Saturday 28 Feb. 2026 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
実は、いつもなら私がピアノを弾き始めてからお母様がTさんをアレコレうながして、やっとピアノを触り始めるのですが、今回はナンと、私がお部屋に入る前にピアノの音が聞こえてきました。ゆっくりと綺麗な単音で、ランダムに一つ一つ丁寧に弾いている音でした。
出迎えて下さったお母様と思わず顔を見合わせて「Tさんが弾いてる!」と驚きつつ喜び合いました。

早速お部屋に入ると、ピアノの前にいたTさんが、手に持った鉄琴用の黄色いゴムのスティックを見せてくれました。そのスティックの丸い部分で鍵盤を押していたのかもしれませんが、隣の音と混ざらない様に音を出すのも手先に集中しないといけないので、なかなか難しかったかもしれません。
Tさんはすっかりヤル気になっていたみたいで、さっそく一緒にセッションすることにしました。

お母様が電気ピアノにTさんの椅子をセットして下さって、Tさんが電気ピアノの音を選んだら、まずは「ハロードリー」から。
イントロが始まると、いきなり嬉しい時のフリフリダンスを見せてくれました。Tさんの、このポーズを見ると私まで嬉しくなります。
まずはしばらく私の音を聴きながら、自分の出す音をチョロッ、チョロッと試しつつ探しているようでしたが、メロディーと合う音を見つけると、その音でロングトーンを鳴らしてくれます。
鳴らし続けていると曲の中で調和する部分が繰り返し出てきて、それを楽しんでいる様でした。

他にも長調の曲なら合わせやすいかも知れないと思ったのですが、Tさんが普段聞いている曲は「Over the rainbow」や「When you wish up on a star」や「Smile」など、長調の途中で短調になったりするので、変調するたびに音を探していたようでした。そして今回も、ちゃんと合う音にたどり着いてロングトーンを鳴らしてくれました。
「Love me tender」などは音だけでなくリズムも取りやすかったせいか楽しそうな様子でした。

お母様によると、だんだんノッて来たTさんは曲中で手を鍵盤から離すと、腕を上げ指を構えて狙いを付けたように鍵盤に振り下ろす事もしたらしく、弾き方まで楽しんでるようで驚いたそうでした。
そういえば、今回は曲中で私の方を見る事がなかったので、それだけ自分の世界に入っていたのかもしれません。
後半は、TさんもYoutubeで聴いたことがあるというレイチャールズの曲や、ブルースを聴いていただきました。
最初からこんなにたくさん一緒に演奏したのは初めてでしたが、Tさんが疲れていないか気になっていたら、終わりにお母様がいつもの「今日楽しかったヒト~?」と聞くと、Tさんがゆっくり手を上げてくれたので嬉しかったです。