Wednesday 1 February 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 伺った時、Kさんはまだベッドで寝ていたのですが、ヘルパーさんが起こして下さって車椅子に座らせてくれました。まだ最初は目を閉じてウトウトしていたようですが、気が付くと目を開けていて、にこやかに聴いていてくれました。

 まず季節の歌として文部省唱歌「冬の星座」と、その原曲カントリーの「Mollie darling」の聞き比べをしました。風格ある美しい日本語の歌詞に対して、原曲は熱烈に恋人を思うシンプルなラブソングという話をしたら、ヘルパーさんが驚いていました。メロディーは同じでも、アレンジと言語が違うと全く別の曲に聴こえる面白さを、Kさんにも感じていただけたら良いなと思った次第です。「唱歌の中にはメロディーだけ外国から輸入して、歌詞は日本の国学者が原曲に関係なく付けるということがよくあるけれど、この曲はすっかり日本の曲として馴染んでいる代表的な曲の一つ」というお話をしたら、文語体の歌詞の歌は最近学校でも歌われなくなっているようで、Kさんも知らないかもしれないとのこと。ちょっと残念でした。

 季節の曲として、もう1曲「北風小僧の寒太郎」を歌ったら、この曲は、Kさんも知っていたみたいで、一瞬目を大きくして反応。ヘルパーさんがKさんの手を持って、掛け合いで一緒に歌って下さったら楽しそうでした。他にも、Kさんが知っている曲として、「森のくまさん」「おもちゃのチャチャチャ」「大きな古時計」「南の島のハメハメハ大王」などを、ヘルパーさんと一緒に打楽器を鳴らしながら聴いてくれました。終始ニコニコと楽しそうでした。

 さて今回は、「Kさんホイッスル」の握り部分の取り換えをいろいろと試してみました。新しくお持ちした、クリームを入れるチューブに替えてみると、大きさはKさんに丁度良いようで、手のひらの中に収まる感じでした。一緒に手を持ってギュッと押してみると「ピッ!」と小さい音がしました。Kさんは、音にハッとしたようでしたが、なんだか嬉しそうでした。サイズ的には収まりの良い大きさなのですが、握った時に出る空気の量が少ない感じで音が小さいのと、ちょっと硬くて押しにくそうなところもありました。どうもシリコンのチューブを用意したつもりだったのに、ふつうのプラスティックタイプと間違えて購入してしまったようで、もう一度試してみたほうが良さそうでした。

 今の段階では、柔らかさは水風船膨らませポンプが良いようでしたが、握り感覚の大きさはチューブが良いようで、次回までいろいろ試していただくことにしました。