Sunday 11 July 2021(FK)

目と手の協応/数量/文字

担当:松本

薬を調整して、覚醒が良くなったとのことで、本日は手もよく動いていました。突発的な動きでなく、ゆっくりと調整された手の動きが確認でき、素晴らしかったです。
■目と手の協応
・ボコボコタッパー:左手と右手順番に取り組みました。最後のひと引きのところを自分の力で引き抜いていました。
・ボコボコタッパーミニ:左手と右手順番に取り組みました。左手を握る方にした時には、勢いよく左上に引き抜くような動きをしてチェーンを抜いてくれました。手首の返しもとても良かったです。手を変えると今度は左手でチェーンを引いたあと、残りのチェーンがなかなか引けなかったのですが、左手を小刻みに動かしながら少しずつチェーンを引いていました。自分で工夫して課題に取り組んでいる様子がよく伝わりました。


■数量
・円柱(直径50mm):最初の手の平に円柱をおいて重さを感じてもらおうとしたのですが、このやり方で重さが感じられるか疑問でした。袋に入れて手にぶら下げたら良いのではと思いついてお母様にビニール袋を借りて一緒に個数分入れて右手でブラーんと持ってもらいました。しばらく持ったあと離しました。そのあと3個分を同じく一緒に袋に入れて、今度は左手に持ってもらいました。左手では落とすことなく、袋を持ち上げる動きが出たので「重さを確かめているんだね」と声掛けすると声を出して「そうだよ」という風に返答してくれました。
重さを感じた後、量を高さで感じてもらうために筒に入れ、さらに、長さで感じてもらうために直線のはめ板に移していきました。チェーン引きの時に引き出された手首の返しをうまく使って穴に円柱を滑り込ませる場面が多かったです。


■文字
・凸文字(立体コピー)なぞり:いつもの選択版であ行から順番にきいていくと、な行で指先が動いたので合図を送ってくれたと捉え、な行をなぞっていきました。「な」や「ぬ」「ね」と「くるり」とする部位が多い行ですがじっくり一緒になぞってくれました。次はどの行を練習するか尋ねるとまた、な行のところで指先を動かし合図。さらに聞くとら行でも合図。さらにわ行でも合図。やりとりしていると、どうも「ね」「れ」「わ」の違いを練習したいことがわかりました。それぞれの文字を立体コピーで練習した後に手首を支えながら私の掌に指先で書いてもらうと「れ」なのに最後の右に跳ねる動きがどうしても出ませんでした。「れは右はねだよ、最後」と声掛けを何回かすると左に払おうと何回も動いていた指先の力が抜け、ニュートラルな状態になって、納得したように右はねの動きが出ました。じっくり考えた後に合点がいった様子が指先の動きから伝わってきました。

最後にお母様からオススメクッションのご紹介がりました。座りながら、脇も開き体幹も支えられ、リラックスできていました。ホームセンター島忠で購入したそうです。毎回貴重な情報ありがとうございます。

Saturday 10 July 2021(MM)

視線入力/目と手の協応/数量/文字

担当:松本

■視線入力
・風船割り:初めから目を大きく開き、やる気を見せてくれました。支援者の前回の宿題であったコントラストがはっきりした円を提示できるようにカスタマイズしたところ次々に風船を割っていました。比較的左右とも視線が動かせていました。
・射的(ビデオアセスメントモード):中央左右に移動して映し出される人の顔の方へ視線が綺麗に動いていました。
・射的(四分割):右上のマスを集中的に見ていました。ここが今日は見やすい位置であると教えてくれていると捉え、次の目と手の協応の課題で活かしました。

■目と手の協応
視線入力で得た見やすい位置の情報をもとに、手元を映すカメラとiPadを設置しました。終始iPadを注視して手元の動きを確認しながら取り組みました。
・ボコボコタッパー:右手につけると自分の動きで短時間で3回引き抜いていました。
・ボコボコタッパーミニ:握りと引く方を左右の手で変えてみました。付け替えるとそれぞれの手が、全く違う動きをしていて以前よりよく調整できるようになっていて感動しました。


