Saturday 8 June 2024 TS

操作/コミュニケーション

担当:小山

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・コミュニケーション板3段ひらがなソフト板に(ひらがな):コミュ板にひらがなソフト板をはめ込んで使用。「ぱぱ」「まま」、名前のかなのうち「さ」「と」については1/2選択できました。前回あいまいだった「と」も明確でした。

・VOCA:ステップバイステップ(活動参加):①最初はグー ②じゃんけんぽん ③あっち向いてホイ。録音の内容や活動の紹介

を見聞きして関心が高まりやや興奮。①→②→③ のON/OFFを理解し、運動を調整しようとしていました。

・輪付きチェーン引き(操作):右手にてたぐり寄せようとしていました。輪を左右で実施。両手を使おうという意欲がありました。

・カバサ大・小(操作):手指の力を抜き、前方に動かしました。

・太軸内玉教材(操作):前回の操作を覚えているようで、把持を支えると軸を動かして内玉を移動させようとしていました。

・3玉落とし斜面台付(操作):右手指の調整はこれまでで最もスムーズでした。

・石蹴りスリット入れ(操作):石蹴りを立てて手渡しました。リリースの意識がUPしているようでした。

・UFO入れ正方形(操作):UFOに手指をかけようとしているうちに溝に入る。動きのコントロール向上か、偶然性が向上かは判断がつかなかったです。

・スライド(操作):方向により、手の甲を用いるなどの工夫をしていました。

・正方形のケーキ1板~3板(数概念の形成・操作による量の体験):初めての試行より一貫して終点(行き止まり)まで板を操作していました。

・立方体の数の棒(数概念の形成・立体による量の体験・合成の理解を促す):立方体を意欲的に触ろうとしたり持とうとしたりしていました。3の棒、5の棒で合成を紹介しました。

Saturday 6 July 2024 TS

操作/コミュニケーション

担当:小山

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・吸ばん遊具(誕生日プレゼントの遊具紹介):吸ばん遊具を持参下さりました。書見台黒に配置。本日、開始~前半は、緊張が高く頭部がヘッドレストからはずれることが多かったです。吸ばん取りにも苦労し、はじくように工夫して取っていました。

・VOCAステップバイステップ①②(あいさつ学校のできごとを伝える):担任の声に会わせて本児の発声も聞こえました。友人との関わりについてのコメントもあり、先生の声のトーンにも変化が感じられました。

・写真丸かるた(初対面の人に聞いてみたい事を選ぶ):あいさつ→「お名前は?」の後に本児が聞いてみたいことを下記の方法で決めました。丸カルタの中から、「動物」「くだもの」「乗り物」「おやつ」に代表される写真を2枚取り出し、例「好きな動物は何ですか?」と聞く?「好きなくだもの何ですか?」にする?とたずねながら提示すると左手こぶしや人差し指で明確に1/2選択しました。

・ステップバイステップ③(インタビューをする):上記の希望にそってVOCAに録音し、デモで内容を紹介。提示するとすぐにリーチし、対面した見学者にインタビューをしました。応答者は、スピーチだけでなく+イラストが良いかもしれないです。

・ひらがなソフト板に手書き文字(アセスメント):「ぱぱ」と「さ」、「まま」と「さ」はいずれも一試行目での正答はなく、あいまいでした。「さ」4つと「な」1つを同時に提示して1文字ずつたずねると、いずれも正答しました。

・輪付きチェーン引き(左右の分離協応):左手ガイドで輪握ると、引き終えるまで把持できました。握る左手と引く右手の役割を意識できているようで、止める、動かすが明確でした。

・回転芋洗い(右手の操作を促す):ガイドで教材上に右手をのせると、前方に回転させる動きが出る本日は右手を動かすことが多かったです。

・太軸内玉教材(右手の掌が開くことで運動調整↑):右掌内に入るように援助。把持は難しく、手をそえて待つと微細な動きが出ていました。

・UFO入れ・狭い広い(右手の操作を促す):いずれもUFOを動かす動きとつかもうとする動きが混在しながら、溝に入りました。

・スライドUFO(方向性のある操作):連続的な操作は難しくかつ途中で終えるため「板ケーキの時には最後のカッチンまでできているよ」とことばをかけました。

・天板上でのUFO操作→ねこ目標への移動(ガードなしでの操作試行):ガードが、ガイドの役目よりもストッパーになっているようなので、天板上に直接UFOを置いて実施。猫の丸カルタを目標に置き、そこに向かって左方向への連続的な動きを促す。猫へ向かう意識は明確。連続した動きが出るので次回も多方向でトライしたいです。

