Saturday 19 June 2021(FK)

音楽

石橋

■活動の様子

   今回は、お母様が沖縄の三板(さんば:3枚の板を、紐で片方だけ繋いでカスタネットのように鳴らす民族楽器)を持って待って下さっていました。乾いた木のぶつかる音が、頭にカンカンと響いて覚醒させる様な気がするので、何かに使えないでしょうかとのこと。前回エイサーの太鼓を使ったので、わざわざお手持ちの沖縄の楽器を探して下さった様でした。実はこの楽器は使ったことはあったのですが、恥ずかしながら鳴らし方をすっかり忘れていて、私自身がリズムを上手く叩き出す事が出来ませんでした。ちょっとコツのいる打楽器なのですが、K君の前にぶら下げて左手をぶつけながら叩く方法もあるかなと思ったのですが、3枚の板が適度な間隔を開けてぶら下がってないと、あのカーンという音は出ない様で、私の練習も含めて、次回までの宿題にすることにしました。せっかく探して下さったのに申し訳ないです。

さて、今度は木の蛙の打楽器を使って「蛙の歌」を、お母様も一緒に輪唱して下さいました。エリックカールさんの名前を出したら、直ぐに「本当に素晴らしい方でしたよね。」とお母様。K君も彼の絵本をたくさん読んでいたらしく、中でも一番好きな作品かもとのことで、「はらぺこあおむし」を聴いて頂きました。

次に「パプリカ」を、木の鈴を鳴らしながら。夏の陽気になってきたので、ラテンの「さらばジャマイカ」も。ここで、ギタレレを出してみました。

前回までは楽器に興味を持って貰うために、K君が自分のペースでゆっくり弦に触れて、好きに音を出して貰ったのですが、今回はK君の左手を私が持って、いろんな弦の弾き方を試してみました。
 まずは左手の親指の腹で弦を1本づつ下に弾いて行って、そのままの形で複数の弦をジャラ~ン。指の腹にかかる弦の軽い感触と、一つ一つの音をじっくり聞いている様でした。太い方から順に細い弦に変わっていく時の音の違いも、感じ取れたかなと思いました。何度も繰り返すと、ヨダレが流れ出て、お母様が「そう、おもしろいの。」「弦が好きなのね。」と拭ってくれます。
 Kくんは興味が出てきたり楽しかったりすると、ヨダレが出て来るそうなのです。今度は、K君が一番太い弦をハジき続けていても、私がフレットの上を指でずらしながら押さえていくと、ドレミファソラシドと音が変わっていきます。これは、直ぐに気が付いたようで、途中で私がフレットを押さえる位置を間違えたら、「おっ」と反応したくらいでした。
 今度は親指の腹でなく爪で弦を引っ掛けながら上にハジいて、音を出してみます。握りこぶしも下から複数の弦をすくうように、さっきと反対の動作でも音は出る事を伝えます。
 いろんな弾き方がある事を伝えて、
親指の腹で1弦ハジいた後、握った拳で残りの複数の弦を鳴らしてみます。
これを繰り返すと、ドン・チャカ、ドン・チャカ、とリズムが出てきます。
K君がヨダレを流しながら「おっ」と小さい声を出しました。

 ここで曲にチャレンジ。
前回は、私がギタレレを弾いて、K君はウィンドウチャイムでしたが、
 今回は、私が左手でフレットを持ってコードを押さえて、K君の左手に私の手を添えて、ドン・チャカ、ドン・チャカ弾きながら「南の島のハメハメハ大王」を歌いました。

何度も何度も試してみて、
チョッと厳しい体制でしたが、なんとかフルコーラス終えて「イェ~イ!」と喜んでたら、K 君は、なんと左手でフレットを触り始めました。

ドレミファと音が変わっていく時にも、私の左手が動いていたのに気が付いたのかも知れませんが、
今までは真ん中の弦を弾く所だけに焦点が当たっていた様なのに、初めて長いフレットにも興味を持った様子でした。

それを見て、お母様がK君の右手の方もギタレレの端っこにチョコンとおいてあげました。それがとても自然な感じがして、「ああ、ギターが好きなんだな。」と思いました。

 次回は、左手でフレットを押さえたり、右手でも弦を触ってもらおうかなと思いました。

最後にブルースセッションで盛り上がり、お母さんがノリノリでレスポンスを返してくれました。

けい君も、時々声を出して歌ってくれました。

NiziU の曲をリクエストされていたのですが、どれもカッコいいけどアレンジがチョッと難しく、もう少し待っていただくことにしました。