Sunday 30 November 2019

「目と手の協応/コミュニケーション」 

・Hさんと初めての学びサポートのセッションでした。初対面の学習支援ボランティアのことば掛け、持参の人形での関わりに対する受け容れも良好で関わる時間や場面を共有するごとに表情の変化がみられ、笑顔が増えていきました。

○学びの様子ダイジェスト

・日常的に、40分程度の座位の継続は可能とのことなので、途中リラ
ックスタイムを入れながら実施しました。
・遊び場面では、保護者の方持参の強化段ボールの天板付き椅子で行いました。足台の設置したり、天板の位置が高かったので操作時に上肢の可動域が制限されるので、次回までに段ボールのカットして高さ調整することとソフト伊達締めで体幹保持をすることを確認しました。
・眼前での担当者の提示(銀の大玉落とし)をよく見ていて、直後の活動に結びついていました。
・関心のある物へ自発的に手をのばす、快な物(ライトムーブの振動)に対し、表情を変え後方に身体を寄せて避けるようにしていました。
・次回は、実物への視線による選択の実施、目と手の協応、食事場面の観察をしていきます。

学びサポート(MHさん)

Saturday 7 December 2019

「目と手の協応/算数」 担当:松本健太郎

・OKさんと久しぶりの学びサポート。どの課題にも集中して取り組んでくれました。

○学びの様子ダイジェスト

◯目と手の協応
・棒抜きは、細い円柱が握りやすく提示位置を変化させながら自分の方に引っ張ることなく、上へスッと抜ける位置を一緒に見つけました。電動車いすの操作レバーの位置決めの参考になればと思います。
・握るボコボコチェーン抜き(写真)は、両手が協応して開かれる場面がありました。
・アルミ円盤はめは、横一列3個、はパッっと見て穴の数を答えてくれましたが、横一列5個ではそれが難しかったです。しかし、最初の穴に触りながら、目で穴を追い最後に終りの穴に触り「5」と文字盤を押さえて答えてくれました。以前は、一穴ずつ触って数えていたので、目だけで穴を追って数えることができていて素晴らしかったです。
・新しい教材である太い円柱アルミ入れ(写真)は、テーブルに置くと、そのまま一人で持ち上げて筒に入れていました。持ちやすそうでしたし、奥行き合わせを試行錯誤して入れる場面もあって、課題にあった良い教材でした。
○算数
・桁取を新しいはめ板教材(写真)で説明しました。文字盤で正しく数を答えていて、よく理解している様子でした。次回は、100の位をやります。
・学校の宿題プリントを「数の棒」で確認しながら行ないました。
・次回は、5の合成分解から系統立てて復習します。

(学びサポート OKさん)

 

Sunday 1 December 2019

「目と手の協応/文字/算数」 担当:松本健太郎

・緊張なく、事務所の環境に興味津々でいろんな部屋を探索したい様子でした。

○学びの様子ダイジェスト

・ウォーミングアップのブルブル教材(固有覚フィードバック教材)を一通りやりました。ブルブルタッパーのチェーンを上手に交互に手繰り寄せていました。

・平面構成(枠のあるパズル)は四角ピースは自由自在にどの課題も完成さていました。三角ピースの4分割は最後の一枚左回り右回りの2次元回転や表裏の3次元回転で試行錯誤しながら自分だけで入れることができました(写真上)。じっくり取り組んでいる姿が本当に素晴らしかったです。

・体積パズルは3種類のピースも入れ方を修正しながら全部枠にはめていました。

・数の棒の一個あまり問題は、はめたり外したり試行錯誤しながら余分な棒がどれか見つけることができました。

・凸文字なぞりをしたのですが、書くことが難しいため途中から、文字構成のスライディングブロック(写真下)に取り組みました。すごく楽しんで全ての形をやりきりました。課題としてぴったりあったちょうど良い教材でした。

 

 

 

 

 

(学びサポート SYさん)

 

