Saturday 7 Nov 2020(OK)

目と手の協応/算数/漢字

担当:松本

 休憩を挟みながら2時間近くの長い時間でしたが、次々に課題に取り組んでくれました。5を基準とする数の合成分解の定着が次の可能性につながること教えてくれた貴重なセッションでした。

■活動内容

①目と手の協応
・ボコボコタッパー:両手で互い違いに手繰り寄せを上手に行いました。
・ボコボコタッパーミニ:グリップを強く握ってチェーン側の輪を引いて抜いてくれました。


・ボコボコレバー: 両手で滑らかに縦方向押したり引いたりしてくれました。
・30mmφ円柱差し:パッと見て穴がいくつ問題は全問迷いなく答えてくれました。穴が直線ならびから面ならびに変わった3個穴の面だけ迷っていました。円柱を入れていく過程での残りの穴いくつ問題も全問迷いなく答え、正解してくれました。左手の小指と薬指で円柱の先端を握って入れる方法でほぼ自分だけでコントロールして穴に入れることが多かったです。


・60mmφ円柱筒入れ:筒の高さを見ただけで何個入るか正確に予想できました。上から円柱を掴むようにして握りながらほぼ自分だけでコントロールして穴に入れていました。円柱は厚みがあるので入れる時に縦方向の奥行きを合わせも必要になります。その練習にもなっていました。

②算数
・数の棒パズル:1個棒が余る問題で最後の隙間にどちらの棒が入るか隙間を見ただけで正解の棒を選ぶことができました。ご家庭でも丁寧に学習を積み重ねていただいているおかげです。素晴らしい!


・繰り上がりの足し算:5を基準にすることがかなり定着していました。これは上記数の棒のパズルで量を直感的に捉える体験の積み重ねもあったからだと思います。O君が改めて、直感的に量を捉える支援の重要性を教えてくれました。7+6の場合、7は5と2、6は5と1分けて5+5=10、残り2と1をたすというやり方でよく理解してくれました。学校のプリントなども、下の写真のように7の上下に□を書いて5といくつという一対一対応で答えられるようにしていくと分かりやすいと思いました。4+3で迷う場面がありました。数の棒を使って丁寧に復習して納得できたようです。迷ったらゆっくり戻れば良いと改めて思いました。その方が、深く理解できます。


・掛け算:導入の1あたり量の説明からkeynoteのプレゼンで一緒に進めていきました。猫やオートバイそれぞれに同じ数ずつあるものは?という質問から始めました。猫のシルエットが分かりにくかったようです。バイクの方がわかりやすかったのですが、一番好きなバスや電車の方が良かったかも知れません。ただ、電車も車も横から見るとタイヤは2つに見えてしまうので難しいです。お皿のリンゴの数はすぐに答えていたのでこれが一番わかりやすかったかも知れません。繰り返しプレゼンを見てもらうようにお願いしました。
その後、5の段の九九まで一緒に見て終わりにしました。今後の練習では数や50音の文字盤で一緒に読むようにしたら良いと思いました。

③漢字

・keynoteプレゼンと立体コピーで作った凸文字なぞりを組み合わせて行いました。漢字は日本語ネイティブでない方用の漢字練習帳から抽出しました。書き順を立体コピーに記入した方が良いことに後から気づきました。左手人差し指でなぞりました。少し支えるとなぞりやすそうでした。「繰り返しタッチ無視」機能を使って連続押しによるスライド誤操作を防いで行いました(詳しくはこちら)。今回この設定が非常に役立ちました。

■保護者の声
・書見台用ブック抑えの注文を受けました。
・書見台用ゲージを納品できました。
・掛け算の続きのプレゼン作成が依頼がありました。
・要望があった漢字の立体コピーとプレゼンの作成依頼がありました(自分の名前、山、川、船、宇宙船、海、空など、)。

■次回
2021年1月9日(土)10:00-

Tuesday 3 Nov 2020(SY)

目と手の協応/算数/文字

担当:松本

今回は、ご自宅で行いました。術後の経過も良く姿勢も安定しており安心しました。1時間ノンストップで学習しました。

■学習の様子

・ボコボコチェーン:手を交互に出して上手に引き抜いてくれました。

・ボコボコレバー:左手と右手でスムーズに上下に動かしてくれました。

・円盤はめ:パッとみて穴の数を言い当てられることが多かったです。残りの穴の数は、指で数えていました。途中で正面に据えたカメラが気になたようで側面に置き換えたら安心したようでした。

