Wednesday 30 November 2022 KSN

ヒップホップ音楽について

日本史「古墳時代」

スタイラスペンを持って字を書く

switch box invaders( ppsスイッチとiPadタッチャーの接続)

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

 

最初に外の様子の説明と今日の取り組みの説明をしました。

最新音楽情報はヒップホップ音楽についての詳しい説明。keynoteで田我流の「ゆれる」が流れてくると表情が明るくなりました。

 

奥山との学習で何回も紹介してきたので「よく知ってる」と伝えたのだと受け止めました。今まで紹介した時はただ「ヒップホップの名曲」とだけ伝えていたので、今回はヒップホップって何なのか、韻を踏むってどういうことか説明できてよかったです。

続いて日本史の勉強は「古墳時代」。何のために作ったのか、どのくらいの大きさなのか、世界三大墳墓についてなどkeynoteで取り組みました。

KSさんとの学習を通して今回も自分自身が歴史の上澄みしか勉強してこなかった(年号や人名を覚えることばかりに偏っていた)ことを強くて感じました。毎回のことではありますが、面白いのは意味の方だと思ったことをKSさんにも聞いていただきました。

そしてスタイラスペンを指の間に挟んで字を書く練習をしました。iPad2台とアクションカメラが必要ですが、自分の手を見ながら書くことに意味があると思っています。

最後にPPSスイッチとiPadタッチャーを接続してswitch box invadersであそぶ方法をお母様に見て確認していただきました。説明している間に(KSさんが操作できるようになる前に)ゲームはかなり追い込まれる状況になっていたのですが、そこから挽回するKSさんの技がすごかったです。

 

Tuesday 29 November 2022 ON

音楽情報「ヒップホップって?」

数学「割る数が二桁の筆算」

スタイラスペンを持って字を書く

SENSIM

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

 

外の様子の話と本日の学習の予定についてお話ししました。

音楽情報はヒップホップについて。ヒップホップの特徴や楽曲、韻を踏むこと等についてkeynoteで勉強しました。

次に数学。割る数が二桁になった場合の筆算の手続きについてkeynoteで説明しました。今日は目を開けていることが難しい様子でしたが、「耳は聞いている」と考えていつも取り組んでいます。今後の進み方については、更に割り算の筆算について確認していくか、分数に取り組むか、少数に取り組むか尋ねたところ、分数という返事でした。次回は分数の勉強をする約束をしました。

次に細めのスタイラスペンを持って字を書く練習をしました。iPad miniのZen brush 2を使って、手の動きと画面の様子をアクションカメラで目前のiPadで見れるようにして書きました。ペンを持つ腕に力を入れていました。

最後に鉄道運転シミュレーションゲームのSENSIMに取り組みました。目を開け続けることは難しい様子でしたが、左手と右足をとてもよく動かしてPPSスイッチとセンサースイッチを操作していました。特に右足の足首の動きが強く大きかったので次回は棒スイッチを使ってみることを予告して終わりました。

Saturday 15 October 2022 OKN

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ

担当:谷田部

 コロナ禍の影響を受け、しばらくぶりの学びサポートでした。その間もメールで近況のやりとりがあったので、直ぐに学びの時間に入れました。椅子に座ってYouTubeを見ていたので、最初は絵本の読み聞かせから、始めました。パンどろぼうという、楽しい絵本です。その後、学習を始めて、一度も席を離れることなく、落ち着いて勉強できました。

■数量概念/算数
 最初にで円盤型はめをしました。5個までの数の勉強をしました。手元を見ながら、丁寧に円盤を型にはめていました。今回は、指の動きが滑らかで、ガチャガチャして、はめるような事は、無くなりました。次に円柱型はめでも、上手に円柱を摘んで穴にはめる一連の指の動きが滑らかでした。
 次に、今回初めて、合成分解を学ぶ、数の棒の教材を使ってみました。ずっと前に松本支援員から、お借りしたいましたが、とうとうこの教材を使えるまでに、健太くんの学習が進んだ事がとても嬉しかったです。手を使って、勉強を重ねる事で、操作性が向上し、次のステップの学習に移れそうです。

■図形認識
 今回は、新しく木の立体パズルをやりました。正方形の型に、2分割から、6分割迄の四角の木をはめる問題です。初めてでしたが、4分割までは、簡単にできました。

