視線入力/目と手の協応/数量/文字
担当:松本
■視線入力
・風船割り:初めから目を大きく開き、やる気を見せてくれました。支援者の前回の宿題であったコントラストがはっきりした円を提示できるようにカスタマイズしたところ次々に風船を割っていました。比較的左右とも視線が動かせていました。
・射的(ビデオアセスメントモード):中央左右に移動して映し出される人の顔の方へ視線が綺麗に動いていました。
・射的(四分割):右上のマスを集中的に見ていました。ここが今日は見やすい位置であると教えてくれていると捉え、次の目と手の協応の課題で活かしました。
■目と手の協応
視線入力で得た見やすい位置の情報をもとに、手元を映すカメラとiPadを設置しました。終始iPadを注視して手元の動きを確認しながら取り組みました。
・ボコボコタッパー:右手につけると自分の動きで短時間で3回引き抜いていました。
・ボコボコタッパーミニ:握りと引く方を左右の手で変えてみました。付け替えるとそれぞれの手が、全く違う動きをしていて以前よりよく調整できるようになっていて感動しました。
■数量
・円柱(直径50mm):円柱1、2、3個分を順に手の平において重さで量を感じてもらったあとに、1個分、2個分、3個分入る筒に一緒に入れ高さでも量を捉えられるようにしました。さらに、筒に入った円柱を横一列のはめ板に一緒に入れ、今度は量を長さで捉えられるように支援しました。始終真剣な表情で自分の動きで円柱を入れようとしていました。
・鉄球落とし:量を長さで感じてもらうバリエーションとして鉄球落としに取り組んでもらいました。鉄球の位置まで手を持っていくのを手伝うとあとは自分の動きだけで、押し入れていました。
・円柱(直径30mm)差し: 最初に見やすい位置に提示し穴がいくつあるのか右手確認したあとに、指でも穴の数を確認してからスタートしました。円柱を握った状態で先の方だけ穴に入れると手を離す動きで円柱をさして言ってくれました。途中残りの穴いくつ問題も一緒に考えながら進めました。
■文字
・凸文字(立体コピー)なぞり:あ行?か行?と順番に聞いていくと「ま行」で、瞬きでと視線で合図をくれました。順番になぞっていくと「み」をなぞった時に、文字の輪郭を上手になぞる動きが出ていました。最後に手の平に書いたのは「む」のようでした。なぜ「む」にしたのかは、はっきりと読み取れませんでしたが、今書いたのは「む」だよねと聞くと、手を開き合図をくれました。