目と手の協応/数量/文字
担当:松本
薬を調整して、覚醒が良くなったとのことで、本日は手もよく動いていました。突発的な動きでなく、ゆっくりと調整された手の動きが確認でき、素晴らしかったです。
■目と手の協応
・ボコボコタッパー:左手と右手順番に取り組みました。最後のひと引きのところを自分の力で引き抜いていました。
・ボコボコタッパーミニ:左手と右手順番に取り組みました。左手を握る方にした時には、勢いよく左上に引き抜くような動きをしてチェーンを抜いてくれました。手首の返しもとても良かったです。手を変えると今度は左手でチェーンを引いたあと、残りのチェーンがなかなか引けなかったのですが、左手を小刻みに動かしながら少しずつチェーンを引いていました。自分で工夫して課題に取り組んでいる様子がよく伝わりました。
■数量
・円柱(直径50mm):最初の手の平に円柱をおいて重さを感じてもらおうとしたのですが、このやり方で重さが感じられるか疑問でした。袋に入れて手にぶら下げたら良いのではと思いついてお母様にビニール袋を借りて一緒に個数分入れて右手でブラーんと持ってもらいました。しばらく持ったあと離しました。そのあと3個分を同じく一緒に袋に入れて、今度は左手に持ってもらいました。左手では落とすことなく、袋を持ち上げる動きが出たので「重さを確かめているんだね」と声掛けすると声を出して「そうだよ」という風に返答してくれました。
重さを感じた後、量を高さで感じてもらうために筒に入れ、さらに、長さで感じてもらうために直線のはめ板に移していきました。チェーン引きの時に引き出された手首の返しをうまく使って穴に円柱を滑り込ませる場面が多かったです。
■文字
・凸文字(立体コピー)なぞり:いつもの選択版であ行から順番にきいていくと、な行で指先が動いたので合図を送ってくれたと捉え、な行をなぞっていきました。「な」や「ぬ」「ね」と「くるり」とする部位が多い行ですがじっくり一緒になぞってくれました。次はどの行を練習するか尋ねるとまた、な行のところで指先を動かし合図。さらに聞くとら行でも合図。さらにわ行でも合図。やりとりしていると、どうも「ね」「れ」「わ」の違いを練習したいことがわかりました。それぞれの文字を立体コピーで練習した後に手首を支えながら私の掌に指先で書いてもらうと「れ」なのに最後の右に跳ねる動きがどうしても出ませんでした。「れは右はねだよ、最後」と声掛けを何回かすると左に払おうと何回も動いていた指先の力が抜け、ニュートラルな状態になって、納得したように右はねの動きが出ました。じっくり考えた後に合点がいった様子が指先の動きから伝わってきました。
最後にお母様からオススメクッションのご紹介がりました。座りながら、脇も開き体幹も支えられ、リラックスできていました。ホームセンター島忠で購入したそうです。毎回貴重な情報ありがとうございます。