Sunday26 January 2020(OK)

目と手の協応/数量概念/算数/立体構成/平面構成/言葉
担当:谷田部

◯学びの様子ダイジェスト 

・目と手の協応
 今回も、お母様と健斗くんが一階のダイニングキッチンで歓迎してくれました。松本さんがちょうど健斗くんのアプリの設定に来られて、勉強の様子も見てもらいました。この所急いで教材を出さなくても、健斗君はテーブルで落ち着いて待っています。
今回も横にスライドする型はめ教材を、スムーズに取り組んでくれました。その後ウォーミングアップでブルブルチェンバー、差し込み棒、ソフトワイヤーを一回ずつやりました。手動式のシュレッダーで手を回してレシートを裁断してもらいました。
・数量概念/算数
円盤型はめと、円柱差しでは、今日のお土産のコーヒー牛乳5個の数の勉強をしました。
立体構成では、カステラを型に入れて焼く設定で、2個、4個、6個に分解した物を型に入れました。今日は、お土産で本物のカステラも用意したのでテンション高めで勉強してくれました。
・言葉
同じ果物のパズルを2セット用意して、同じ果物にピースを重ねる勉強をしました。小学校1年上巻の教科書を少し音読しました。短いフレーズで私が読むと、正確に声を出していました。友達に平仮名を教える設定で、公文の平仮名カードを7枚程度、なぞりながら勉強しました。驚いたことは、カードを出すと何も言わないのに指でなぞり書きを始めたことでした。書き順が少し間違っていたので、少し直しました。

(学びサポートOKさん)

Sunday 23 February 2020(OK)

目と手の協応/数量概念/算数/立体構成/言葉
担当:谷田部

◯学びの様子ダイジェスト 

・目と手の協応
今回は、2階のリビングで歓迎してくれました。お父様がいる日は2階で学びサポートをすることが多いです。今回は、お母様が、「先生と二人で勉強してね。」と言われてすぐに1階に降りて行かれました。健斗君はそれでも、とても落ち着いてテーブルの椅子に座っているので、すぐに勉強が始められました。スマホもiPadがなくても平気でした。
今回は、松本さんの平面構成の教材がなかったので、健斗君は「松本さんはこないの?」としきりに心配していました。ウォーミングアップでブルブルチェンバー、ソフトワイヤーを一回ずつやりました。手動式のシュレッダーで手を回してレシートを裁断してもらいました。私がシュッレダーから手を離したときに、左手でケースを押さえて、右手でハンドルを回していたのでびっくりしました。
・数量概念/算数
円盤型はめと、円柱差しでは、友達のお昼のハンバーグと竹輪を焼く設定でやりました。上手にはめられました。2個と3個を足して5個になることを勉強しました。立体構成では、カステラを型に入れて焼く設定で、2個、4個、5個に分解した物を型に入れました。
・言葉
同じ果物のパズルを2セット用意して、同じ果物にピースを重ねる勉強をしました。英語が好きだと言うことでしたので、果物の名前を英語でもやりましたが、やはり日本語が良いと言いました。友達に平仮名を教える設定で、公文の平仮名カードを7枚程度勉強しました。前回に続き、小学校1年上巻の教科書を音読しました。今回は、前回より長く勉強しました。短いフレーズで私が読むと、正確に声を出していました。

(学びサポートOKさん)

Sunday 9 February 2020(KS)

音楽
担当:石橋

◯学びの様子ダイジェスト

 初めてお邪魔した日は「大福(2.9)の日」という事で、おめでたい事をご挨拶。まずはベッドサイドにウィンドウチャイムを取り付けて、好きな時に鳴らしてもらい、冬の歌を数曲歌いました。「北風小僧の寒太郎」では、お母さんの案で、寒太郎をS君の名前に変えて皆で歌いました。まるでS君のテーマソングの様でした。