■数量
・円柱(直径50mm):円柱1、2、3個分を順に手の平において重さで量を感じてもらったあとに、1個分、2個分、3個分入る筒に一緒に入れ高さでも量を捉えられるようにしました。さらに、筒に入った円柱を横一列のはめ板に一緒に入れ、今度は量を長さで捉えられるように支援しました。始終真剣な表情で自分の動きで円柱を入れようとしていました。
・鉄球落とし:量を長さで感じてもらうバリエーションとして鉄球落としに取り組んでもらいました。鉄球の位置まで手を持っていくのを手伝うとあとは自分の動きだけで、押し入れていました。
・円柱(直径30mm)差し: 最初に見やすい位置に提示し穴がいくつあるのか右手確認したあとに、指でも穴の数を確認してからスタートしました。円柱を握った状態で先の方だけ穴に入れると手を離す動きで円柱をさして言ってくれました。途中残りの穴いくつ問題も一緒に考えながら進めました。
■文字
・凸文字(立体コピー)なぞり:あ行?か行?と順番に聞いていくと「ま行」で、瞬きでと視線で合図をくれました。順番になぞっていくと「み」をなぞった時に、文字の輪郭を上手になぞる動きが出ていました。最後に手の平に書いたのは「む」のようでした。なぜ「む」にしたのかは、はっきりと読み取れませんでしたが、今書いたのは「む」だよねと聞くと、手を開き合図をくれました。

Wednesday 14 July 2021(KS)

歴史の学習とスイッチの操作

担当:奥山

【活動の様子】

 最初に奥山が一緒に勉強している友だちの様子を少しお話ししました。それぞれひとりで勉強しているので、お互いに何をやっているか、どういうことに興味を持っているかということを説明することによって「私も興味がある」と発信してもらえるチャンスが生まれます。

 今回はKMさんからコミック本の「鬼滅の刃」を読む方法を探してと頼まれた話をすると、KSさんも体に力を入れて「僕も読みたい」と教えてくれました。次回、読めるように準備してくると約束しました。

 KMさんから「スイッチボックスインベーダー」というシングルスイッチのゲームの挑戦状がKSさんに届いていました。このことが耳に届いたときに武者震いをしたそうです。やっぱり勉強もゲームも仲間やライバルの存在が大切だと、このお二人には教えてもらっていました。

 

 結果は自信のハイスコアに届かず、KMさんのスコアにも届きませんでした。残念!KSさんの見えやすい位置にiPadの画面を設置できなかったかもしれないと奥山も一緒に反省しました。

 次に、大名の勉強「上杉鷹山」の続きです。上杉鷹山が取り組んだ産業の進行についてのお話。漆の実で蝋燭を作ることや、コウゾから和紙を作ること、桑を植えて養蚕に取り組んだことを、動画を交えて説明しました。電気も機械も無い時代に手間も時間もかかる様子等も説明しました。コウゾを蒸したりゆでたりかき混ぜたりしていく様子に頭をピクッと動かしていました。

 最後に最近の音楽のトレンドから、米津玄師の「死神」が話題になっていることをMVを視聴してお話ししました。

 

Wednesday 7 July 2021(KM)

スイッチの操作、ゲーム、鬼滅の刃

担当:奥山

【活動の様子】

今日の取り組みの予定のおはなし。KMさんが「スイッチボックスインベーダー」のゲームをやりたいという話をKSさん(スイッチボックスインベーダーの最高得点ホルダー)に伝えたら、KSさんが体に力を入れて「かかってこい!」(奥山の読み取り)と答えた話をすると、KMさんも体に力を入れて声を出していました。

 また、ONさんに「見たい方を見る」ために回転台の改造をしてうまくいってONさんも夢中になってスイッチを操作していたので、いくつか他の種類の回転台を改造してみたら失敗したことをお話しすると声を出していました。KMさんの叱咤激励と受け止めて返しました。

