Sunday 24 November 2019

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ
担当:谷田部

 ウォーミングアップで、ブルブルチェンバー、差し込み棒、ソフトワイヤーの両手曲げをしまして。ソフトワイヤーは、両手で絞る手の動きにも挑戦しました。六角ネジの5個外しをしました。親指を上手く使って、クルクルネジを回転させて外しました。
○数量概念/算数
円盤型はめで、2個と3個を合わせて5個の足し算をやりました。2と3は、数字の1.2.3の立体造形を目の前に置きながら勉強しました。円盤はめと同じ手順で円柱はめの、2足す3の足し算をやりました。
左右を確認してスライドさせる、型はめをしました。
立体構成では、カステラを型に入れて焼く設定で、2個、4個、6個に分解した物を型に入れました。
○言葉
平仮名のさ、と、このなぞりの後、公文の平仮名カードて、さ、と、こを選んで並べました。最後に、平仮名の文字と絵の本を途中まで読みました。

集中力が切れて、休憩を入れてもまた課題に向かえるようになってきました。

「今まで絵でも字でも見る事が苦手でしたが、見る事への抵抗がなくなってきたのか本に注目してくれるようになりました」とお母様からコメントいただきました。素晴らしいです。

(学びサポート OKくん)

Saturday 10 November 2019

「スイッチ操作」 担当:松本健太郎

今回は特定非営利活動法人 訪問大学おおきなきにお邪魔して生体電位スイッチCyin(http://www.j-d.co.jp/welfare/cyin.html)

の試用をしました。Cyin 福祉用モデルは、革新的サイバニクス技術によって、人が体を動かそうとした際に、 脳から筋肉へ送られる微弱な生体電位信号(筋活動以外で随意にコントロールできる生体信号)を検出することにより、「目に見えない力」を使って意思の伝達や機器の制御を可能にするシステムです(ダブル技研ホームページより)。

タイミングよく押すのには練習が必要です。おおきなき 代表の相澤様が設置部や感度を上手く調整してくれてKさんが自分でスイッチを操作することができる場面がありました。直前までウトウトして覚醒が低かったのですが、1時間半近く覚醒が高いまま集中して取り組んでいました。最初は、ビックマックにつなぎ試した後に、スイッチとつなぎキーボードの鍵盤を物理的押せる「わりバッシャー」と道具につなぎ、YAMAHA ヤマハsonogenic SHS-500RDで大好きな「おどるポンポコリン」を演奏しました。SHS-500RDは、無料アプリ「Chord Tracker」と連動させて使用する「JAM機能」を使うと、スマートデバイスに保存している楽曲のコード進行にマッチする音が自動的に鍵盤に割り当てられ、お気に入りの曲と自由にセッションを楽しむことができます(ヤマハホームページより)。つまり曲の途中、どのタイミングで鍵盤を押しても大丈夫ということです。本当に素晴らしい。

そして、Kさんも演奏を楽しんでいました。曲が終わったと同時にジャーンっとカッコよく鍵盤を鳴らす場面もありました。

Kさんが、見た目では、手が動いてなくともこれだけ動かそうとしていたということがお母様とともに確認できたのは大きな収穫でした。Kさんの強い意志と可能性が感じられました。

今回試用させて頂いた機器一式学びサポートでも是非で揃えたいです。ただ生体電位スイッチCyinは60万円ととても高価です。助成金申請しなければ・・・・・。と思っていたところ相澤様からもう少し安いスイッチの情報提供をしてただきました。高感度ワイヤレス筋電スイッチEMOS CXというものでお値段8万円。生体電位スイッチCyinは、電極を貼った部位が動かなくてもOnになりますが、こちらは、ほんの少しでも動くことが必要らいいです。

今回全面的にサポートいたただいたおおきなきの相澤様に深く感謝いたします。

 

(学びサポート Kくん)

Thursday 14 November 2019

「美術」 担当:真鍋麻里

今日は、ずっと起きていてくれました^^

柔らかい毛糸で沢山ボンボンを作って、トイレットペーパーの芯にぶらさげました。個体では興味もってもらえなかったのですが

いっぱいぶらさげた物は興味持ってくれました^^

(学びサポート Oさん)

Saturday 16 November 2019(FK)