Sunday 24 November 2019

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ
担当:谷田部

 ウォーミングアップで、ブルブルチェンバー、差し込み棒、ソフトワイヤーの両手曲げをしまして。ソフトワイヤーは、両手で絞る手の動きにも挑戦しました。六角ネジの5個外しをしました。親指を上手く使って、クルクルネジを回転させて外しました。
○数量概念/算数
円盤型はめで、2個と3個を合わせて5個の足し算をやりました。2と3は、数字の1.2.3の立体造形を目の前に置きながら勉強しました。円盤はめと同じ手順で円柱はめの、2足す3の足し算をやりました。
左右を確認してスライドさせる、型はめをしました。
立体構成では、カステラを型に入れて焼く設定で、2個、4個、6個に分解した物を型に入れました。
○言葉
平仮名のさ、と、このなぞりの後、公文の平仮名カードて、さ、と、こを選んで並べました。最後に、平仮名の文字と絵の本を途中まで読みました。

集中力が切れて、休憩を入れてもまた課題に向かえるようになってきました。

「今まで絵でも字でも見る事が苦手でしたが、見る事への抵抗がなくなってきたのか本に注目してくれるようになりました」とお母様からコメントいただきました。素晴らしいです。

(学びサポート OKくん)

Saturday 10 November 2019

「スイッチ操作」 担当:松本健太郎

今回は特定非営利活動法人 訪問大学おおきなきにお邪魔して生体電位スイッチCyin(http://www.j-d.co.jp/welfare/cyin.html)

の試用をしました。Cyin 福祉用モデルは、革新的サイバニクス技術によって、人が体を動かそうとした際に、 脳から筋肉へ送られる微弱な生体電位信号(筋活動以外で随意にコントロールできる生体信号)を検出することにより、「目に見えない力」を使って意思の伝達や機器の制御を可能にするシステムです(ダブル技研ホームページより)。

タイミングよく押すのには練習が必要です。おおきなき 代表の相澤様が設置部や感度を上手く調整してくれてKさんが自分でスイッチを操作することができる場面がありました。直前までウトウトして覚醒が低かったのですが、1時間半近く覚醒が高いまま集中して取り組んでいました。最初は、ビックマックにつなぎ試した後に、スイッチとつなぎキーボードの鍵盤を物理的押せる「わりバッシャー」と道具につなぎ、YAMAHA ヤマハsonogenic SHS-500RDで大好きな「おどるポンポコリン」を演奏しました。SHS-500RDは、無料アプリ「Chord Tracker」と連動させて使用する「JAM機能」を使うと、スマートデバイスに保存している楽曲のコード進行にマッチする音が自動的に鍵盤に割り当てられ、お気に入りの曲と自由にセッションを楽しむことができます(ヤマハホームページより)。つまり曲の途中、どのタイミングで鍵盤を押しても大丈夫ということです。本当に素晴らしい。

そして、Kさんも演奏を楽しんでいました。曲が終わったと同時にジャーンっとカッコよく鍵盤を鳴らす場面もありました。

Kさんが、見た目では、手が動いてなくともこれだけ動かそうとしていたということがお母様とともに確認できたのは大きな収穫でした。Kさんの強い意志と可能性が感じられました。

今回試用させて頂いた機器一式学びサポートでも是非で揃えたいです。ただ生体電位スイッチCyinは60万円ととても高価です。助成金申請しなければ・・・・・。と思っていたところ相澤様からもう少し安いスイッチの情報提供をしてただきました。高感度ワイヤレス筋電スイッチEMOS CXというものでお値段8万円。生体電位スイッチCyinは、電極を貼った部位が動かなくてもOnになりますが、こちらは、ほんの少しでも動くことが必要らいいです。

今回全面的にサポートいたただいたおおきなきの相澤様に深く感謝いたします。

 

(学びサポート Kくん)

Thursday 14 November 2019

「美術」 担当:真鍋麻里

今日は、ずっと起きていてくれました^^

柔らかい毛糸で沢山ボンボンを作って、トイレットペーパーの芯にぶらさげました。個体では興味もってもらえなかったのですが

いっぱいぶらさげた物は興味持ってくれました^^

(学びサポート Oさん)

Saturday 16 November 2019(FK)