 最初に、左手指の動きでシンプルタッチスイッチ(フィードバック付き)で操作するところをアクションカメラで見えるようにして練習しました。今日は動きが少なかった様子なので、頭を動かす動きでもスイッチ操作をすることができることを伝えて次の学習へ(次回は手を触ってから取り組もうと修正しよう)。

 次にスイッチボックスインベーダーのゲームにチャレンジ。下顎の奥に貼り付けたピエゾセンサーをPPSスイッチに接続し、BluetoothでiPadと通信。数年前に取り組んだときは7000点に届きましたが、今回はライバルのKSさんのことを思い出してのチャレンジでした。スコアは集中力を発揮して15000点代。KSさんのスコアにはわずか2000点弱届きませんでしたが実力は拮抗しているようです。やっぱり「友」や「ライバル」の存在はとても大切だと実感しています。

 

 次に鬼滅の刃について。前回の学習の時に「コミックの鬼滅の刃を読みたがっているので何か方法はないか」とご相談いただきました。購入したKindle版の鬼滅の刃をスイッチでめくることができればいいのですが、まだ思い通りのタイミングでスイッチを操作することが難しいので、Kindle版の画像をいったんKeynoteに貼り付けて、Keynoteから動画で描き出す際に1枚あたりの時間を設定することで動画版作ってみました。Keynoteでスイッチでめくる版も作りました。一方、視覚的にコミックにアクセスできない方がどうしているか調べると、録音図書やデイジー図書でコミックの録音図書へのチャレンジが始まっていることがわかりました。ドラマの副音声のように、まずコマの状況説明や人物の立ち位置や動き、表情の解説の後に台詞を読み上げるのではないかと推察しました。確かにそういう支援があればコミックを楽しむことができるはずです。

 KMさんはすでにサピエ図書館の利用登録をされているので、お母様にお願いして図書の検索をしていただきました。すると想像通りの「鬼滅の刃」の読み上げ版が登録されていました。ただ、デイジー図書の仕様のためか、コマの画像は添付(リンク)されていないようでした。解決策としては、先にデイジー図書の「鬼滅の刃」を音声で読んで、そのあとにKindle版の画像をKeynote経由で見ることができれば、コミックを味わうことができるのはないかと考えました。

 本日は見開き1ページあたりの時間設定を試していただきました。現在50秒で設定しています。じっと見ているようでした。しばらく体験していただきながら変えていこうというところで終了。

※サピエ図書館は本へのアクセスが困難な当事者のための録音図書やデイジー図書のための図書館です。個人会員登録は、「B会員」→「東京都」→個人情報の入力で利用施設を「日本点字図書館」として申し込みます。数日内に利用する当事者の状態について確認の電話連絡があります。重度の運動障害で本を持ったり本が見えるように頭を動かすことが困難であることを伝えると、その後IDとパスワードが送られてきます。皆様の活用をお勧めします。

 

 

 

Saturday 3 July 2021(OK)

目と手の協応/数量/算数

担当:松本

<活動の様子>

■目と手の協応

・ボコボコタッパー:左右交互に手を出し、チェーンを手繰り寄せながら抜き切っていました。

・ボコボコジャバラ:思いっきり引っ張って良い音と振動を出していました。

・筒抜き差し:手首を回しながら上手に調整して優しく筒を棒にさしていました。よく調整されてた手の動きが引き出されていていました。

■数量

・円柱さし(直径50mm):最初に円柱を手のひらにのせて重さで1個、2個、3個の量を感じてもらいその後、筒に入れながら高さで量を捉えられるようにしました。筒を見ただけで何個入るかいつものように答えてくれました。さらに、筒に入った円柱を横一列のはめ板に自分でうつしながら量を長さで感じてもらいました。

