「視線入力/目と手の協応/文字学習」
担当:松本健太郎
昨日まで、通所されている施設の宿泊行事だったため疲れのせいか覚醒が低い状態でした。視線入力、目と手の協応など試しましたが覚醒は低いままでしたが、凸文字なぞりを始めると覚醒が上がり文字をなぞる右手の動きも良かったです。Kさんはどのような体調でも文字学習を毎回楽しみにしていることが伝わってきました。
(学びサポート FKさん)
重い障がいがある方々へ在宅にて学習支援を行っています。その様子を紹介します。
「視線入力/目と手の協応/文字学習」
担当:松本健太郎
昨日まで、通所されている施設の宿泊行事だったため疲れのせいか覚醒が低い状態でした。視線入力、目と手の協応など試しましたが覚醒は低いままでしたが、凸文字なぞりを始めると覚醒が上がり文字をなぞる右手の動きも良かったです。Kさんはどのような体調でも文字学習を毎回楽しみにしていることが伝わってきました。
(学びサポート FKさん)
視線入力/目と手の協応
担当:松本健太郎
とにかく今日は視線入力がやりたいと本人の希望があり、それを中心に取り組みました。バージョンアップされた島根大学伊藤史人研究室開発の風船割りゲーム(視線入力訓練ソフトEyeMoT 3D GAME_00)試しました。最初にぷよぷよ風船が一つずつ動かず固定されて表示される設定で試しましたたが、捉えるのが難しそうだったので、ぷよぷよ風船が一つずつ動きながら表示される設定で試したところ徐々に見る範囲が広がっていきました。また、ぷよぷよが注視すると振り返って目が出てくるのも分かりやすかったようで、視線がそこから一瞬離れてもすぐに戻ってきて割れるまで見続けるられる場面が何回もありました。脳性麻痺の方の場合、動く物の方が捉えやすい方が多いです。眼球運動機能にも制約がある中、ここまで意欲的に見ることを楽しんでいて素晴らしかったです。
(学びサポート MMさん)
目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ」
担当:谷田部
○目と手の協応
・好きなソフトワイヤーを10本数えながら曲げる遊びを導入に使いました。
・円盤はめ:8個の円盤をはめる板を4回行いました。手元を見ながら、数を数えながらゆっくりと丁寧にはめることができました。
・手動シュレッダー回しでは、レシートを使って、買い物したお店を話題にして、シュレッダー回しの操作してもらいました。
○数量概念:数の棒
・円柱さし:右手を使ってゆっくりと丁寧に差し込むことができました。2個と3個を合わせると5個の説明を加えました。
○算数:立体造形1~3
・同じ1~3の立体造形を2セット使って、見本合わせを行いましたが、確実にできていました。
○見本合わせ:型はめパズル
友達に果物を買う、友達の兄におもちゃを買うという設定で、果物とおもちゃの型はめをそれぞれ2枚ずつ用意して、同じ物を合わせる勉強をしました。型はめまでは、まだ難しそうなので、見本合わせまでを課題にしました。さくらんぼとイチゴの区別が難しかったようです。
(学びサポート OKくん)
「目と手の協応/視線入力/スイッチ操作/文字」 担当:松本健太郎
・手元カメラにはアクションカメラをユニバーサルアームで固定しWi-FiでiPadにつなぐ方法で導入しました。以前に使っていたシステムよりも映像がクリアーで画面にもよく注目していました。
・前回、右下横向きであくびを使い、手を動かす方法でメダル入れの課題に取り組む工夫がみられましたが、今回あくびをしても最初は手が動きませんでした。その後、腕を少し前にずらすことであくびと連動した手の動きを引き出すことができました。お母様も課題をやると突然あくびがたくさん出るので、これは本人の工夫、本人の意図だということを再確認していました。