・円柱差し:パッとみて穴の数を言い当てられることが多かったです。残りの穴の数は、指で数えていました。

・大きい円柱円筒入れ:高さを見ただけで何個入りそうか言いたてていました。その後直線上の羽目板に入れて個数を確認しました。最後は階段式。階段を丁寧に触りながら入れていきました。

・抵抗のある円筒抜き:片手では抜けなかったので、途中から両手を使い入れたり抜いたりしました。

・平面構成(パズル):正方形の分割から始め、円(3分割まで)と三角形(3分割まで)の分割を行なった。四角形の三角形4分割以外は自分だけで試行錯誤しながら最後まで比較的短時間で達成していました。四角形の三角形4分割は、苦労していたが3次元のローテンションに気づいて最後のピースを入れることができました。この課題を毎回重点的に行うとよいと思いました。大好きな女の子とケーキを分ける、ピザを分けるという課題設定にしたら俄然やる気になって取り組んでいました。素晴らしいです。

・数の棒:4の枠に2の棒をぴったり入れる課題の後に、一個余分な物をのぞいてはめ込む課題をしました。5の枠でも同様の課題を行いました。いらない棒を手渡ししてくれました。

・体積パズル:2分割のの時の平行に入れるときに縦方向に合わせて入れるのに苦労していましたが両手を使い積み木を浮かせることを伝えると入れることができました。全てのパーツを使って入れていきました。大きいのから入れると入れやすいよと伝えると最後のパーツまで入れることができました。

・ひらがな字形パーツスライディングブロック:スムーズに全ての課題をこなしていました。

・凸文字なぞり書字:好きな女の子の名前の文字をなぞり、その後A4 4分割と16分割にした紙に書いていきました。なぞりは書見台に置いた立体コピーを自分だけで、書くときは少し支えたほうが本人の思った動きが出やすかったです。立体コピーに書き順の番号を書いておいてもよいと思いました。漢字もチェレンジしたいそうです。小学生の漢字から全てやるとなると膨大な量になるので、最初は精選が必要です。日本語ネイティブでない方用の漢字の練習帳などが実用的ではないかとお話ししました。

■保護者の声

・iPadでのPDFの保存方法およびApple pencilでのPDFへの書き込み方法について質問がありましたの一緒に手順を確認しました。

■次回

2020年1月17日(日)10:00-

Sunday 1 Nov 2020(OC)

目と手の協応

担当:松本

手が柱に行きなかなか出なかったのですが、お父様が柱から少し話したらどうでしょうとご提案していただき、柱から椅子を話すと手が前に出てきました。

■活動の様子

・2段階円柱抜き:太筒を抜いて頭の上でしばらく回した後に机に叩きつけながら台の棒に差して戻してくれました。

・木のビーズ付き円柱抜き:棒の部分を触ってくれていたので筒を少し浮かせて手に持っていくとそのまま筒を抜いて、さらに棒に戻してくれました。長いものも試しましたが手が出てきませんでした。

・鉄球落とし2個穴直線:叩く手の動作が多かったので、鉄球落としを用意すると、すぐに叩き落としてくれました。提示すると1個落とした後しばらく落とした穴を叩き続け、残りの球を叩き落としていました。

・ビー玉入れ:2個直線穴を提示すると入れてくれましたが、3個直線穴では手が前に出てきませんでした。

・鉄球落とし5個穴面:一回触ってくれて、また手が引っ込んでもう一回前に出て、3個落とし、また手が引っ込んで、もう一回出てきて叩くようにして残りの球を落とした後の穴にしばらく指を入れて確かめていました。ご本人から見て右上の最後の一個が残りました。

・鉄球落とし2個穴直線再び:自分から手を前に出し叩きながら1個落とした後にしばらく穴を確認していましたが、今度は右側に手が動き残りの球を叩き落としました。隣の残りの球を意識しているのが伝わってきました。

・鉄球落とし3個穴直線:2個穴からすぐに入れ替えるようにして提示すると右から順番に叩きながら一つずつ球を落としていきました。

・2段階円柱抜きトリプル:シングルの物を最初に提示して抜き差ししてもらった後に、提示しました。左端の太筒抜いて入れた後に、真ん中の太筒を抜いて左にさすという入れ替えをしてくれました。その後は左のアルミ筒をじっくりぐるぐる回した後に抜いて、しばらくテーブルで叩いた後に床に落としました。