・円柱刺し(直径3mm):穴の数はぱっとみいくつ?円柱をはめながら残りの穴の数はいくつ?と質問しながら取り組みました。文字盤でテンポよく正解の数字を指して答えてくれまいた。

・数の棒:最初に5の棒までの触ってもらい1の棒の何個分であるか答えてもらいました。全部触る前に見ただけで正解の数字を指差していました。次は5の枠に1個余分な棒を紛れ込ませてどの棒が入らないかカチャカチャ棒をはめながら見つける課題に取り組みました。残り一つの溝になったときにどちらの棒が入るのか、スペースを手で確かめながら答えてくれました。量を直感的に捉えるために毎回丁寧に取り組んできる課題です。身体の感覚を通して量のイメージが出来るてきて、数の棒を見ただけで正解を答えられる場面が増えています。

■算数

・5までの足し算・引き算:フラッシュカードを使いランダムに問題を提示しました。ほとんどの問題を正解していましたがつまずいたところは、数の棒で確認しました。高さの方が量を直感的に捉えやすそうだったので、数の棒の枠を立ておきで提示して説明しました。ご本人もわかりやすいと伝えてくれたので、くり上がりの足し算繰り下がりの引き算も立ておきでもう一度復習することにしました。立ておきは、自分で操作しにくいという欠点はありますが、直感的に量を捉えやすいという効果を優先して今後導入していきたいです。

・掛け算:2個穴円盤はめを順番に提示し、1あたり量と掛け算の意味を確認しました。九九は3の段は覚えてくれていました。好きな数字が多く意味づけして覚えやすかったようです。

Sunday 4 July 2021(FKK)

目と手の協応/数量・算数/文字

担当:松本

今回も、アクションカメラとモニター用のiPadを設置して手元を見えるようにして行いました。手がよく動き、次々に課題に取り組みました。

<活動の様子>
■目と手の協応
・ボコボコタッパーミニ:右手にチェーンの先をゴムバンドで固定すると今までにない力強い動きで、チェーンを最後まで抜ききっていました。


・スライディングブロック(直線中央穴):下に引く動きがよく出ていて自分でブロックを何回も穴にはめていました。肘角度を90度から120度にするように支えると上に押す動きも引き出せました。左右の動きでは、右に開くような動きが出やすかったですが、「さっきと反対の動きね」と声掛けすると右に行こうとしていた手が左へ動く場面がありました。意識的にコントロールしているのがよく伝わってきました。

・凸文字(立体コピーなぞり):本日、立体コピーをお渡ししました。右手を支えながら一緒になぞっていくと、ところどころ自分で動かすことが確認できました。手のひらに書いてもらう時にも上下左右、本人の指の動きを確認できました。右でなくて反対の左ねと伝えると一瞬指の力が抜けて逆方向に指が動き出すことがありました。
 あ行をなぞり終わった後に一文字手のひらに書いてみてと伝えると「え」を書いてくれたようでした。嵐の大野くんが絵が上手いから?それとも美術担当の三輪先生と大野くんの絵を描いたから?と聞くと笑顔になったので、伝えたかったことが無事伝わりホッとした様子でした。

■数量・算数
・円柱差し(直径50mm):円柱を手のひらにのせて1個、2個、3個の量を重さを感じてもらいました。その後それぞれの個数が入る円筒に一緒に入れて量を高さで感じてもらいました。
・鉄球落とし:今度は量を長さにして感じてもらいました。穴が1個の面、2個の面、3個の面を触ってもらい個数が多くなると面の長さも長くなることを一緒に確認しました。鉄球は自分で力を入れて落とせることが多かったです。今獲得している動きで取り組める課題なので本人も達成感を感じ満足そうでした。

■物語
・世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ:スライドでウクライナについて説明して国の様子を紹介した短い動画を見てもらいました。本のさわりだけ読んで時間となり終了しました。
ステップバイステップに繋いだ親指のスイッチを自分で何回か押してページめくりの合図を伝えてくれました。スライドめくりの合図をしてくれました。