■まとめ
 いつもは、簡単な手指を使う教材から、導入に入りましたが、今回は読み聞かせから、始めてみました。その後も落ち着いて、いろんな会話をしながら、楽しく勉強しました。夏休みに作った教材をいくつか使いました。運筆を促す迷路教材は、自宅学習用にお渡ししました。今回は学習のステップアップが実感できました。数の合成分解の教材と、平面の図形の合成教材が使えるようになったので、これからの学習に弾みがつきそうです。

Monday 14 November 2022 FKK

音楽

担当:三輪 

 作業療法士さん来宅の後の活動、表情も明るく覚醒しているFさんご挨拶、両手にシルバーにお花の模様の入ったネイルをしているのを見せてもらいました。
 はじめに新聞紙の落ち葉リースを作りました。新聞紙を華子さんの左手でつかんでもらい、互いにひっぱりながら丸めたり、裂いたりする、丸くまとめた新聞紙を握っててもらい、テープ状の新聞紙をわたしが巻き付けていきました。円環の新聞紙をつかんで、ひっぱってしばらくあそびました。
 テープをつけたアートフラワーの色を選んでもらい、場所を目で確認してもらいながらわっかの新聞紙に貼る作業をすすめました。水色のリボンを選んでもらい、最後に大野くんの切り抜きを貼って完成。
 手指の動きが両手とも柔軟性があり、しっかりとしていたので、その後の大野くん塗り絵もクレヨンの掴みが力強かったです。目の前にプリントした写真を貼ってそれを見ながら、右手側で塗る作業をしました。Fさんの名前と大野くんの名前を書きました。塗り終わってから両方並べて眺めました。塗り絵のファイルに入れて、いままでの作品を一緒に眺めました。最後に挨拶をして終了しました。
 月に一回、定期的に活動させていただいて、少しづつ華子さんの生活の場でのアートになってきました。視線や表情、口の動かし方での華子さんの豊かなコミュニケーション力があって、ヘルパーさんの助けをかりながら一緒に過ごす時間は自分にとっても大切なものだと感じています。

Sunday 13 November 2022 SY

目と手の協応/数量/ローマ字入力

担当:松本

■目と手の協応
・ボコボコチェーン:左右の手で交互にチェーンを引っ張りました。途中、左手で輪っかを握りしめはずしにくい場面があったので離すように介助するとチェーンの方へ手が動き引っ張っていました。
・ボコボコ蛇腹:伸ばすのも、折りたたむのも上手にできていました。
・ポップチューブ:ねじって取るものはめるのも上手にできていました
・石けり入れ:容器の蓋をねじりとり、中にある石蹴りを自分で出しました。容器の蓋を閉めるところは水平に合わせるところだけ少し手伝い後は自分で閉めていました。石蹴り入れは、こちらでスリットの位置を手首が外旋する様に調整すると右手で容器の側面を支えながら、外へ手首をひねって上手に入れていました。途中から石蹴りを2個同時に持って入れている場面もありました。次々に課題をこなしたいという気持ちはあったようですが、それが焦りとなり手のコントロールに影響して乱れることはありませんでした。
・ノブネジ回し:かつてテーブルや椅子のネジを回して外すことが大好きだったようで、すぐにネジを回しはじめました。2個以上のネジがついている課題は両手を使い一度に2個ネジを外していました。


■数量
・大きな円柱差し:見ただけで、アルミ円柱がいくつ入るか答えられました。
・円柱差し:3個穴の課題を終えて、使った円柱を5個穴の課題に入れる時に、いくつ足りないか質問すると、実際に円柱を3本入れて、残りの穴を指さしで数えてから2と伝えていました。
 5個円柱を立てて提示する課題は、円柱差しの底が開いているので円柱を入れた後に、はみ出さないちょうど良い位置に調整することが左右の手と目を使い良かったです。行きすぎてはみ出たのを修正しようとしてまたはみ出るを何回か繰り返し、とても良い手のコントロールの練習になっていました。


・枠太体積パズル:ピッタリハマる立方体はすぐに入れていました。2分割は縦に入れるのが簡単なようで、その入れ方ではすぐに入れていました。次に自分で横置きで重ねる入れ方をしたくて、左手だけでなんとか水平にはめようとしていたのですが、持っている積み木がくるりと回り下向きになってしまいました。何回か繰り返しているうちに右手が出てきて積み木を支え水平にはめることができました。
 斜めに2分割した三角柱ははじめ一つを寝かせる状態ではめていたのですが、二つ目がなかなかはめられなかったので自分で一旦枠から出して縦置きに直し2つともはめられました。一つを寝かせた課題にも取り組んでもらいたかったので、枠の中に一つを寝かせた提示して2つ目をはめる練習をしました。試行錯誤を続けて、最後少しイライラしていましたが、自分ではめられました。斜めの課題は特に重点的に取り組むと良いと思いました。


