Sunday 9 February 2020(KS)

音楽
担当:石橋

◯学びの様子ダイジェスト

 初めてお邪魔した日は「大福(2.9)の日」という事で、おめでたい事をご挨拶。まずはベッドサイドにウィンドウチャイムを取り付けて、好きな時に鳴らしてもらい、冬の歌を数曲歌いました。「北風小僧の寒太郎」では、お母さんの案で、寒太郎をS君の名前に変えて皆で歌いました。まるでS君のテーマソングの様でした。

次に、お母様が珍しい楽器をいろいろ用意して下さっていて、それらを使って、音の繋がりの面白さを探ってみました。松本さん発案、音リレーです。横になったままのS君が、手に握ったボールをゆっくり離すと、手元から斜めに置いてあった小型の鉄筋の上を、可愛い音を立ててコロコロと転がり、その先に垂直に立ててあったボードのスイッチに当たると、あらかじめ入っていたメロディが流れてきて、その続きを私がキーボードで弾くという具合です。垂直に立ててあるボードとは、正確には音の出る玩具で、大きなスイッチがいくつか飛び出していて、そのどれかを押すと、それぞれ違ったメロディが流れるという仕掛けになっていました。S君が握るボールは、パチンコ玉だと小さすぎて最後のスイッチが入らないし、ゴルフボールだとスイッチは入るけど鉄琴の音が少し小さいかなと思っていたら、ゴルフボールの大きさの鉄球がちょうど見つかり、うまい具合に繋がりました。ただ、スイッチ玩具にどんなメロディが入っているのか、果たして続きが弾けるのか、いきなり難題でしたが、何とかクリアして、S君の動作始まりで音のリレーができました。

次に、iPadのアプリ・ガレージバンドを使って、セッションをすることに。楽器はギターを選んで、コードはE7。松本さんが、S君が頬を動かすとスイッチが入って音が出るようにしてくれました。E7だけの曲「Shaky ground」を歌う間、好きな時に弾いてもらうことに。リズミカルな曲なので、お母さんや松本さん達もパーカッションで参加して頂きました。これが、なかなか盛り上がりました。この後、お母さんと松本さんがお話をしている時に、S君がギターをジャラ~ンと鳴らしました。私は何気なく、キーボードでブルースコードのメロディーをポロリ。するとS君が、またジャラ~ン。今度は私がパラパラパラ。するとまたS君がジャラ~ン。私がパラポロパラポロ。S君ジャラ~ン。私パラピピピピピ。というふうに、暫く掛け合いが続き、明らかにS君が、意図して音を出していて、私の音も受け止めてくれているのが分かりました。偶然かもしれませんが、思いがけず、二人でおしゃべりをしていた気分です。これが本当のトーキング・ギターかもしれないと感激しました。

最後に歌った、S君のお気に入り「踊るぽんぽこりん」」の作者はブルースシンガーでもあり、もしかすると、ブルース・フィーリングが好きなのかもしれません。私としては嬉しい事です。

(学びサポート S君)