Sunday 27 June 2021(MH)

目と手の協応/コミュニケーション

担当:小山

■活動の様子

<姿勢>
・バギーと持参の天板。天板の厚みが厚いため、カットテーブルの高さを調整して行いました。左膝に当たらないよう注意しました。

<操作>
・新たなチェーン引き教材:骨型取手が良好で、直ぐに自発的に引く動きが出ました。後方の背もたれがあることが影響しているかも知れません。手首を屈曲させて引く様子が確認できました。

<コミュニケーション>
・VOCA(ステップバイステップ+ビックマック)
いないいないばあと、無意味音声(今回初)の二択。右手操作性向上しており、中央と右側どちらのvocaでも操作可能でした。右側の操作回数が多いものの、自由に選択できる状態になっています。そのため、今後さらに選択の精度を上げるための工夫をしたいです。

<操作>
・銀玉落とし1穴・3穴:ガイドなしで自発的に落としていました。球への定位が確実です。高さがあっても調整できていました。ガイドなしで初めてできました。
・マグニフ:直ぐに手が出ました。親指、人差し指が分化して、一粒ずつ落とす動きも出るました。本日最も目と手の協応が良好な課題でした。
・たまご:たまご型遊具。グラスプ可能。意図的リリースへの促しました。次回再トライします。

Wednesday 23 June 2021(OK)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 半年ぶりに2回目の訪問でしたが、前回訪問の時の動画をずっと見て下さっていたらしく、すぐに溶け込めて、有難い事でした。

まずは、いろんな打楽器を並べて、鳴らし方や音色を聞いて頂きました。

沖縄のエイサー太鼓は、叩く位置(真ん中・端っこ)や叩き方(平手で・指だけ)などの違いで、音の聴こえ方も違う話をしました。

いろいろ叩いているうち、ラテン系のリズムになって、「さらばジャマイカ」を歌い始めたら、ジャマイカ風の「小さな世界」をとの事で、レゲエ風のアレンジで「小さな世界」を。

カエルの鳴き声が出る打楽器を少し鳴らしてから、お母さんとヘルパーさんも加わって下さって、「カエルの歌」の輪唱も。

O君が「もういい。」と合図するまで続ける事にしたのですが、なかなか合図が無かったあたり、楽しんでくれたのかなと思いました。

基本は「小さな世界」を起点にして、各国の歌のエキスを含んだアレンジを展開するパターンが、やはり良いようです。

とは言え、お国柄をイメージしたアレンジがしにくい国もあり、なかなか難しい所もあります。

そこで、その国に関連する曲を歌ってみる事に。

スイスは、ヨーデルのリクエストで、とっさに「サウンドウィズミュージック」から「ひとりぼっちの羊飼い」を。

フランスは、ワルツの「ケセラセラ」。

イタリアは、「フニクリフニクラ」、そしてスペインは、「トレロカモミロ」をお母さんにリードしてもらいながら一緒に。

イギリスは、「ロンドン橋落ちた」と、
クイーンの「We will rock you」を。
O君は、最初は「おお?!」という感じでしたが、
お母さんとヘルパーさんが盛り上げて下さって、一緒にノッテいる感じでした。

歌い終わった後で、文字盤も使わずに大きな声で、
たくさん声を出してくれました。

「南の島のハメハメハ大王」も一緒に合奏合唱。

「5匹のこぶたとチャールストン」では、
お母さんが仰るには、O君が一生懸命歌詞を聴いていたそうでした。

ディズニーの白雪姫も好きらしく、
「ハイホー」も一緒に。

最後に、ピノキオの「星に願いを」を、
今回は4拍子で、フルコーラス聴いてくれました。

お母さんに、前回、O君の作ったお話を読ませて下さって感動したことをお伝えしたら、他の作品も見せて下さり、O君に一番好きな作品を聞いてみたら、声に出して読んでみてと言われて、下手なりに朗読してみました。

