Friday 11 Dec 2020(OC)

音楽

担当:石橋

寒くなって来たので、初めは温かいカーペットの上に座って、テーブルに打楽器とキーボードを置いて向かい合い、Cさんの首振りに合わせて私も一緒に首を振り、同調共鳴を少ししてから、小さいキーボードで、Cさんのテーマ曲「A Whole new world」をお聴き頂きました。

次にCさんの調子が良さそうだったので、「今日は何の日?百円玉の日!」などの話をしながら、フローリング上のスタンドピアノに移らせていただきました。

Cさんも、椅子に座ってジャンベ(太鼓)とウィンドウチャイムを使えるように、お母様と叔母様がいろいろ考えてセッティングして下さいました。

特に、天井の移動式ライトのレールからぶら下げたウィンドウチャイムとトライアングルは、Cさんが鳴らすとブランブラン揺れて、視覚的にも楽しいスタイルになりました。

クリスマスソングをたくさん聴いて頂こうと、「きよしこの夜」「White Christmas」「赤鼻のトナカイ」「Have yourself a merry little Christmas」
「サンタが街にやって来る」「The Christmas song」「ママがサンタにキスをした」などを歌いましたが、Cさんは、今までにないくらい積極的にジャンベやチャイムを鳴らしてくれていました。

そして、なんと今回も「フィンガーシアター」が、クリスマス用にバージョンアップして待っていてくれました。シアターの前扉には、Smiling Hospital Japanのマスコットキャラクター・スマホジ君も登場!

まずは、前回同様みんなの合奏をiPadで録画したのですが、今回は、なんとCさんの合図で始まり、曲中もジャンベをいっぱい叩いてくれました。
表情も、少し柔らかくなった気がしますが、クリスマスの雰囲気が気持ちを明るくさせてくれるのかもしれません。

さて次に、録画した音に合わせて指ダンスを踊るのですが、今回の衣装は、白いゴム手袋にサンタさんとトナカイをかたどった色紙を張り付けて、両手に其々装着するタイプ。トナカイには首に鈴も掛けてくれました。動きやすくて崩れにくいので、指ダンスにはバッチリでした。

お母様と叔母様達の、その発想と技術に感動しながら、恵里さんも加わって、細かい調整が出来る間、私とCさんはジャンベとピアノで「ジングルベル」を演奏しながら盛り上げていました。その間にお父様もいらして、撮影用の照明係として手伝って下さいました。
今回も2匹のワンちゃんが鈴を付けて特別出演。
Cさんファミリー合奏団の「フィンガーシアター・クリスマスバージョン」動画完成です!皆様、お疲れさまでした。動画はこちら

 次回は、Cさんファミリーによるプチクリスマスコンサートの予定です。お父様がサックスで、Cさんのテーマ曲を演奏されるので、伴奏を頼まれました。お母様と叔母様達もキイを変えて、歌う事に。Cさんには、御家族からの素敵なプレゼントになるかと。

■ 次回活動予定
 2020年12月25日(金)14:00~

Sunday 13 Dec 2020(OKN)

美術

担当:三輪

■活動の様子
 三回目の活動でした。前回からの間にクレヨンでスケッチブックに描いた作品を見せてもらいました。コピー用紙にお母さんが輪郭を描いて健斗君が塗ったもみじの絵も見せてもらいました。
 持参したプリウスの写真を見て、ご家庭で以前使ってた車種を探してもらう、どこがちがってる?のか指差し、話しをしました。そのプリウスをスケッチブックにクレヨンでミワが描き、Kくんにスポンジで絵の具を塗ってもらいました。まんべんなく力強く全体を塗ることができました。黒の絵具の上にもう一度白のくれよんでミワが輪郭を描き、下に自分の名前を書いてもらいました。ひらがなと数字のスタンプで、好きな数字をスタンプ。はじめは力のコントロールが難しい感じでしたが、何回かやるとインクをつける、紙に押すという感覚を掴んできたように感じられました。

