Sunday 27 Sep 2020(MM)

美術

担当:石橋

コロナにより半年ぶりの訪問でしたが、今回はお祖母様も、ご一緒に参加して下さいました。

■活動の様子

久しぶりという事で、ウィンドウチャイムの取り付ける位置をアレコレ試しながら、何とかM君が一人で鳴らせるようになったところで、秋の歌を2曲。「もみじ」と「旅愁」。

ちょうど良い所でウィンドウチャイムの音が聞こえたと思ったら、お母様と一緒に鳴らしてくれたそうでした。

さて今度は、M君が一人でチャレンジする番です。

「ドレミの歌」のメロディを弾き始めたら、パッと明るい表情になって目を大きく開けたMくん。

前のセッションを覚えていてくれた様でした。実は、前日から楽しみにして下さっていたとの事。嬉しい限りです。

前回の様に、ワンコーラス終わったら、全員お休みして、M君のウィンドウチャイムを待ち、キラキラと鳴ったら、それを合図に全員で合奏を始めるという形で、何度も繰り返し「ドレミの歌」を歌いました。

皆がM君の「音出し」を、ジッと見守りながら待つ時間は、独特の緊張感があり、M君の音が出て、再び演奏を始める時の喜びは、M君だけでなく、皆にとっても格別なものでした。

何といっても、お父さんのスチールドラムとお母さんとお祖母さんの打楽器が、いっそう盛り上げてくれました。

次に、iPhone のガレージバンドとスイッチを繋げてEのブルースセッションにチャレンジ。ところが、接触がうまくいかなくて、M君の腕がスイッチに当たっても、鳴ったり鳴らなかったり。すると、お母様が画面の大きいiPadを出して下さいました。

スイッチを繋げようとした時、たまたまM君が手の平で画面をスーっと滑らせたらギターの音が「ジャラ~ン」!

興味を持った様子だったので、この方法もあるかも知れないという事になり、今回は、自由に画面を触って音を出してもらうことにしました。

そのままEのブルースに。コール&レスポンスでは、なんとお父様とお母様が練習して下さっていたとの事で、有難かったです。
「5匹のコブタのチャールストン」も打楽器で、「ユーアーマイサンシャイン」と「スマイル」ではコーラスでもご協力頂きました。

「ラブミ―テンダー」ではプレスリーの話になり、お祖母様も懐かしいとの事でした。

最後に、星の綺麗な季節になってきたので中秋の名月も見えますようにと、「星に願いを」を歌って、ピアノを片付けていたら、

なんとMくんからアンコールがあり、「ブルースぞうさん」を歌いました。

ちなみに、この日の誕生花は風船カズラの実(花言葉:あなたと共に)。ちょうど家に風船カズラの種があったので、お持ちしました。

黒い丸い種の側面に白いハートの形があり、英名はズバリ、Heart Seed。ハートの種、そのまんまですね。などと、そんな話もしました。

■保護者の声
お手持ちのiPadの楽器アプリは初めて使用したそうで、いろんな楽器を使って可能性を探りたいとの事でした。
音楽会になかなか出かけにくいのと、行っても周りに気を使って落ち着かないので、近くで一緒に音楽をゆっくり楽しめればとのことでした。

■次回活動予定
11月14日14:00~
iPadの使い方として、スイッチを使う方法と並行して、M君の手の動線に合わせて、画面の弦を置く様にして、スケール(音階)を固定すれば、単音が動く新しいセッションが出来るかも知れません。
違う音色も試してみようと思います。

Saturday 3 Oct 2020(FK)

目と手の協応/視線入力/文字

担当:松本

覚醒もよく、たっぷり学習できました。体調も良く通所施設へも通えているとのことで安心しました。

■視線入力

・視線入力位置の設定は、すぐに出来視線を両目真ん中に捉えることができました。改めてパソッテル(モニター固定具)の素晴らしさを実感できました。

・ぷよぷよ風船割りでウォーミングアップして視線が広がってきたところで、射的のアセスメントモードで動画鑑賞を行った。

・前回、ミュージックビデオのような通常の動画では、どこをみていいのかわからない感じで視線が動いていました。そこで、今回は好きな音楽とともに背景整理した画面をゆっくり大好きなアイドルが静止画「真ん中・左・右」に提示される動画を作成して試しました。回数を重ねるごとに、顔に視線が行く場面が増えました。眼球運動や頭の位置のコントロールが困難なため見たい位置にタイミングよく視線を動かすことが難しい場面もありましたが、どこを見れば良いかはっきりわかって、運動をコントロールする様子が見られました。いつものように右側が見やすかったです。

■目と手の協応

・ボコボコチェーンを左右の手で引き抜いた後に、ボコボコチェーンミニに取り組ました。動きが出なかったので、一緒に最初だけ引く抜くのを手伝うと自分で引いてくれました。チェーンが長すぎて引き抜けなかったので、短く切って試すと一回引っ張って抜けきれないともう一度引っ張り直して引き抜く動作が見られました。1回で引き抜けない状況を確認して長さをイメージしつつもう一回という2段階で引き抜く様子が確認できました。2段階でひきぬける長さという設定は、子供達の「状況把握の力」を誰にでもわかる形で示せるので大事だと思いました。

・直径5cm×高さ3cmの円柱を筒に入れる課題に取り組みました。高さと個数が連動する筒で、他のお子さんが量を高さで捉える方がわかりやすかったのでFKさんにも試しました。円柱を入れる作業も手がよく動き、「何個はいると思う?1個?2個?3個?」という質問にもはっきりした声で返事をして答えてくれました。運動に困難さがある場合、この大きさの円柱は操作しやすいこと、重さがあり量が捉えやすいこと、高さの手がかりが量を捉えやすくすることが今回も明らかになりました。

・スライディングブロックの上下左右に取り組んだ後に、凸文字なぞりをしました。本日は「か行」。

左手の人差し指と右手の親指とどちらが良いかお母様も私も悩んでいるのですが、両方ともやることを決めて終わりました。文字の学習が本当に毎回好きで楽しみにしているとのことでした。自由に文字で伝えられる日がくるように地道に一緒に勉強いていきたいです。

■次回

2020年12月5日11:00〜