操作・コミュニケーション
- 教材教具(使用目的)
・子どもの様子
<コミュニケーション>
- VOCA①(8キー・あいさつ)
提示するとすぐにVOCAに手を伸ばしてリーチする様子が見られました。
- VOCA(①あいさつ/②先生からの報告を伝える)
こちらもVOCAに即座にリーチしており、興味や理解がうかがえました。
- 大太鼓/大カバサ/写真2種/ツリーチャイム/カバサの提示(1/2選択へのステップ)
実物と写真を提示しながら、選択による要求の確認を行いました。
大太鼓には小指で触れる様子がありましたが、モデルとしてたたく動きを示しても模倣は少なめでした。
カバサに関しては、ガイドによる操作後に笑顔が見られ、好反応でした。その後、写真を左右2枚提示した際は、すべて右側を選択していました。また、上下提示ではすべて下方を選んでいました。
実物を左右同時に提示した際には、両方に同時にリーチする姿が確認されました。
<操作>
- ぼこぼこスライダー/木製持ち手+ゴム(方向性・連続性・肘の動きを促す)
ゴムを指先で引いた後、手のひらを返してさらに引っ張る動作が見られました。弾力に対してしっかり抵抗し、感触を味わっている様子でした。このような弾力遊びは初めての経験でした。ただし、木製の持ち手を握ることはありませんでした。
- 3玉落とし(横・縦/連続操作・目と手の協応)
横・縦いずれの方向でも、連続した玉落としができていました。動きが止まった際に「まだ上にあるよ」と声をかけると、即座に反応し再開していたことから、言葉の理解も進んでいる様子でした。
- きのこ抜き(操作体験・方向性・把持の持続)
3種類の穴で操作を行いました。
①タイトな穴では角度の微調整が難しいようでした。
②ゴム穴は、ゴムの圧が適度なため試行回数が増えました。
③ゆるい穴では、角度調整の負担が少なく、スムーズに操作できていました。
③のあとに再度①に戻って行ったところ、抜くことができており、経験の蓄積が見られました。
- ヤクルト抜き
初めはヤクルト容器の頭部にある穴に関心を示しました。
角度を変えて容器を横向きに近づけると、約1cmほど動かし始め、方向性への気づきとともに抜く動きが見られました。
<コミュニケーション>
- 実物バナナ/小サイズの写真/A4ボードによる選択
A4ボード上のどこに提示しても、確実に視覚的に定位し、指先で触れることができていました。その後、食具を使っての援助により、バナナを食べることができました。
- VOCA2台(VOCAの選択)
無地とバナナの写真の2つのVOCAを提示した際、最初に無地を選んだ後でバナナの方を選び直すことが多く見られました。この反応は、音声フィードバックによる効果や、因果関係の理解が進んできたことを示している可能性があります。
- 8キーVOCA
提示されたキーのうち、右側を選ぶ傾向がありました。
- えびせん切り抜き/A4ボード(絵・ロゴの選択)
A4ボードに提示されたバナナ、ハート、エビの中では、エビを3回選ぶ場面があり、最も選ばれていました。
- VOCA(あいさつ)
提示するとすぐにVOCAに手を伸ばしてリーチしており、意欲的な反応が見られました。