音楽
担当:石橋
■活動の様子
Kさんは朝から何度か発作があったそうで、前半は深い眠りに入ったまま、ほとんど目を閉じていました。
今回はBGMに「嵐」ではなく「ヘイセイジャンプ」がかかっていましたが、同じジャニーズでも歌や踊りのタイプが違い、其々ヘルパーさんの「推し」によって、いろんな曲をかけているそうです。そのせいか、前は興味も示さなかったジャンルの音楽も聴くようになってきたとのことで、もしかしたら Kさんの好みも少しずつ変わってきているかもしれないとのことでした。いろいろな音楽を聴くことで刺激にもなり、世界が広がれば良いなと思います。
さて、なかなかKさんが起きそうにもないので、またベッドサイドで、子守歌がわりに「カントリーロード」や「夏の思い出」をゆったり歌ってみました。続いて「浜辺の歌」を歌い始めたら、突然目がパッチリと開きました。
あらためて「おはよう」のご挨拶をしたら、ニッコリと笑ってくれました。ヘルパーさんから、早速「ねえ、Kちゃん、たまにはオリジナルを聴いてみたいよね」と求められたので、10代の時に初めて作ったラブソングを歌ってみたら、ニコニコと興味を示してくれたようでした。ヘルパーさんの「お年頃のKちゃんにぴったりかも」ということでしたので、続いてラブソングのスタンダードでディズニー・クラッシックから白雪姫の「いつか王子様が」を歌いました。Kさんはニコニコしていましたが、白雪姫の後には小人達の「ハイホー」を続けて歌ってみました。するとヘルパーさんが、楽しそうなKさんの手を取って一緒に手拍子をしてくれました。
嬉しくなって何度も繰り返していると、今度はKホイッスルを出してKさんに持たせてくれました。調子のよい歌なのでKさんはKホイッスルを持って楽しそうに聴いてくれましたが、Kホイッスルを手に持ってくれたものの、なかなか思う様に音は出ません。ヘルパーさんが、一生懸命Kさんの手を取って促してくれるのですが、一人で音を出すのは難しいようでした。
続いて、何か手拍子ができる曲をと、「南の島のハメハメハ大王」を歌ったのですが、前回はちょっと子供っぽいと思い始めているのかなと感じたものの、今回は楽しそうにしていました。それで、曲に合わせて、そのままKホイッスルの練習をしましたが、音は残念ながら聞こえませんでした。ただ、KさんがKホイッスルを持って、ちょっと自慢気にギュッと握って見せてくれたことは、音は出なかったけれど嬉しかったです。チューブの所がペッタンコになるくらい強く握れることもわかりました。もしかすると、Kさんが力を抜いた時、元の形に戻る力が強いプラスティックのチューブの方が、音は出やすいのかなと思ったりしました。
せっかく気に入ってくれたようですから、もう少しアレコレ試してみようと思います。