「視線入力/目と手の協応/文字学習」
担当:松本健太郎

 昨日まで、通所されている施設の宿泊行事だったため疲れのせいか覚醒が低い状態でした。視線入力、目と手の協応など試しましたが覚醒は低いままでしたが、凸文字なぞりを始めると覚醒が上がり文字をなぞる右手の動きも良かったです。Kさんはどのような体調でも文字学習を毎回楽しみにしていることが伝わってきました。

(学びサポート FKさん)

Saturday 11 November 2019(MM)

視線入力/目と手の協応

担当:松本健太郎

 とにかく今日は視線入力がやりたいと本人の希望があり、それを中心に取り組みました。バージョンアップされた島根大学伊藤史人研究室開発の風船割りゲーム(視線入力訓練ソフトEyeMoT 3D GAME_00)試しました。最初にぷよぷよ風船が一つずつ動かず固定されて表示される設定で試しましたたが、捉えるのが難しそうだったので、ぷよぷよ風船が一つずつ動きながら表示される設定で試したところ徐々に見る範囲が広がっていきました。また、ぷよぷよが注視すると振り返って目が出てくるのも分かりやすかったようで、視線がそこから一瞬離れてもすぐに戻ってきて割れるまで見続けるられる場面が何回もありました。脳性麻痺の方の場合、動く物の方が捉えやすい方が多いです。眼球運動機能にも制約がある中、ここまで意欲的に見ることを楽しんでいて素晴らしかったです。

(学びサポート MMさん)

Sunday 27 October 2019

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ」
担当:谷田部

○目と手の協応

・好きなソフトワイヤーを10本数えながら曲げる遊びを導入に使いました。

・円盤はめ:8個の円盤をはめる板を4回行いました。手元を見ながら、数を数えながらゆっくりと丁寧にはめることができました。

・手動シュレッダー回しでは、レシートを使って、買い物したお店を話題にして、シュレッダー回しの操作してもらいました。

○数量概念:数の棒

・円柱さし:右手を使ってゆっくりと丁寧に差し込むことができました。2個と3個を合わせると5個の説明を加えました。

○算数:立体造形1~3

・同じ1~3の立体造形を2セット使って、見本合わせを行いましたが、確実にできていました。

○見本合わせ:型はめパズル

友達に果物を買う、友達の兄におもちゃを買うという設定で、果物とおもちゃの型はめをそれぞれ2枚ずつ用意して、同じ物を合わせる勉強をしました。型はめまでは、まだ難しそうなので、見本合わせまでを課題にしました。さくらんぼとイチゴの区別が難しかったようです。

(学びサポート OKくん)

Saturday 26 October 2019

「目と手の協応/視線入力/スイッチ操作/文字」 担当:松本健太郎

・手元カメラにはアクションカメラをユニバーサルアームで固定しWi-FiでiPadにつなぐ方法で導入しました。以前に使っていたシステムよりも映像がクリアーで画面にもよく注目していました。

・前回、右下横向きであくびを使い、手を動かす方法でメダル入れの課題に取り組む工夫がみられましたが、今回あくびをしても最初は手が動きませんでした。その後、腕を少し前にずらすことであくびと連動した手の動きを引き出すことができました。お母様も課題をやると突然あくびがたくさん出るので、これは本人の工夫、本人の意図だということを再確認していました。

*車いすに座り、チェーンをタッパーから引き抜く課題に取り組みました。自分では動かせませんでしたが、二人羽織で動きのイメージを伝えながら一緒にチェーンを引き抜きました。手元カメラをよく見ていて、笑顔も見られました。このように動きを同じ向きで手伝いながら伝える活動も、ご本人が嫌がらなければ運動の制約が大きい方には必要だと改めて思いました。この方法で臆することなく、概念形成を促す教材を進めていく必要を感じました。

*星新一の短編を電子書籍を視線入力で使っている大きな画面で確認しながら読み聞かせを行いました。とてもよく画面に注目していました。

*文字なぞりは生き生きとやっていました。もう既に知っていると思いますが、改めてどんな形かということに確信を持ってもらうため学びなおしましょうと本人に伝えました。

(学びサポート Kくん)