・玉入れ3穴(定位・目手の協応):玉は手渡しで行いました。把持したまま平面を使って穴近くまで移動させました。頭部のコントロールに苦労しましたが、目手も努力していました。玉入れ2つはスムーズ。「あとは(空いている)穴どこかな?」に応じて穴に指を入れたことから下記の課題を実施しました。

・円柱入れの土台1・2・3・4・5穴/数字ブロック1~5(操作+穴感覚による1対1対応と数字の紹介):「穴はいくつあるかな」のことばがけに、左人差し指で穴を指しました。そのタイミングに合わせて大人が「いち」と言い、数字ブロックを1穴の隣に提示しました。同様に2~5まで実施。3からは、指す穴の順序性がランダムになりましたが、5まで一度も重複せずに指すました。このことから、指し終えた穴と指していない穴を記憶していることがうかがえました。

Saturday 8 June 2024 MH

操作/コミュニケーション

担当:小山

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA:①ステップバイステップ・えびせんとえびせんの袋・えび部分を切る→シンボル(1.学校活動について報告する

2.あいさつ3.選択へのステップとアセスメント):担任からの活動報告に満面の笑み。ノイズにならないように大きめのA3のボードに、エビせんの袋を挟んで提示すると、すぐに手で触れました。位置を変えてもできました。エビの部分を切り取り、VOCAに載せる。初めは1台。即時に定位しONにしました。

・VOCA2台(VOCAの1/2選択):無地のVOCAを加え、2台で提示。スイッチ部の感覚的な遊びがありましたが、視線はエビに定位しました。また以前に比べて感覚的な遊びの時間が短かったです。

・8キーVOCA:8キーの1つにエビを載せて実施。視覚定位+。両手手指でエビのキーに触れました。手指のどこかが他のキーに触れているとONにならないことがありました。

・輪付きチェーン引き(両手の使用):チェーンを上肢にかける援助により、たぐり寄せるような動きが出ました。

・カバサ:チェーン部を意図的に動かそうとする操作が向上しました。

・スライド・取手・きのこ(方向性のある連続的な操作):取手部分に上肢をガイドするも、把持や操作は難しかったです。きのこに変えることにより、傘の下部に手指がかかるため、取手よりも操作が動きにつながりました。

・UFOはめ 狭い台 広い台(溝への定位・溝への探索):狭いことで、容易に溝に入る経験ができました。広いと溝よりも下方へ定位する傾向がありました。UFOの位置を工夫してみたいと思います。

・玉落とし 三角台付 横・縦(初)大ビー玉入れ縁広(方向性のある連続的な操作):1玉落とした後の穴探索をし、自ら再び玉へ移動してすべて落としました。操作意欲があるが土台の前方に手指がやや引っかかりました。玉の位置を調整することで落とすこと向上しました。

・石蹴り入れ・三溝(方向性のある連続的な操作):溝を触って確かめている様子が前回から引き続きみられました。

・太軸内玉移し(方向性のある連続的な操作):ガイドにて内玉を動かしました。見えていない玉の動きを目で追っていました。「見えなくてもある」が解っているのか、固有感覚で感じているのか今後よく観察していきたいです。

 

Saturday 6 July 2024MH

操作/コミュニケーション

担当:小山

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCAステップバイステップ(学校活動について報告する・あいさつ):放課後ディの職員も活動の様子を録音して下さる。先生からの報告は、いつも本児も先生も楽しそうでした。

・チェーン引き(肘を引く):すぐにリーチ。指の関節を動かすことによって引きました。腕をくり返し引く動きを大人が他動的に援助して行いました。本児の関心やモチベーションはやや低そうでした。

・回転芋洗い(方向性のある操作):上肢を上部にガイドすると、前方に目的的に回そうとする動きが出ました。

・スライド・UFO(方向性のある操作):スライド枠を小指でなぞるような感覚的動きが多かったです。数回かけながら終点までスライドさせました。

・3玉落とし三角台付 横・縦(連続的な操作縦は奥行き認知):三角台がスロープのような役割をして、スムーズに台上にリーチしていました。1玉すぐに落としました。穴への探索はやや長かったですが、2玉、3玉と時間をかけながらも確実に落としました。縦も3玉とも落としました。奥行き認知向上しているようでした。

・大ビー玉入れ/金属玉入れ(玉の把持→手首の回旋→定位→意):左手、両手で穴の確認をしました。ビー玉→口が多かったです。目的的操作を促すためにガイドで入れました。より重さのある金属玉に変更。玉→口が減少しました。

