Wednesday 19 October 2022 FKK

音楽

担当:石橋

今回も、お邪魔した時にはグッスリお休み中で、ヘルパーさんに「どうしましょうか。」と伺ったら、寝たままベッドから車椅子へ移動させて下さったのですが、起きるどころか、まだグッスリの状態でした。

 特別に疲れているとか具合が悪い状態でもないらしいのですが、気持ちよさそうに寝ているので起こすのも悪いかなと、はじめは子守歌風に静かめの歌を何曲か歌いました。だんだん賑やかめの曲を歌っても眼が開かないので、ヘルパーさんがKさんの手首にブレスレットみたいな木の鈴を入れて、Kさんの手を持って一緒に振りながら拍子をとってくれました。
それでも起きる様子はありません。

ヘルパーさんが「ホントは起きてるんじゃないの?」と言いながら手を握ったまま大きく揺らしていました。ふと見ると、前は手の爪に可愛いマニキュアやネイルアートがあったのに、見当たらないので聞いてみたら、医療関係者から、健康状態を爪で判断するのに分からなくなるからとお声がかかったとの事。確かにと思いつつも、Kさんが楽しそうに眺めていたのに、ちょっと可哀想だなと思いました。カラフルで綺麗な物を見るのは元気が出るような気がしますが、もしかしたら、そのかわりに「お花」を習い始めたのかも知れません。
今回もお部屋には、綺麗なお花がいくつも活けられていました。K さんが学校の授業で作った花瓶にも差しているそうで、素敵だなと思いました。

終わり頃、やっと少し目を開けてくれたので、それではと、Kさんの大好きな嵐の「ARASHI」と「Happiness」をお聴き頂きました。

ヘルパーさんと一緒に聴いてくれて、ようやくパッチリ目が開いてきたようでした。

でも残念ながら時間が来たので、片付けながらヘルパーさんと、何かKさん自身の意志で音を出せる楽器はないだろうかと話しました。
握る事は出来るので、前に、握るスイッチとして使ったことも有るとの事。

iPadの表面にスイッチの反対を繋いで、ガレージバンドの楽器を鳴らす事は出来るかもしれません。

ただ前に、お母様がKさんの手を取って一緒に鳴らす事はしたのですが、あまり反応はなく興味はなさそうでした。自分の意志で鳴らしたわけではなかったからか、その音に興味がなかったからか分かりませんが、初めの1回だけでも自分の意志で音が出せるものがあればねと、話し合いました。

他にも、デジタル以外で握る事で音が出る楽器を探してみようと思います。

Monday 17 October 2022 T

美術

担当:三輪

  Tさんに新聞紙でつくるハロウィン帽子を紹介して、作ってみたいかどうかを聞きました。本人の承諾を得て、新聞紙を広げて製作。帽子に何か絵を描きますか?と聞くとTさんは「にゃんにゃ」を描くと言って、ジュエルペットのガーネット(ピンクの猫)を、ピンクのマーカーで描きました。できあがった帽子を被り鏡をながめました。
 用意していった柳楽優弥さんの塗り絵をミワとヘルパーさんとTさん三人で一緒にテーブルの上で塗りました。Tさんが柳楽さんのサインを上手に真似ることができるのというお母さんの声かけで、塗り絵の脇にTさんが柳楽さんのサインを書く、ヘルパーさんの塗ったものにもTさんがサインを書いていました。その後、次回からTさんの好きなものの塗り絵を準備しましょうか?と尋ねると、さっき帽子に描いたガーネットのリクエストがあって、その場でミワが描き、ヒカキンもとのリクエストで両方描きました。その後それをお母さんがコピーしてきて何枚か塗り絵を作ってくれました。次回の日程のお約束をして終了しました。
 

Thursday 6 October 2022 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 今回も、貴一君とお母様と文字起こしをして下さったヘルパーさんと一緒に、「赤いカプセル」の制作会議が中心になりました。実は前回のご意見を伺って声優さん達に録音し直して頂いた音声を、前もって聞いて頂いていました。私としては「短い言葉で場面転換を見事に表現していて、さすがプロだなあ。」と、出来上がりに満足していました。早速、感想を伺おうとしたら「とても素晴らしいけれど。」と、皆さんの複雑な表情。

何かご意見ご希望がありましたらと促したところ、まずヘルパーさんが「実は、他の登場人物はイメージ通りなのですが、主役の18歳のキイチ君のイメージが、私達の思っていたキイチ君と少し違う感じがするのです。」との事。彼女によると、もっと年相応に元気いっぱいのウキウキワクワクした感じのイメージなのだとか。というのも、作者のK君自身がディズニーランドへ行った時の動画を以前観た時、K君は他の子供達と同じ様に驚くほど活き活きウキウキしていて、とっても楽しそうだったから、そんな雰囲気をもっと出してほしいとの事でした。