・数の棒パズル:2の枠、3の枠、4の枠に2の棒を敷き詰める課題を最初に行いました。どの問題も縦に敷き詰めて行きました。違う入れ方が思いつかなかったようでした。縦置きから横置きに、自由自在に入れ方を変えられることが空間モデルができた一つの目安になるかも知れません。
・凸文字なぞりと書字:書見台に友だちの名前の凸文字を順番になぞったあとクレヨンで紙に一文字一文字書きました。なぞるのも書くのも介助なして自分だけで行いました。


・ローマ字入力:貸し出してあるキーボードにWindowsパソコンを接続して、ローマ字表を自分で参照しながらワードを使いテキスト入力しました。先程書いた友だちの名前とスクールバスコースを打って、一緒にマウス操作して印刷して本日の学習を終了しました。

 ローマ字表のプリントアウトする時間も、パソコンを立ち上げる時間も最後お母様との次回の打ち合わせの時にもとても落ち着いて待っていました。以前に比べると大きな変化で、目と手の課題に取り組むことで状況把握のための予測モデルも形成され、見通しを持てるようになっため落ち着いてきたのではないかと思います。

Saturday 12 November 2022 MM

視線入力/スイッチ操作/目と手の協応

■活動の様子
 前日まで体調が優れずおやすみしようと思っていたようですが、学習が始まると最後まで集中して取り組んでいました。

・視線入力:前回から導入した、モニター提示用のアーム「パソッテル」の高さ調整のための下駄が、今回はとても有効でした。今回もEyeMoTシリーズに取り組みました。
 途中、EyeMoTシリーズの姿勢調整ソフトで見たところ左右の「水平角度」以外は丸印でモニターも右側を少し首の「水平角度」に合わせ下げる角度も丸印になりました。視線がちょうどモニター中央に落ち着いていました。
 風船割→センサリー車転がり→センサリー玉転がり→センサリー射的→センサリーお絵描の順で取り組みました。注視時間は途中一番短くすると取り組みやすくなりました。
 玉は右の方で待っていて消すなど、方略も見られました。射的は、目が一番よくいくところにドクロがあってどうしてもドクロを打ち倒してしまっていたのですが、途中ドクロを避けようとする視線の動きも確認できました。
お絵描きは根気よく画面に注視して時間をかけて塗っていました。途中ペンの細さ変えるなどの工夫もありました。


・スライドスイッチ操作:iPadをモニターに繋ぎ、できiPad2とスライドスイッチを接続し他の生徒さんにも人気があった奥山支援員による11月上旬新着音楽情報のKeynote スライドを右手で操作しました。スイッチを固定してしまうとM君の手の動きに合わせられないので、介助付きスイッチ操作を行いました。右肘を曲げた状態で軽く握った右手を押し出す動きで、スイッチをスライドさせていました。どこかに固定したスイッチを一人で操作することも大切ですが、ランダムな動きがあるとそれが難しい場合が多いです。ご本人が受け入れてくれる場合は、スイッチを押すという最終的な操作が自分でできるように、そこまで過程は積極的に手伝うようにしています。全てのスライドを自分の動きで進めました。
 ガンダムの主題歌のスライドだったので最後にガンダム興味ある?と◯×選択でiPad画面の視線選択で答えてもらおうとすると、眼球の動きが思ったところに行かないようで、そのことに対して、「うーん」と声で知らせてくれました。そこで、「興味ある◯?、ない×?」と順番に話しかけると◯の時はまばたき、×の時は目をあけたままでした。再度◯で良い?と聞くと、まばたきをしてそれで良いことを伝えてくれました。視線入力の時も自分の思い通りに視線が動かない場合には、声でそのことを知らせてくれることがあります。

・目と手の協応:アクションカメラをHDMI ケーブルでモニターに接続し手元が見れるようにしてスタートしました。ボコボコチェーンミニを両手にいつものように固定すると、右手を後ろに引き切ったあとまだ抜けないので、じっくり時間をかけて今度はグリップを握っている左手を引きチェーンを抜きました。
さすがに疲れてきた様子だったのでスライディングブロックを下に引く操作をして終わりにしました。