※台の縁に右手小指側が添うようにガイドすると、玉を把持したまま手首が返り、穴にリリースするチャンスが増えました。

・A3ボードにエビせんイラスト(選択へのステップとアセスメント):A3ボードに、円形のエビせんイラストを挟んで提示(前回から2回目)。すぐに手で触れました。左右に位置を変えてもできました。

・VOCA③ステップバイステップ1台(VOCAの1/2選択):VOCA1台にエビせんイラストを載せて提示。すぐにONにしました。無地のVOCAを加え、2台で提示。右側VOCAでの感覚的な遊びが多かったです。

・VOCA④2スイッチ(キーの1/2選択):両手で両方のキーにリーチする。意図的な操作はややあいまいな状況でONとなりました。選択は明確ではなかったですが、前回よりも少量で満足した印象。一口ずつ充分に咀嚼するためかも知れません。口に運ぶ速度がゆっくりになったので終了しました。VOCAにて「ごちそうさまでした」

・写真カルタ/VOCA⑤ステップバイステップ(初対面の人とやりとりをする):写真カルタの1/2選択で、見学者に聞いてみたいことを決めました。関心の高い方を見続けたり手で触れたりしました。VOCAに「こんにちは」「私の名前は○○です」「お名前は何ですか」。写真カルタで選んだ「好きな動物は何ですか?」などを録音し、一度表出して紹介しました。。見学者と対面し、初めはすぐにVOCAでやりとりしましたが、次第にはにかんで視線をそらせたり、操作を躊躇したりしました。明らかに戸惑っている様子で、何とかやりとりをしました。

Saturday 20 July 2024 FK

目と手の協応/スイッチ操作/文字

担当:松本

◾️活動の様子

・目と手の協応:手元が見えるようにカメラとモニターを設置して定番のボコボコチェーンからスタート。準備中は手がよく動き、設置すると手の動きが止まるということが続いたので、手のひらへ少し支援員の指先で刺激を入れるとチェーンを引く動きが出ました。

カバサや回転ドラムはいつものように手を自分の身体の方へ引く動きで鳴らしていました。握ることに関して以前は腕を動かすと手が開いて握っているものを離してしまっていたのですが、今は握ったまま保持できるようになっています。

新作のレバーも試しました。何回か自分の動きでレバーを引くことができていました。レバーの持ち手はT字が良いのと、縁が腕に干渉するので、レバーをより縁よりにするか、高さを低くする必要かありそうです。

半球円盤とスライディングブロックはこちらが教材を動かして穴まで導きました。

・スイッチ操作/文字:スライドスイッチにできiPadをつなぎレシピ機能を使い、押し出す動きで行送り、引く動きで決定の操作で指伝話文字盤の入力を行いました。今日は自分の名前を一緒に書いていきました。引く動きが得意なので、押す動き(送り)はこちらでやり引く動きが出るのでを待ちました。なかなか引く動きが出なかったのですが瞬きが見られてよく観察すると特定の行で瞬きしていました。瞬きを決定の運動に置き換えて、入力していくと、「あか」という単語になりました。あかと書いた理由はわからなかったのですが、指伝話文字盤使用時に初めて瞬きを意図的に使うことを読み取れました。

その後同じように瞬きを決定と捉え本日練習する行を決めて、凸文字なぞりをしました。

Saturday 20 July 2024 MM

目と手の協応/指伝話文字盤スイッチ操作

担当:松本

◾️活動の様子

・視線入力:今日も一発で位置が決まり風船割からスタートとしました。車スロープと花火が特に上手で、思い通りに視線を動かせていたようでした。

塗り絵では、今までは縦の動きや1箇所の止まり続ける急に動いて別の場所へ不規則に動くことが多かったのですが、今日は左右横に連続的に行ったり来たりする動きがよく出ていました。

・目と手の協応:ボコボコリングからスタート。右手で持ち手、左手でチェーンのリングをヘアゴムをつけると両手を広げチェーンを引っ張りました。抜き切るところまでは行かなかったので、右手の持ち直しを手伝い、チェーンを左手指に巻き付けたぐり寄せのようにして待つと見事チェーンを抜き切りました。

次にカバサを左右の手で取り組んだあと、各種回転ドラムで右手を内側にスライドさせる動きの練習をしました。外側は得意なのですが、内側への動きの調整が難しかったのですが、今日は、一旦動きが停止したところから内側へ力を抜いて滑らすことが上手にできていました。しかも肘も曲げたままだったので力が抜けたとても良い動きをしていました。同じ動きで半球円盤はめも何回も外に行く動きが出ながらもなんとか内側へ動かそうとする調整する姿が確認できました。