再び左の太筒を抜いて入れて3回した後に、今度は太筒をぐるぐるとても器用に回していました。指先でねじる動きと手の平で撫でるようにして回す動きが交互に出ていました。

台を中心へ向かって移動してみても手の動きがついてきて正中線を超えても同じ動きが出ていました。

・6cm円柱差し5個直線し:机の左の同じ位置で叩きながら穴を見つけて差していました。こちらで台を動かして穴を見つけやすく援助しました。

・ボール筒入れ:机を叩いていた手を筒の方へ誘うと、筒つたい手がボールまで動き、ボールを押し込んでくれました。

・木の筒入れ子:提示すると自分で頭へ持っていき、しばらく頭で確認した後に、首元に持って行って顎で挟み込みながら確認して、最後は机を叩きながら土台の筒の中に入れた。口が身体の中心でそれより上の空間が上、それより下が下と言われているが、Cさんは気管切開しているので、喉も中心として機能しているのかもしれないです。

表裏どちらをはめても次のアルミ円柱が入るように底なしのものもあると良いかもしれないです。

・四角柱入れ:叩きながら向きを合わせて入れてくれた。やはり前回のキューブよりも入れやすい様子。円柱枠と2個提示。感覚的に弁別をしてもらおうと試みました。円柱を入れた後、四角柱は床に落としたのでそこで終わりにしました。

・階段式4cm円柱差し3個穴:一番上の場所がお気に入りのようで入れた後もそこに次の円柱を叩きつけて高さを確認していました。台をこちらでずらして全ての穴に入れてもらいました。

・ボコボコチェーンミニ:なかなか輪の部分になかなか手が出てこなかったので木の筒をつけると握って引っ張ってくれました。

 

Friday 30 Oct 2020(OC)

美術

担当:眞鍋

■ 活動内容
 折り紙を切って紅葉🍁に。家の中で秋を感じられる様に、皆んなで葉っぱを作って、マスキングテープを貼った台紙にトントンとCさんに叩いて貼ってもらいました。

Sunday 25 Oct 2020(OKN)

美術

担当:三輪

■ 活動内容
 iPadで色塗り(アプリークリップスタジオ)に挑戦。電車好きなので
井の頭線のアウトラインを描いてApple pencilで塗ってみることに。

帽子作りの作業に入り、一緒にはさみを使ってみたけれど、今日は何もやりたくない気分だったようでなかなか進みませんでした。無理強いせずに様子を見つつお母さんとお話ししながら、ふたりで新聞紙で帽子を作りはじめ、帽子にクレヨンで車を描きはじめると興味を持ってくれたのか、Kくんはこちらを振り向き、話しはじめました。床屋さんにでかけていた大好きなお父さんが帰ってきたので一緒に帽子の車に黄色と黒をクレヨンで塗ることができました。

最後に帽子をかぶった写真を撮って(写真)次回のお約束をして、11時35分終了。

■ 次回活動予定
 2020/12/13、10時〜11時半

Friday 23 Oct 2020(OC)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

まずは、Cさんのテーマソング「A Whole new world」から、より秋も深まったので「枯葉」、そして雨だったのでホセ・フェリシアーノの「Rain」を続けて聴いて頂きました。

ちょっとCさんには大人っぽい歌かなと思いましたが、いつものように、何度もうなずく様に頭を振りながら聴いてくれました。

Cさんは握る事が得意な様なので、いつもの打楽器の他に、 握って振ると、音が出る玩具を使ってみました。

細長いプラスティックの棒の頭に、キャラクターの鳥の顔が付いていて、棒の反対側を握って振ると、そのクチバシが開いたり閉じたりして、フガフガと何か喋ってるような音が出てくる仕組みです。

目の前で振ってみて渡してみると、頭やオデコに付けて、しばらく確かめていたので、興味は持ってくれた様子でしたが、握ったまま抱え込んだりして、うまく音を出すには今一つという所でした。

次に、「5匹のコブタとチャールストン」と「ローズ」を。ローズの映画の話をしている時に、いつの間にか、Cさんの足がにゅっと伸びてきて私の足の上に。握手じゃなくて握足したいのかも知れません。「分かったよ~」という意味で、足をナデナデしました。

今度は、私が木魚ならぬ木蛙でリズムを叩いている時に、Cさんがスティックを持って、降ろすタイミングで、叔母様がウッドブロックを当てに行って音を出す、という事を何度か繰り返してくれました。

そのままいつもなら、後ろの方にスティックを直ぐに捨ててしまうところを、少しの間、自分で椅子の後ろにスティックを当てて、トントンと拍子を打つようにして鳴らしてくれました。

