Saturday 13 Jan 2024 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・視線入力:ご両親が、モニターをセットして待っていただいていたので、すぐに始めることができました。まずは、ポジション確認アプリを立ち上げると、全ての項目に丸が付いて準備万端でした。

風船割り、センソリー車、センソリー玉、センソリー花火の順に取り組みました。今日は視線が、中央から右寄りに動きやすく、どのゲームも、自分の動きやすさを考慮して、視線を使得る範囲の一番いい場所に持っていき攻略していました。花火では、なかなか下の方へ視線を動かすのが難しかったのでヘッドコントロールまで導入してなんとか花火師のところまで視線を持っていっていました。そして、その位置に止まり、今までで一番多くの花火をあげていました。今日は、自分の制約をよく知って、視線の使い方を工夫してゲームを攻略するというより目的的な意思を感じました。

金魚すくいでは、終わりにする?と聞いてもなかなか終わらず粘ってなんとか金魚を捕らえようとしていました。

かなりの時間をかけて、じっくり視線入力に取り組みました。

 塗り絵では、色を、指伝話をスライドスイッチ(前後の2スイッチ)で操作して選日ました。スライドスイッチは介助付きで行うのですが、今日はよく動きが伝わってきました。この動きは次の文字練習の行の決定にも生きていました。

・目と手の協応:ボコボコリングは、一回で引き抜けなかったら、手を正中線の方へ持っていき、チェーンを巻き取ろうとする動作があったので、チェーンを引いていた右手に、巻きつけるのを手伝うと見事引き抜くことができました。

 玉落としは、横、縦、垂直のいずれの提示でもグッと手を前に押し出す動きで球を順番に押し込んでいました。スライディングブロックも、下、右、左、上の順番で力の抜けた優しい動きでブロックを滑らせていました。

・文字:指伝話文字盤をスライドスイッチの前後の2スイッチで行送りは、引く動き、決定は前に押し出す動きで、手を支えながら行いました。送りながら「は」で前に押し出す決定の動きが出たので確認すると瞬きでそうだと伝えてくれました。凸文字、手のひら、ブギーボードの順番で書いていきました。所々自分の動きもはっきりして、「このあとどっちに行くの?」と聞きながら書いていきました。正しい方向に筆を運ばせることが多かったです。

90分以上集中して取り組んだので最後はヘトヘトになったようでしたが、学びたい意欲が最後まで強く伝わってきました。

Tuesday 12 Dec 2023 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
 目を開けてはっきりとした表情のKさん、調子が良さそうに見えました。
挨拶をして、前々回、前回でKさんが粘土を握って作った「ツボ押し」の本焼きが出来上がったので、一緒に眺め触ったり握ったりしました。

完成した「ツボ押し」に革紐を通し、ラッピングしました。
最初にフェルト用の原毛の色を選んで、つかんでちぎってもらいました。それを透明な袋に入れて、リボンの色を選んでもらって結びます。8本の「ツボ押し」をラッピングしました。



その後、毎回行っている塗り絵に移ろうとしたところ、訪問のドクターの診察時間になってしまったので、塗り絵は次回にすることにしました。

 

Wednesday 29 Nov 2023 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 少し痩せた感じがするものの、アゴ髭がチョロッと伸びて男っぽくなったK君。
この日は、西武線の替え歌を作りたいとのことでした。
 その前に、まずは今まで作った替え歌を新しいヘルパーさんに聴いていただこうとなりました。思えば12作もあり、お母様と「よく作ったよね~」「すごいですよね~」と、しばし感慨に耽ることに。

 全体を確認して良かったのは、わざわざ歌詞にも渋谷ハチ公バスが「4ルートあるけど どうして3色?」と入れたのに、その訳を私は勘違いして覚えていたのが分かったこと。つまり、バス会社が3社参入しているから3色、その中の1社がオレンジ色のバスを2コース走らせていました。
 勘違いが発見できて良かったと思いましたが、さて久しぶりに歌ってみると、やはりなかなか難しい。早口言葉のトラップに用心しながら何度か練習して、やっと完奏。K君もちょっとニヤニヤしながら聴いていたようでした。

 さて、早速今日のお題、西武線の中でもキッズデザイン賞を取った車両「拝島ライナー」の替え歌に挑戦。まず一緒に、K君が選んだ理由が分かる言葉を探しました。「先頭車の顔がカッコいいブルー」「座席指定車」「JR線にも乗り換えられる」などの他に、各駅の名前も入れていくと、だんだん形ができてきました。ただ、決まったメロデイーに入れるのがなかなか大変で、だんだん時間も迫って来て、何度も歌って言葉を直したりしながら、ついに完成。