スロープ付き面広玉落としも肘がスロープに収まり、操作しやすそうでした。2個目までは、一気に落とせるのですが、最後の一個は、一旦手が外に逃げてからなんとか戻して面を滑らすか、親指で押し込むかの動きで時間をかけて落としていました。手が玉を通り過ぎると、戻して落としたり、面探索でなく直接上から玉を触る動きが出ていました。これは玉の空気的位置関係のイメージを元に操作しているように見えました。

手元をアクションカメラでモニターに写した映像をよく見て運動の手がかりにしました。

・指伝話文字盤スイッチ操作:スライドスイッチをできiPadに繋ぎ奥に滑らす動きで「送り」手前に引く動きで「決定」にして取り組みました。まずは自分の名前次に苗字を書きました。送りは不得意な動きなので手伝ったのですが、途中から自分で送るとこもできていました。決定の引く動きは、目標の場所まで行って待っていると出ました。ここで時間となったのですが、ご本人はもっと取り組みたかったようで、今後はもっと時間を配分しようと思います。動きの読み取りの精度を上げていきたいです。

Saturday 25 May 2024 MH

<報告書>

操作/コミュニケーション

担当:小山

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①ステップバイステップ(1.あいさつ2.学校活動について報告する):VOCAを繰り返し操作して、担任からの活動報告を表出していました。

・アンパンマンの手袋1)VOCA上にアンパンマンのイラストを載せる(3.選択へのステップとアセスメント):VOCA1台では、天板上のどこに設置しても即時に定位してONによりアンパンマンを呼んでいました。 期待している様子から因果関係理解が向上していました。

・アンパンマンの手袋2)1/2選択(3.選択へのステップとアセスメント):VOCA2台にすると、利き手に近いVOCAのみを操作。クリックのカチャカチャという感覚や音を味わっている様子でした。

・UFOスライド(方向性のある連続的な操作):ガイドでUFOの上部に手指をのせると動きが出る。押し上げる動きも混在しながら、手元に運ぶような操作が多くなっていました。

・大ビー玉の穴入れ(穴への定位):ボールからの玉の把持ができました。玉を保持しながら手首を返す動きがよく出ていました。大人が台を操作しながら穴入れの成功体験を促そうとしましたが、穴の周囲の面が狭く台の外に落ちることが多かったです。

・方向性のあるスイッチ(方向性のある操作):数回に途切れながらも、終点の「カチッ」までの操作が増加していました。

 

今回の操作では、目的に基づく予測と左手での場所の確かめが初めてみられており、次回もこの点に注目して行って行きます。

Saturday 25 May 2024 TS

操作/コミュニケーション

担当:小山

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①ステップバイステップ(あいさつ)
・コミュニケーション板(3段)持参されたひらがなソフト板(ひらがなアセスメント①):コミュ板にひらがなソフト板をはめ込んで使用しました。指さしが出ました。取り出そうという操作がありました。「さ」はどっち?の質問に対し、1/2選択指さしはハッキリ出ました。「と」はややあいまい。「な」は確実。
・写真絵本飲食物(ひらがなアセスメント②):「どれが好き?」の質問に対して指さしにて応答しました。「○○は どこ?」の質問に対して2度目に正答することが多かったです。以前から他の場面でも同様の傾向があります。<仮説>大人の反応(間があることや「ん?」と言ったり表情を変えたりすること)を手がかりにして選び直しているのではないか。→ 今後注意深くみていく必要があります。
・カバサ(操作):手指の定位向上。前方への回転操作もできました。
・方向性のあるスイッチ(操作):力が入り右上肢が外へねじれました。脇に空間をつくり、方向性をわずかにガイドすることで動きが出ました。
・太軸内玉教材(操作):軸が太いことで掌が開いてい来ました。中の教材が重いことで、移動の固有感覚が理解しやすいのかもしれません。
・3玉落とし斜面台付き(操作による量の体験):箱の前方に三角形の傾斜がついたことで、角がノイズや操作負荷にならなかったです。本来の目的である玉落としへの注目が持続し、連続的に操作していました。
・正方形のケーキ(復習):前回までの学習を覚えていました。終点までスライドさせていました(1板~3板)。
・立方体の数の棒(量的な感覚体験をする合成の理解を促す):操作意欲があり、部分的な援助で枠に収めました。3の量の合成を紹介「1+2は・・・」で間を取ると、本児から発声があるので「そうだね 3 だね」と応じました。「2+1」でも行いました。発声を待つことは続けたいです。

