。
気持ちを切り替えるためにも、クリスマスツリーのピアスを付けていきました。
T君と会うのは2度目なのに覚えていてくれて、ピアノを弾き始めた私の横に、いきなりピッタリとくっついてきてくれて嬉しかったです。お母様が、「弾きにくいでしょうから」とT君を後ろから抱えて、そのまま一緒に私の横に座ってくれました。するとT君は、今度は体を前にグッと曲げてピアノに覆いかぶさるようにしました。お母様によると、お腹をピアノにくっつけてピアノの響きを直接体で感じようとしているのではないかとのことでした。
そのうち手の甲で鍵盤を叩き始め、ちょど良い時にちょうど良い音を入れてくれました。偶然かもしれないけれど、まるで曲の進行がわかっているみたいで驚きました。さらにそのまま、好きな時に好きな音をもっと弾いてもよいように、ブルースを弾いてみました。お母様がT君を促して下さって、連弾というより最後は3人で音を出して面白かったです。その後で、前にお約束したブルースコードの左手の進行の一つを、お母様にお伝えしました。前回、T君と親子連弾が出来たらとおっしゃっていたので、早くも実現しそうで嬉しいです。なにより、T君の好きな曲をと、わざわざ譜面を購入してご自身で練習されていた様子は素晴らしいなと思いました。今回は「Smile」も、小さい声で歌ってくれて嬉しかったです。
次に、電子ピアノを使って、伸びる音でT君に自由に弾いて貰おうと思ったのですが、この日は気分が乗らなかった様子で、ほとんど鍵盤を触ろうとしませんでした。同じ鍵盤楽器でも、ピアノと電子ピアノの音色や音質の違いを知っている様子で、自分で音色を変えるスイッチにも触ろうとしていました。次回は好きな曲を聴くだけでなく、音色を楽しむこともできるかもしれないので、T君の好きな曲を1曲選んで、いろいろ音色を変えて演奏してみようかなと思います。
T君の最近のお気に入りの曲を、お母様がYouTubeで聴かせて下さったのですが、イントロが始まったとたん、両手を広げて上半身を左右に激しく揺すりながら、まるでノリノリのダンスをしている様な動きを見せてくれました。反応する音楽と、そうでない音楽があるのは、単にリズムがハッキリしているだけではないかもしれませんが、これほど「この音楽が好き!」ということを体の動きで示せるなんて素晴らしいと思いました。