しかも一度ではなく、何度か。

もしかしたら、リズムそのものか、スティックで叩いて音を出すという事に、少し興味を持ってくれたのかなと思いました。

そのまま、「スタンドバイミー」を。

話を挟んで「スターダスト」、「Eのブルース」、最後に「As time goes by」を。

さて前回は、話の途中で突然Cさんが鍵盤を叩き始めたので、今回はチョッと期待しつつキーボードを出したのですが、鍵盤の上に手を置いたものの、動かそうとはせず、結局、鍵盤を自分で叩くことはありませんでした。

ところが、

終わってからお母様達とお話をしている時に突然、今度は太鼓(ジャンベ)をトントンと鳴らしてくれました。

驚いたのは、膝立ちして、手の平で、太鼓の上に張ってある膜を軽く叩いていたのです。

まるで太鼓の使い方は分かっている様な感じがしました。

大人たちの興味を惹くために「私も話に入れて。」というメッセージだったのかもしれませんが、

自分の意志で膝立ちして、太鼓を叩いた事に感動しました。

■ 次回活動予定
 11月13日(金)14:00~

Sunday 18 Oct 2020(FKK)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

Kさん宅には初めての訪問でした。ウィンドウチャイムを、嵐の大野君の写真が貼ってあるポールに引っ掛けて、スタンバイ。

秋も深まり、まずは「旅愁」「もみじ」と、お馴染みの秋の定番曲をご挨拶代わりに聴いて頂きました。

続いて、高校生という事で英語の曲「A whole new world 」を。ヘルパーさんのサポートを得つつ、ウィンドウチャイムを鳴らして頂きました。
この曲で、Kさんも興味を示してくれた様子でした。

ウィンドウチャイムというと、その名の通り、風が吹く音というイメージがありますが、夜空に星がきらめいたり、流れ星が流れたり、水面に光がキラキラ反射したり、いろんなイメージを与えてくれる音なので、意識しながら「星に願いを」の曲でも、要所要所に鳴らして頂きました。

ちなみにKさんの夢は、大野君に会う事だそうです。叶うと良いですね。

次に、同じ夜空の曲でも軽快な「It’s a only paper moon」を、木の鈴で。
2拍目4拍目に叩くのと、1拍目3拍目に叩くのと、アクセントの位置で、ノリが違う事を感じて頂きました。

さて次は、この日の為に譜面を作ってきた、嵐の「Happiness」に初チャレンジ。
Kさんは、「あ、この曲ね、知ってる、知ってる。」という反応で、エンディングの細かい所までシビアに聴いていた様子でした。

大好きな曲だからこそ、隅々まで原曲をスッカリ覚えていて、違うアレンジにすると気になるのかも知れません。小型のキーボードでは限界がありますが、アレンジ再考の余地ありです。

「5匹のコブタのチャールストン」でも、2拍目4拍目に木の鈴を鳴らして、リズムを楽しんで頂きました。

このリズムを意識して、iPadのアプリを使ってピアノでブルースセッションにトライ。鍵盤の上で手を動かして音を出して頂きました。

それまで娘が嫌がるからと奥にいらしたお母様が、Kさんの前で、一緒にコール&レスポンスで参加して下さいました。Kさんもニコニコに。

最後に、年頃的にロック系も聴かせたいとのお母様の要望で、試しに、iPadをドラムの画面にして、私がベースドラムを「ドン、ドン」。
お母さんがKさんの手を握って一緒に、スネアドラムを「タン」。
ドンドンターン、ドンドンターンと、クイーンの 「We will rock you」を一緒にチョッとだけ歌いました。

■保護者の声
 クラシックや嵐は良く聞いてきたそうなのですが、次回は、ロックにもチャレンジしてみたいとのことでした。

Saturday 17 Oct 2020(MM)

視線入力/目と手の協応/文字学習

担当:松本

久しぶりの学びサポート。90分ノンストップで学習。その間はいつものように痰も治っていました。終了時にももっと続けたいと声でアピールしてくれました。

■視線入力

・久しぶりだったので、両眼隠さずに行いました。最初は右半分に視線が集中していましたが、最後は画面全体に広がりました。風船は「ぷよ」の設定で、一回見て視線が離れてももう一回戻ってきて割るという2段回注視することが何回もありました。