Sunday 30 June 2024 OK

目と手の協応/数量概念/平仮名/プリント学習/コミュニケーション支援

担当:谷田部

■活動の様子

前回は、作業所に通えない状態でとても心配しましたが、今回はいつものKくんに戻っていたので感動しました。2週間で気持ちを切り替えて、また作業所に通えるようになったようです。世間話をしながら勉強に入れました。

《数量概念/算数》
三つの穴の円盤型はめをしました。位置、方向、順序を学ぶことで、特に真ん中を意識させる課題です。最初に左右の手を挙げて、左右の確認をしました。今回は真ん中に円盤を入れることができました。8個横一列に入れる課題は、一つ飛ばしで入れましたが、最後まで一人でできました。

《平面構成》
 平面構成では、2,4,6枚の板を型にはめました。今回はアドバイスを加えずに、2,4,6枚の札を一人で入れました。

《コミュニケーション(対話)》
 4月に狭山市に遊びに来た時も、学びサポートでも、Kくんからの発語が少なくなり、私の言葉のおうむ返しになっていることに気がつきました。前回お母様から、高等部の時に寂しく一人でいることもあったようだと伺いました。おそらくKくんは、会話を楽しむ機会が少なかったのだと思いました。小4の時はほとんど発語が見られませんでしたが、小6の時は私と沢山2語文3語文で話せるようになっていたはずです。そこで、これから対話による言語コミュニケーションの練習を取り入れることにしました。特に訓練的なことはしません。Kくんの興味がありそうなことを話題にして、楽しく会話を促すだけです。今回は夏休みのお出かけを題材に楽しく会話することができました。電車に乗って目的地まで行く方法や、目的地の探索など、話題も広がりました。

Sunday 30 June 2024 NHI

目と手の協応/スイッチ操作

担当:松本

学びサポート初日でしたが、スイッチ操作上手に行っていました。

◾️活動の様子

・目と手の協応:自分の手をモニターできるように、アクションカメラでパソッテルにつけたサブモニターに映像を映し出しました。座位保持も頭を預けられるちょうど良い角度で、見ることと操作に集中できるよう調整できました。

スライドスイッチをステップバイステップにつなぎ、身体の方へ左手が戻る動きを利用して始まりの挨拶をしました。

ボコボコチェーンリングは、リングを保持でき、最初は片手、次に両手を使い、片手をリングを持つ手、もう一方をチェーンを持つ手にして一緒に引き抜きました。回転ドラムは最初棒状のものと試したのですが、指が隙間に入り込み操作しにくそうだったので、面状のものに変えました。内側に戻ろうとする手の動きを使って回しました。このドラムは、スイッチも付いているのでチャイムにも接続して鳴らしました。

同じ動きを使って、玉落とし、半球円盤に取り組み、最後に上下左右の方向をスライディングブロックで確かめ、漢字の凸文字なぞりに移りました。

・漢字:漢数字の一から十まで凸文字→手のひら→ブギーボードの順に右手人差し指でなぞりました。モニターで手元をよく見ながら一緒に指を動かして字形を確認しました。書いている途中で九の時に、上唇の右側を動かして合図したので、九が好きなの?と聞くともう一度同じ合図をしてくれました。

・スイッチ操作:お母様が、右手親指の付け根にピエゾスイッチをテープで巻いて装着し、クッションで親指が宙に浮く感じに調整してくれました。最初は、呼吸の胸の動きも拾っていたので、感度を11まで下げて待つとちょうど良く指の動きだけ拾うようになりました。試しにブルブルクッションにつなぐと頻繁にスイッチをオンにしていました。ディスコライトやミニミキサーにもつなぎ、自分で動かせることを体験しました。ミニミキサーは、お貸ししてお手伝いに活用してもらうことにしました。

続いてスイッチ操作でiPadのKeynote スライドをめくりながら奥山学習支援員による6月の音楽情報を進めました。曲再生の最中では、ディスコライトも操作しました。最後に今再生した曲が好きかどうか「好き」「好きでない」で尋ねると、「好きでない」のときにスイッチをONにしました。次回から、目と手の協応課題が終わったら、スイッチをすぐにつけてやり取りの手がかりにすると、よりスイッチ操作の精度が上がると思われました。また、スライドは、次々に先に進まないように全てのページで設定する必要がありそうです。次回までに調整したいと思います。

お母様によると手の操作の課題を最初にやったので、いつもより、よく指が動いていたとのことでした。