Saturday 11 Nov 2023 FKK

目と手のの協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

 午後に活動を移したことで大変覚醒がよく、やりとりを楽しんでいました。「写真を撮るよ」と声かけするとニコッと良い表情をしてくれました。

・目と手の協応:座位保持に座った状態で待っていてくれました。スライドスイッチにステップバイステップ(VOCA)

を接続して始まりの挨拶を右手で操作して行いました。まずは、ボコボコチェーン、ボコボコチェーンリング、玉おと 

し、スライディングブロックの順で行いました。ボコボコチェーンリングでは、左手にリングを握ってもらい支えると肘を支点にして右手で引く動きが出ました。他の教材で、介助しながら操作した場合も、玉が落ちたり、ブロックが溝にはまったりした時にはフィードバックを感じてハッとした表情でした。操作の終点を実感できている様子でした。その後も、左手の方が今日はよく力が入ったので、文字も左手で書くことにしました。

・文字:練習する行選びでは、文字盤をあ行から順にゆっくり聞いていくと3巡目ぐらいで「マ行」で右手が動き、それを選んだ合図にして良いか聞くと、ニコッと笑って答えました。ペンを持ちブギーボードでかく時には、所々自分の動きで書いていました。

・スイッチ操作:前回の私が作ってくることを約束した、なにわ男子の曲の歌詞を覚えるためのプレゼンをスライドスイッチで操作して進めました。スライドスイッチもそこそこ動かせていたのですが、顔を左右に動かす動きがとても良かったので、これは、ほっぺたで押したいということを伝えてくれているかもしれないと思い、スペックスイッチを左頬に設置しました。スペックスイッチはかなり硬いスイッチですが、その分誤操作が少なくて済むメリットもあります。設置してすぐに、グーっと左頬で押し込んで操作していました。揺れる動きの中に意思のあるぐっと押す動きがはっきり読み取れました。これでも十分操作可能だったのですが、より負担の少ないタッチスイッチも試してみました。タッチスイッチは、設置距離で誤操作を防ぐようにしました。こちらも大変上手に操作していました。「左のほっぺがいいんだよね、右はどうかな?」と伝えながらタッチスイッチを右に設置すると、すぐに右頬でもタッチできていました。

 次回からは自動スキャンなどの操作で左頬のワンスイッチの可能性をまず追求して、同時に右頬を使ったツースイッチの導入も考えていきたいと思います。ご本人もスイッチ操作が思うようにできて満足そうな表情でした。