・射的ゲームの動画アセスメントでは、人物の顔にあまり視線がいきませんでした。

■目と手の協応

・iPad とアクションカメラで手元をモニターしました。

・ボコボコチェーン:右手で引き抜き、目と手の課題をスタートしました。

・ボコボコチェーンミニは、右手で握り左手で引き抜くという動作で行いました。左手で引き抜き切れないで止まると右手を外に開いて抜いてくれました。

・円柱筒入れ:5cm厚で高さ3cmのメダルを使いました。手のひらの上に円柱を置き重さで量を感じてもらい、次に入れる筒の高さでも量を実感してもらいました。

・スライディングブロックは上下左右自分の動きでスライドさせて穴に入れました。上手でした。本当に素晴らしい

・メダル入れ3個直線・5個面:残りの穴は幾つ問題も目や声で合図して自分の考えを伝えてくれました。

・凸文字なぞり:立体コピー機で作った凸文字を右手でなぞりました。

■保護者の声

・クワガタの幼虫が生まれ、餌代を通所施設での仕事のお給料から出している。以前より仕事をする回数が増え、生き物を飼うことが大好きなMさんは幼虫が仕事のモチベーションにつながっているとのことでした。

 

Friday 16 Oct 2020(OC)

美術

担当:眞鍋

■活動の様子

ハロウィンカボチャ作り。
木のパーツにお風呂の固めのスポンジを仕込んでトントンとスポンジング。
後から切り抜いて作りました。

■次回活動予定

10月30日(金)14:00-

Friday 9 Oct 2020(OC)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

この日のCさんは、パッチリと覚醒状態で調子良さそうでした。

まず、Cさんのテーマソング「A whole new world」からスタート。

続いて、秋の歌「もみじ」「旅愁」「枯葉」、そして月が綺麗に見える季節として、映画の話をしながら「Moon river 」「It’s a only paper moon」を聴いて頂きました。

さてここで、松本支援員考案の木の輪っか付きタンバリンを試してみました。

木の輪っかを通したゴムをタンバリンの直径辺りの両端に結び付けて、タンバリンの真ん中に当たる様にセット。

木の輪っかをC さんが引っ張ってから、パッと離した時にゴムが戻って、タンバリンを叩くという仕掛けです。

何度か試して貰ったら、ゴムがねじれたり、うんと長く伸びたりしながらも、引っ張った輪っかを離すとタンバリンに「トン!」と戻る事が分かりました。

タイミングや音の大きさは様々ですが、Cさん独自の力でタンバリンの音が出せて、まずは大成功!

そこで、Cさんのタンバリンの音を合図に、お母様達にご協力頂き、打楽器でサンバを演奏することに。

其々に叩き方を決め、オリジナルのサンバ「Happiest」を歌ってみました。

ちょっと乗ってきたところで、そのまま皆さんに打楽器をお願いすることにして、今度は、キーボードを出して、Cさんとブルースセッションにトライ。

オリジナルの「モッキンポットブルース」を歌いましたが、やはり今回も、C さんはキーボードに興味を示してくれない様子でした。

ところが、オリジナルついでに「I’ll be right here」や「恋に消えても」を聴いて頂きながら、コードや和音の弾き方などプチ音楽講座を始めたら、

突然、Cさんがキーボードを叩き始めました。

更に、鍵盤の上を手のひらや腕で勢いよく叩いていたら、いきなりカッコいいサウンドが聞こえてきました。

どうやら音色を変えるボタンや、自動演奏のスタートボタンも押したみたいで、

そのまま自動演奏の音源と一緒に、セッションしてくれました。

思わぬ展開に、みんなビックリして大喜び!

特にお母様は、「ええっ、今頃~?」と言いながらも本当に嬉しそうに、テーブルからキーボードが落ちないように抑えていて下さいました。

偶然、いろんなボタンに触れたのかも知れないけれど、鍵盤を叩くのを止めないで弾き続けたのは、興味を持ったからに違いありません。

キッカケが何だったのか分かりませんが、Cさんが積極的に楽器演奏してくれた事は初めてだったので、とても嬉しかったです。

私達も興奮気味でしたが、その後、順番にいろんな音色で弾いてみたCさんは、疲れたのか満足したのか、やっとピアノを放しました。

最後に、台風の雨が止むことを願いながら「Over the rainbow」で全員クールダウン。

■保護者より
 今までは、どちらかと言うと聴く方が多かったのですが、今回は自分から楽器を触り始めたので、音を出す事の楽しさも一緒に、広げていければと思います。

■次回活動予定
 次回は、10月23日(金)14:00~