お母様も、「たぶん、わざと少し抑えた感じのクールな少年を意識して下さったのでしょうけれど、もっと単純に軽く冒険を楽しむ男の子の方が、全体的にも明るく感じられるのではないでしょうか。」との事。実際にK君は日常的に、いつもいろんなことに驚いては「ヒョエ~。」を連発しつつ、タフに乗り越えて行くタイプだそうです。

K君は、すでにお母様達に気持ちを伝えていたのか、黙ってこちらを見ていました。思いがけない事ではありましたが、皆さんの思い入れが伝わって来たので、声優さんには申し訳ないけれど再度録りなおして頂く事にしました。

挿入の音楽に関しては、K君ご希望の本物のホルンを吹ける人が周りにいないので、ホルンのどういうところが好きかを改めて確認した上で、ホルンに近い音をキーボードで探しました。

K君の大好きな「It’s a small world」は日本語では「小さな世界」と訳されてますが、K君とお母様達の間では「イッツア」で通っている様で、ホルンが入っている「イッツア」の動画をK君が見せてくれました。

ブラスバンドのベースラインの音を出している感じでしたが、最近はタブレットを使って、自分でホルンのソロ演奏を探して聴いているそうです。
本当にホルンの音が好きなんだなと思いました。

さて、せっかくだから歌も少しとなり、K君の大好きな「イッツア(小さな世界)」を、久しぶりに6番までフルコーラスで聴いて頂きました。

例の「俺の大好きな~シリーズ」の替え歌も、4番までバッチリと。その時、もしかして替え歌がこんなに作れるのなら、作詞も出来るのではないかと、

「赤いカプセル」の動画のエンディングテーマの作詞を、K君が作る事を提案しました。K君は、やってみたいとのこと。

これは、益々楽しみになりました。前回にも増して、K君の想いのいっぱい詰まった作品になりそうです。

Tuesday 25 October 2022 KSN

最新音楽情報10月下半期

日本史「弥生時代」

字を書いて見る

担当:奥山

【活動の様子】

外の様子、気候の移り変わりの様子をカメラの画像をお見せしながら説明しました。

今日の取り組みの紹介。

最初に最新音楽情報10月下半期分の紹介をしました。最初の楽曲はYOASOBIの「祝福」。いつものYOASOBIの手書きアニメ風のPVではなく、テレビアニメ逃して映像であることをお話ししました。YOASOBIと聞いて「知っている」と体に力を入れていました。「祝福」が、秋アニメの「機動戦士ガンダム水星の魔女」のopであることや、ガンダムシリーズというロボットアニメが1979年より続いて今回が21作であること、実物大のガンダムをお台場や横浜で見ることができることを伝えて、横浜のガンダムが動く様子の動画をお見せしました。

続いて奥山が最近視聴した昨年の秋アニメのブルーピリオドのopがオシャレだという話をしてPVを視聴しました。更に、「あの」米津玄師の新曲が秋アニメの「チェンソーマン」のopであることをお話ししてPVを視聴しました。「チェンソーマン」や「SPY×FAMILY」は兄弟が視聴しているとのことでした。

歴史の勉強は弥生時代について。時代の特徴や関連する動画をkeynoteで学習。継続して注意を向けていらっしゃいました。

私自身KSさんの歴史の学習を組み立てることがとても大きな学びになっています(何度も繰り返し書いていますが)。この時代からヒトが戦争をするようになって、その様が今でも本質が変わっていないことについてお話ししました。

最後に細いタッチペンを右手に持って、iPad miniの画面に白抜き文字で字を書きました。その様子を目前のiPadで確認できるようにしました。ペンを持つときに体幹に力が入ったのですが、その後は力を抜いて色々な文字を書いてみて終了。

 

 

 

Saturday 1 Oct 2022(MM)

音楽

担当:石橋

この日もいつものように、打楽器を鳴らしながらご両親も一緒に、和やかにたくさん歌を歌いました。話題は、やはり先月のライブの事が中心になりました。

先月、コロナ禍になって久しぶりに私のライブがあったのですが、なんとM君とご両親がお出で下さったのです。実は私自身もお店のオーナーも、ライブに車椅子の方をお迎えするのは初めての事で緊張していましたが、お一人お一人に予めお知らせしてご理解とご協力をお願いしていたら、お陰様で吸引の音も音楽の一部として、皆様ご一緒に楽しんで下さいました。私としても本当に有難く、嬉しい事でした。