*車いすに座り、チェーンをタッパーから引き抜く課題に取り組みました。自分では動かせませんでしたが、二人羽織で動きのイメージを伝えながら一緒にチェーンを引き抜きました。手元カメラをよく見ていて、笑顔も見られました。このように動きを同じ向きで手伝いながら伝える活動も、ご本人が嫌がらなければ運動の制約が大きい方には必要だと改めて思いました。この方法で臆することなく、概念形成を促す教材を進めていく必要を感じました。
*星新一の短編を電子書籍を視線入力で使っている大きな画面で確認しながら読み聞かせを行いました。とてもよく画面に注目していました。
*文字なぞりは生き生きとやっていました。もう既に知っていると思いますが、改めてどんな形かということに確信を持ってもらうため学びなおしましょうと本人に伝えました。
(学びサポート Kくん)
「目と手の協応/視線入力/スイッチ操作」 担当:松本健太郎
・右下横向きの姿勢で、右肘が安定している状態で、手元が見えるようにカメラとモニターを設置し、写真のようにメダルはめを行ないました。あくびをすると右手が動くことを利用して、4回とも穴へスライドさせて入れました。一緒に見ていたお母さんも偶然によるあくびではなく、意図的にあくびをして課題に取り組んでいると認め、驚いていました。重度重複障がいの方があらゆる身体の動きを総動員して、自ら工夫し課題に取り組むことはエピソードとしてよく聞きますが、自分の目で確かめることができ感動しました。やっぱり、Kさんは偉い人だなと再確認しました。
(学びサポート Kくん)
「美術」 担当:真鍋麻里
そろそろ、ご本人の活動の見通しもついてきたので少し冒険して
スライムを試してみました。
色々な感触で作って持って行ったのですが・・・・
感触が気持ち悪かったみたいで受け入れてもらえなかったです。
残念!!
ですが、この感触が苦手ということがわかってよかったです。
(学びサポート Oさん)
目と手の協応/平面構成/立体構成/算数/文字」
担当:松本健太郎
谷田部さんの訪問を期待していたようでしたが、松本とも合計1時間ぐらい集中して学習することができました。途中、ビデオを撮っているからかっこいいところ谷田部さんに見せようね、とか、これ終わったらパソコンパチパチやろう、とか、モチベーションが下がらないように工夫して、学習を進めました。私とも仲良くやり取りしてくれて助かりました。
○プルブルチェーン(太いチェーン・アイスクリーム型・レバー型(直線・L字))
太いチェーンは、自分から左右交互に手が出ていました。アイスクリーム型も初めてだったのですがですが、握る側と、引く側で両手の協応が上手くできていました。直線レバーは、上下左右そしてL字型レバーも迷いなく手が動いていました。
○円盤・円柱・石蹴りコイン入れ
羽目板を、提示して「穴がいくつあるかな?」と聞いてしばらくしても返答がなかったので、円盤を入れながら数えていきました。「1個目、これは、お父さんの分」などストーリーにして数を数えていくと上手くやり取りが出来、集中力も続きました。円盤、円柱共に、5個までの直線と平面まで取り組むことができました。石蹴りコイン入れも外向きの手首の動きが出るようにスリットの角度を調整しながら提示し、その動きを出すことが出来ました。
○平面構成(数の棒)
5の枠の長いものからやりたいと伝えてくれました。枠にぴったりはまるパーツをもれなくはめることができました。4の枠に2の棒の組み合わせも、縦横の組み合わせではめていました。
○立体構成(体積パズル・立体パズル)
パソコンに気持ちが、引っ張らながらでしたが、提示された課題は完成させていました。途中、難しい場合は枠を用意して提示しました。枠が欲しいと自分から申告してくれる場面もありました。枠の利点としては、ここに入れるという空間的手がかりが増すこと、操作の時に、入れたパーツが落ちないため操作性が上がることが挙げられます。体積パズルは、2分割、2分と4分割、2分と4分と8分割全ての課題で様々な空間軸(縦横斜め)で入れることができました。
