操作/コミュニケーション
担当:小山
教具・教材(目的):子どもの様子
<トピック>来室時より、表情が固い。上肢に熱がこもっている様子で、母に体調を確認するが、いつもと変わりないとのこと。
<ひらがな>
・8キー板縦置きひらがな(単語構成アセスメント/AAC手段/名前の構成):横2キー縦4キーで行ないました。ひらがなを上部から(左1:さ、右3:と、左4:な)と載せると、名を正しく指さしました。次に書見台の広い画面にて、ひらがなをランダムに設置し提示しました。
・書見台ひらがな(単語構成アセスメント/AAC手段/名前の構成):次のようにポインティングしました。①左上:と、中央下:さ、右上:な。「さ」→「な」→「と」→戻してあった「な」。②左下:さ、中央上:な、右下:と。「さ」→「と」→休憩→「な」。
・8キー板横置きひらがな(単語構成アセスメント/AAC手段/名前の構成):①下1:と、上2:さ、下4:な。「さ」「と」「な」と順に差せました。指し示す速度も速くなりました。書見台での大きな視野での試行が良かったのかも知れません。②上1:と、下2:な、下4さ。「さ」「と」「な」と順にさせました。③下1:アンパンマン、下3:こ。1/2選択もできました。
・(新)タブレットひらがな選択(ひらがなアセスメント):「さ」と図形の選択:課題理解はできていましだが、操作時に画面の面を利用して「さ」に定位するため誤作動が起こりました。カバーが必要だと思われました。屈曲位にガイドして実施すると成功率が増えました。人差し指の操作では、誤作動が多いので、親指での試行も促すと良いかも知れません。
<操作>
・箱レバー:方向性の理解が向上しました。手のひらでゆっくりとバーを手前に引く調整した動きが出ました。引き抜きも顔に当たらない力加減ができていました。手指、手首、手の甲を用いて工夫しながらレバーを動かしました。
・回転レバー(半回転の連続的操作):手首の回旋は向上しました。一定方向への移動は難しく、行ったり来たりしました。援助やガイドにて終点へ。5時~6時を越える動きが難しかったですが、ガイドで9時まで行けました。
・チェーンスライドバー(グラスプを促す方向性のある連続的な操作):バーを越える動き→グラスプ→引き寄せるができました。手首の回旋、終点まで連続的な操作もできていました。
・スライディングブロックスイッチ(グラスプを促す方向性のある連続的な操作):①縦(上から下)、②横(右から左)、③縦(下から上)。方向性の理解、終点が明確でした。①では肘の動きも出ました。
・3玉落とし(グラスプを促す方向性のある連続的な操作):左手指は空間での調整が向上して、右手は、手の甲で落としました。
・円柱入れ3(グラスプを促す方向性のある連続的な操作):円柱は、空間で大人が渡す方法で行いました。。以前より把持の維持が向上して穴への定位も上手でした。
・階段型円柱入れ(視覚運動/空間認知/数概念):3から入れることを選ぶました。穴への見当付けが向上しており、面も使いながら調整して入れていました。残りの穴を手指で確かめていました。右上肢の役割も向上し、左手指を下方に向けたまま、リリースが可能になっていました。。
・移動円盤3直線(書字へのステップ):介助されながら指先で指定の方向に動かしました。
・書字「さ」:凸文字をガイドでなぞりました。屈曲位で、小片に部分的援助で書きました。目玉クリップなしでも把持できていました。文字の方向性も再現できていました。
・VOCA(あいさつ/担任への伝言):笑顔ですぐにスイッチに手が伸びました。