 次にお母さんも一緒に折り紙のクリスマスツリーを作りました。何色か積極的に色を塗ていました。ツリーの形に紙を切る作業を一緒にやってみました。Kくんは右手も左手も力強くつかうことができます。完成したクリスマスツリーを並べて電飾を飾り、完成の写真を撮ろうとと声かけてKくんに写真を撮ってもらいました。

 リビングの大きなクリスマスツリーの下に飾って終了しました。
 

 今回のスポンジで絵の具を塗ることが楽しそうだったので、絵の具や画材の感触から色々な表現につながる活動ができるのではないかと感じました。

Sunday 13 Dec 2020(MM)

視線入力/目と手の協応

本日も途中吸引を挟みながら約90分ノンストップで学習。痰がいつもより多かったものの覚醒が高く質問にもはっきり答えてくれました。

■視線入力

・本日も両眼隠さずに行いました。すぐに画面の位置調整が済み、視線を両目とも画面のど真ん中に捉えることができました。今日は中心に視線が安定し、そこから左右上下に短い幅で広がっているようでした。いつものように風船は「ぷよ」の設定で、一回見て視線が離れてももう一回戻ってきて割るという2段回注視することが何回もありました。

・射的ゲームの動画アセスメントでは、本日は、人物の顔に視線がいっていました。左を見るのが難しかったのですが、そちらをなんとか見ようと運動をコントロールしている様子がよくわかりました。中心から少し上気味で短い幅で左右に提示すると見やすそうな感じがしました。次回は見やすい範囲内に提示できるように動画を修正していきたいと思います。

■目と手の協応

・ボコボコチェーン:右手で引き抜き、目と手の課題をスタートしました。

・ボコボコチェーンミニ:右手で握り左手で引き抜くという動作で行いました。左手で引き抜き切れないで止まると右手手首を外に捻りながら残りのチェーン抜いてくれました。

・円柱筒入れ:5cm厚で高さ3cmのメダルを使いました。手のひらの上に円柱を置き重さで量を感じてもらい、次に入れる筒の高さでも量を実感してもらいました。次に、直線上に3個の穴のあいたはめ板で、ぱっと見何個?残り何個?の質問をしながら円柱をはめて行きました。覚醒が良かったので、表情や瞬き、声で質問に答えてくれました。正解する場面も多かったです。

・新作教材スライディングブロックスイッチ:上下左右自分の動きでスライドさせてメロディを鳴らしてくれました。いつものスライディングブロックよりも時間がかからずに動かしていいました。今日のテーブルが少し斜めだったからよかったのかもしれません。いつもと違うフィードバックもモチベーションになったのかもしれません。この教材は、スマイリングストアで販売します。M君が販売サイトのモデルにもなってくれました。

・キノコ・カプセル・円柱差し:こちらも販売サイトのモデルになってくれました。 手首を返して入れるところが素晴らしかったです。ご協力ありがとうございました。

■次回活動

2020年2月6日(土)14:00-

Sunday 5 Dec 2020(FKK)

目と手の協応/文字

担当:松本健太郎

■目と手の協応/文字

・スライディングブロックを上下左右の位置で取り組みました。右手で下方向に引く動きはすぐに引き出せました。上に押し出す動きや右に開く動きも教材を動かしながら誘うと最後に穴に入れるところはご本人が上手に行なっていました。左の動きは力を入れて動かそうとすると右に開く動きになってしまうので、外に開かないように手を支え教材を動かしながら一緒に行いました。身体の力の入れ方で動かそうとする意思ははっきりと伝わってきました。

・その後、自分の名前の凸文字なぞりをしました。横に開く動きがよく出ていて表情から考えながら字形をなぞっていることがよくわかりました。書見台などを使いすくし斜めに提示した文字を書くことが重要であることもお伝えしました。机の上では、上は奥、下は手前という変換が頭の中で必要ですが、傾けることで上は上、下は下になります。

・このようにわかりやすい教材を使って机上での上下左右などの空間的位置関係が捉えられるようになることが、空間を捉える力の土台になりそれは例えば教室や初めての場所でもパッと見て全体を把握して安心できる力に繋がることをお伝えしました。

