Tuesday 25 October 2022 KSN

最新音楽情報10月下半期

日本史「弥生時代」

字を書いて見る

担当:奥山

【活動の様子】

外の様子、気候の移り変わりの様子をカメラの画像をお見せしながら説明しました。

今日の取り組みの紹介。

最初に最新音楽情報10月下半期分の紹介をしました。最初の楽曲はYOASOBIの「祝福」。いつものYOASOBIの手書きアニメ風のPVではなく、テレビアニメ逃して映像であることをお話ししました。YOASOBIと聞いて「知っている」と体に力を入れていました。「祝福」が、秋アニメの「機動戦士ガンダム水星の魔女」のopであることや、ガンダムシリーズというロボットアニメが1979年より続いて今回が21作であること、実物大のガンダムをお台場や横浜で見ることができることを伝えて、横浜のガンダムが動く様子の動画をお見せしました。

続いて奥山が最近視聴した昨年の秋アニメのブルーピリオドのopがオシャレだという話をしてPVを視聴しました。更に、「あの」米津玄師の新曲が秋アニメの「チェンソーマン」のopであることをお話ししてPVを視聴しました。「チェンソーマン」や「SPY×FAMILY」は兄弟が視聴しているとのことでした。

歴史の勉強は弥生時代について。時代の特徴や関連する動画をkeynoteで学習。継続して注意を向けていらっしゃいました。

私自身KSさんの歴史の学習を組み立てることがとても大きな学びになっています(何度も繰り返し書いていますが)。この時代からヒトが戦争をするようになって、その様が今でも本質が変わっていないことについてお話ししました。

最後に細いタッチペンを右手に持って、iPad miniの画面に白抜き文字で字を書きました。その様子を目前のiPadで確認できるようにしました。ペンを持つときに体幹に力が入ったのですが、その後は力を抜いて色々な文字を書いてみて終了。

 

 

 

Saturday 1 Oct 2022(MM)

音楽

担当:石橋

この日もいつものように、打楽器を鳴らしながらご両親も一緒に、和やかにたくさん歌を歌いました。話題は、やはり先月のライブの事が中心になりました。

先月、コロナ禍になって久しぶりに私のライブがあったのですが、なんとM君とご両親がお出で下さったのです。実は私自身もお店のオーナーも、ライブに車椅子の方をお迎えするのは初めての事で緊張していましたが、お一人お一人に予めお知らせしてご理解とご協力をお願いしていたら、お陰様で吸引の音も音楽の一部として、皆様ご一緒に楽しんで下さいました。私としても本当に有難く、嬉しい事でした。

Mくんのリクエストとして「ドレミの歌」を初めてフルバージョンで歌ったのですが、いつものようにオープニングをM君にウィンドウチャイムで鳴らして頂き、それを合図に会場の皆さんと一緒に歌うことが出来ました。その時のM君の表情は、いつにも増して最高に輝く笑顔で応えてくれました。みんなに馴染みのあるこの曲が、知らない人同士の垣根を下げるのか、M君の嬉しそうな表情が皆を幸せにするのか、和やかな雰囲気が会場を包みました。

そういえば、大型台風が近づいていたにもかかわらず、有難い事に、昼間のその時間だけは雨も止んで薄日が差していました。

私が、「あの日は、奇跡的なお天気でしたよね。」とお話したら、お母様が「実は、この子が動く時は、不思議とお天気が味方してくれるんです。」とのこと。

たとえば、雨の日に車に乗らなくてはいけない時、M君が車に乗り込む時は何故か一時雨が止んでくれるそうで、直前や直後のお父様やお母様が荷物を運んだり乘り込んだりする時は、容赦なく降って来るそうでした。他にも、M君だけがラッキーを引き寄せる事が多々あるそうで、「もしかしたら神様に愛されている妖精かも?」という話をしました。

いつものレパートリー全曲に加えて、今回はブルースのコール&レスポンスの代わりに、一緒に「Stand by me」も歌いました。

もちろん「ドレミの歌」では、お父様がスチールドラム、お母様がマラカス、
そしてM君がウィンドウ・チャイムを鳴らしてくれて、最高の笑顔を見せてくれました。

Sunday 16 Oct 2022(TS)