 「やった~!」と思ったら、お母様から急にストップの声がかかりました。
K君の心拍数や呼吸を測っていた機械を見て、クールダウンの必要を感じて声をかけて下さったのでした。お母様のリードで、ゆっくり皆で深呼吸をしながら「は~~~~」と吐き、次に「い~~~~」、そして「じ~~~~」と吐いていきました。一瞬変わった深呼吸だなと思ったら、最後に「ま~」ときて、「拝島」となり、「なるほど!」と気が付いた次第です。

 K君は、最初からわかっていた様で一緒に小さく声を出していました。サスガです。何度か繰り返して、やっと少し落ち着いてきた様で、皆で安心しました。
最後に、ゆっくりめにK君の大好きな「ジングルベル~小さな世界」を1回だけ歌って終わりにしました。

 K君が楽しんでくれたのは嬉しかった半面、お母様の気転を利かした対応に助けられました。これからは、少し余裕をもって見ていければ良いなと思います。

Thursday 23 Nov 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 部屋から珍しく大きな音が聞こえていたので、お母様のタブレットでYou tube でも観ているのかと思ったら、なんと大画面の大型TVにT君はかぶりつきで、フランク・シナトラのDVDを観ていました。
「こんにちは」と声をかけても聴いてない様子で、一度チラッとこちらを見たものの、直ぐに目の前の大画面に釘付け状態。私も、今まで何度も訪れていたのに、こんな大きなTVがあったのを初めて知った次第でした。思わず「シナトラ、カッコイイね~!サスガだね~!」と声をかけましたが、今度はT君は振り向きもせず、深く集中してその世界に入り込んでいる様子でした。

 さすがにお母様が「終わりにするよ!」とDVDを止めてしまったら、T君は残念そうに下を向き、今度は少し上目使いでこちらを振り向きました。
 そこで、やっとご挨拶。
さてその後も、思った以上にシナトラの余韻は深く大きく響いているようでした。
T君の大好きなクリスマスソングを歌っても、まだ先程のシナトラの世界にいる感じで、ぼんやりしている様子。「横に座って、一緒にピアノを弾いてみますか?」と声をかけても、そんな気分じゃない様子で、ただお母様と一緒に、後ろで静かに聴いてるだけでした。

 そのうち振りかえると、なんと横になって完全に寝てしまっていました。
初めてのことなので驚いていたら、お母様によると、先々週に風邪をひいてしまい、まだ本調子ではないから、そのせいかもしれないとのことでした。
体調が今一つとのことなので、そのまま起こさないで、毛布を掛けてお昼寝状態のT君を見ていると、お母様がご自身のことや学校の話などをして下さいました。T君の繊細なところは、お母様に似たのかもしれません。

 そのうちT君の目が覚めたので、お母様のリクエストでオリジナルを1曲聴いていただきました。やっとT君も興味を持って聴いてくれたようなので、続けてスタンダードも何曲か歌ってみました。

 終わりごろになってではありますが、T君が少し元気になって、興味深く聴いてくれたので嬉しかったです。

ただ、今回は結局一度もピアノには触ろうとしませんでした。
T君の一本指奏法チャレンジは、また次回に。

それにしても、こんなにシナトラにのめり込むなんて、すごい集中力ですねと話したら、赤ちゃんの頃から本人が好きで聴いていますからとのことで、改めて稀有な感性を大事にしたいなと思いました。

Wednesday 15 Nov 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 今回は比較的すぐに目を覚ましてくれて、車椅子に移って歌を聴いてくれました。ただ、それまで軽快なヘイセイジャンプを大きな音で聴いていたこともあってか、その音が消えて最初に、秋の唱歌「旅愁」と「もみじ」を歌ったら、つまらなそうでした。
 珍しくハッキリわかったので、前にニッコリ聞いてくれた「ホール―ニューワールド」を。少しマシな様子でしたが、まだ今一つの様子。そこで、エイサー太鼓をお持ちしたので、今回はこれを叩いてもらおうと思いました。

 最初に、手で叩く音とバチで叩く音の違いや、真ん中を叩く時と端っこを叩く時の音の違いなどを聴いてもらいました。それから、Kさんの手を持って少し上げてからパッと太鼓の上に落とすと、「トッ」と小さい音が出ました。あまり反応はない感じでしたが、今度は小さいバチを持ってもらって、同じように手を持って少し上げてから太鼓の上に落とすと、短い距離でも「カン」とハッキリした音が出て、少し反応がありました。