■Keynote学習コンテンツの紹介

・どのように学習を進めれば良いかkeynoteプレゼンを使ったやり方を体験してもらいながら紹介しました。

・その日に学習したい内容を、Keynoteプレゼンに落とし込んでスライドを進めていけば誰が支援者になっても流れるように学習が進められるようになっています。

・「それからそれから」と録音したVOCA(録音した音声を再生できる機器)をご本人がスイッチ操作して、次のスライドに行く合図を出してもらいました。

・iPadの画面を直接操作しても良いのですが、ある程度の誤操作は防げても防ぎきれないことがあるので「iPadの操作」と「スライドめくりの合図」を分離して行う方法を採用することもあります。

・途中、右手で握った握るスイッチがうまく作動しないと左手で直接VOCAを押す場面がありました。次を早くみたいという意思を伝えてくれました。素晴らしい!!!

・最初に「ことば」の勉強。今回は「大阪弁」を題材にスマイリングホスピタルジャパンの科学アーティスト北野先生による大阪弁講座をYoutubeスマイリングチャンネル動画をスライドにリンクさせておきました。

・「ちゃうちゃうちゃう」という定番のセリフをVOCAに入れてスイッチを押し言ってみたり結構ご本人も楽しんでいました。

・次に物語。作者の説明や題名の説明をスライドに入れてあります。途中必要に応じて動画をリンクしてあります。お母様が最近は長めの動画も集中して見ているので十分楽しめると伝えてくれました。

・所々に「○:よくわかった;知ってた」「×:難しかった;知らなかった」と聞きながら進めました。手を握るとyesなので途中お母様が聞き取りながら進めてくれました。大阪弁は「○:よくわかった」方を選んでくれました。

・学習中ずっと画面に集中し、終わった時には手にたっぷり汗をかいていました。

Saturday 5 Dec 2020(FK)

目と手の協応/視線入力/文字

担当:松本

■目と手の協応1

・視線入力を立ち上げている間にボコボコタッパー、ボコボコタッパーミニ、スライディングブロック取り組みました。ボコボコタッパーは、一気にチェーンを引っ張った後、最後の引き抜きは少し時間をかけて抜き切りました。左右両方の手で取り組みました。ボコボコタッパーミニも同様に、抜ききる手前で止めて時間をかけてゆっくり抜いていました。スライディングブロックは、上下左右とも比較的すぐに手が動いていました。これも両手ともに行いました。

■視線入力

・前回同様ぷよぷよ風船割りでウォーミングアップして、射的のアセスメントモードで動画鑑賞を行いました。

・風船割りでシングルモードで2、3回行ってもなかなか画面全体に視線が広がらなかったので、ランダムモードに切り替えました。多少割る数は増えたものの視線は広がらなかったです。

その間、画面角度を調整しようと視線入力装置の画面を見ると2つの目がど真ん中に捉えられていました。

・射的のアセスメントモードで動画鑑賞に切り替えました。前回の宿題である好きなアイドルの写真が背景整理された画面で提示されながら音楽が鳴るようなビデオを作り試しました。音楽にはすぐ反応して声を出してくれました。視線の方は画面下から中々動かない状態が続きました。

■目と手の協応2

・視線入力にあまり気が乗らなかった様子でしたので、目と手の協応課題に移りました。

・まず鉄球落としでヲーミングアップしました。面に手を滑らせ玉を落としていました。全て直線配列で3個穴まで取り組みましたがよく手が動いていました。

・前回同様、大きめの円柱の積み上げ課題を行いました。提示された筒に円柱が何個重ねられるかを質問しながら進めました。「1個?2個?3個?」という問いかけにじっと考えている様子で、まばたきや声で、自分の答えを伝えてくれました。はめる時の手の動きはとても良かったです。

・次に、同じ円柱で横一列の穴にはめる課題を行いました。「パッと見いくつ?残りいくつ?」の質問にやはりじっくり考えてまばたきや声で答えてくれました。

■凸文字なぞり

・どの行をなぞるか決めるために凸文字の「あ か さ・・・」表を一緒に触っていくと、「ま」「わ」のところで指を下に摩り下ろす動きでなぞりたい行を伝えてくれました。文字なぞりの時には、表情が変わり、目を大きく開けて書見台に提示された文字に注目していました。文字学習への情熱が毎回伝わってきます。素晴らしい!