目と手の協応/コミュニケーション

■活動の様子
・ボコボコチェーン:・すぐに手を伸ばしてくれました。白リングを引くことはスムーズにできました。本日は右手がよく出ていて、探索的な動きがありました。普段は左手操作の安定のために右手は母が固定しているとのことでした。
・円と正三角形の弁別:・スライドできるように同じ高さの台を設定して行いました。円の型を持とうとしました。援助で持つと円の台に合わせようと何度もトライしました。
操作的な負担が大きかったので次回までに工夫します。弁別はしっかりできていました。
・円の大中小の弁別:初めは大から渡すことで誤った時の手がかりとなるようにしました。中の台に入れようとして入らず笑ていました。小が手のひらに入り、最も操作しやすい様子で、達成感が一番あったようです。
・銀玉落とし大(23穴):新しい教材の提示に緊張せず動きが出るのは今回が初めてでした。課題理解は十分で、すぐにトライ。球を掴み取ろうとしたのは一度のみ。右側の上方のみ残っていましたが。目と手の協応はできていました。
・銀玉落とし小:大よりも手指の調整をし、人差し指を伸ばしてピンポイントで落としていました。操作的にvocaの活用ができそうです。
・チャットボックスのアセスメント:キー上に貼った2種のシールの弁別。上段左と下段右。「りんごどこ」「魚 どこ」に応じる方法で指差しOKでした。
・トーキングエイドキーガードへの定位:「さ はどこ」に対し、近くを指しました。同じ位置にりんごのシールを貼って、「りんご どこ」で実施するとキーの選択ができました。

Sunday 16 Oct 2022(MH)

目と手の協応/コミュニケーション

 ■活動の様子
・ステップバイステップ:アンパンマン絵カード→アンパンマンの歌を設定。すぐに手を伸ばし押しました。
・アイトーク:初めは利き手の右側を中心に探索するも、歌のフィードバックがないことで担当者の顔をのぞきこんでいました。反応しないで待つと、左側のアンパンマン付きキーを選択。以降繰り返すと、次第に選択が確実になりました。これまでで最も明確な選択ができました。
・アイトーク+ステップバイステップ:選択肢が3つになるとアンパンマンの選択は難しかったです。

・VOCAによる「もう一回」表出:VOCAの設置ですぐに表出しました。前回の活動を記憶している印象で、びっくり反応はなかったです。
・写真と絵による選択:右側を触ることが多かったです。明確な弁別はまだのようでした。一方を無地にしましたがあいまいな様子。シートの素材に関心が移るので、工夫の余地ありです。
・銀玉落とし1、2、3:1、2、3穴いずれも経験を積んでおり、穴を楽しみつつも全て落としていました。
・銀玉落とし大:関心大で、手の側面、手首、手指など様々な角度でどんどん落としていきました。穴よりも玉落としへの関心が高まっていました。
・銀玉落とし小:対象が小さいため微細な動きが促されていました。玉は左方、上方が残っていました。

Tuesday 11 Oct 2022(FKK)

美術

担当:三輪

■活動の様子 

 ベットの上で上半身を少し起こしての活動でした。
リラックスしてぱっちりと目を開いてこちらを見てご挨拶、活動の内容を説明、ハロウィンの帽子をつくりました。
 帽子の丸の部分を重ねて円錐にするところを手を添えて一緒に紙を動かす、大きさを調整してわたしが両面テープを貼り、テープの剥離紙を華子さんの指でおさえてもらって剥がしました。同様に帽子のツバ部分の両面テープの作業、帽子の構造を作ってからつなぎ目にマスキングテープを貼りました。左手でマスキングテープの輪の中に指を通して、わたしがリズムをつけてひっぱる→テープをわたしが切る、という作業を繰り返しました。テープが手の中で廻って、引き出されていく感触とリズムを面白がってくれてました。テープを貼って、大野くんの切り抜きを選んでもらって貼り、カボチャとコウモリのセット、リボンを通して完成。
 毎回やっている大野くん塗り絵も、声をかけながら彩色、ぶれることなくしっかりとクレヨンを押さえ続けて塗れました。ファイルにいままでの塗り絵を並べて、一緒に鑑賞して終了しました。

Tuesday 11 Oct 2022(ON)

最新音楽情報

数学「余りのある除法」

SENSIM

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

 

最初に外の様子や季節感をiPadに接続したアクションカメラでお見せしながら説明した。

続いて10月の最新音楽情報。韓国のアイドルでアメリカなどで大人気のBLACKPINK のPVを紹介。奥山がブルピンのことを知るきっかけが国連の気候変動枠組み条約の広報大使を務めたというニュースだったことをお伝えした。途中から目が大きく開いてきた。

続いてONさんが大好きな数学の学習。前回の予告通り余りのある除法の筆算についてkeynoteの教材の画面を食い入るように見ながら学習。奥山は割られる数をひとつづつ大きくしていくようなバリエーションをたくさん作って提示したのだが、ONさんは途中からじれったそうな表情になる。そこでバリエーションを飛ばし飛ばししながら進めたが、まだじれったそうにしていた。今日は割られる数が2桁で割る数が一桁no筆算、次回は割る数が二桁の場合の筆算をやることを予告して終了。途中で少数の計算だと余りを出さずに割り切れることがあることに触れる。とてもよく聞いていた。この先が少数、分数、正負の数、そして目指している方程式の学習であることをお話しする。途中の「一服」の時に現在チャート1位のYOASOBIの「祝福」PVを視聴。秋アニメのガンダム(機動戦士ガンダム 水星の魔女)のop曲なのだが予想していた10倍の勢いで興味あると表情で伝えてきた。終了後にお母様より、現在初代からガンダムを見ているとのこと。なるほどなるほど!

