Sunday 21 Mar 2021(MM)

視線入力/目と手の協応/数の概念/文字

担当:松本

 本日も途中吸引を挟みながら約90分ノンストップで学習。痰がいつもより多かったものの覚醒が高く、目の力がとても強かったです。
■視線入力
・設定:ご家庭で購入していただいた、パソッテルとモニターに持参の視線入力装置とパソコンをつなぎ行いました。
・風船割り:ずっとやりたかったらしく、繰り返し取り組みました。頭の位置も安定し、いつも苦手な左側もよく見ていました。
・射的のビデオアセスメントモード:アイドルの写真が左右真ん中に出ていくる動画を使いました。視線が上の方に行っていましたが、写真がある位置に横移動していてみようとしている事ははっきり分かりました。最後の方は写真のアイドルの目の位置に視線を向けることができていました。

■目と手の協応
・ボコボコチェーンミニ:右手を先に動かしたり、左手を先に動かしたり、いろいろな両手の動きのバリエーションを使いながらチェーンを抜いてくれました。セットした時には、動きを停止することもできていました。最初の頃に比べると、抜ききるまでの時間も短く、また、抜く方法のバリエーションも増えていました。親指を棒の付け根にしっかり当てていたことも素晴らしかったです。


・スライディングブロック:下、上、右、左の動き全て自分だけでできていました。手で押すことが難しい場合は、親指を使っていました。どうしても右手が後ろに動いて、ブロックから手が離れる時には、手を後ろに行ける所まで一回反らせてから、再びブロックの上に手をのせるようにしました。後ろに反らないように運動を調整している様子も何回も見られました。


■数の概念
・太い円柱がさね:筒の中に、一緒に円柱を重ねていきました。最後に、数が大きくなると高さが高くなること手を筒の上に置き実感してもらいました。
・太い円柱も持ってみる:右手のひらに、円柱を1個、2個、3個の順番に持ってもらいました。数が大きくなると、重くなることを実感してもらいました。
・円柱差し:1〜5個直線配列の円柱差しを提示して、一緒に穴を指先で触りながら穴の数を確認しました。円柱をさす場面では、円柱の先を穴に入れる所までは手伝い、そのあとは自分で手を離して円柱を滑り入れる方法で入れていきました。入れながら残りの穴幾つかを指を支えながら触ってもらい数えました。自分の動きで穴に触れ確認する場面もありました。
■文字なぞり
・なぞる行の決定:なぞりたい行を「あいうえお?」「かきくけこ?」と順番に聞いていくとは行で「は行」で身体に力を入れて選んだので一文字一文字、ところどころ本人の動きも拾いながら一緒になぞっていきました。立体コピーをなぞった後に同じ文字を手のひらにも書いてもらいました。最後に、今なぞった文字の中で一文字だけ手のひらに書いてと問いかけて待つと、「ほ」を今までにないはっきりした指の動きで書いてくれた。保健室の「ほ」だけと伝え、セッションを終了した。

■次回
2021年5月23日(日)13:00―