素敵な手作り絵本になっているのですが、これを上手な朗読で聴かせてあげられたらなと思った次第です。

Saturday 19 June 2021(FK)

音楽

石橋

■活動の様子

   今回は、お母様が沖縄の三板(さんば:3枚の板を、紐で片方だけ繋いでカスタネットのように鳴らす民族楽器)を持って待って下さっていました。乾いた木のぶつかる音が、頭にカンカンと響いて覚醒させる様な気がするので、何かに使えないでしょうかとのこと。前回エイサーの太鼓を使ったので、わざわざお手持ちの沖縄の楽器を探して下さった様でした。実はこの楽器は使ったことはあったのですが、恥ずかしながら鳴らし方をすっかり忘れていて、私自身がリズムを上手く叩き出す事が出来ませんでした。ちょっとコツのいる打楽器なのですが、K君の前にぶら下げて左手をぶつけながら叩く方法もあるかなと思ったのですが、3枚の板が適度な間隔を開けてぶら下がってないと、あのカーンという音は出ない様で、私の練習も含めて、次回までの宿題にすることにしました。せっかく探して下さったのに申し訳ないです。

さて、今度は木の蛙の打楽器を使って「蛙の歌」を、お母様も一緒に輪唱して下さいました。エリックカールさんの名前を出したら、直ぐに「本当に素晴らしい方でしたよね。」とお母様。K君も彼の絵本をたくさん読んでいたらしく、中でも一番好きな作品かもとのことで、「はらぺこあおむし」を聴いて頂きました。

次に「パプリカ」を、木の鈴を鳴らしながら。夏の陽気になってきたので、ラテンの「さらばジャマイカ」も。ここで、ギタレレを出してみました。

前回までは楽器に興味を持って貰うために、K君が自分のペースでゆっくり弦に触れて、好きに音を出して貰ったのですが、今回はK君の左手を私が持って、いろんな弦の弾き方を試してみました。
 まずは左手の親指の腹で弦を1本づつ下に弾いて行って、そのままの形で複数の弦をジャラ~ン。指の腹にかかる弦の軽い感触と、一つ一つの音をじっくり聞いている様でした。太い方から順に細い弦に変わっていく時の音の違いも、感じ取れたかなと思いました。何度も繰り返すと、ヨダレが流れ出て、お母様が「そう、おもしろいの。」「弦が好きなのね。」と拭ってくれます。
 Kくんは興味が出てきたり楽しかったりすると、ヨダレが出て来るそうなのです。今度は、K君が一番太い弦をハジき続けていても、私がフレットの上を指でずらしながら押さえていくと、ドレミファソラシドと音が変わっていきます。これは、直ぐに気が付いたようで、途中で私がフレットを押さえる位置を間違えたら、「おっ」と反応したくらいでした。
 今度は親指の腹でなく爪で弦を引っ掛けながら上にハジいて、音を出してみます。握りこぶしも下から複数の弦をすくうように、さっきと反対の動作でも音は出る事を伝えます。
 いろんな弾き方がある事を伝えて、
親指の腹で1弦ハジいた後、握った拳で残りの複数の弦を鳴らしてみます。
これを繰り返すと、ドン・チャカ、ドン・チャカ、とリズムが出てきます。
K君がヨダレを流しながら「おっ」と小さい声を出しました。

 ここで曲にチャレンジ。
前回は、私がギタレレを弾いて、K君はウィンドウチャイムでしたが、
 今回は、私が左手でフレットを持ってコードを押さえて、K君の左手に私の手を添えて、ドン・チャカ、ドン・チャカ弾きながら「南の島のハメハメハ大王」を歌いました。

何度も何度も試してみて、
チョッと厳しい体制でしたが、なんとかフルコーラス終えて「イェ~イ!」と喜んでたら、K 君は、なんと左手でフレットを触り始めました。

ドレミファと音が変わっていく時にも、私の左手が動いていたのに気が付いたのかも知れませんが、
今までは真ん中の弦を弾く所だけに焦点が当たっていた様なのに、初めて長いフレットにも興味を持った様子でした。