右足指の動きを自分で確認できるように指先にオーボールを吊り下げて、アクションカメラで確認できるようにした。周囲からも足の動きの活発さがわかってよかった。

最後にSENSIM。今日は久しぶりに左瞼の動きをPPSスイッチで拾って、左手親指はセンサースイッチで拾うように設定して取り組んでいただいた。今までの設定よりも思い通りに操作できる可能性を伝えていただいて終了しました。

 

Tuesday 27 Sep 2022(FKK)

美術

担当:三輪

■活動の様子
 毎回理学療法士さんとの活動の直後で、とてもはっきりした表情で覚醒した様子でした。いつもより積極的な表情で迎えてくれました。

・その1 スチロールシートでパズルを作る作業:

 最初にシートに貼る2種類の大野くんのプリントを選んでもらい、裏にノリを塗る作業しました。右手でしっかりとつかんで、支えながらボードにのせたプリントにノリを塗りました。シートに貼って、追加で青い星のシールを貼りました。パズルの裏のささえの両面テープの剥離紙を左手の指先でつかんで剥がしてもらいました。パズル面を二分割し、台紙からパズルを押し出す動きと感触を味わい、身体だけの大野くんの顔部分を目の前ではめ込む様子を見てもらいました。スチロールシートの感触とキュキュっと押し込む音を感じてくれていました。

  ・その2 大野くん塗り絵:

 しっかり覚醒してくれていたので手指も柔軟でつかむ動作もはっきりとしていました。ささえをしながら、声をかけながら一緒に塗る作業ができました。

 当たり前のことかも知れませんが、7月、8月とリラックスしながらもうとうとしてた時と比較すると、しっかり起きているFさんのほうが身体の緊張が少なく手指の動きがとれもスムーズでした。とても耳の能力を駆使してしっかり聞いてくれていると感じました。迷ってることと、あきらかにYES or NOだよっていうことを、豊かな表情で伝えてくれるのがわたしにも少しづつわかってきたので楽しいです。

Sunday 2 Oct 2022(FKK)

目と手の協応/意思伝達

担当:松本

■活動の様子

覚醒がよく、学習の間ずっと笑顔でした。

・はじめの挨拶:ステップバイステップに吹き込んだ音声をスライドスイッチ操作して再生しました。スイッチを右手にセットすると短時間でスライドさせていました。

・ボコボコチェーンミニ:右手にゴムの輪を使い先端をつけて最初は一緒に引っ張り、ボコボコというチェーンのフィードバックを感じてもらいました。途中、手伝う動きを止めて、Kさんの動きを待つと自発的な動きが何回も出てチェーンを引っ張ってくれました。机の抵抗で手の動きが出にくかと思い、先ほど使ったスライドスイッチの上に手を乗せ抵抗を軽減させると手が楽に動かせ、ボールチェーンの最後の一粒を引き抜けました。運動を引き出すために肘を受けから吊って重力から開放することも有効ですが、机との抵抗を軽減することも大事だと思いました。

・スライドスイッチ操作①:面の広い新しく作成したスライドスイッチを使用して、チャイムと振動クッションのONの練習をしました。裏に貼ったウレタンシートのみではスイッチの固定が甘かったので、ピットクッションを追加でその場で貼るとより操作しやすくなりました。その後、2スイッチの練習で前回使ったスライドスイッチでチャイムと振動クッションの押し分けの練習をしました。短時間でスイッチを動かす準備が整って、何回もONにしてくれました。押し分けも誤差はあるものの、スイッチの左右の距離などを改良し練習すれば上達しそうでした。

・スライドスイッチ操作②:Keynoteで作った20秒間でミュージックビデオが止まり、タッチすると再び再生するストップアンドゴー音楽スライドをiPadタッチャーとスライドスイッチをつなぎ操作しました。上手に右手でスライドさせて、音楽を楽しんでいました。再生中にそれぞれのアーティストの写真カード提示して音楽が終わってから、カードを提示して視線で聴きたい音楽を伝える練習もしました。最初は、写真と無地のカードを提示すると、写真の方を左右入れ替えても注視し、次に2つの写真カードの時も左右入れ替えても同じアーティストの写真を注視し選んでいました。お母様にこのことを伝えると選挙の投票時にも写真の視線選択が確実にできていたとのことでした。