Mくんのリクエストとして「ドレミの歌」を初めてフルバージョンで歌ったのですが、いつものようにオープニングをM君にウィンドウチャイムで鳴らして頂き、それを合図に会場の皆さんと一緒に歌うことが出来ました。その時のM君の表情は、いつにも増して最高に輝く笑顔で応えてくれました。みんなに馴染みのあるこの曲が、知らない人同士の垣根を下げるのか、M君の嬉しそうな表情が皆を幸せにするのか、和やかな雰囲気が会場を包みました。

そういえば、大型台風が近づいていたにもかかわらず、有難い事に、昼間のその時間だけは雨も止んで薄日が差していました。

私が、「あの日は、奇跡的なお天気でしたよね。」とお話したら、お母様が「実は、この子が動く時は、不思議とお天気が味方してくれるんです。」とのこと。

たとえば、雨の日に車に乗らなくてはいけない時、M君が車に乗り込む時は何故か一時雨が止んでくれるそうで、直前や直後のお父様やお母様が荷物を運んだり乘り込んだりする時は、容赦なく降って来るそうでした。他にも、M君だけがラッキーを引き寄せる事が多々あるそうで、「もしかしたら神様に愛されている妖精かも?」という話をしました。

いつものレパートリー全曲に加えて、今回はブルースのコール&レスポンスの代わりに、一緒に「Stand by me」も歌いました。

もちろん「ドレミの歌」では、お父様がスチールドラム、お母様がマラカス、
そしてM君がウィンドウ・チャイムを鳴らしてくれて、最高の笑顔を見せてくれました。

Sunday 16 Oct 2022(TS)

目と手の協応/コミュニケーション

■活動の様子
・ボコボコチェーン:・すぐに手を伸ばしてくれました。白リングを引くことはスムーズにできました。本日は右手がよく出ていて、探索的な動きがありました。普段は左手操作の安定のために右手は母が固定しているとのことでした。
・円と正三角形の弁別:・スライドできるように同じ高さの台を設定して行いました。円の型を持とうとしました。援助で持つと円の台に合わせようと何度もトライしました。
操作的な負担が大きかったので次回までに工夫します。弁別はしっかりできていました。
・円の大中小の弁別:初めは大から渡すことで誤った時の手がかりとなるようにしました。中の台に入れようとして入らず笑ていました。小が手のひらに入り、最も操作しやすい様子で、達成感が一番あったようです。
・銀玉落とし大(23穴):新しい教材の提示に緊張せず動きが出るのは今回が初めてでした。課題理解は十分で、すぐにトライ。球を掴み取ろうとしたのは一度のみ。右側の上方のみ残っていましたが。目と手の協応はできていました。
・銀玉落とし小:大よりも手指の調整をし、人差し指を伸ばしてピンポイントで落としていました。操作的にvocaの活用ができそうです。
・チャットボックスのアセスメント:キー上に貼った2種のシールの弁別。上段左と下段右。「りんごどこ」「魚 どこ」に応じる方法で指差しOKでした。
・トーキングエイドキーガードへの定位:「さ はどこ」に対し、近くを指しました。同じ位置にりんごのシールを貼って、「りんご どこ」で実施するとキーの選択ができました。

Sunday 16 Oct 2022(MH)

目と手の協応/コミュニケーション

 ■活動の様子
・ステップバイステップ:アンパンマン絵カード→アンパンマンの歌を設定。すぐに手を伸ばし押しました。
・アイトーク:初めは利き手の右側を中心に探索するも、歌のフィードバックがないことで担当者の顔をのぞきこんでいました。反応しないで待つと、左側のアンパンマン付きキーを選択。以降繰り返すと、次第に選択が確実になりました。これまでで最も明確な選択ができました。
・アイトーク+ステップバイステップ:選択肢が3つになるとアンパンマンの選択は難しかったです。

・VOCAによる「もう一回」表出:VOCAの設置ですぐに表出しました。前回の活動を記憶している印象で、びっくり反応はなかったです。
・写真と絵による選択:右側を触ることが多かったです。明確な弁別はまだのようでした。一方を無地にしましたがあいまいな様子。シートの素材に関心が移るので、工夫の余地ありです。
・銀玉落とし1、2、3:1、2、3穴いずれも経験を積んでおり、穴を楽しみつつも全て落としていました。
・銀玉落とし大:関心大で、手の側面、手首、手指など様々な角度でどんどん落としていきました。穴よりも玉落としへの関心が高まっていました。
・銀玉落とし小:対象が小さいため微細な動きが促されていました。玉は左方、上方が残っていました。

Tuesday 11 Oct 2022(FKK)