■次回活動

2021年2月13日11:00〜

Friday 27 Nov 2020(OC)

音楽

担当:石橋

■ 活動の様子

いつものように、まずはCさんのテーマ曲「A Whole new world」を聴いて頂きました。

ちょうどその日は「ノーベル賞制定記念日」で、ノーベルが遺言で遺産を、人類のために貢献した人達に授けると書いた日だそうでした。

この話にちなんで、2016年にノーベル文学賞を受賞したボブディランの「風に吹かれて」を聴いて頂きました。

さて前回は、Cさんの首振りに合わせて私も首を振りながら、同じタイミングでキーボードを弾くことで、Cさんの気持ちに近づけたような気がしたのですが、

今回は対面で、Cさんの前にジャンベ(太鼓)を置き、私がエイサー太鼓を持って、Cさんに合わせて同じ様に頷きながら太鼓を叩いて、止まると私の太鼓も首振りも止まるという共鳴同調タイムをとってみました。

最初は何が始まったか分からない様子でしたが、頷きながらこちらを見て手を後ろに伸ばしたり、柱を手で叩いたりしていました。

叔母様がスティックを渡して下さって、Cちゃんの振り落とす先にタンバリンを当てて下さったりしたのですが、
前回のような集中力が出てこないかな~と思っていたら、お母様が
「あれ?トイレ?なんか様子がおかしいと思ったら、大変大変。」と、急遽Cちゃんを抱えてトイレへ。
なるほど、そうだったのか~。

前回、Cさんのシンプルな意思や要求の合図として、何か楽器で教えてくれたら良いなというご意見がありましたが、
お母様には様子を見て、分かる事が判明。
さすが母親の感は素晴らしいと思いつつ、
お母様が傍にいらっしゃらない時でも、他の方にも分かる伝達手段として楽器で示せたら、お互いに良いだろうなと改めて思った次第です。
さてCちゃんが落ち着いたところで、「As time goes by」をお聴き頂きました。

今度はご家族の方にもご協力頂いて、「5匹のこぶたとチャールストン」をご一緒に大合奏。

その模様をアイパッドに撮って頂きました。

実は、この曲に指ダンスを振りつけて、赤のパンプスならぬマニキュアを付けて踊った動画を「Smiling チャンネル」に投稿したことがあったのですが、

ボツになっていたことをお話したら、面白がって下さって、なんと、パワーアップして再現させて頂く事にご協力下さいました。

何といっても驚いたのは、アマゾンのボックスを使った叔母様手作りの Finger THEATRE!

舞台の両脇にに赤いカーテンが開くようになっていて、後ろに3匹の子豚の踊り子さんの魅力的な脚がスタンバイ。(2匹のメインダンスは私が)

音源は先程撮ったものを使うことにして、次は、それを流して動画を撮る事に。

衣装も薄手のゴム手袋の先を切ってヒズメを描き、チュチュ(スカート)はティッシュを波々にしてセロテープで止めるという斬新なデザイン。

照明も工夫しつつ、私がフィンガーダンスを踊り始めると、待ってましたとばかりにCさんもジャンベで参加してくれました。

弟さんとお父様も途中から参加して下さって、何だか思いがけないコラボになり、素敵な動画も出来ました。

Cさんは、最後はお父様に抱っこされて、うっとり落ち着いた様子でした。

■保護者の声
 次回は、クリスマスバージョンで、歌と指ダンスをすることになりました。
■次回活動予定
 2020年、12月11日(金)14:00~

Friday 20 Nov 2020(OC)