 Kさんは上手にバチをしっかり握ってくれて、腕を落とせば鳴るように太鼓の角度を調整して待っていれば、ちゃんと音が出ました。何度か繰り返しても、嫌がらずに続けてくれました。バチは、蛙型ギロ用の細くて短いものでしたが、長い太鼓のバチよりも、Kさんの手には合っていたようでした。そのうち自分で腕を上げて自分の意志でストンと落とすことができたら、たとえ1回でも、それを合図に歌を始めることができるので、Kさんと音でコラボできる可能性を感じました。

 さて少し休憩して、今度は歌を聴いてもらうことに。ヘルパーさんによると、ゆっくりの歌より、テンポのある曲の方がKさんは好きみたいとのことなので、
「Love me tender」や「 Over the rainbow」などのバラード曲も、いつもよりテンポを速くしてリズミカルに弾いてみたら、Kさんが急にニコニコと楽しそうな顔になってきました。さらに、ヘルパーさんのリクエストでブルースを2曲。Kさんも、ますますニコニコと笑ってくれました。
 もしかしたら、馴染みのあるリズミカルな曲というより、Kさん好みの一定のリズムやテンポがあるのかもしれません。ちょっと発見した気持ちになり、次回にも活かせたらと思いました。

Saturday 9 Dec 2023 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:本日もボコボコチェーンからスタートしました。手の動きが出るようにこちらでタッパーを引きながら両方の手で取り組みました。何回か引っ張る動きが出ました。ボコボコチェーンミニは、両手にセットした後に一緒に手を広げるようにしてチェーンを抜きました。

 次に、視覚刺激回転ドラムとオルゴール回転ドラムに取り組みました。手を伸ばした状態でドラムの上方に手を置き、力が抜けるまたは、肘を曲げることで、ドラムを回しました。手に力を入れて保持した後に、力が抜けてドラムを回転させる場面が何度もありました。その後に、同じ動きでカバサに取り組みました。カバサはより、細かく指先にフードバックがあるので指先がボールチェーンを触るように動いていました。回転ドラムもカバサも手首の調整が必要なく、動きに合わせて回転し、さらにカバサはより連続的にフィードバックがあるので取り組みやすいようでした

 

 

文字の学習の前に、位置と方向を学ぶために、玉落とし、スライディングブロックに取り組みました。この二つは介助付きで行いました。

・文字:文字盤で練習したい行を聞くと「か行」で文字盤をポインティングするために介助されている左手人差し指を動かし合図してくれました。凸文字→手のひら→ブギーボードの順になぞっていきました。文字盤を使ってか行で何か伝えたいことがあるか聞いていくと「か」のところまたもや指で合図があり、色々と考えられる単語を挙げていくと「買い物」で目が大きく開き合図してくれました。何を買いたいかも文字盤で探っていきましたがそちらはわからず、でも買い物にいきたいことはよく伝わりました。

・スイッチ操作:スライドスイッチを右手につけてステップバイステップ(VOCA)を操作しました。今日も奥山支援員から頂いた12月の最新音楽情報のスライドをVOCAの合図で進めました。今まで馴染みのあるアーティストが登場して安心してみていました。今回初のアーティストは「すとぷり」。女性アーティストへの注目が以前は高かったのですが、最近は性別を問わず流行りの曲を楽しんでいる様子が見られ、興味の幅が広がったように感じます。今年は、毎月最新音楽情報見てるから「紅白見ると知っているアーティストばかりになるね」と伝え終了しました。

Sunday 5 Nov 2023 OK

目と手の協応/数量概念/平仮名/プリント学習

担当:谷田部

■活動の様子
 先月は、勉強意欲も減退して心配しましたが、今回は体調も気分も良い状態で楽しく勉強することができました。

《数量概念/算数》
 円盤型はめをしました。位置、方向、順序を学ぶことで、特に真ん中を意識させる課題です。今回は、眼鏡をかけて意欲的に取り組めました。円盤を左右に入れることは、まだ曖昧さは残りました。しかし、間を飛ばさずに順番に入れる課題は今回もできていました。真ん中に入れることも前回より意識してできました。次に、縦方向に円盤型はめをしました。上からと下からの二方向を指示しまた。上からは成功率が高いですが、下からはめることはアドバイスが必要でした。この課題も、飛ばさずに順番にはめることができました。

《立体構成》
 バランス良くブロックを重ねる勉強をしました。慎重に上に木のブロックを積めました。今回は枠にブロックをはめることもできました。スムーズに枠にブロックをはめられました。