次に、お母様が珍しい楽器をいろいろ用意して下さっていて、それらを使って、音の繋がりの面白さを探ってみました。松本さん発案、音リレーです。横になったままのS君が、手に握ったボールをゆっくり離すと、手元から斜めに置いてあった小型の鉄筋の上を、可愛い音を立ててコロコロと転がり、その先に垂直に立ててあったボードのスイッチに当たると、あらかじめ入っていたメロディが流れてきて、その続きを私がキーボードで弾くという具合です。垂直に立ててあるボードとは、正確には音の出る玩具で、大きなスイッチがいくつか飛び出していて、そのどれかを押すと、それぞれ違ったメロディが流れるという仕掛けになっていました。S君が握るボールは、パチンコ玉だと小さすぎて最後のスイッチが入らないし、ゴルフボールだとスイッチは入るけど鉄琴の音が少し小さいかなと思っていたら、ゴルフボールの大きさの鉄球がちょうど見つかり、うまい具合に繋がりました。ただ、スイッチ玩具にどんなメロディが入っているのか、果たして続きが弾けるのか、いきなり難題でしたが、何とかクリアして、S君の動作始まりで音のリレーができました。

次に、iPadのアプリ・ガレージバンドを使って、セッションをすることに。楽器はギターを選んで、コードはE7。松本さんが、S君が頬を動かすとスイッチが入って音が出るようにしてくれました。E7だけの曲「Shaky ground」を歌う間、好きな時に弾いてもらうことに。リズミカルな曲なので、お母さんや松本さん達もパーカッションで参加して頂きました。これが、なかなか盛り上がりました。この後、お母さんと松本さんがお話をしている時に、S君がギターをジャラ~ンと鳴らしました。私は何気なく、キーボードでブルースコードのメロディーをポロリ。するとS君が、またジャラ~ン。今度は私がパラパラパラ。するとまたS君がジャラ~ン。私がパラポロパラポロ。S君ジャラ~ン。私パラピピピピピ。というふうに、暫く掛け合いが続き、明らかにS君が、意図して音を出していて、私の音も受け止めてくれているのが分かりました。偶然かもしれませんが、思いがけず、二人でおしゃべりをしていた気分です。これが本当のトーキング・ギターかもしれないと感激しました。

最後に歌った、S君のお気に入り「踊るぽんぽこりん」」の作者はブルースシンガーでもあり、もしかすると、ブルース・フィーリングが好きなのかもしれません。私としては嬉しい事です。

(学びサポート S君)

Saturday 8 February 2020(FK)

音楽
担当:石橋

◯学びの様子ダイジェスト

 暦の「御事始め」の日に、学びサポート音楽の開始のご縁に感謝しつつ、ご挨拶がてらオリジナルの「Nice to meet you!」をお聴き頂きました。分かりやすいので、この曲を、毎回初めにお聴き頂く事になりました。

お母さんの話では不協和音が苦手と言いつつ、いろんな音楽を聴いてらっしゃるようなので、まずは一緒にできる事から少しづつ試してみることにしました。

初めに、同行した松本さんが車椅子にウインドウチャイムを固定してくれて、膝を動かすと鳴る様にしました。「ゆきやこんこ」に合わせて雪をイメージしながら、好きな時に鳴らしてもらいました。そのまま「北風小僧の寒太郎」も。お母様の掛け声もバッチリでした。「冬の星座」「星に願いを」なども、ウィンドウチャイムで。この音はF君も好きな様でした。

次に、それまで私が弾いていた小型キーボードのヤマハSonogenicとiPadのヤマハのアプリを繋いで、キーボードのスピーカーから流れる曲中を好きなタイミングで何処を弾いてもメロデイに合う和音が出る機能を使ってみました。基本リストの中から「アメイジンググレース」を選曲して、音色はピアノを選択。F君の左手を松本さんが軽く持ち上げて、キーボードの上に自分で落とす感じで試してみました。途中でよだれがいっぱい出てきたのですが、お母様が、「楽しい時や興味のあることをやってる時はよだれが出ます。」とのこと。嬉しかったです。

