音楽
担当:石橋
今回も、お邪魔した時にはグッスリお休み中で、ヘルパーさんに「どうしましょうか。」と伺ったら、寝たままベッドから車椅子へ移動させて下さったのですが、起きるどころか、まだグッスリの状態でした。
特別に疲れているとか具合が悪い状態でもないらしいのですが、気持ちよさそうに寝ているので起こすのも悪いかなと、はじめは子守歌風に静かめの歌を何曲か歌いました。だんだん賑やかめの曲を歌っても眼が開かないので、ヘルパーさんがKさんの手首にブレスレットみたいな木の鈴を入れて、Kさんの手を持って一緒に振りながら拍子をとってくれました。
それでも起きる様子はありません。
ヘルパーさんが「ホントは起きてるんじゃないの?」と言いながら手を握ったまま大きく揺らしていました。ふと見ると、前は手の爪に可愛いマニキュアやネイルアートがあったのに、見当たらないので聞いてみたら、医療関係者から、健康状態を爪で判断するのに分からなくなるからとお声がかかったとの事。確かにと思いつつも、Kさんが楽しそうに眺めていたのに、ちょっと可哀想だなと思いました。カラフルで綺麗な物を見るのは元気が出るような気がしますが、もしかしたら、そのかわりに「お花」を習い始めたのかも知れません。
今回もお部屋には、綺麗なお花がいくつも活けられていました。K さんが学校の授業で作った花瓶にも差しているそうで、素敵だなと思いました。
終わり頃、やっと少し目を開けてくれたので、それではと、Kさんの大好きな嵐の「ARASHI」と「Happiness」をお聴き頂きました。
ヘルパーさんと一緒に聴いてくれて、ようやくパッチリ目が開いてきたようでした。
でも残念ながら時間が来たので、片付けながらヘルパーさんと、何かKさん自身の意志で音を出せる楽器はないだろうかと話しました。
握る事は出来るので、前に、握るスイッチとして使ったことも有るとの事。
iPadの表面にスイッチの反対を繋いで、ガレージバンドの楽器を鳴らす事は出来るかもしれません。
ただ前に、お母様がKさんの手を取って一緒に鳴らす事はしたのですが、あまり反応はなく興味はなさそうでした。自分の意志で鳴らしたわけではなかったからか、その音に興味がなかったからか分かりませんが、初めの1回だけでも自分の意志で音が出せるものがあればねと、話し合いました。
他にも、デジタル以外で握る事で音が出る楽器を探してみようと思います。