美術

担当:眞鍋

■活動の様子
 <クリスマスツリー作り>
厚紙を二枚重ねてツリーを作りました。
オーナメントに両面テープをつけて
ペタンペタンと飾りました。

■次回活動予定
 次回は12月18日予定です

Saturday 14 Nov 2020(MM)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

今回もお祖母様がいらして打楽器で一緒に参加して下さいました。

秋晴れの暖かい日だったので、前回とは違う秋の歌を歌いました。

「真っ赤な秋」、「里の秋」、赤ちゃんの開いた手にたとえた「もみじ」、そして、前日がサトウハチローさんの命日だったので、彼の作詞代表曲「小さい秋見つけた」など。

これらの曲で、ウィンドウチャイムを鳴らす練習をしました。

次に、M君のファミリーのテーマソングと言っても良い「ドレミの歌」を。

まずメロディを私が弾いたら、M君はパッと目を大きく見開いて、「あ、あの曲。」という風に明るい表情を見せてくれました。

この曲はM君のウィンドウチャイムで始まり、御家族全員が歌と楽器で参加して下さるのですが、ワンコーラスごとに全員で音を止めて、M君のウィンドウチャイムを待つのです。

初回に偶然できたルールでしたが、3回目にして、すっかりM君自身が重要なパートを受け持っていることを自覚している様でした。

今回は、ウォーミングアップが良かったせいか、前よりスムーズにチャイムを鳴らせたような気がします。

何より、M君のチャイムの後に全員の音が入ってきたときのM君の表情が、その度に毎回パッと明るくなるのが確認できて、嬉しかったです。

何気に御祖母様がつぶやいた一言「ミッキー合奏団」は、この歌を産んだ映画「サウンドオブミュージック」の中の「トラップ一家合唱団」を思っての事だったと思いますが、正に、息の合ったご家族の象徴のような曲だと思います。

次に、iPadのアプリを使ってギターを出し、E7のコードにスイッチをセットして、M君には細長いプラスティックの棒を軽く叩く事で鳴らしてもらいました。

音色をロックギターにして「ジャ~ン!」と大きめに出したら、これがカッコよくて、思わず「イェーイ!」と歌ってしまいました。

M君も気に入った様子で、すぐにもう一度音を出そうとしてくれました。そこで、

今度は、M君のギターの音でブルースを歌い始め、御家族の皆さんとコール&レスポンスをすることにしました。

ワンコーラスごとに止めて、M君のギターでまた始まるという事を繰り返してみました。

自主練習をしていたというご両親のコーラスと御祖母様の軽快な打楽器のお陰で、これがなかなか盛り上がり、しばらく皆で楽しみました。

まず左手を引いて力を入れ、次に右手を閉じたまま拳を上げて、ゆっくり力を入れながら開いていき、そのまま腕を回しながら降ろすという一連の動きが、だんだん繋がってきてスムーズに動けるようになった気がしました。

何より興味深いのは、楽器がスイッチに変わっただけで同じ動線なのですが、音色がウィンドウチャイムからロックギターに変わったとたん、年相応の男の子っぽい表情になった様でした。

ご両親のお話では、「こういうのを一度やってみたかったのではと思う。」との事で、偶然選んだ音が気に入ってくれた様子で嬉しかったです。

M君の大活躍で、すっかり大セッションが続きましたが、ここで少しお休みして、曲を何曲か聴いて頂きました。

このところ夜空が美しいので「コロラドの月」。古い曲ですが、御祖母様はご存知の様でした。

「5匹のこぶたとチャールストン」の他に、少し早いけど、今年最後になるのでクリスマスソングを「赤鼻のトナカイ」「サンタが街にやって来る」「ママがサンタにキスをした」などもお聴き頂きました。
また来年も、どうぞよろしくお願いします。

写真は、片付けてから撮り忘れに気が付き、ベッドに戻ってから、ドレミの歌を歌いながらパチリ!の1枚でした。

■保護者の声
 ロックギターの音が気に入った様子なので、そういう曲も一つ。ということで、次回は、E7ひとつのコードで完結するロックっぽい曲に挑戦してみようと思います。