他にも、キーボードの中にはリズミカルな今時のデモ音源が入っていて、それに合わせて、楽器を選んでセセッションが出来る機能もあり、使ってみることにしました。自分の音が聞き分けやすいように、個性的な音色が出るパーカッションを選択して、今度は、左手を初めからキーボードの上に乗せて、体重を前にかけると音が出るようにしてみることに。セッティングに苦労していると、お母様が、さらに小型で音色も選べるカシオのキーボードを出して下さいました。これが、車椅子のテーブルにぴったりのサイズ!デモ音源と同期させることは出来ませんでしたが、二つのキーボードでセッションできました。好きな時に鳴らしてもらうようにして、オリジナルの「モッキンポットブルース」や「You are my sunshine」などを一緒に。お母さんや松本さんも一緒にパーカッションで盛り上げてくれました。F君は私の指先を、よく見てくれているようでした。鍵盤に興味を持ってくれたかもしれません。

(学びサポート F君)

Saturday 8 February 2020(MM)

音楽
担当:石橋

◯学びの様子ダイジェスト

 初日にお邪魔して直ぐ、「閉まったままでしたが、良かったら使って下さい。」と、小型のスチールドラムを箱から出してくださいました。初めて見る珍しい楽器で、素敵な音がします。鉄筋の様にドレミが横に順番に並んでないので、丸い表面の隅を叩いて音を出すこと自体、慣れないと難しい楽器です。試しに、音を探しながら「ドレミの歌」を軽くなぞってみたら、ちょうど今聞いていた曲だったそうで、それならと、まずは、「ドレミの歌」の合奏に挑戦することにしました。

お父さんには、いきなり難役スチールドラムで、ド・レ・ミ‣ファ・ソ・ラ・シ・ドを、歌の頭にそれぞれ1拍ずつ鳴らしてもらう事に。お母さんには木のパーカッションを。M君は、車椅子のテーブルにつけたウインドウチャイムの下を、左腕でこすりながら鳴らしてくれました。私は歌とキイボード。同行した松本さんも木のパーカッションで一緒に。M君も知っている曲だけに、何度も繰り返すうちに、曲全体の流れがつかめてきた様でした。そこで、「チャイムから始まるのは?」というお母さんの一言から、1コーラス終わるごとに全員でブレイク。つまり、全員止まって無音状態を作り、M君のウィンドウチャイムを全員が集中して待ち、チリンチリンと鳴ったら、それを合図に再び演奏が始まるという構成を繰り返しました。「初めは、何が起きたか不思議な様子でしたが、そのうち、自分の音がきっかけで皆の演奏が始まる事に気が付いたみたいで、活き活きとした表情になりましたね。」とお母さん。それにしても、細かい打ち合わせ無しに、演奏しながら思いついた事なのに、全員が自然に了解して下さって、M君をリーダーとして演奏を盛り上げて下さった事に感動しました。ご家族の素晴らしいチームワークに他ならないかと。

他にも、冬バージョンの「みんなの歌」を数曲。ご家族も一緒にパーカッションを鳴らしながら歌って下さいました。そして、アイパッドのアプリを使って、音色はギターで、E7のコードに固定。いつ音を出してもOKな「Eのブルース」を。私の後に真似して歌って頂く「コール&レスポンス」もご家族で、積極的に参加して下さいました。

「音楽って楽しい!」を、M君と皆さんとで共有できた気がしました。

(学びサポートM君)

Tuesday 11 February 2020(OC)

目と手の協応
担当:松本 

◯学びの様子ダイジェスト

・覚醒はとても良かったです。前回からかなり間が空いてしまっていたこともあり、最初は左手が外側に広がり、身体の中心になかなか戻ってきませんでした。

外側に広がった手をなんとか中心に誘おうとビー玉、中型円柱、大型円柱を渡したのですが、全て外側に投げてしまいました。そこで、方針を変えて、円柱を棒から抜きとる教具を提示すると抜いて外側に捨てるという流れを作ることができました。入れる先にタッパーを置いて終点もわかるようにしてしばらく続けました。

・途中から、アルミ円柱入れの入れ物である円筒を円柱抜きの棒に刺して提示すると新しいものだったので、抜いてからいつものように確かめるように頭でくるくる回して確認しくれました。そこで手がテーブルに降りてきた瞬間を狙い、アルミ円柱を渡すと、筒の中にアルミ円柱を入れてくれました。

