音楽
担当:石橋
■活動の様子
K君の創作物語第2弾「赤いカプセル」。
https://www.youtube.com/watch?v=LIjVOekrPn0&list=PLSiWkB9fln_AhV2BSBwdcFGjvhIlgN3n2&index=13
今年の春に動画が完成したものの、遅くなりましたが、その紙芝居をやっとお持ちすることができました。
早速、ヘルパーさんが読んで下さったので、最後のフィナーレの場面では動画と同じように「ラララ~赤いカプセル~」と歌いました。するとお母様も一緒に歌って下さったので、2部合唱で繰り返して何度も歌いました。K君は、それを嬉しそうに笑いながら聞いてくれました。
さて次は、前回K君が興味を示してくれたミニピアノを弾いてもらおうと思ったら、突然外から「Kにいちゃ~ん、おはようございま~す。」という大ぜいの可愛い声が聞こえました。何ごとかと思ったら、お母様が「あら、あの子達だわ。」と、急にバタバタしだして、「そうそう、これを渡さなきゃ。」と、持ってきたばかりの紙芝居を抱えて外へ出ようとしています。
「一緒に来てもらって、みんなに紹介しても良いですか?」とのこと。「もちろんです。」と一緒に階段を下りました。実は前にK君のお母様からお聞きしたのですが、公園で仲良くなった保育園の子ども達に、K君が創作したお話が紙芝居になったことを伝えたら是非見てみたいとのことで、第一弾「青いカプセル」の紙芝居をプレゼントしたそうです。
それ以来、子ども達が近くの公園に来た時は窓の外から声をかけてくれるようになったそうです。K君の体調が良い時は、ベランダからセットしたリフトでゆっくと、車椅子のまま下に降りて行くそうで、その様子を子ども達は「カッコイイ~!」と羨望の目で見ているそうでした。
実は今回の「赤いカプセル」も、お母様からの要望で、保育園の子ども達への分も用意していたのでした。早速お母様が、引率してきた保育園の先生に紙芝居を渡しながら、「動画の音楽を作った人」としてご紹介下さいました。
私がご挨拶をするやいなや、園児達がサーっとお母様の傍によってきてそれぞれに赤い紙を渡しています。子ども達がK君にクレヨンで書いたお手紙のようで、口々に「Kにいちゃんにわたして!」と言っていました。
見ると、「Kおにいちゃん、だいすき!」とか「Kおにいちゃんが、だいだいだいだいだいすきです!」などと書かれている、熱烈なラブレターでした。K君のアイドル並みの人気に、私も嬉しくなりました。
この日は感染症の心配があるからとK君は下には降りなかったのですが、K君に会えなくて残念がっている子ども達に、お母様が、「せっかくだからミニピアノで紙芝居のフィナーレを歌ってもらおうか。」と提案。私は急いで2階のお部屋に戻ると、ベランダ側の窓を全開にして、ミニピアノを持ってベランダへ出ました。
さらにお母様のご指示で、リフト使用時に半分取り外せるようになっている手すりを外して、外の子ども達と室内のK君が、できるだけお互いに見えるようにしました。きっとK君は何が始まるのだろうと驚いたことでしょう。
私はベランダにペタンと座ると、背中にK君を感じつつ、すぐ下にいる園児達に向けて歌い始めました。
ベランダ・ゲリラ・ライブのはじまり、はじまり~!
保育園の先生が「みんなで覚えようね。」と言って下さったので、何度も繰り返し一緒に歌いました。楽しそうにピョンピョン跳ねる子や、すぐに覚えて歌ってくれる子もいて、思わぬ展開にK君もビックリしつつ、楽しそうに外の子ども達の声に耳を澄ませていました。
さて、子ども達とお別れして、お母様もお部屋に戻って来ると、今度は鉄道賛歌の替え歌作りのリクエスト。今回は、ただ駅の羅列だけでなく、具体的な目的がある移動にしたいとのことで、たまたま来る時に駅でもらった深大寺マップを見せたら、お母様が「深大寺には美味しい蕎麦屋さんがあるのよ。」とのこと。では、そこに行くルートを歌にしようとなりました。
出発はSHJの事務所のある永福町。明大前で乗り換えて、さらに調布でバスに乗り換えて深大寺へ。目的地でお蕎麦を食べて、また逆ルートで帰って来るという内容になりました。
例によって、メロディーに乗せる言葉選びが大変でしたが、K君も新しい替え歌が気に入った様子で、お母様の「お蕎麦食べに行きたいね~。」の言葉に嬉しそうでした。