Sunday 21 Mar 2021(OKN&SY)

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 春の嵐というよりも、まるで台風並みの風雨の中、
果敢にも、しかも笑顔でお越し下さった皆さんと、新事務所で初めての「学びサポート」が始まりました。

お母様によるとO君は、非日常の緊急事態が大好きだそうで、よりによって悪天候のお出かけに大喜びだったそうです。
S君はというと、ガラス張りの事務所が気に入ったらしく、雨の中、外からもっと見たがったそうなのですが、お母様が、「また天気の良い日にね。」となだめながら中に入って下さったそうでした。
其々わざわざお越し下さった上に、有難い事でした。

さて春分の日を迎えた翌日でもあり、「どこかで春が」「春の小川」「花の街」など 、春の歌を3曲、それぞれの曲や作家のエピソードをお話しながら聴いて頂きました。

特に、大正元年発表の「春の小川」のモデルとなった川が、今は渋谷のビルや道路の下を流れている事には、驚かれたようでした。

中学生という事で、「Over the rainbow」「Smile」「As time goes by」など英語の歌も少し。

二人一緒のサポートは初めてでしたが、O君とS君は大の仲良しみたいで、気が付くと、車椅子の車輪と車輪を超えて手を握り合っていました。

お互いに安心するのかなと思いました。

さて打楽器をピアノの前に並べて、
その中からウッドブロックや鉄琴の使い方を見て頂いてから渡したところ、二人とも上手にポイントに当てて音を出してくれました。

そのまま好きに音を鳴らしてもらうことにして、
「5匹のこぶたとチャールストン」「小さな世界」「Save the last dance for me」など、リズムとテンポのある曲を。

知っている歌詞もあったようで、一緒に歌ってくれました。

今度は、順番に私とピアノの連弾をして頂こうと場所の移動をしてから、まずは年上のO君からブルースセッション!

ピアノには興味がある様で、一生懸命に集中して弾いてくれました。お母さん達もコール&レスポンスで参加して下さいました。

ところが場所変えをしたS君が、急に「あれ、あれ!」と外を指さしています。

外の日よけテントに雨が溜ると、一気にバサーッと水が落ちる時にテントがひっくり返る様子を見つけて、目が釘付けになったみたいでした。

私も「わ、おもしろい!」と言いつつ、「次はS君の番ね。」とピアノの前に位置を変えたら、S君は外が気になって仕方がない様子。

お母さんが、「後でゆっくり見ようね。」とフォローして下さり、何とか一緒に弾き始めて、最後はガンガン弾いてくれました。

二人とも、音楽や楽器には興味がある様なので、少しづつ、相手の音や自分の音を聞けるようになったら、
いつか、それぞれの役割を決めた合奏が出来るかもしれません。楽しみです。