・手が中心に戻ってきたので、今度は立方体の枠入れを試すと、立方体を頭でくるくる回した後に、枠に試行錯誤しながら入れてくれました。

・その後は、ビー玉を渡すと穴に入れてくれて、中型円柱も入れてくれ、ここのあたりからやっと普段の手の使い方に戻ってきました。石蹴り入れも何回かやってくれました。

・最後に、今日やったことを全部復習して終わりました。終了後はたくさん頭を使ったようでウトウトしながら休んでいました。

(学びサポート Oさん)

Saturday 1 Febrary 2020(OK)

目と手の協応/数量/算数
担当:松本 

◯学びの様子ダイジェスト

いつものように、目と手の協応の課題の後に、算数の足し算問題を数の棒で復習しました。

最初に5+1、5+2・・・・5+5の計算を数の棒で確認しながら、文字盤で答えてもらい5を基準とした数の構成を思い出してもらいました。
次に4+3を例にとり、4に3からいくつあげたら5になる?上げた残りはいくつ? 5+2はいくつ?という風に5を作って答えを導く方法を最初に数の棒だけで一緒に行い、次にiPadの画面に映される数式を見ながら数の棒で確認しました(写真)。
1問1答形式の問いかけに文字盤を使い正確に答えてくれました。
以前は、まず3を1個づつのブロック3個に置き換えて説明していたのですが、3という塊のまま1あげたら何個残ると伝える方が理解が進んだように思います。
量で数を捉える上で、2個分の量を感じるためにはバラバラのブロック2つでなく、2個分の量が繋がっている2の棒の方が分かりやすいということを改めて教えてもらいました。

(学びサポートOさん)

Sunday 2 Febrary 2020(SY)

目と手の協応/数量/書字
担当:松本 

◯学びの様子ダイジェスト 

・固有覚フィードバック(ボコボコと振動が伝わる)教具によるウォーミングアップをした後に、メダルはめの課題に取り組みました。
最初は3個直線に並んだはめ板を見せたら、指で数えてから3と答えいたのですが、様々な数のメダルはめに取り組む中、途中で見ただけで3個と答えられる場面がありました。
他の生徒さんで、最初は指で数えて穴の数を答えていた方がいました。その時は、文字も、1文字1文字拾い読み、つまり「ば・な・な」のように切り離して読んでいました。ところがメダルをはめる課題を週1回3ヶ月ほど行っていたら穴の数を数えることなく、パッと見て穴の数が言えるようになっていました。そして、文字も単語ごとにまとめて読めるようになりました。
手を使いながらその方にとって分かりやすい教材で空間のイメージを作る取り組みの大切さを教えてくれたエピソードです。
今後もメダルはめは丁寧に取り組んでいきたいです。
・円盤を円筒の中に縦に積んでいく教材にも取り組みました。量を把握する上で高さは分かりやすいようで、筒を見てすぐに2個分の高さ、3個分の高さと答えてくれました。
・その後、平面のパズル、立体パズルの課題を行いました。提示する課題のどれも集中して取り組んでいました。

Sunday19 January 2020(MH)

「目と手の協応/コミュニケーション」 

 入室時に、お父様に抱かれて泣くところから始まりました。担当者と目が合ったり、ご本人の話しを保護者の方とするタイミングで泣き始めることが多かったです。原因は、大好きな代表理事が不在だったためか、非日常的な場所・人によるものか、体調不良による通院時の不安からか・・・・。

好みの歌やスマホからの音楽、お父様による頬への刺激で泣きやみ、切り替えは良好でした。

 お父様が段ボール座椅子の脇カットしてくれて、上肢の動きの制限が減少して手が動かしやすそうでした。大好きなチェーンを引き抜く教材では、遊びを理解し、予測して、手の甲に輪を通すのを待ちきれないように引いていました。終点(チェーンが抜ける)までの活動が途切れないこと、左右共に視線が手元に維持されることは大きな変化でした。