音楽
担当:石橋
■活動内容
今回は、Kさんはまだ寝ていたのですが、わざわざヘルパーさんが起こして下さって、ベッドから車椅子へ移動して下さいました。
それでも最初は目を閉じたままでしたが、クリスマスの曲を何曲か聞いていただきました。Kさんは時々ニヤッとしながらも、目を閉じたまま半分寝ているようでした。
そのまま、いつものように打楽器を並べて、いつもの歌を歌っていると、ヘルパーさんが「ほら、起きて、起きて。」と打楽器を鳴らして起して下さるのですが、発作が出たので、少し様子を見ながら進めることにしました。それでも後半は、だんだん目も覚めてきて、お気に入りの「南の島のハメハメハ大王」や「森のくまさん」はニコニコ楽しそうに、そして唯一短調の曲「君をのせて」ではジッと聴いてくれていました。
ヘルパーさんに、前回お渡ししたパイプホイッスルのことをお聞きしたら、時々練習もして下さったようなのですが、空気を送るところが大きくて硬いので、やはりKさんの手では少し難しいとのことでした。
前回試していただいた時に私も感じていたことなので、今回は水風船を膨らますミニポンプをお持ちしました。これなら、少し柔らかいのでKさんの力でも押せるかなと思った次第です。
合わせてみると、大きさは前とあまり変わらないのですが、材質が厚いゴムから薄いプラスチック素材に変わったので、握る時の抵抗が少なく、Kさんの手を取って一緒に押してみたら、いくらか押しやすくなった気がしました。その分、音は小さくて柔らかくなりましたが、その音にKさんはハッと反応していました。
歌に合わせて、ヘルパーさんと一緒に「ピッピッ」と音を出してくれたのですが、手の感触と音が気に入ったのか、なんだか楽しそうでした。ただ、一人でギュッと握って音を出すのは、まだ難しいようです。もう少し小振りのものがあると良いかもしれません。シリコンのチューブが握りやすいかもしれないと聞いたので、次回はそれを試してみようと思います。
Kさんが、1回でも自分の意志で音を鳴らせるようになったら、楽器としてセッションできるのではないかと思っているのですが、ヘルパーさんがとても積極的に練習して下さって嬉しかったです。ちなみに、この楽器は仮名「パイプホイッスル」でしたが、これからは「Kさんホイッスル」と命名することにしました。
来年は、Kさんが自分で音を出せるようになったら良いなと思います。今年もお世話になりました。来年も、どうぞ宜しくお願いいたします。