「視線入力/目と手の協応/文字学習」
担当:松本健太郎

 昨日まで、通所されている施設の宿泊行事だったため疲れのせいか覚醒が低い状態でした。視線入力、目と手の協応など試しましたが覚醒は低いままでしたが、凸文字なぞりを始めると覚醒が上がり文字をなぞる右手の動きも良かったです。Kさんはどのような体調でも文字学習を毎回楽しみにしていることが伝わってきました。

(学びサポート FKさん)

Saturday 11 November 2019(MM)

視線入力/目と手の協応

担当:松本健太郎

 とにかく今日は視線入力がやりたいと本人の希望があり、それを中心に取り組みました。バージョンアップされた島根大学伊藤史人研究室開発の風船割りゲーム(視線入力訓練ソフトEyeMoT 3D GAME_00)試しました。最初にぷよぷよ風船が一つずつ動かず固定されて表示される設定で試しましたたが、捉えるのが難しそうだったので、ぷよぷよ風船が一つずつ動きながら表示される設定で試したところ徐々に見る範囲が広がっていきました。また、ぷよぷよが注視すると振り返って目が出てくるのも分かりやすかったようで、視線がそこから一瞬離れてもすぐに戻ってきて割れるまで見続けるられる場面が何回もありました。脳性麻痺の方の場合、動く物の方が捉えやすい方が多いです。眼球運動機能にも制約がある中、ここまで意欲的に見ることを楽しんでいて素晴らしかったです。

(学びサポート MMさん)

Sunday 27 October 2019

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ」
担当:谷田部

○目と手の協応

・好きなソフトワイヤーを10本数えながら曲げる遊びを導入に使いました。

・円盤はめ:8個の円盤をはめる板を4回行いました。手元を見ながら、数を数えながらゆっくりと丁寧にはめることができました。

・手動シュレッダー回しでは、レシートを使って、買い物したお店を話題にして、シュレッダー回しの操作してもらいました。

○数量概念:数の棒

・円柱さし:右手を使ってゆっくりと丁寧に差し込むことができました。2個と3個を合わせると5個の説明を加えました。

○算数:立体造形1~3

・同じ1~3の立体造形を2セット使って、見本合わせを行いましたが、確実にできていました。

○見本合わせ:型はめパズル

友達に果物を買う、友達の兄におもちゃを買うという設定で、果物とおもちゃの型はめをそれぞれ2枚ずつ用意して、同じ物を合わせる勉強をしました。型はめまでは、まだ難しそうなので、見本合わせまでを課題にしました。さくらんぼとイチゴの区別が難しかったようです。

(学びサポート OKくん)

Saturday 26 October 2019

「目と手の協応/視線入力/スイッチ操作/文字」 担当:松本健太郎

・手元カメラにはアクションカメラをユニバーサルアームで固定しWi-FiでiPadにつなぐ方法で導入しました。以前に使っていたシステムよりも映像がクリアーで画面にもよく注目していました。

・前回、右下横向きであくびを使い、手を動かす方法でメダル入れの課題に取り組む工夫がみられましたが、今回あくびをしても最初は手が動きませんでした。その後、腕を少し前にずらすことであくびと連動した手の動きを引き出すことができました。お母様も課題をやると突然あくびがたくさん出るので、これは本人の工夫、本人の意図だということを再確認していました。

*車いすに座り、チェーンをタッパーから引き抜く課題に取り組みました。自分では動かせませんでしたが、二人羽織で動きのイメージを伝えながら一緒にチェーンを引き抜きました。手元カメラをよく見ていて、笑顔も見られました。このように動きを同じ向きで手伝いながら伝える活動も、ご本人が嫌がらなければ運動の制約が大きい方には必要だと改めて思いました。この方法で臆することなく、概念形成を促す教材を進めていく必要を感じました。

*星新一の短編を電子書籍を視線入力で使っている大きな画面で確認しながら読み聞かせを行いました。とてもよく画面に注目していました。

*文字なぞりは生き生きとやっていました。もう既に知っていると思いますが、改めてどんな形かということに確信を持ってもらうため学びなおしましょうと本人に伝えました。

(学びサポート Kくん)