Wednesday 9 November 2022 FKK

音楽

担当:石橋

 今回は、朝から目がパッチリで、ニコニコご機嫌の様子。このところ眠っている事が多かったので、久しぶりにコミュニケーションがしっかり取れて嬉しかったです。

前回、Kさんがウトウトしている間にヘルパーさんと、「何か自分の意志で出せる楽器があれば良いですね。」と話していました。

今のKさんの運動機能として、マラカスを手に持つことは出来るけど、自分の意志で腕を振って音を出すのは難しく、いつもヘルパーさんがKさんの手を取って、一緒に鳴らしてくれるという状況でした。

それでも、楽しんでくれている様子ではあるのですが、Kさんの意志で一つでも音が出せたら、それを合図に「嵐」の歌を始める事もできるでしょうし、
何より、Kさんがリードできる状況を作り出せたらなと思いました。

実は前に、気が付くと得意げにマラカスを持って背筋を伸ばしキラッキラの表情で静かに肘を上げているKさんを見て感動したことがあり、この状態で、音を出せる方法はないかなと考えていました。

それで試しに、握る事が出来る力を利用して音を出す「楽器」、仮名「パイプホイッスル」を作ってみました。

パイプの端にホイッスル、もう片方の端に、細い管の先から空気が吹き出されるゴム製の球体お掃除棒、それらをパイプにピッタリと付けて、握る度にピーッと音が出る「楽器」です。ちなみにゴム製の丸いお掃除棒とは、精密機械の清掃などに使われる、ヒュッと勢いよく風を送り埃を飛ばす道具の事です。

早速試してもらおうとKさんの手を取ったら、思ったより手が小さいことも有り、小さめの球体を選んだつもりだったのですが、手のひらの中に納めるのがなかなか大変でした。

ヘルパーさんによると、学校へ行っていたころは手の筋肉も使っていたそうなのですが、卒業してからだんだん手の指も開かなくなってきたとの事で、開くのも握るのも、実はなかなか難しい事が分かりました。

それでも何とか手のひらの中に収まり、流れていた嵐の曲に合わせて、一緒にピッピ―、ピッピ―と鳴らしてみました。

「何これ?」と言う風に、一瞬不思議そうな顔をしましたが、音楽の一部の様に鳴るのが分かったみたいで、すぐにニコニコしてくれました。

今度は私がいつもの様に歌って、ヘルパーさんがKさんの手を取って一緒にピッピ―と鳴らしてくれました。自分で握るには少し大きいので、もう少し小さいか、または細いタイプがあればベストかなと話しながらも、Kさんは笛の音が気に入ったのか、手の感触が気に入ったのか楽しそうでした。

ヘルパーさんに、「ほら、自分で握ってごらん。」と何度も言われながらも、終始ニコニコとして笑っていました。
秋の唱歌の後、リズムがあるアップテンポの曲が好きとの事で、さんぽ、南の島のハメハメハ大王、手のひらを太陽に、などの後、嵐の曲を2曲、そしてホール・ニュー・ニューワールドを聴いて頂きました。ジブリも「天空の城ラピュタ」は観た事があるらしく、
短調の曲だけど、次回は「君をのせて」も歌ってみようとなりました。
それにしても、こんなに長い間ニコニコしているKさんを見るのは初めてかも知れません。機嫌の良い日にパイプホイッスルを試せて良かったです。

 

Friday 4 November 2022 HT

音楽

担当:石橋

 初めての訪問で少し緊張していましたが、お母様が温かく迎えて下さり、まずはT君とご挨拶。

T君は、早速お気に入りのCDとDVDを次々と引っ張り出し、手首を器用に折り曲げてCDを挟み、私に見せてくれました。

その内容はと言うと、まだCDやDVDもなかった60年代の録音や録画を焼き直した復刻盤で、どれもジャズやポップスの名盤ばかり。

これを、1歳数カ月の頃から好んで聴いていたというのですから、なんと早熟な赤ちゃんだった事でしょう。

リビングには生ピアノと電気ピアノと小さい電子ピアノがあり、早速生ピアノでMoon river と It’s only a paper moonを歌ったら、T君がとても興味を示してくれた様で、近くに寄ってきて聴いてくれました。