《ひらがな、プリント学習》
 前回はできなかったプリント学習にも取り組めました。ひらがなカードを4枚並べて1文字選ぶ学習では、今回は正答率が低かったです。プリントのなぞり書きは、目玉鉛筆クリップの持ち方が自然になり、曲線のはみ出しも少なくなりました。手の甲を着けないで書くことをお母様は気にされていました。前に担当したお子さんも、文字を書く時に手の甲を浮かして書いていたので、何か理由があるのかもしれません。

《道具の活用、手指の巧緻性》
 今回から、ハサミを使う練習も取り入れました。以前、福祉ハサミを使っていたそうですが、K君の手指の使い方からすると、普通のハサミを使うことが望ましいと思います。今まで、なぜかハサミなどの道具の活用は個別課題として学習してこなかったようです。お母様はできるか心配されてきましたが、できるようになると思いました。ハサミや紙をつかんだ時に、ゆびが外側に反り返ってしまいます。私の担当の生徒さんも、指が外側に反り返って、握る動きが苦手な傾向があります。これも何か理由があるようです

《まとめ》
 前回はいつもと違う、少しネガティブなK君を感じましたが、今回はいつもの明るく意欲的なK君に戻っていました。K君も大人になり、気持ちの浮き沈みが出るように成長したのかもしれません。今回から道具の活用を学習課題に加えました。人間は道具を活用することで文明を築いてきたので、とても価値のある学習だと思いますが、あまり現場では意識されてきないように思います

Sunday 19 Nov 2023 SY

目と手の協応/数量

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:いつもの様に、ボコボコチェーンからスタート。両手で交互に抜き切ったところで、ボールチェーンを穴に一粒一粒入れて、ある程度の長さになったら、蓋を開け、裏側からチェーンを引っ張り、蓋の四隅を合わせてしまうところまで行いました。ボコボコ蛇腹を広げて、畳むところもとてもスムーズに行っていました。蛇腹同士をねじってつなぐ課題も、最初に捻る方向さえ手を添えて伝えればあとは自分で最後までネジ入れることができました。ねじ回しの課題は、緩めるのも締めるのも上手でした。ネジが外れ切っても、自分でハメ直すことができていました。石けり入れも、スリットに合わせて手首のを外に捻る動きが滑らかに出ていました。円柱差しでは、はめ板を垂直に置いた課題で、両手を調整してぴたりと円柱が飛び出さないように入れられていました。以前より、調整が素早くなっています。

 枠太の体積パズル三角柱問題でも、3次元で向きを変えながら直ぐに立方体の枠に収まるようにはめていました。以前は時間がかかっていた課題なので、3次元空間イメージがかなり開発された印象を受けました。

・数量:数の棒の2、3、4の枠に2の棒が何本入るか答えてもらい、その後、色々なはめ方をしてもらう課題に取り組みました。次に、4、5の枠に余分に一本棒をわたし、どれが余分か答えてもらいました。特に、余分に一本の問題は試行錯誤をしながらどれがいらないか集中して取り組んでいて、どの課題も探し当てることができていました。

 その後、数の棒を使い、5の合成分解、6から10までの数の5と幾つ問題を行った後に、100までの位取りの学習に入りました。1から30まで3cmの立方体を基準とした数の棒を1個1個数えていき、10になったら隣の10の桁の枠に移していくという作業をしました。30以降は10ずつ増やしていき、10本を100の部屋に移すところまでやりました。次に、棒をこちらでおき、数字をはめる、逆に数字を置き、棒をはめてもらう学習をしました。こちらもよく理解して取り組んでいました。次回も継続して取り組んでいきたいと思います。

 「あっちょっと待って!」と言った後、自分で思いついた数の棒の入れ方をする場面が多くありいろいろと発見しながら取り組んでいることが伝わってきました。

Sunday 19 Nov 2023 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

◾️活動の様子

・視線入力:ご家族が姿勢とモニターをセッティングして待っていて下さいました。パソコンと視線入力装置をセットしてポジション確認ソフトを開けると調整なしでどの項目も◯がついていました。モニターを固定するパソッテルの高さが足りなかったため、かさあげのための足台を作り高さを上げてから調整がしやすくなりました。

風船割りの調子も良く、中心をベースに、画面全体に視線が動いていることが良くわかりました。花火でも、いつもより多く打ち上げていました。塗り絵では、最初に指電話メモリで作った色をスキャンして選ぶ画面をiPadのスイッチコントロールでスキャンしている画面を見てもらい、声や顔、身体の動きで合図して決定してもらいました。レインボーを選んだので、その色でスタート。画面の全体を塗りつぶそうとしたり、一箇所に止まってにじませたりして、途中視線で色を緑に変えたり、写真を撮ったりもしていました。そろそろ終わりにして良いか、声かけして次の課題に移りました。