Friday 13 Nov 2020(OC)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

前回の最後に、膝立ちして太鼓(ジャンベ)を叩ける事がわかったので、御家族と相談して、今回は椅子に固定しないで、壁際にあるピアノからは少し離れているけど、カーペットの上に楽に座ってもらい、自由に動けるようにしました。

一応、背中をクッションで安定させて、横にジャンベを置いて好きな時に叩けるようにして、目の前の大きなテーブルに、キーボードと様々な打楽器を並べました。

ウィンドチャイムは、お母様がテーブルの上に固定して下さり、

「まるでパーカッショ二ストみたい。」と。正にそんな感じでした。

私は、少し離れた所にあるアップライトのピアノで、まずはCさんのテーマソングの「A whole new world」を。続いて、その日が忌日だったサトウハチロー作詞の「小さい秋」など秋の歌を3曲。

まだCさんに動きがないようだったので、Cさんの近くに戻って、御家族の方達にもご協力頂いて、打楽器でリズムを作ってみました。

左手にスティックを持ったCさん、テーブルをコツコツ叩いてからスティック捨てようとしたら、そこに、ご家族がウッドブロックを当てにいって音を出すという、今までと同じ形を少し続けたものの、なんだか、音は出てもCさんは興味を示していない様な気がして、どうすれば良いのか考えました。

Cさんは、周りの大人がアレコレ何かを提供する時よりも、むしろ大人達が傍にいない時に、突然自分からヒョイと簡単にやって見せる所があり(前回の太鼓、前々回のキーボード等)周りが思う以上に潜在能力はあるのではないかと考えました。

それを何とか引き出せないかなと思いつつ、Cさんが首を振って何度も頷くようにすることがあるので、C さんの首振りに合わせて、私も一緒に首を振り、そのタイミングでシンプルにキーボードを弾いてみました。

同じ感覚で力強く繰り返し頷くC さんのリズムが、音として少しづつ伝わってきました。

Cさんが首振りを止めると、私の首振りもキーボードも同時に止まり、Cさんが頷き始めると、私の首振りとキーボードも同じタイミングで始めます。

途中から、タイミングだけ合わせて、音を少し変えていきました。
その間、じっとCさんの動きと表情に注目して、「そうそう、わかるよ。なるほどね。そうだよね。」と共鳴するようにしました。

すると一瞬、Cさんが下を向いてニッと笑ってから、横目でチラッとこちらを見てくれました。
Cさんが笑ってくれたのは初めてではなかったかと。
それから、
頷きながら時々、テーブルの上のタンバリンを手でトントントンと軽く叩いたりしてくれるようになりました。

すかさず私も、テーブルの上のエイサー太鼓をトントントンと軽く叩き返し、またすぐ首振りに合わせてキーボードを弾きました。

1拍目と2拍目の首振りと首振りの間に、ギュッと思いが詰まっていて、空白の間にも細かいリズムが規則的に刻まれているのが伝わってきました。

その細かいリズムが、伝えたくても伝えられなかったCさんの思いの様に聞こえてきました。

それに気づいた時、こんなにもエネルギーが詰まっていたのかと驚き、感動しました。

興奮してお母様にお話すると、「そういえば小さい時は、いつもずっと何かを喋っているか歌っている子でした。」との事。

Cさんの頭の中には、感受性と知性による言葉がいっぱい詰まっているのだなと感じました。

暫くCさんにピッタリと音で寄り添った後で、「Superstar」「ケサラ」「5匹のこぶたとチャールストン」他をお聴き頂きました。

今回は、対面でこのセッションをたっぷり続けた事で、Cさんにグンと近づけたような気がします。

Cさんの表情が前より少し柔らかくなった様に感じました。

こちらが、いつもCさんを理解しようとしてることも、Cさんに少しは伝わったかなと。

コミュニケーションの道具でもある音楽を通して、
シンプルに「同調する」「共鳴する」という方法で、互いに理解が深まるという事を改めて知った、貴重な経験でした。

Cさんが感じている事を、Cさん自身が音色やリズムで少しでも具体的に表現できれば良いな思いました。

もしかしたら、すでに表現していたのかも知れませんが、もっと読み取れるようになりたいと思います。

■保護者の声
 自ら音を出せるのなら、食事や排泄の要求の合図として、何か特定の楽器で教えてくれることはできないだろうかとのご意見がありました。感情表現ではありませんが、具体的な行動を表す言葉の代わりに楽器を鳴らすという事は、可能かもしれません。探ってみたいと思います。

