Tuesday 18 April 2023 ON

最新音楽情報

数学「分数」

SENSIM

 

【活動の様子】

最近のNewJeansのDitto の踊ってみた動画でいろいろな国から動画がアップされていることを紹介しました。

続いて、ONさんの右足で棒スイッチを操作するためのアームを堅牢なものに変えて試してみました(マンフロット ダブルアーティキュレーテッドアーム)。アームのブレがない分、棒スイッチの反応が良くなりうまく操作できる様子を共有しました。

次に数学の分数は、分母が異なる分数の計算をするために、「倍数」「約数」「「約分」について勉強しました。約分の説明の動画は前回と同様に英語の短い動画を用意したのですが、「約分」は英語で言うと「simplify the fraction」であることを事前に提示すると、真剣な表情で目前の動画を見ていました。主体的に注意を向ける仕組みとして、ただ簡単にする場合もあると思いますが、注意を向けるタネ(この場合はsimplifyということば)を仕込むことによってモチベーションが上がると考えています。

最後に右足で棒スイッチを操作してSENSIMで電車を運転しました。

 

Friday 31 March 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 T君は先日16歳のお誕生日を迎えたそうで、まずは「Happy birth to you!」の歌でお祝いしました。続いて、ちょうど桜が咲いていたので、日本音階の「さくらさくら」も弾いてみました。すると興味を示した様子で、隣の椅子に座ってジッと私の手元を見ていました。そこで、何気なくT君の手を持って一緒に、この2曲をゆっくりと単音で弾いてみました。T君はじっと聴きながら興味を示した様子でしたが、途中で疲れたみたいに椅子の上で横になってしまいました。

 ブルースセッションも、今回は興味がなさそうで、お母様と一緒に座って、お母様がT君の手を持って一緒に弾こうとしたら、スッとやめてしまいました。一瞬電気ピアノにも興味を示したけれど、ほとんど音は出さずに、直ぐにカーペットの上に移ってしまいました。
 興味を持ってくれたところでは、「不思議の国のアリス」の映画挿入歌「何でもない日バンザイ!」は楽しんでくれたようでした。このところ学校での行事がずっと続いていたらしく、この日は全般的に少しお疲れのご様子でした。

 ただ、お母様が見つけた白黒動画のプレスリーの曲には大いに反応し、音楽としてはブルースからロックになりかけたところのロカビリーの初期みたいな軽快な曲ですが、プレスリーの、ドラムのアクセントに合わせたダンスが気に入った様子でした。意外にも、トトロの「さんぽ」が好きだというので、たまには子供らしい曲も聞くのかなとちょっとホッとしたら、イントロとエンディングだけ聞くとのこと。そういえば、エンディングに少し不協和音的な音階が入っていましたが、その部分が好きみたいだそうです。とても興味深い独特の聴き方をしている様子ですが、そういう部分を見つけ出すのが楽しいのかも知れません。感性と言うか聞き分ける耳の良さには驚きでした。

 お母様からいろいろお話を伺っていた最中、なんとT君がお母様のタブレットを自分の指で押しながら操作しているのを見て驚いたら、お母様によるとお気に入りの所へ自分でページ移動することもできるらしく、いくつかのボタンの内、どれを押せば画面が変わるかも知っているようだとのこと。
 これを聞いて、連弾の時にガンガン弾かないのは、一つ一つの鍵盤から一つ一つの違う音が出てくることを知っているからかもしれないと思いました。そして、自分の意志で画面のクリックする位置を選んでいるなら、鍵盤も選べるのではないかと思えました。これは、すごい発見でした。お母様が、「いつか音楽で自分を表現して欲しい」とおっしゃっていたことも理解できるような気がしました。単音の演奏でも、自分の意志で演奏できたとしたら、こんな素晴らしいことはありません。
垂直な画面のボタンを押すのと、並行にある鍵盤の上に指を落とすのとは、運動の方向性が違うのでコントロールが難しいかもしれませんが、楽器演奏の可能性を大いに感じました。

 最後に、クリスマスの曲を何かということで、「ホワイトクリスマス」を歌ったら急に元気になって、体を左右に振る例のダンスを始めました。楽しそうにしている様子を見て、最初にこの曲を歌えば良かったなと思った次第です。体調や気分によって興味は変わるかもしれませんが、クリスマス曲はどうも必須のようでした。