「T君はピアノが好きなんですね。」と言ったら、お母様が、T君が電気ピアノを弾く動画を見せてくださいました。

音色や音質を変えられる電気ピアノで、オルガンの様に伸びる音にして、T君が体を押し付けたり、手の甲であちこち鍵盤を押して前衛的な音を出していました。

押せば鳴るという鍵盤楽器の仕組みを知っている様子で、音が出る事を楽しんでいる様子でした。

それではと、そのまま生ピアノで、早速アップテンポのブルースを弾きながらブルースセッションにトライしてみました。

お母様に促されて、最初は遠慮がちに鍵盤に手を落としていましたが、そのうち前のめりに体を押し付けたり、手の甲や肘で押したりと、夢中でピアノを楽しんでいる様子でした。

途中から、お母様も参加して3人でピアノセッションとなり、いきなり盛り上がってしまいました。

お母様が、「いつか親子でも連弾出来たら。」との事。譜面が読める方なので、二人でブルースセッションが出来る様に、左手のベースの音を、次回譜面に書いてくる事にしました。

基本的にジャズが好きだそうですが、季節の日本語の曲も聞いて欲しくて、「旅愁」を歌いました。
この曲はアメリカ生まれで、明治時代に輸入して訳詞を付け、中学の音楽の教科書に載って以来100年以上も世代を超えて親しまれている曲です。
実はその後中国にも伝わって中国語の訳詞が付けられ、なんと国民的歌曲となったそうですが、現在アメリカでは知っている人もほとんどいない曲だとか。

T君も聞いたことはある曲だそうですが、不思議な生い立ちの曲に興味を持って聞いてくれた様でした。

もう1曲日本語曲として、「ちびまる子ちゃん」にハナオ君が登場するとゲラゲラ笑うとの事で、「踊るぽんぽこりん」も。お母様が手拍子で参加して下さいました。

それから「真夏の世のジャズ」で、マヘリヤ・ジャクソンが歌った「ダニーボーイ」や、サッチモの「ワンダフルワールド」や「星に願いを」他、スタンダードを何曲か聞いて頂きました。「Smile」では、次回はお母様が一緒に歌って下さるかも知れないとの事、楽しみです。

今回、小さいピアノは使わなかったのですが、床の柔らかいマットの上に出してお話していたらT君が近寄って来て、私の腕に寄りかかってくれました。嬉しくて、反対の手で背中をさすっていると、そのまま暫くピッタリと寄り添ってくれました。ビックリするやら嬉しいやらでしたが、音楽の好みも似ている様なので、これからいろんな曲を練習して、一緒に楽しめるようにしたいと思います。

Saturday 5 November 2022 KS

目と手の協応/コミュニケーション 

担当:松本

■活動の様子

 最初に、口角の動きでスイッチ操作できるようにお母様にPPSスイッチを左口元にテープで貼り付けてもらいました。

 スイッチをステップバイステップにつなぎ、はじめの合図をしました。

 手元が見えるように、カメラとモニターも設置し、目と手の課題からスタートしました。今日は、瞬きがたくさん確認できたので、瞬きを合図にしてボコボコチェーンミニをこちらで引っ張りました。手を動かすことが難しくても、瞬きで引っ張る合図を送くれるので本人も達成感があったようです。チェーンとタッパーのボコボコというフィードバックを感じながら、笑顔で取り組んでいました。

 スライディングブロックは、数回手の動きが出ていました。私が手伝いながらやる時でもカチッと重いブロックが入る瞬間は、目が開き、入ったことを感じていました。

 画面を良く見ていたので、Keynoteのスライドのスイッチ操作の課題に移りました。インターフェースはiPad+タッチェーです。題材は、奥山支援員が作った11月の音楽情報のスライド。YOASOBIの「祝福」がガンダムの主題歌ということや、そもそもガンダムってなに?というスライドを集中力が途切れることなく注視していました。表情も良かったです。動画の部分は、スイッチで動画を自分でスタートしていました。口角の動きより、瞬きの方が今日は良く出ていたのですが、ここぞという時はしばらく待つと、口も動き出して動画を再生していました。ガンダムが実際に動くシーンの動画を見ながら思わず興奮し、ガンダムの動きに合わせて自分の手も動かしていました。