・目と手の協応:画面はそのまま、アクションカメラを頭の後ろに設置して、どっちもクリップで固定、視線入力で使ったモニターにつなぎ手元が見える様にしました。どっちもアームは40cmのものを使います。この長さがあれば頭の上からテーブル全体を映し出すことができます。初めにボコボコチェーンミニを両手にセットすると、画面をよく見ながら両手を広げ短時間で引き抜いていました。玉落とし(3個直線配列)も画面をよく見て面をたどる動きで全ての玉を落としていました。スライデイングブロックは、引く動き、外に開く得意な動きでは直ぐにブロックを滑らせ、少し苦手な、押す動き、内側に寄せる動きの時には、得意な動きが出ないように自分で調整している様子がよくこといらに伝わってきました。最終的には、調整してブロックを溝まで動かすことができていました。

アクションカメラの映像は、iPadに映し出すよりもクリアでタイムラグもなくやはりモニターに直接繋ぐのが良いと思いました。AliExpressで11インチであれば、モバイルバッテリーで稼働するポータブルモニターが5000円程度で手に入ります。薄型なので、iPadフォルダに装着可能で提示も楽です。今後はiPadはやめてポータブルモニターにHDMIで繋ぐ方法に切り替えたいと思います。クリアな映像だったので、手の動きも良かったのかもしれません。

 直接手元を見ながらよりも、モニターの映像で手を動かすのは、難しい気もしますが、我々もパソコンでマウスを操作するときには、手元を見ずに操作していることを考えれば、慣れるのではないかと思います。また、座位保持を使い、手元が見にくい状態にあることが多いと考えると運動のために有効な手がかりではないかと考えます。

・文字:画面はそのまま手元を見える様にして、文字盤を一緒に指で辿りながらで今日練習したい行を選んでもらうと、「ま行」でこちらを見てくれました。マザー牧場に行った遠足のことを伝えたいのかなと聞くと、どうもそうらしく、遠足の話題を話しながら凸文字→手のひら→ブギーボードの順に指を一緒に動かしました。覚醒が下がってきて指の動きがはっきりしない場面もありましたが、左から右に引く線の動きはよく伝わってきました。

Saturday 18 Nov 2023 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタートしました。机をつけたいる状態ではなかなか手が動かなかったので机を外し、肘をより負担なく引けるようにしました。ヘアゴムを引く方の手につけて、一回引っ張った後に、動きが止まったところで、もう片方の手でチェーンの部分を引っ張れるように援助すると、何回か自分の動きでチェーンを引き抜いていました。このやり方をすれば両手の協応を促せそうです。ボコボコチェーンミニは、チェーンを引く手を少しだけガイドすると、肘を引く動きでチェーンを抜くことができました。

 玉落としは、横縦垂直の提示で、介助しながら行いました。スライディングブロックは、引く方向で何回か自分の動きが出ていました。一緒に行った時でも、玉が落ちる、ブロックが溝にはまるという終点は、はっきりわかって入った瞬間に顔を動かしていました。

・文字:文字盤で、今日練習する行を選んでもらいました。「あ行」から順に一緒に文字盤の各行の先頭の文字を触っていくと、「ま行」で手を動かしたので、「ま行でいいのね」と伝え凸文字なぞりをスタートしました。自分の動きは少なかったものの、今週も遠足のマザー牧場の思い出を伝えたかったらしく「み」のところで「みんなで」行ったねというと嬉しそうな表情でした。お母様が昨日通所施設で遠足の写真を見たということで、そのこともありもう一度楽しかった思い出を共有したかったのかもしれません。

 その後漢字のの成り立ちスライドを見た後、漢字の凸文字なぞりをしました。今日はあまり反応がなかったのですが、次回もう一度試してみたいと思います。

・スイッチ練習:スイッチONを練習するワンスイッチゲームを各種用意しました。今日も、動きがどちらかというと少なかったので、空気圧スイッチを試しましたが、押した時のフィードバックが少ないためか、あまり操作が出ませんでした。スライドスイッチに変えたところやはりフィードバックがはっきりしているので操作する回数は増えました。奥山支援員から聞いた、リレーによる「かちゃっ」というフィードバックの間に入れると違うかもしれません。

こちらも次回試していきたいです。

 最後に、奥山支援員作11月の最新音楽情報のスライドをスイッチ操作しました。音楽のリズムを取るように手が動き始めました。

最後はスライドスイッチでVOCAを操作し終わりの挨拶を行いました。