Saturday 3 Oct 2020(FK)

目と手の協応/視線入力/文字

担当:松本

覚醒もよく、たっぷり学習できました。体調も良く通所施設へも通えているとのことで安心しました。

■視線入力

・視線入力位置の設定は、すぐに出来視線を両目真ん中に捉えることができました。改めてパソッテル(モニター固定具)の素晴らしさを実感できました。

・ぷよぷよ風船割りでウォーミングアップして視線が広がってきたところで、射的のアセスメントモードで動画鑑賞を行った。

・前回、ミュージックビデオのような通常の動画では、どこをみていいのかわからない感じで視線が動いていました。そこで、今回は好きな音楽とともに背景整理した画面をゆっくり大好きなアイドルが静止画「真ん中・左・右」に提示される動画を作成して試しました。回数を重ねるごとに、顔に視線が行く場面が増えました。眼球運動や頭の位置のコントロールが困難なため見たい位置にタイミングよく視線を動かすことが難しい場面もありましたが、どこを見れば良いかはっきりわかって、運動をコントロールする様子が見られました。いつものように右側が見やすかったです。

■目と手の協応

・ボコボコチェーンを左右の手で引き抜いた後に、ボコボコチェーンミニに取り組ました。動きが出なかったので、一緒に最初だけ引く抜くのを手伝うと自分で引いてくれました。チェーンが長すぎて引き抜けなかったので、短く切って試すと一回引っ張って抜けきれないともう一度引っ張り直して引き抜く動作が見られました。1回で引き抜けない状況を確認して長さをイメージしつつもう一回という2段階で引き抜く様子が確認できました。2段階でひきぬける長さという設定は、子供達の「状況把握の力」を誰にでもわかる形で示せるので大事だと思いました。

・直径5cm×高さ3cmの円柱を筒に入れる課題に取り組みました。高さと個数が連動する筒で、他のお子さんが量を高さで捉える方がわかりやすかったのでFKさんにも試しました。円柱を入れる作業も手がよく動き、「何個はいると思う?1個?2個?3個?」という質問にもはっきりした声で返事をして答えてくれました。運動に困難さがある場合、この大きさの円柱は操作しやすいこと、重さがあり量が捉えやすいこと、高さの手がかりが量を捉えやすくすることが今回も明らかになりました。

・スライディングブロックの上下左右に取り組んだ後に、凸文字なぞりをしました。本日は「か行」。

左手の人差し指と右手の親指とどちらが良いかお母様も私も悩んでいるのですが、両方ともやることを決めて終わりました。文字の学習が本当に毎回好きで楽しみにしているとのことでした。自由に文字で伝えられる日がくるように地道に一緒に勉強いていきたいです。

■次回

2020年12月5日11:00〜