Sunday 29 September 2019

「目と手の協応/視線入力/スイッチ操作」 担当:松本健太郎

・右下横向きの姿勢で、右肘が安定している状態で、手元が見えるようにカメラとモニターを設置し、写真のようにメダルはめを行ないました。あくびをすると右手が動くことを利用して、4回とも穴へスライドさせて入れました。一緒に見ていたお母さんも偶然によるあくびではなく、意図的にあくびをして課題に取り組んでいると認め、驚いていました。重度重複障がいの方があらゆる身体の動きを総動員して、自ら工夫し課題に取り組むことはエピソードとしてよく聞きますが、自分の目で確かめることができ感動しました。やっぱり、Kさんは偉い人だなと再確認しました。

(学びサポート Kくん)

Tursday 12 February 2019

「美術」 担当:真鍋麻里

そろそろ、ご本人の活動の見通しもついてきたので少し冒険して

スライムを試してみました。

色々な感触で作って持って行ったのですが・・・・

感触が気持ち悪かったみたいで受け入れてもらえなかったです。

残念!!

ですが、この感触が苦手ということがわかってよかったです。

(学びサポート Oさん)

Sunday 15 September 2019

目と手の協応/平面構成/立体構成/算数/文字」
担当:松本健太郎

谷田部さんの訪問を期待していたようでしたが、松本とも合計1時間ぐらい集中して学習することができました。途中、ビデオを撮っているからかっこいいところ谷田部さんに見せようね、とか、これ終わったらパソコンパチパチやろう、とか、モチベーションが下がらないように工夫して、学習を進めました。私とも仲良くやり取りしてくれて助かりました。

○プルブルチェーン(太いチェーン・アイスクリーム型・レバー型(直線・L字))

太いチェーンは、自分から左右交互に手が出ていました。アイスクリーム型も初めてだったのですがですが、握る側と、引く側で両手の協応が上手くできていました。直線レバーは、上下左右そしてL字型レバーも迷いなく手が動いていました。

○円盤・円柱・石蹴りコイン入れ

羽目板を、提示して「穴がいくつあるかな?」と聞いてしばらくしても返答がなかったので、円盤を入れながら数えていきました。「1個目、これは、お父さんの分」などストーリーにして数を数えていくと上手くやり取りが出来、集中力も続きました。円盤、円柱共に、5個までの直線と平面まで取り組むことができました。石蹴りコイン入れも外向きの手首の動きが出るようにスリットの角度を調整しながら提示し、その動きを出すことが出来ました。

○平面構成(数の棒)

5の枠の長いものからやりたいと伝えてくれました。枠にぴったりはまるパーツをもれなくはめることができました。4の枠に2の棒の組み合わせも、縦横の組み合わせではめていました。

○立体構成(体積パズル・立体パズル)

パソコンに気持ちが、引っ張らながらでしたが、提示された課題は完成させていました。途中、難しい場合は枠を用意して提示しました。枠が欲しいと自分から申告してくれる場面もありました。枠の利点としては、ここに入れるという空間的手がかりが増すこと、操作の時に、入れたパーツが落ちないため操作性が上がることが挙げられます。体積パズルは、2分割、2分と4分割、2分と4分と8分割全ての課題で様々な空間軸(縦横斜め)で入れることができました。

○文字学習(立体コピーなぞり)

あ行のみでしたが、書見台に提示した立体コピー一緒に右手でなぞりました。なぞると、手元をよく見ていくれて、手を引っ込めることもなかったので継続していくと良いと思いました。

※お母様から、壁に貼ってあった数字を声を出して読むようになったという報告がありました。まだ2回だけなのに、と学習の効果に驚いていらっしゃいました。

※基礎学習で文字を学習していくのと同時に生活の中で文字を手掛かりにするように、絵カードの下に文字情報を入れたものを選択する時に使ったり、予告に使ったりしながら、次に文字だけのカードに移行していく取り組みを始めましょうと提案しました。文字は、ひらがなメインですが、iPad、パソコンなどは一般に使われる表記の方が、実用的なので良いことも伝えました。お母様も作ってみるとのことでした。

※自分に身近な物語を文字にして一緒に読むという取り組みも良いと思われるとお話ししました。また、日記に様に、その日の学習を振り返りながら短文で構わないので一緒に文字にすることも良いかなと思います。

(学びサポート OKくん)