 次回は、鍵盤を弾くことの面白さや、今回できなかったリズム遊びにもトライしたいと思います。

Wednesday 29 March 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 Kさんが社会人になってから、この1年、しっかりと意志を持った表情を見ることが増えた気がします。この日はまだ寝ていて起きたばかりなのに、珍しく目がパッチリしていました。部屋に入ると、流行の音楽がかかっていて、Kさんの好みというよりヘルパーさんのチョイスかもしれませんがいろんな音楽に触れることは成長の良い刺激になるような気がします
 今までは、「お母さんといっしょ」系のお馴染みの曲を中心に歌っていたのですが、この前までは楽しそうに反応していた歌も、今回はあまり反応がありませんでした。もしかすると好みが変わってきたのかもと思い、少し曲調を変えてみるにしました。
 「正調 ぞうさん」のイントロなしで、いきなり「ブルース ぞうさん」を歌ってみたら、なんとニコニコして聴いてくれました。この曲は、あまり歌ったことはなかったのですが、ヘルパーさんが一緒にのってくれたからかもしれません。そこで、「Country road 」や「You are my sunshine」など、ポピュラーな英語の曲も馴染みの曲の間に入れて聴いていただきました。

 さて、Kさんの意志で音を出せる楽器として制作中の「Kさんホイッスル」は、前回は、握りやすい大きさと形ではあるけれど、やや硬いかもしれないというプラスティックのチューブ(ハンドクリームなどを入れる器)を使いましたが、今回はシリコンのチューブが見つかったので、早速使ってみました。
 まずホースを通してホイッスルの反対側にシリコンチューブをセット。最初は音がスースー抜ける感じで弱い音でしたが、ホースを抜いてホイッスルをチューブの入り口に直接ピッタリはめ込んでみると、「ピッ!」と音が出ました。
 Kさんも「ハッ!」と反応。プラスティックに比べて柔らかいので、Kさんの力でもギュッと握りしめると音が出やすいのではないかと期待しました。

 Kさんに持ってもらうと、柔らかくて弾力があり握り心地が良いのか、ウットリしながらずっと握っていてくれたものの、自分でギュッと握りしめて音を出すまでには、なかなか至りませんでした。弱い力でゆっくりと握ると少しずつ空気が抜けていく感じで、音にはなりにくいのかもしれません。
 でもヘルパーさんがKさんの手を持って一緒にギュッと握ると、「ピッ」となるのは楽しそうでした。そこで、歌と合わせて1曲、ヘルパーさんと一緒に「Kさんホイッスル」を鳴らしていただきました。
 Kさんは楽しそうでしたが、ヘルパーさんはちょっと大変だったとのこと。手のひらを広げたり握ったりの繰り返しは意外と疲れるようです。確かにちゃんと音を出し続けるには、それなりの力が必要ですが、まずは1回でもKさんが自分で音を出せたらと思います。それを合図に曲を始めることもできるし、自分自身の存在感がグッと増してくると思います。いわゆるファーストコンタクトは悪くはなさそうだったので、少しずつ練習して慣れてきたらできるのではないかと思っています

 そして、シリコンチューブに直接ホイッスルをセットする方法が一番良さそうなので、「初代Kさんホイッスル」のビニールホースを撤収しました。そしてネーミングを「Kxxxホイッスル」に進化。次回が楽しみです。

Sunday 26 March 2023 OK

読み聞かせ/目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ

担当:谷田部

■活動の様子
 今月も、元気で明るいK君と勉強できました。今日も絵本の読み聞かせから勉強に入りました。今回も楽しく勉強できました。

《読み聞かせ》
 前回に続き、導入には絵本の読み聞かせを行いました。今回は「ムーミンの誕生日」の絵本を読みました。私がムーミンバレーパークに行ったので、そのことを話題にできました。次回の学びサポートまで、ご自宅でも読んで欲しいのでお貸ししました。

《数量概念/算数》
 今回も円盤型はめを行いました。はめるのは上手になりました。右から順番に数を数えながら円盤をはめるようにアドバイスしましたが、左から入れていました。左右の認識が曖昧なのかもしれないので次回再挑戦します。やはり途中で一つ飛ばしてはめることがありました。円盤をはめるタイミングより早く数を数えるので飛ばしてしまうようです。操作性は向上したので、認識と結びつけて学習する段階になりました。