○文字学習(立体コピーなぞり)
あ行のみでしたが、書見台に提示した立体コピー一緒に右手でなぞりました。なぞると、手元をよく見ていくれて、手を引っ込めることもなかったので継続していくと良いと思いました。
※お母様から、壁に貼ってあった数字を声を出して読むようになったという報告がありました。まだ2回だけなのに、と学習の効果に驚いていらっしゃいました。
※基礎学習で文字を学習していくのと同時に生活の中で文字を手掛かりにするように、絵カードの下に文字情報を入れたものを選択する時に使ったり、予告に使ったりしながら、次に文字だけのカードに移行していく取り組みを始めましょうと提案しました。文字は、ひらがなメインですが、iPad、パソコンなどは一般に使われる表記の方が、実用的なので良いことも伝えました。お母様も作ってみるとのことでした。
※自分に身近な物語を文字にして一緒に読むという取り組みも良いと思われるとお話ししました。また、日記に様に、その日の学習を振り返りながら短文で構わないので一緒に文字にすることも良いかなと思います。
(学びサポート OKくん)
「文字学習/目と手の協応」
担当:松本健太郎
○目と手の協応・文字学習
・飼っていたミヤマクワガタのことについて、Keynoteにまとめ、ご本人にスイッチでページを進めてもらいながら学習しました。画面のよく注目しながら、スイッチも右手で押してくれました。このプレゼンの中で、もっと深く学びたいキーワードをピックアップして教材を用意したいと思います。
・文字入力について、新しく作成した文字盤をkeynoteの画面と連動させ、文字盤の文字の部分を押すと行と文字が進んでいく方法を試しました。選びたい行のところで、声で「この行」「この文字」ということを伝えてくれました。文字盤では「クヌキ」という文字を選びました。その前にミヤマクワガタの勉強をしていたので出てきたのかもしれません。すぐに、幹や葉の写真を一緒に確認したら納得した様子でした。
・手元を写してモニターで確認しながら行いました。スライディングブロックの操作がとても上手でした。左右によく手が動いていました
*今日は、ずっと何か言いたそうだったのですが、こちらがわからず、お母さんが最後にミヤマクワガタの亡くなった話をしだすとそれそれと、目を輝かして「それを伝えたかったんだ」という表情を見せてくれました。ご本人から直接伝えられる方法を見つけたいと強く思います。
(学びサポート MMくん)
「視線入力/目と手の協応/文字学習」
担当:松本健太郎
○文字学習
文字入力について、新しく作成した文字盤をkeynoteの画面と連動させ、文字盤の文字の部分を押すと行と文字が進んでいく方法を試しました。選びたい行のところで、指の力が入り「この行」「この文字」ということを伝えてくれました。ずっと画面に注目して真剣に取り組んでいました。選んだ文字列から、こちらが御本人の伝えたいことを読み取ることができませんでしたが、今後このようなやり取りを通して精度が上がっていくと思います。
文字盤の設置角度を固定して置けるように工夫する必要があります。
○視線入力
目の動きがとてもよく「塗り絵」は最後まで塗りつぶしクリアできました。「風船割り」も画面全体に視線が最初から広がっていて、「射的」は2択も4枚最後までできました。
*Kさんが社会教育で受けている英会話の授業(区が行っている在宅型の生涯教育「社会教育訪問学級」)の講師の方に「学びサポート」の様子を見学していただきました。今後も方法さえ工夫すれば全ての方が、能動的・主体的に学びを広げ、学びを深めることができるという事実を多くの人に伝える機会を積極的に作っていきたいと思います。
(学びサポート FKくん)
「美術」 担当:真鍋麻里
今日は紙粘土で型を作っていって、穴にモサモサの毛糸を通すという事をしました。
覚醒は低めでしたがしっかりと目が合って意思が伝わっでくる場面もありました。
(学びサポート Oさん)