Wednesday 25 Oct 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 今回のKさんは、ヘルパーさんが何度声をかけても全く反応がないほど、深く眠っていました。たまたま音楽がかかっていたので、音楽に合わせてレインスティックを鳴らしてみましたが起きる様子がありません。ヘルパーさんが、Kさんの耳元でレインスティックやシェーカーなどを鳴らしても反応がないので、久しぶりにミニピアノを持ってベッドサイドへ移動することになりました。様子を見ながら、静かにディズニーのバラードやプレスリー他、秋の唱歌などを歌いました。

 そういえばKさんの枕元に貼られていた紙が、藤原清輔朝臣の歌から、2羽の小鳥が仲良さそうに小枝でさえずりあっている絵にかわっていました。おまけに「Kさん、20歳の誕生日おめでとう!」と言うメッセージも添えられています。
ヘルパーさんによると、Kさんのお祖母様が毎年Kさんの誕生日に、和紙にメッセージや絵を描いて送って下さるのだそうです。
「素敵なお祖母様ですね。」と話していたら、Kさんがオシャレなスパッツを履いていたので、「あら、これも素敵!」と言ったら、お祖母様のプレゼントだとか。しかも、Kさんが着やすいようにと、マジックテープで止められる様に、わざわざ仕立て直してあったそうです。なんて素晴らしい!ヘルパーさんいわく、とても物知りで、何でもできる方だと大絶賛でした。「ご自慢のおばあ様だね。」とKさんを見たら、まだ夢の中の様子。そこで、少し賑やかなブルースを2曲ばかり歌いました。

 そして、そろそろ終わりの時間になった頃、やっと目を開けてくれました。
最後に、久しぶりにKさんの好きな「嵐」の曲で「ハピネス」を歌ってみました。
Kさんは最近「嵐」をあまり聞いてないそうですが、それでも聴き馴染みのある曲に、少し反応してくれた様でした。

 嬉しいことに、最後の最後に写真を撮った時、麗しくパッチリと目を開けてくれました。やはり二十歳になって、大人っぽくきれいになったKさんでした。