■次回活動予定
 2020年11月27日14:00~

Saturday 7 Nov 2020(FK)

音楽

担当:石橋

■ 活動内容
 K君が数日前に誕生日を迎えたばかりという事で、まずは「ハッピーバースデー」の歌を歌ってお祝いしました。
K君、おめでとう!

続いて、秋も深まり「旅愁」と、ちょっと大人になったK君に「枯葉」を聴いて頂きました。

K君はウィンドウチャイムを、良い所で鳴らしてくれました。

前回、iPad のアプリで出したギター画面と手元の大きなスイッチを連動させて、一緒にブルースセッションで盛り上がったのですが、今回は腕の角度など、ちょうど良い所にスイッチの位置を決めるのが難しく、少し音が出しにくい様子でした。

そこで、初めてお持ちした本物の小型ギターを目の前に差し出すと、「おっ。」と声を出して反応してくれました。

弦楽器に興味があるとの事で、前からご要望もあったのですが、やっと実現し、楽しみにしてくれていたそうで良かったです。

まずは本物のギターの全体を見て、触って、指を弦に当てて、リアルな感触を味わってもらいました。

お母様が、弦の上にK君の閉じた手を乗せると「はっ。」と目を見開いて、恐る恐る手を引いていきましたが、最後に弦から指を放す時、ポロンと小さい音が鳴りました。

K君、その音に「おっ」。

もう一度、手を弦の上に乗せると、今度は自分から弦に親指を当てて、違う角度でグンと力を入れると、弦が伸びて親指に強く当たる感覚を味わっている様でした。

そのまま、もっと力を入れていくと指から弦が離れて、さっきより大きな音で「ポロン」。K君も「おっ」。

何度か繰り返すと、だんだん慣れてきて、複数の弦をはじく様になりました。

お母様の「ほら、ガンガン弾いてごらん!」の声に、俄然やる気が出た様子で、私が左手でGのコードを抑えながら、6本の弦全部に当たる様に角度を調整していくと、直ぐに、シッカリとした動きで、Gの和音を何度も鳴らしてくれました。思わず「凄い!上手!」を連発したら、K君も「おおっ!」と応えてくれました。まるでギターの弾き方を最初から知っていたようで驚きました。

その後、僭越ながら、私もギターで1曲、「スタンドバイミー」を。お母様も一緒に歌って下さいました。

次に弦楽器の並びから、iPad のアプリで筝を出して、琴の歴史や、琴と筝の違いなどをお話しました。

「春の海」が好きでよく聴いていたとの事、日本の音階は耳に馴染んでいる様子で、画面上の13本の弦の上を、ゆっくり手を動かしながら耳を澄まして聴いていました。

筝の音色と日本の音階は、ずっと聴いていても飽きない感じでした。

ゆったりした所で、今度は何か歌をという事になり、「5匹のコブタのチャールストン」を。続いて、次回は来年になるので、今年最後という事もあり、少し早いけどクリスマスソングを。

「赤鼻のトナカイ」、「サンタが街にやって来る」、「ママがサンタにキスをした」、「Have yourself a merry little Christmas」など。

最後に、今年はいろいろ大変だったけど、ちゃんと木々は紅葉して、綺麗な青空も見えてる。世界は、なんて素敵なの。と、「What a wonderful world」をお聴き頂きました。

来年も、どうぞよろしくお願いします。

■次回活動予定
 2021年1月16日(土)14:00~