 次に正方形の木枠に、分割したパズルをやりました。「簡単から難しくなるよ」と伝えて、本人も難易度の違いを意識できました。2分割、4分割、6分割をやりました。はめることが上達しました。今回も強引に木片を押し込むことはなく、他の木片をずらしてからはめていました。

《立体構成》
 立体構成では、立方体の型はめです。分割した立方体、長方体の積み木を枠に収めて立方体を作りました。こちらも「簡単から難しくなるよ」と伝えて、難易度の違いを意識してもらいました。今回も枠に立方体を入れる時に、木枠を見てまっすぐに木片を入れていました。

《プリント学習》
 今回は、プリント学習する前に集中が途切れてしまいました。

■まとめ
 手指の操作性が向上してきたので、認識を強化する支援を加えています。右から、左からの指示を確実に受け止めるように支援を継続します。上下左右の感覚が2次元でも掴めるようになれば、文字の認識も良くなるのではないかと思いました。学習後の懇談で、ムーミンバレーパークが話題になりました。K君も行きたくなったそうです。K君にとっては、外出もこれからの人生の楽しみになると思いました。近くの日帰り温泉にお父さんと行くこともできたそうです。私が担任をしていた小6の頃から、会話も出来るようになったと話されていました。あらためて言葉がけの大切さを感じました。

Saturday 18 March 2023 OK

音楽

担当:石橋

■活動内容
 今回は、「クラリネットこわしちゃった」の替え歌の新作が2作もできていて、いきなり歌詞を見せてくれました。もしや手ごわい作品ができたのかもと思ったら、やはりなかなかの作品でした。替え歌は、創造力次第でいろいろ展開できるので楽しいものですが、言葉数が多すぎて上手くメロディに入りきらないと、実は歌うのがチョッと大変なことに。元歌のメロディーは知っているはずなのに、いつの間にかメロディーが変わってしまったり、むりやり押し込めようとすると次の言葉がはみ出してしまったりと、これがなかなか難しいのです。

 何度も同じところで詰まったり、なかなかうまく歌えないと、それが愉快みたいでK君はニコニコと笑っています。どうも意図的に長い言葉を選んでいるようで、いたずらっ子のように「これでどうだ?!」と言う風に見ているのかもしれません。
こちらも一生懸命になり、めちゃくちゃ早口でなんとかやっとクリアすると、お母さんやヘルパーさんも一緒に「できた~!」 と、大いに盛り上がりました。
この時ばかりはK君も、スッキリした感じで喜んでくれるみたいですが、お母さん達は、ハラハラしながら聴いていたかもしれません。

 それにしても、第1作目「Kの大好きなメトロホームウェイ」から始まって、「Kの大好きなVSE」、「オレの大好きな豪華客船」、「オレの大好きなビッグサンダーマウンテン」、「オレの大好きなフジヤマファミリー」、「オレの大好きなウェスタンリバー鉄道」と続き、今回の新作「オレの大好きな特急」と「オレの大好きな荒川遊園」を全部合わせると、なんと8番までになりました。新作ができるたびに、いろんな言葉の仕掛けが増えてくるようで、K君も楽しんでいることがわかります。

 4作目の替え歌に出てくる電車や船などの絵を、K君が絵の先生と一緒に描いたそうで、それらを並べて貼ってあり、一つ一つ教えてくれました。大好きな物を歌にして耳で聴くだけでなく、形として絵に描いて眺めるという繋がり方も素敵で、嬉しいなと思いました。

 さて替え歌のリクエストがもう1曲。こちらは鉄道唱歌の替え歌で、山手線の駅名を東京駅から順に一駅ずつメロディに合わせて入れていくというものでした。最初はゆっくり、だんだん早くしていくと、途中で脱線しそうになるハラハラ感が面白い様子です。この日は内回りだけだったのですが、内回りの後に外回りの替え歌も歌うと、よけいこんがらがって混線してしまいそうでした。

 卒業式の翌日で少しお疲れだったせいか、初めはいつもより表情が硬い感じでしたが、お気に入りの替え歌で少しほぐれた様子でした。「オレの大好きな○○」シリーズは、まだまだどんどんできてきそうで、どんな作品が出てくるか楽しみです。