目と手の協応/文字/スイッチ操作
担当:松本
⬛︎活動の様子
・目と手の協応
テーブルを取って肘を後ろに引ける状態を確保し、ボコボコチェーンから取り組みました。片方の手にリングをヘアゴムで固定し、チェーンにもう一方の手をのせると、リング側の手と同時にチェーン側の手も引き、タッパーからチェーンを引き抜いていました。リング側の手では肘を引く動きも見られました。
平面に埋め込んだカバサでは、右手をカバサの上に置いてスタートしました。今日はカバサの方に集中してほしかったため、ウインドチャイムは設置しませんでした。得意な「引く」動きだけでなく、肘を伸ばす「押す」動き(手前から奥の動き)もねらい、肘と手を介助しながらしばらく取り組みました。その後、3回程度、自分から肘を伸ばして手前から奥の動きを行うことができました。この動きは、前後に倒れるように動く立体ボコボコレバーや、玉落としを縦に一列に並べた教材でも、今回初めて見られました。肘・肩・手首の調節がかなり上手になっている印象を受けました。
通所施設でも、最近は覚醒が低くなることが少なく、手の動きもよく、作業量が増えたとお母様が伝えてくださいました。今ある力を最大限に活用した支援機器を使った活動参加のサポートとともに、応答的感覚教材による感覚の使い方や運動コントロールの学習の成果が、ゆっくりではありますが周囲の方にも実感できる形になってきたことを嬉しく感じました。
その後、大きな円盤のスライディングブロックで、上下左右の動きを一緒に確認してから文字学習に移りました。
・文字学習
文字盤で本日練習する文字を選び、凸文字なぞり → 手のひらに書く → メッセージボードに書くの順で行いました。今日は「は」行の中から、さらに「ほ」を選びました。訪問ヘルパーさんの復帰を伝えたい様子でした。
・スイッチ操作
iPadの操作をスライドスイッチで行いました。奥山支援員の12月の音楽情報を、手前に引く動きでスライドを進めました。振動スピーカーを使用しました。今日は紅白初参加アーティスト特集でした。聞いたことのある歌のときには、瞬きや頭の動きで私の方を向き、反応を教えてくれました。