・文字入力:凸文字で自分の名前を一緒になぞってから、指伝話文字盤をステップスキャンを使いスライドスイッチで操作しました。インターフェースはできiPad2とiPadのレシピ機能です。行・文字送りはこちらで行い、決定のところをスライドスイッチで自分で操作しました。1回で自分の名前を書くことができ満足そうでした。

Saturday 1 Oct 2022(OK)

目と手の協応/算数数学

担当:松本

体調も良く、緊張も少なく落ち着いて学習に取り組めました。

■活動の様子

・ボコボコチェーン:久しぶりに取り組んだため、提示すると左手で引き止まったので、声かけをすると右手が出てきて、その後交互に左右の手で引っ張りチェーンを抜きました。
・ボコボコレバー両手:最初は片手だけつかもうとしていたので、両手でつかめることを伝えるとレバーを左右の手でつかみ力強くレバーを前後に動かしていました。両手の協応にとても良い教材で電車のレバーに見立てボコボコというフィードバックを楽しんでいました。


・直径50mmの円柱差し:自分で教材を操作しながら1から3までの数量を高さ、重さ、長さで体感しながらイメージを作りました。円柱もこの大きさなら上から包むように持てるため持ちやすく、はめ板にはめる向きも、つかんだ向きと同じまま入れられるので一人で取り組めました。

 

・直径30mm円柱差し:パッと見て幾つ穴があるか、残りの穴が幾つあるかの質問に即答してほとんど正解していました。途中、穴の並び方にも注意を向けてもらうために、平面に配列された5個穴と4個穴のはめ板は真ん中の一つの穴の違いだけであることを一緒に確認しました。

・分数導入:前回と同様一辺20cmの正方形の木板が入る枠を用意し、この木の板を一つのケーキに見立て基準とし学びました。縦に2等分した木板が2個で1の枠に入ることを操作を通して確認し、その1つ板が2個に分けた1個で1/2という言い方をすることを解説するとすぐに手を上げてわかったの合図をくれました。次に均等でない2つに分けた板をはめて、これは二つだけど大きさが違うので喧嘩になるためダメなこと、分数では等分ということが約束になることを確認しました。


 次に、斜めに1/2にした三画形の板をはめてもらい、実はこれも二つピッタリ重なるので等分となり、1/2になると伝えました。そして縦に等分した長方形の1/2も斜めに等分した1/2は重ねてもピッタリ重ならないが、1個のケーキを基準とすると同じになることを説明しました。不思議そうな表情でしたが納得してくれたようでした。見た目の「違う」2つのものも、水を容器に移し替えるような操作をしなくとも、ある基準を基にすると「同じである」ということ重要でそこが理解できると実物直接操作から基準を軸にしたイメージの操作へなめらかに移行できるのではないかと考えます。


 その後、3等分から5等分まで同じように板で確認した後に、板が何個分で分子の数が決まること、板を枠に全部はめると1と同じになることを確認しました。板を増やしたり減らしたりしながら何分の何か答えるやりとりを楽しんでいました。全て正解していたので、板と分数の対応は理解できていました。
 次に、板の下の部分が数直線になること、その右端に数字を書くことを確認しました。毎回板を使うのが大変なこと、板を描くのも大変なことを一緒に板を用意したり、書いたりして、板の下の部分だけなら描くのが楽になることを納得してもらいました。


・数直線からの分数の読み取り:数直線の点に対応する分数を答える問題で5等分のメモリまでならすぐに答えられていましたが、メモリがそれ以上多くなるとメモリを読むのが難しそうでした。メモリの上に板を書くと少し捉えやすそうでした。

分数自体は分かっているので、視覚的な複雑さにより解けない様子でした。このことは大変示唆的です。理解する力はあっても、通常の問題構成ではわからないと判断されてしまいます。実際、1/8は5個分で?という文章による問いには、即答できていました。このような場合は、視覚的に処理できる5までのメモリで十分練習し、あとは同じ操作を頭の中で行うことが大事だと思われます。すなわち、わかる世界で沢山操作を経験しイメージを作る、そしてそれを応用していくことが大切だと考えます。メモリが難しければ実物を使えば良いです。今回も一人一人の困難さに合わせた教材準備が大切か学ばせてもらいました。

・分数の大小と不等号:分母が同じ分数の大小を、木板を使い説明したあと、並んだ分数の指差しで答えてもらいました。指さしはすぐにできたので、不等号の意味を説明し、2つの分数の間に上下に書いてどちらか選んでもらうことにしました。こちらもすぐに指さしで正答していました。Apple Pencilでも不等号を一緒に書いて確認しました。木板では理解していた5/5が1になることが数字だと少し曖昧だったので次回もう一度練習したいです。