美術

担当:三輪

■活動の様子 

 ベットの上で上半身を少し起こしての活動でした。
リラックスしてぱっちりと目を開いてこちらを見てご挨拶、活動の内容を説明、ハロウィンの帽子をつくりました。
 帽子の丸の部分を重ねて円錐にするところを手を添えて一緒に紙を動かす、大きさを調整してわたしが両面テープを貼り、テープの剥離紙を華子さんの指でおさえてもらって剥がしました。同様に帽子のツバ部分の両面テープの作業、帽子の構造を作ってからつなぎ目にマスキングテープを貼りました。左手でマスキングテープの輪の中に指を通して、わたしがリズムをつけてひっぱる→テープをわたしが切る、という作業を繰り返しました。テープが手の中で廻って、引き出されていく感触とリズムを面白がってくれてました。テープを貼って、大野くんの切り抜きを選んでもらって貼り、カボチャとコウモリのセット、リボンを通して完成。
 毎回やっている大野くん塗り絵も、声をかけながら彩色、ぶれることなくしっかりとクレヨンを押さえ続けて塗れました。ファイルにいままでの塗り絵を並べて、一緒に鑑賞して終了しました。

Tuesday 11 Oct 2022(ON)

最新音楽情報

数学「余りのある除法」

SENSIM

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

 

最初に外の様子や季節感をiPadに接続したアクションカメラでお見せしながら説明した。

続いて10月の最新音楽情報。韓国のアイドルでアメリカなどで大人気のBLACKPINK のPVを紹介。奥山がブルピンのことを知るきっかけが国連の気候変動枠組み条約の広報大使を務めたというニュースだったことをお伝えした。途中から目が大きく開いてきた。

続いてONさんが大好きな数学の学習。前回の予告通り余りのある除法の筆算についてkeynoteの教材の画面を食い入るように見ながら学習。奥山は割られる数をひとつづつ大きくしていくようなバリエーションをたくさん作って提示したのだが、ONさんは途中からじれったそうな表情になる。そこでバリエーションを飛ばし飛ばししながら進めたが、まだじれったそうにしていた。今日は割られる数が2桁で割る数が一桁no筆算、次回は割る数が二桁の場合の筆算をやることを予告して終了。途中で少数の計算だと余りを出さずに割り切れることがあることに触れる。とてもよく聞いていた。この先が少数、分数、正負の数、そして目指している方程式の学習であることをお話しする。途中の「一服」の時に現在チャート1位のYOASOBIの「祝福」PVを視聴。秋アニメのガンダム(機動戦士ガンダム 水星の魔女)のop曲なのだが予想していた10倍の勢いで興味あると表情で伝えてきた。終了後にお母様より、現在初代からガンダムを見ているとのこと。なるほどなるほど!

右足指の動きを自分で確認できるように指先にオーボールを吊り下げて、アクションカメラで確認できるようにした。周囲からも足の動きの活発さがわかってよかった。

最後にSENSIM。今日は久しぶりに左瞼の動きをPPSスイッチで拾って、左手親指はセンサースイッチで拾うように設定して取り組んでいただいた。今までの設定よりも思い通りに操作できる可能性を伝えていただいて終了しました。

 

Tuesday 27 Sep 2022(FKK)

美術

担当:三輪

■活動の様子
 毎回理学療法士さんとの活動の直後で、とてもはっきりした表情で覚醒した様子でした。いつもより積極的な表情で迎えてくれました。

・その1 スチロールシートでパズルを作る作業:

 最初にシートに貼る2種類の大野くんのプリントを選んでもらい、裏にノリを塗る作業しました。右手でしっかりとつかんで、支えながらボードにのせたプリントにノリを塗りました。シートに貼って、追加で青い星のシールを貼りました。パズルの裏のささえの両面テープの剥離紙を左手の指先でつかんで剥がしてもらいました。パズル面を二分割し、台紙からパズルを押し出す動きと感触を味わい、身体だけの大野くんの顔部分を目の前ではめ込む様子を見てもらいました。スチロールシートの感触とキュキュっと押し込む音を感じてくれていました。

  ・その2 大野くん塗り絵:

 しっかり覚醒してくれていたので手指も柔軟でつかむ動作もはっきりとしていました。ささえをしながら、声をかけながら一緒に塗る作業ができました。

 当たり前のことかも知れませんが、7月、8月とリラックスしながらもうとうとしてた時と比較すると、しっかり起きているFさんのほうが身体の緊張が少なく手指の動きがとれもスムーズでした。とても耳の能力を駆使してしっかり聞いてくれていると感じました。迷ってることと、あきらかにYES or NOだよっていうことを、豊かな表情で伝えてくれるのがわたしにも少しづつわかってきたので楽しいです。