 次に、NiziUのミュージックビデオが20秒間再生され止まり、スイッチを押すとまた再生されるKeynoteのスライドを使いスイッチの練習しました。やはり、口角の動きはいつもよりでにくかったですがしばらく待つと口元を動かしスライドを進めていました。

 次は、スイッチ操作で回転するターンテーブルの上にアクションカメラをのせ、iPadにwifi接続し自分でカメラを回転させながら部屋の様子を見てもらいました。こちらも奥山支援員のアイデア。ラッチアンドタイマーが必要かと思いましたが、PPSスイッチだけで十分カメラを回すことができました。iPadと繋いだモニターに部屋の様子が映し出されると目を開き、口角を何回も動かしカメラを回していました。この時は、本日動かしにくかった口角の動きがたくさんで出ていました。

 お母様が、「前から、キョロキョロさせたかったんです!」と感動されていてクリスマスプレゼントにすると言っておられました。その言葉を聞いて「キョロキョロシステム」と名付けることにしました。雨の日や雪の日の外の様子も見せたいといわれていました。残念ながら、アクションカメラをモニターするときには映像のみで音が出ないようです。

 目の前、15cmくらいに提示してくださいというのが眼科からのアドバイスでそこがK君にとって最も見やすい位置です。もしかしたら今まで部屋の様子もはっきり見えてなかったかもしれません。最も見やすい位置で周囲の様子の視覚情報を提示できる「キョロキョロシステム」は、目の前15cmの世界を広げるための最重要アイテムになるかもしれません。

 最後に前回お約束していた、支援者が手動でスキャンする文字盤を試してみました。枠をスライドさせる時に手で隠れてしまうので改良が必要そうです。K君は良くみてくれていて、瞬きで所々行選択の合図を出してくれましたがiPadをしっかり固定して指伝話などの文字盤アプリで練習する方が良いかもしれないと思いました。

 始めと同じように、ステップバイステップを口元につけたPPSスイッチで操作して終わりました。

Wednesday 19 October 2022 FKK

音楽

担当:石橋

今回も、お邪魔した時にはグッスリお休み中で、ヘルパーさんに「どうしましょうか。」と伺ったら、寝たままベッドから車椅子へ移動させて下さったのですが、起きるどころか、まだグッスリの状態でした。

 特別に疲れているとか具合が悪い状態でもないらしいのですが、気持ちよさそうに寝ているので起こすのも悪いかなと、はじめは子守歌風に静かめの歌を何曲か歌いました。だんだん賑やかめの曲を歌っても眼が開かないので、ヘルパーさんがKさんの手首にブレスレットみたいな木の鈴を入れて、Kさんの手を持って一緒に振りながら拍子をとってくれました。
それでも起きる様子はありません。

ヘルパーさんが「ホントは起きてるんじゃないの?」と言いながら手を握ったまま大きく揺らしていました。ふと見ると、前は手の爪に可愛いマニキュアやネイルアートがあったのに、見当たらないので聞いてみたら、医療関係者から、健康状態を爪で判断するのに分からなくなるからとお声がかかったとの事。確かにと思いつつも、Kさんが楽しそうに眺めていたのに、ちょっと可哀想だなと思いました。カラフルで綺麗な物を見るのは元気が出るような気がしますが、もしかしたら、そのかわりに「お花」を習い始めたのかも知れません。
今回もお部屋には、綺麗なお花がいくつも活けられていました。K さんが学校の授業で作った花瓶にも差しているそうで、素敵だなと思いました。

終わり頃、やっと少し目を開けてくれたので、それではと、Kさんの大好きな嵐の「ARASHI」と「Happiness」をお聴き頂きました。

ヘルパーさんと一緒に聴いてくれて、ようやくパッチリ目が開いてきたようでした。

でも残念ながら時間が来たので、片付けながらヘルパーさんと、何かKさん自身の意志で音を出せる楽器はないだろうかと話しました。
握る事は出来るので、前に、握るスイッチとして使ったことも有るとの事。

iPadの表面にスイッチの反対を繋いで、ガレージバンドの楽器を鳴らす事は出来るかもしれません。

ただ前に、お母様がKさんの手を取って一緒に鳴らす事はしたのですが、あまり反応はなく興味はなさそうでした。自分の意志で鳴らしたわけではなかったからか、その音に興味がなかったからか分かりませんが、初めの1回だけでも自分の意志で音が出せるものがあればねと、話し合いました。

他にも、デジタル以外で握る事で音が出る楽器を探してみようと思います。