それを見て、お母様がK君の右手の方もギタレレの端っこにチョコンとおいてあげました。それがとても自然な感じがして、「ああ、ギターが好きなんだな。」と思いました。

 次回は、左手でフレットを押さえたり、右手でも弦を触ってもらおうかなと思いました。

最後にブルースセッションで盛り上がり、お母さんがノリノリでレスポンスを返してくれました。

けい君も、時々声を出して歌ってくれました。

NiziU の曲をリクエストされていたのですが、どれもカッコいいけどアレンジがチョッと難しく、もう少し待っていただくことにしました。

 

Sunday 6 June 2021(MM)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

久しぶりの訪問は、初めての平日で、今回はお母さんとM君のお二人です。
急に暑くなりましたが、M君は元気そうで落ち着いた様子でした。
さっそく、いろんな打楽器を出しながら、たまたま木の蛙の背中の凸凹をスティックで下から上にこすり上げると、「ゲロゲロ」と音がしました。
「ハッ」とM君が反応したようなので、その楽器を鳴らしながら先ずは「カエルの歌」を歌うことにしました。
お母さんにも輪唱に協力して頂き、何回か歌いました。
Mくんは、私達の声が重なったり、一人だけになったりするところが不思議な様子で、じっと聞いてくれました。
次は、蛙がいっぱい出てきそうな「さんぽ」を一緒に。
先日亡くなったエリック・カールさんのお話をしたら、M君の大好きな絵本だとお母さんが持ってきて下さって、それを見ながら「はらぺこあおむし」の歌を聴いて下さいました。この歌も、M君はお気に入りだそうでした。

さて、忘れてはいけないM君のテーマ曲「ドレミの歌」を、今日はお父さんのスチールドラムがないので、少しアレンジを変えてみましたが、大事なお約束だけは変えませんでした。
いつものようにM君のウィンドウチャイムから始まって、それを合図にピアノが入り、歌い始めると、M君の表情がパッと明るくなり、嬉しそうに笑ってくれました。
 自分のパートをすっかり分っているみたいで、ワンコーラスごとに止まると、M君のウィンドウチャイムの音で次のコーラスが始まります。
その時、毎回皆が息をのんでM君の音を待つのですが、待つ間がだんだん短くなってきて、今回は、途中でも丁度良い所で鳴らしてくれました。

次はチョッとリズムを変えて「5匹のこぶたとチャールストン」、
そして、お母さんも練習中だという「パプリカ」を。

 この日は「ロックの日」という事をお話したら、先日TVでクイーンの「ボヘミアンラプソディ」をご覧になったというお母さんが、当時は趣味ではなかったけど、映画を見てすっかり見直したという話で、全く同感でした。
 そこで、前回お父さんからのリクエストでもあり、アイパッドを使って、ちょっとロックっぽい音に挑戦しました。アイパッドの音楽アプリで、ギターを出し、その中でもハードロックギターのE7にセット。お母さんが光輝君の指を持って、一緒にタッチすると、爆音でハードロック風のフレーズが。
M君はちょっとビックリしつつも、興味を持った感じでした。

そこで例のリズム、膝打ち2拍・手拍子1拍・1拍休みを、お母さんと私が繰り返しながら、M君のギターをバックにWe will rock youを歌ってみました。
お母さんも一緒に歌って下さってチョッと盛り上がりました。

その後、アコスティックギターや他のギターの音、和音と単音、ピッキングの種類など、いろいろ試してみたら、M君はアコスティックな音にも興味がありそうでした。

そうこうしている間にお母さんが、お家のアイパッドを持ってきて下さって、私のタブレットと両方でドラムを出して、初めてタブレット・セッションを体験しました。

なんだか映像楽器の可能性を感じた次第です。